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葬儀のあと

骨壷の正しい処分方法!業者の費用相場やゴミとして捨てる際の注意点、供養方法を解説

骨壷の正しい処分方法!業者の費用相場やゴミとして捨てる際の注意点、供養方法を解説

遺骨を収めておく骨壷ですが、さまざまな理由で必要がなくなることがあります。では、不要になった骨壷はどう処分すればよいのでしょうか。本記事では、骨壷の正しい処分方法を紹介します。費用や注意点なども解説していますので、ぜひ目を通してみてください。

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骨壷は自分で処分しても問題ない

骨壷は葬儀・火葬後の遺骨を収めるものであることから「処分してはいけないのではないか」と悩んだ人もいるのではないでしょうか。遺骨やお墓に関するルールをまとめた「墓地、埋葬等に関する法律」では、遺体・遺骨・遺髪を勝手に処分・遺棄することを禁止しています。

骨壷はあくまで「容器」であり遺体や遺骨の一部ではないため、自宅や業者に依頼して処分しても問題ありません。また、遺骨の扱い方については「バチがあたる」といった考え方から意見が分かれることもありますが、骨壷の処分についてはそこまで言及されることもありません。

遺骨が入っていると法律に触れてしまうため、骨壷を処分する場合は必ず遺骨を全て取り除いておきましょう。

骨壷を処分するのはどんなとき?

法律上では特に問題ない骨壷の処分ですが、骨壷を処分するのはどんな時でしょうか。

埋葬予定のお墓に骨壷が入らないとき

代々受け継がれてきたお墓の場合は、埋葬予定のお墓にご先祖の骨壷が入っていて、新しい骨壷を納めるスペースがない状況が考えられます。骨壷は墓石の下にある納骨室に納めるのが一般的で、お墓の大きさによって納骨室のスペースは異なるでしょう。

一般的なお墓は、平均6~8人分程度の遺骨しか入らないとされています。そこで、骨壷を処分し、納骨袋を使うことで納骨室のスペースを確保することがあります。

場合によっては複数人分の遺骨を一つの骨壷にまとめて、埋葬スペースを空けることもあります。その際に空になった骨壷は適切に処分しましょう。

お墓じまいをするとき

墓じまいのために、今埋葬している骨壷を処分することも考えられます。特にお墓の後継者がいない場合や、より自宅から近い霊園やお寺で納骨することになったなどの理由から、墓じまいを考える人は少なくありません。

墓じまいをする際には、埋葬している遺骨や骨壷を取り出し、今あるお墓を更地に戻します。墓じまいをした後の骨壷は、そのまま新しいお墓へ埋葬する場合もあれば、手元供養や樹木葬などの供養方法によっては不要となり処分する必要もあります。

散骨するとき

故人の意向やお墓の管理が負担になったなどの理由により、散骨をする際にも骨壷を不要となるでしょう。

散骨とは火葬後の遺骨を粉末にし、海や山などといった場所へ撒く供養方法を指します。お墓の管理が不要で、後継者を考える必要がないことから注目されています。

散骨を依頼する場合、業者によっては骨箱や骨壷の処分も一緒に行ってくれることがあります。自宅で骨壷を処分するのが難しい場合には活用できる方法といえます。

樹木葬をするとき

お墓に埋葬せずに樹木葬を行うときにも、場合によっては骨壷を処分する必要があります。樹木葬はシンボルツリーを墓石の代わりとし、その周囲に納骨する供養方法です。基本的に宗派を問わず、家族やペットと一緒に入ることもできます。

樹木葬の方法は、霊園によってさまざまです。中でも「合祀型」の樹木葬では他の人の遺骨と一緒に供養されるため、それまで納骨していた骨壷は処分する必要がでてきます。

区画ごとにシンボルツリーを植えて埋葬する「個別型」や、共同の区画に個別に埋葬される「集合型」の場合も、納骨スペースによっては新しい骨壷に移し替える必要があるかもしれません。その場合も以前使っていた骨壷を処分する必要があります。

骨壷の処分方法

遺骨の扱い方は法律や納骨先の規則に従いますが、空になった骨壷の捨て方が分からないという人は多いでしょう。ここからは、骨壷の処分方法について紹介します。実際に処分する際にはそれぞれの方法を比較して、より負担がない捨て方を検討してみましょう。

①自宅で骨壷を砕いてゴミとして出す

骨壷は細かく砕けば、ゴミとして自宅でも処分できます。手間はかかりますが、業者に依頼した場合よりも費用がかからない点がメリットです。骨壷には木材や陶器など、さまざまな素材が使われています。

陶器製の骨壷は燃えないゴミ、木製のものや布カバーが付いている骨壷は燃えるゴミといったように、素材によって分別方法が違う場合があります。そのため、各自治体が定めるゴミの捨て方・ルールを必ず確認しましょう。

骨壷は遺骨を守るために頑丈に作られているため、細かく砕くときは新聞紙や袋などを重ねてから、ハンマーなどで叩いてください。

②業者へ処分を依頼する

骨壷を処理する手間が気になる場合は、業者へ骨壷の処分を依頼するのも捨て方の一つです。費用はかかるものの、砕いたり捨て方を考える手間が不要なため、骨壷を自宅で処理するのが難しい場合にも活用できるでしょう。

骨壷の処分は業者だけでなく、墓じまい・散骨の手続きの際などに専門業者や霊園・お寺などでも引き受けてもらえる場合があります。改葬や墓じまいを検討している場合には相談してみましょう。

③お寺にてお焚き上げ供養をしてもらう

骨壷の処分自体に抵抗がある場合は、お寺でお焚き上げ供養をしてもらうことも検討してみましょう。お焚き上げとは、故人の遺品などを神社やお寺で祈祷・供養を行ってから焼却処分する儀式のことです。

自分で砕く手間が不要で、処分前に供養をしてもらえることから、処分するときの罪悪感を軽減できる点がメリットです。しかし、神社やお寺によってはお焚き上げ供養ができなかったり、供養できるものが限られていたりする場合があります。

お焚き上げ供養を検討する場合は、近くの神社・お寺が対応してくれるかを確認しておきましょう。

骨壷の処分にかかる費用相場

自分でも処分できる骨壷ですが、場合によってはさまざまな費用が発生することもあります。ここからは、骨壷の処分にかかる費用とその相場を紹介します。

業者への処分依頼費用

業者へ骨壷の処分を依頼した場合には、処分料が発生します。費用は依頼する業者やプランによって異なりますが、骨壷のみの処分については1~2千円程度が相場です。

骨壷のお焚き上げ供養にかかる費用

神社やお寺でのお焚き上げ供養をして骨壷を処分する場合は、供養代を払う必要があります。依頼する神社やお寺、骨壷の大きさによって具体的な費用は変化しますが、5千~2万円程度が目安といえるでしょう。

中には、郵送によるお焚き上げ供養を依頼できる業者や神社・お寺もあるため、自分で骨壷を処分するのが難しい場合にも活用できます。

骨壷をゴミとして処分する場合の注意点

骨壷を一般ゴミとして処分する場合には、トラブルを避けるためにも注意しておきたい点があります。ここからは、骨壷をゴミとして処分する場合の注意点を4つ紹介します。

①骨壷を砕くときの騒音・怪我に注意する

骨壷は硬くて頑丈なため、ハンマーを使って砕く際には騒音や怪我に注意してください。骨壷の処分作業の際には窓を閉めたり夜間を避けたりするなど、騒音対策をするようにしましょう。骨壷を布や新聞紙などで包んでから砕くだけでも、騒音を抑えられます。

また、骨壷を砕いた際には破片が飛び散ったり、割れた骨壷で手を怪我したりする恐れがあります。そのため、周囲に人がいないかを確認してから作業を始めましょう。作業時にはゴーグルやメガネを着用し、軍手や手袋などをはめてから行うことをおすすめします。

②個人情報が分からないようにする

骨壷には、故人の名前や命日などの個人情報が刻印されていることがあります。そのままゴミとして出すと個人情報が流出してしまう恐れがあるため、分からないように隠してから処分するようにしましょう。

特に業者に依頼しない場合、ハンマーだと細かく砕けないこともあるため、市販の油性マーカーや個人情報保護スタンプで塗りつぶしておくことをおすすめします。

③各地域のルールに従って処分する

骨壷をゴミとして出す際には、各地域のルールに沿って処分するようにしましょう。特に陶器・磁器製の骨壷は燃えないゴミとして出すのが一般的ですが、地域によって分別区分が異なることがあるため、事前に確認しておいてください。

砕いた骨壷は鋭利になっていることもあるため、新聞紙や厚紙などに包んでからゴミ袋に入れておくと袋が破れたり、ゴミ出し時に怪我をするのを防げます。

④骨壷の素材によってはゴミ処分が難しい場合がある

大理石で作られた骨壷をはじめ、一部の素材は一般ゴミとして処分することが難しい場合もあります。大理石の骨壷を砕いた場合、地域によっては「処理困難物」に分類され、ゴミとして出しても回収されません。

そのため、石製の骨壷を処分する際には石材店や受け入れ可能な専門業者へ相談の上、回収してもらうようにしてください。

骨壷を処分する際は、正しい方法で行いましょう

この記事のまとめ

  • 骨壷は自分で処理しても法律上問題ない
  • 骨壷の処分は、埋葬予定のお墓に入らない・墓じまいや散骨を行うなどの理由で不要になった際に発生する
  • 骨壷の捨て方は、①自宅で砕いてゴミとして出す②業者に依頼する③お焚き上げ供養をしてもらうといった手段がある
  • 業者へ依頼する場合は1~2千円程度、お焚き上げ供養には5千~2万円程度の費用がかかる
  • ゴミとして骨壷を処分する場合は、騒音・怪我・個人情報・ゴミ出しのルールなどに気を付ける

骨壷の処分にはさまざまな方法があります。骨壷の処分方法にお悩みの人は、ぜひ今回紹介した捨て方や注意点を参考にしながら、正しい方法で処分してください。 

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