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お通夜と葬儀・葬式・告別式の違いとは?参列時のマナーや流れも解説

お通夜と葬儀・葬式・告別式の違いとは?参列時のマナーや流れも解説

お通夜と葬儀・告別式の違いや、どちらに参列すべきか迷っていませんか。本記事では、それぞれの役割や意味の違い、一般参列者がどちらに出るべきかの判断基準を分かりやすく解説します。さらに、参列時に一般常識として押さえておきたい服装や香典、焼香の作法、注意点まで網羅しました。急な訃報でも慌てることなく、故人を偲び失礼のないようにお見送りするためのマナーが一目でわかる完全ガイドです。

お通夜とは?

並ぶ

お通夜とは、ご遺族や親族、故人と親しかった方々が集まり、最後のお別れを惜しみながら過ごす儀式です。

灯りをともして夜通し見守る儀式

お通夜の本来の意味は、ご遺族や親族などが集まり、故人との最後の夜を過ごす儀式です。「灯明(とうみょう)」と「線香」を絶やさないように夜通し見守っていたことから、「お通夜」と呼ばれるようになりました。

近年では、ご逝去された翌日の夕方から夜にかけて行う「半通夜(はんつや)」が主流になっています。

日中の葬儀・告別式への参列が難しい仕事関係者や知人も、お通夜に弔問に訪れることが増えています

仮通夜と本通夜、半通夜の違い

お通夜には、そのタイミングや内容によって「仮通夜(かりつや)」「本通夜(ほんつや)」「半通夜(はんつや)」という三つの形式があります。

仮通夜は、ご逝去された当日にご遺族などの近親者のみで過ごす儀式です。急な不幸に際し、取り急ぎ故人を見守るために行われます。一方、本通夜は一般的にご逝去の翌日の晩に執り行われるもので、僧侶による読経や焼香が行われ、知人や友人も参列します。

現代で最も主流となっているのが半通夜です。本来のお通夜は夜通し灯明を絶やさずに故人に付き添うものでしたが、現在は夕方から2時間程度で儀式を終える形式が一般的になりました。参列者の利便性やご遺族の負担を考慮し、この形が広く選ばれています。

お通夜の内容

お通夜は何をするのでしょうか。

僧侶による読経や法話、そしてご遺族や親族、一般参列者による焼香が行われます。以前のような近親者のみのお通夜と異なり、葬儀場で執り行われることが増えてきました。参列者の人数にもよりますが、1~2時間程度で終えるようになっています。

また、お通夜の後には「通夜振る舞い(つやぶるまい)」が行われる場合が多いです。お通夜の参列者が故人の思い出話をしながら食事をする宴席ですが、地域によって出されるものに違いがあります。通常は、大勢でつまめるような大皿料理が一般的です。通夜振る舞いも多くの場合、1~2時間程度になっています。

葬儀とは?

焼香

葬儀とは、広義では「葬送儀礼」を指します。ここでは葬儀とは何かを詳しく解説します。

広義では葬送儀礼、狭義は葬儀式

葬送儀礼とは、「看取り、納棺、お通夜、葬儀式、告別式、火葬、納骨、四十九日」といった一連の流れをまとめた言葉です。地域によって異なり、宗教・宗派によってもさまざまな違いがあります。

また、葬儀は狭義で「葬儀式」を表すこともあります。お通夜の翌日に行われる儀式で、遺族や親族、故人と関わりの深い友人などが参列するのが一般的です。

葬儀・告別式・お通夜の違いについては「葬儀の意味とは?告別式・お通夜との違いもあわせて解説」でも詳しく紹介しています。

葬儀の内容

葬儀(葬儀式)は、故人と縁の深い人々が集まって行われる儀式です。家族葬の場合、一般的には親族や近親者のみで執り行われますが、故人と生前親交のあった友人や知人を招くことも可能です。

葬儀の内容は僧侶の読経が中心で、参列者による焼香も行われます。概ね、30~40分程度で終わることが多いでしょう。

葬式・告別式とは?

司会

葬式とは、故人をあの世へ見送るための儀式である葬儀と、社会的なお別れの儀式である告別式を含んだ、一連の葬送儀礼を指すことが多い言葉です。詳しく解説します。

葬式:葬儀式と告別式の総称

故人を弔う儀式は、お通夜、葬儀式、告別式と分かれているのが一般的です。しかし、近年では葬儀式と告別式をまとめて行う場合が増えてきています。そのため、葬儀式と告別式の線引きはあいまいで、故人を弔う儀式の総称として「葬式」と呼ばれているのでしょう。

葬儀式:宗教的儀式

葬儀式は、一般的に故人を偲び、遺族や親族、近しい友人が参列する儀式です。一般的に参列者は、故人と関係のあったさまざまな人々が参加する場合もあれば、家族葬や直葬のように近親者のみで行われる場合もあります。僧侶の読経や参列者の焼香など、宗教的な意味合いを持つ儀式を通して、故人の冥福を祈ります。

告別式:社会的儀式

告別式は、故人と生前に関わりのあった人々が別れを告げるための社会的な儀式です。そのため、近親者だけでなく、仕事の関係者、友人、知人なども参列します。

本来、告別式は宗教的な儀式とは異なるものとされていましたが、現代では葬儀と告別式を厳密に区別せず、「葬儀・告別式」として一連の流れで行われることが多く、宗教的な儀式と故人とのお別れが一体となって執り行われることが一般的です。 このため、僧侶による読経などの宗教的な要素が含まれる場合もあります。

告別式の内容

告別式で行われるのは、故人への焼香や弔電、喪主の挨拶などです。また、棺を閉じる前には「お別れの儀」として、「花入れ」や「釘打ち」を行います。花入れは、参列者一人一人が故人に別れを告げながら、棺の中に花を入れることです。最後に、石で釘を打ち、棺の蓋を閉じた後、出棺になります。

通常、僧侶の読経中は近親者のみの焼香ですが、葬儀式と告別式を区別しない場合は一般参列者の焼香が行われることもあります。

告別式の挨拶については「告別式の挨拶は何を伝えるべき?葬儀で使えるお別れの言葉」で詳しく紹介しています。

告別式の献花

仏式の告別式において、参列者が故人との最後のお別れとして棺の中に生花を納める儀式を「別れ花」と呼びます。参列者が一人ずつ故人の周囲に花を添え、最後のお別れを伝えます。

順番は一般的に、喪主、ご遺族、親族、そして一般参列者の順で行われます。葬儀社のスタッフから渡された花を受け取り、故人の顔まわりから足元へと、感謝の気持ちを込めて優しく納めてください。

なお、供花として届けられた籠花が別れ花として使われることも多いため、ご自身で用意する必要はありません。故人が好きだった花に囲まれて旅立てるよう、心を込めてお見送りしましょう。

出棺

出棺は、告別式の最後を締めくくる非常に重要な儀式です。お別れの儀を終えた後、ご遺族や親近者の手によって棺が霊柩車へと運び出されます。この際、一般参列者は建物の外に並んで霊柩車を見送るのが一般的です。

霊柩車が動き出すときには、静かに合掌するか深く一礼をして故人を送り出しましょう。冬場などの寒い時期であっても、出棺時にはコートを脱いで見送るのが丁寧な作法とされています。移動がない場合でも、この出棺の儀式は故人との最後のお別れとして厳粛に執り行われます。

火葬(収骨・骨上げ)

火葬とは、告別式を終えた後に故人のご遺体を荼毘に付す儀式です。出棺後に火葬場へ移動して執り行われます。

火葬場に到着後は、最後のお別れとなる「納めの式」を行い、僧侶の読経や参列者による焼香が行われるのが一般的です。火葬には通常1時間から2時間程度を要し、その間、参列者は控室で待機します。

終了後は、ご遺族や親族でご遺骨を骨壺に収める「収骨(骨上げ)」を行います。東京博善が運営する総合斎場は、葬儀場と火葬場が併設されているため、移動の負担なくスムーズに火葬を執り行える点が大きな特徴です。地域の習わしや火葬場の空き状況を確認した上で、滞りなく進める準備が大切です。

告別式を行う時期と時間

一般的に、告別式はお通夜の翌日に執り行われます。開始時間は午前中から正午頃に設定されることが多く、その後の火葬の枠に合わせて調整されます。また、六曜の「友引」にあたる日は、「友を引く」という意味合いからご葬儀や告別式を避ける慣習があり、多くの火葬場が休業日となっています。

そのため、日程調整の際はこうした慣習や火葬場の空き状況にも注意が必要です。近年では、お通夜を行わず1日で告別式から火葬までをすませる「一日葬」という形式も選ばれるようになっています。

葬儀日程の決め方については「今日亡くなったらいつ葬式を行う?葬儀日程の決め方」で詳しく紹介しています。

葬儀の流れ

お辞儀

お通夜、告別式の一般的な流れを解説します。ぜひ参考にしてください。

お通夜の流れ

近年のお通夜は、午後6~7時頃に始まるのが一般的です。受付開始は、お通夜が始まる30分~1時間前が多いでしょう。参列者は、お通夜が執り行われている時間内ならば、いつ到着しても問題ありません。一般的には、お通夜開始の15~30分前に到着するのがよいでしょう。

また、僧侶の読経が始まって10~15分経ってから、焼香を開始します。ご遺族、親族、一般参列者の順になることを覚えておきましょう。お通夜は、1~2時間程度を予定していることが多いのですが、参列者の人数によって伸びる場合もあります。

お通夜の流れ

  1. 受付
  2. お通夜開式
  3. 読経
  4. 焼香(遺族・親族・一般参列者)
  5. お通夜閉式
  6. 通夜振る舞い

葬儀式・告別式の流れ

一般的に、葬儀式と告別式は午前中、もしくは午後の早い時間帯に執り行います。通常、同じ日に続けて行われる場合が多く、全体で1~2時間ほどです。

葬儀式と告別式を区別せず、一緒に執り行われる場合には、一般参列者も最初からの出席となる場合があります。葬儀式と告別式が分けて行われる場合では、一般参列者は告別式からの参列になるため注意しましょう。

葬式の所要時間については「葬式の所要時間はどのくらい?一般的な流れや事前準備」で詳しく紹介しています。

葬儀式・告別式の流れ

  1. 受付
  2. 葬儀式開式
  3. 読経
  4. 焼香(遺族・親族)
  5. 僧侶退場
  6. 告別式開式
  7. 焼香(遺族・親族・一般参列者)
  8. 弔電
  9. 喪主挨拶
  10. お別れの儀
  11. 出棺

一般の参列者はお通夜と告別式のどちらに出るべき?

悩む

ここからは、2日間にわたって執り行われるお通夜と告別式で、参列者がどちらに出るべきかを解説します。

お通夜と葬式・告別式の違いについては「お通夜と葬式・告別式の違いを解説。どちらに出るべき?参列時のマナー」で詳しく紹介しています。

正式な意味では告別式

本来の葬儀の意味で考えれば、一般の参列者は告別式に出席するのがよいでしょう。お世話になった方や親しい友人などの訃報が届いたら、すぐにでも駆けつけたいと思うかもしれません。しかし、お通夜や葬儀式はご遺族や親族などの近親者で執り行われる儀式です。

そのため、それ以外の一般の参列者は、故人が生前関わりの合った人が出席してもよいとされる告別式に出るのが適切でしょう。ただし、近年は葬儀式と告別式を一緒に進める場合が多く、読経の最中に一般参列者が焼香する形式もあります。その場合は、一般参列者も葬儀式から参列するのがよいでしょう。

近年はお通夜に参列するのが主流

本来のお通夜は、近親者で執り行われるものです。しかし、近年はお通夜に参列するのが主流になってきています。告別式は日中に執り行われる儀式のため、仕事の都合上、参列が難しいという人も多くなっているためです。夕方から執り行われるお通夜のほうが、会社で仕事を終えた後からでも出席しやすいという理由もあるのでしょう。

故人との関係が深ければ両方が望ましい

お通夜や告別式への参列は、故人との関係によっても違いがあります。故人との関係が深ければ、お通夜と告別式のどちらにも参列したほうがよいでしょう。親族や親しい友人などは、どちらにも出るのが一般的です。

ただし、どちらか一方しか出られない場合には、友人同士で予定を合わせるというように、周りの人と相談して決めたほうがよいでしょう。地域によっては、告別式には必ず出席しなければならない場合もあります。個人的な事情だけでなく、地域の習わしも考慮して参列する日を決めてください。

告別式のみ(1日葬)の場合

近年では、お通夜を行わずに一日で葬儀式から火葬までを執り行う「一日葬」という形式を選択する方が増えています。この場合、一般参列者は日中の告別式にのみ参列することになります。

一日葬はご遺族の体力面や経済的な負担を軽減できる一方で、日中に執り行われるため、仕事などで都合がつかない方は参列が難しいという側面もあります。

そのため、参列できない場合は無理をせず、弔電や香典を郵送するなどして弔意を示すのが適切です。

また、東京博善では夕方から葬儀式と火葬を一日で行う「夕刻葬」という新しいお別れの形も提案しております。一日葬を検討される際は、参列者の顔ぶれや集まりやすさを考慮した上で、最適な時間帯を選ぶのがよいでしょう。

やむを得ず参列できない場合の対応

遠方に住んでいたり、どうしても外せない用事があったりして、お通夜や告別式のどちらにも参列できない場合があります。その際は、欠席が分かった時点ですぐにご遺族へ連絡することが大切です。

参列できない代わりの弔意の表し方として、弔電を打つ、香典を現金書留で郵送する、供花やお供え物を送るといった方法があります。また、ご葬儀が落ち着いた後日に弔問に伺うのもよいでしょう。いずれの場合も、ご遺族の負担にならないよう配慮することが重要です。

お通夜・告別式に参列する際のマナー

数珠

お通夜や告別式に参列するときは、服装や振る舞いに配慮することが大切です。そこでここからは、参列する際の注意点や押さえておきたいポイントを紹介します。

参列者の服装の注意点

葬儀の際には、お通夜と告別式のいずれの場合も、一般的に喪服を着用して参列することが適切とされています。男女ともに、準礼装であるブラックフォーマルが通常推奨されます。ただし、喪主の方よりも格式の高い服装は不適切と考えられているため、正式礼装は避けるのが一般的です。

もし、案内状に「平服」と記載されている場合は、略礼装を選びましょう。また、お通夜は急な訃報を受けて駆けつける可能性もあるため、平服での参列が許容されることもあります。

しかし、「平服」は「普段着」という意味ではないため、黒いネクタイを選ぶ、あるいは落ち着いた色合いの服装にするなど、配慮が求められます。

男性の服装マナー

  • 喪服として販売しているブラックスーツが基本
  • ネクタイ・靴下・靴は黒色
  • ワイシャツは白色、襟はレギュラーカラー

女性の服装マナー

  • 黒色のアンサンブル・ワンピース・スーツ
  • インナー・ストッキングは黒色
  • 靴は黒色のパンプス
  • アクセサリーはなるべく身に着けない(真珠・黒曜石は可)

お通夜・告別式の持ち物(数珠・袱紗)

ご葬儀に参列する際の基本的な持ち物として、香典のほかに数珠と袱紗(ふくさ)があります。数珠は仏式のご葬儀では必須となるため、ご自身の宗派に合わせたもの、または宗派を問わず使える略式数珠を用意しましょう。

数珠の貸し借りはよくないと考えられているため、ひとり一つずつ持参するのが一般的です。また、香典をむき出しで持ち歩くのは避けるべきとされているため、必ず袱紗に包んで持参しましょう。そのほか、涙を拭くための白いハンカチや、落ち着いた色合いの小物をそろえておくと安心です。

ご遺族への挨拶・お悔やみの言葉

故人の死を悼んでご遺族にお伝えするお悔やみの言葉にも、気を付けたい点があります。ご遺族に失礼のないよう、しっかり覚えておきましょう。葬儀でお伝えする代表的な言葉は、「お悔やみ申し上げます」「ご愁傷さまでございます」などです。

お悔やみの言葉のマナー

  • 小さめの声で挨拶する
  • 忌み言葉を避ける(たびたび・ますます・もう一度・繰り返し)
  • 直接的な言葉は言い換える(死亡→ご逝去、急死→突然のご不幸、生存中→ご生前)

香典

香典についても、さまざまな気を付けたい点やポイントがあります。不祝儀袋の表書きは、「御香典」「御香料」など宗教や宗派によって異なるため、事前に確認し、ご遺族に合わせたほうがよいでしょう。もし分からない場合は、「御霊前」にしても構いません。

また、お通夜と告別式の両方に出る場合でも、香典は一度で問題ありません。タイミングとしては、先に参列するお通夜で渡すのが一般的です。お通夜に参列できなかった場合は、告別式で問題ありません。

お布施の相場や渡し方のマナーについては「葬式で渡すお布施の相場は?意味や相場、渡し方のマナー」で詳しく紹介しています。

不祝儀袋のマナー

  • 白無地が基本
  • 表書きは薄墨で、水引下の中央に楷書でフルネームを書く
  • 水引は黒白または双銀の結びきり
  • 中袋の裏に金額・住所・名前を書く
  • 外袋の裏、下側を折ってから上側を重ねる
  • 香典は新札を使わない

香典金額の目安

  • 勤務先の社員の家族:3,000円
  • 友人・知人・勤務先の上司や同僚:5,000円
  • 親族:10,000円

香典の出し方

  1. 受付でお悔やみの言葉を述べる
  2. 袱紗(ふくさ)から香典を出す
  3. 受付側に正面を向けて手渡す
慶弔で使える袱紗(ふくさ)|Amazon.co.jp

受付で記帳

お通夜と告別式、それぞれ芳名録へ記帳を行います。両方に参列する際、「香典を渡さずに記帳する」という行為にためらいを感じる場合もあるかもしれません。しかし、芳名録は喪主側が参列した人を把握するためのものです。記帳を省略してしまうと、参列した人や人数の把握が難しくなる可能性があるため、必ず記帳しましょう。

焼香

焼香は、お通夜と告別式のどちらに参列しても行います。多くの場合は、細かく砕いた香をつまんで、香炉に落として焚くスタイルです。しかし、焼香の作法は宗教や宗派によって異なるため、葬儀がどの形式で行われるか調べておいた方がよいでしょう。下記に、一般的な焼香の作法を紹介します。

焼香の作法の例

  1. 焼香台の手前でご遺族と僧侶に一礼
  2. 焼香台の前に進んで一礼
  3. 数珠を左手にかけ、右手で抹香をつまみ、額におしいだく
  4. 抹香を静かに香炉の炭の上に落とす
  5. 合掌
  6. 少し下がって、ご遺族に一礼して戻る

宴席(通夜振る舞い・精進落とし)

お通夜の後に行われる宴席を「通夜振る舞い」といい、かつては精進料理を出すのが習わしでした。近年では精進料理にこだわらず、お寿司やサンドイッチなど気軽につまめるものを出す傾向があります。

地域によっては、お茶だけだったり、お菓子や軽食だったり、親族のみで行われたり、さまざまです。首都圏の場合でいうと、通夜振る舞いで最低でも一口は箸をつけることが一般的とされています。

また、本来は四十九日の忌明けに行う宴席の「精進落とし」は、告別式当日に行われることが多いです。近年では、初七日の法要が続けて行われる場合もあり、僧侶や故人が生前お世話になった方々を労う宴席という意味が強まっています。どちらの場合も、葬儀での作法や注意点を理解しておきましょう。

初七日法要については「初七日法要とまとめて執り行う場合の時間も解説」で詳しく紹介しています。

宴席のマナー

  • 故人と関係のないこと、故人の死に直結する話題を避ける
  • ご遺族に配慮し、長話・長居をしない
  • 大声で騒がない

喪主・ご遺族側が事前に行う告別式の準備

告別式を執り行うにあたり、喪主やご遺族にはさまざまな準備や当日の役割があります。滞りなく故人をお見送りし、参列者へ失礼のない対応をするために、事前の準備についてしっかりと把握しておきましょう。

告別式はいつ行う?六曜(友引)を避ける慣習とは

告別式を執り行う日程は、一般的にお通夜の翌日となります。日程を検討する上で大切になるのが、六曜の「友引」を避けるという慣習です。友引には「友を死後の世界へ引き寄せる」という言葉の連想があるため、古くからこの日の葬儀を避ける傾向があります。

都内の多くの火葬場でも友引を休業日としているため、ご希望の日にちが重なる場合は注意が必要です。また、告別式は火葬の予約時間に合わせて開始時間を調整します。

午前から正午など時間帯の調整

告別式の開始時間は、一般的に午前10時から午前11時頃に設定されることが多くなります。これは、その後に続く火葬の予約時間から逆算して調整されるためです。

葬儀式と告別式を合わせて1時間から1時間半程度、その後に出棺し、正午から午後2時頃までに火葬を始める流れが一般的です。ただし、火葬場の空き状況や移動距離によっては、午後の時間帯に開始することもあります。

近年では、共働き世帯の増加や遠方の参列者への配慮から、お仕事帰りでも参列しやすい「夕刻葬」という新しい形式も選ばれています。ご遺族の状況や参列者の都合を考慮し、葬儀社と相談しながら最適な時間帯を検討しましょう。

焼香や弔辞・弔電の順番や席次を決める

告別式の前日までに、親族や関係者の席次、および焼香の順番を決めておく必要があります。一般的に、席次や焼香の順番は故人と血縁関係が近い順に行うとされています。また、誰に弔辞をお願いするのか、いただいた弔電をどの順番で読み上げるのかも、葬儀社の担当者と相談しながら決めておきましょう。

当日の進行をスムーズにするため、親族間での事前の共有が欠かせません。供花や供物が届いた際の並び順なども、あわせて確認しておくと安心です。

告別式の費用目安

告別式を含むご葬儀の費用には、葬儀社へ支払うご葬儀費用のほか、参列者へのおもてなしにかかる飲食接待費や、僧侶へお渡しするお布施などがあります。費用の目安は、家族葬や一般葬などご葬儀の規模や形式によって大きく異なります。

あらかじめご家族で予算を決め、どの部分に費用をかけるのかを話し合っておくことが大切です。不明な点は葬儀社に相談し、事前に見積もりを出してもらうとよいでしょう。

二日葬のプランや費用については「二日葬プランの内容や費用|東京博善のお葬式」で詳しく紹介しています。

葬儀に関するよくある質問(FAQ)

お葬式に参列する際に、多くの方が疑問に感じる内容をまとめました。

Q. お通夜と葬儀・葬式・告別式の違いを教えてください

A. お通夜は、ご遺族や親しい方々が故人と過ごす最後の夜の儀式です。以前は夜通し行われていましたが、近年は夕刻から数時間で行う半通夜が一般的になりました。葬儀は故人の冥福を祈る宗教的な儀式であり、告別式は友人や知人が別れを告げる社会的な儀式です。

本来、一般の参列者は告別式に出席するのが適切とされていますが、日中の参列が難しい場合はお通夜へ伺っても差し支えありません。故人との関係が深い場合は、両日ともに参列するのが望ましいです。地域の慣習やご自身の状況に合わせて判断しましょう。

Q. 告別式は何時から何時までが一般的ですか?

A. 告別式が執り行われる時間は、午前10時から午前11時頃に開始されるのが一般的です。これは、その後に続く火葬の予約時間から逆算して調整されるためで、葬儀式と告別式をあわせて1時間から1時間半程度、その後に出棺という流れが多く見られます。

通常、正午から午後2時頃までに火葬を始めるスケジュールが一般的ですが、火葬場の空き状況や移動距離によっては8時や9時などの早い時間帯や、午後の時間帯に設定されることもあります。何時から行われるか事前にしっかり確認しておきましょう。

Q. キリスト教の場合の献花は何を用意するべきですか?

A. キリスト教の葬儀や告別式では、仏式の焼香に代わる儀式として「献花」が行われます。この際に使用するお花は、一般的に葬儀社や斎場側で用意されているため、参列者が自ら持参する必要はありません。

献花に用いられる花の種類は、白いカーネーションが最も一般的です。そのほか、白いバラやユリなどが選ばれることもありますが、いずれも茎が長く、花が一本ずつ独立した状態で手渡されます。

なお、キリスト教の慣習では、供花としてお花を送る場合も、白を基調とした生花を選ぶのが一般的です。仏式とは作法が異なるため、事前に流れを把握しておくと、当日の儀式を滞りなく進めることができます。

お通夜・告別式はマナーを踏まえて参列しましょう

喪服のカップル

この記事のまとめ

  • お通夜はご逝去の翌日、夕方から夜にかけて行う「半通夜」が主流
  • お通夜の後は通夜振る舞いが行われる場合が多い
  • 葬儀とは広義で「葬送儀礼」、狭義は「葬儀式」
  • 葬儀式は、近親者のみで行われる儀式
  • 告別式は、一般参列者も出席する社会的な儀式
  • 葬儀式と告別式をまとめて行うケースが増えている
  • 一般参列者は正式な意味では告別式に出席するほうがよいが、近年はお通夜が主流
  • 故人との関係が深い人は、お通夜と告別式両方に参列するのが望ましい
  • 男女とも準礼装のブラックフォーマル
  • 忌み言葉や直接的な言葉を避ける
  • 香典はお通夜で渡す(両方に出ても、一度でよい)
  • 焼香は葬儀の宗教や宗派の作法に従う
  • 葬儀の宴席では長話・長居をしない

今回は、一般的な参列の例や作法を紹介しました。地域によって習わしが異なり、参列時の作法にも違いがあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。一般参列者は都合によりどちらに参列しても構いませんが、近年はお通夜に参列することが多い傾向です。地域の習わしを尊重し、失礼のない振る舞いで故人をお見送りしましょう。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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