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葬儀を知る

生前葬とは?執り行う理由から葬儀内容、費用、メリット・デメリットまで徹底ガイド

生前葬とは?執り行う理由から葬儀内容、費用、メリット・デメリットまで徹底ガイド

近年、有名人が行うなどして注目を集めている「生前葬」。その言葉を耳にしたことはあるけど、葬儀の内容までは知らないという方もいるでしょう。そこで本記事では、生前葬を執り行う理由から葬儀の内容、費用、メリットやデメリットなどを詳しく解説します。

生前葬とは?なぜ執り行う?

生前葬とは生きている間に執り行う葬儀です。ご遺族が主催して行う一般葬とは異なり、本人が主催者となって行います。

生前葬は、お通夜告別式などの宗教儀式はなく、無宗教葬で執り行われることが一般的です。生前葬の内容は本人の希望で自由に決めることができるため、余興やスピーチ、会食など結婚式の披露宴のような内容になることが多いです。また、本人の希望であれば、一般葬と同じような形式での生前葬も可能です。

生前葬を執り行う理由は人によってさまざまですが、古希などの人生の節目に区切りとして行ったり、元気なうちに周囲に感謝を伝えるために行ったりすることが多いようです。有名人の場合は、本人の社会的活動が終了したことを伝えるという理由で執り行われることも多くあります。

生前葬の事前準備と当日の流れ

生前葬を行うときの事前準備

生前葬を行う場合は、以下のような事前準備が必要です。

生前葬の事前準備

  1. 生前葬を取り扱っている葬儀社などに相談する
  2. 生前葬の会場や式次を決める
  3. 招待客を決める
  4. 招待状を郵送する

順番が前後することはありますが、基本的には上記のような事前準備が必要となります。加えて、式次の内容によっては会食の準備、代表スピーチの依頼や演出準備なども進める必要があります。

また、できるだけスムーズに準備を進めたい場合は、自分がどのような生前葬を執り行いたいかをしっかりイメージして取り掛かることが大切です。「ホテルで参列者と会食を楽しむことをメインにしたい」「とにかく楽しく、余興を沢山準備して友人たちとの集まりの場にしたい」など、生前葬を具体的にイメージしてみましょう。

生前葬の流れ

自由に内容を決めることができる生前葬は、その流れも個人によってさまざまです。ここでは、一般的な生前葬の流れをご紹介します。

生前葬の一般的な流れ

  1. 開会の言葉
  2. 主催者本人による挨拶
  3. 本人の人生をたどる映像演出
  4. 参列者の代表スピーチ
  5. 余興
  6. 会食
  7. 閉会の言葉

こちらも事前準備と同様、多少順番が前後することはありますが、一般的には上記のような流れで執り行われることが多いです。この流れに加えて、本人の意向でさまざまな演目を追加できます。

せっかくの生前葬ですので、この流れを踏まえながら自分だけのオリジナリティを加えてみてはいかがでしょうか。得意の歌や演奏を披露したり、ささやかな景品を用意したクイズ大会を追加したりと、記憶に残る生前葬を考えてみるとよいでしょう。

生前葬の費用について

生前葬の費用は、会場や参列者の人数、葬儀内容によってもさまざまです。小規模の生前葬であれば20~30万円程度、高級ホテルでの生前葬であれば120~150万円程度となるでしょう。また、一般葬のような生前葬を行う場合は200万円程度の費用がかかります。

また、映像演出の制作を依頼したり、プロの演奏家を招いたりと追加でかかる費用も想定しておくことが大切です。

生前葬のメリット・デメリット

実際に生前葬を行うかどうかについては、生前葬を執り行うメリット・デメリットをしっかりと理解した上で決定しましょう。

生前葬のメリット

自分で内容を考えられる

お通夜や告別式など決まった宗教儀式を行う一般葬とは異なり、生前葬には特に決まりがありません。そのため、本人が葬儀の内容を決められるというメリットがあります。

どのような会場で誰を参列者として招待するのか、会場装飾や会食はどのようなものにするのかなど、ご自身の希望を積極的に伝え、満足のいく生前葬を作り上げましょう。

楽しい雰囲気で執り行える

葬儀というと悲しいイメージですが、生前葬の場合は本人が存命中のため、終始楽しい雰囲気で執り行えることもメリットです。

余興や会食で笑いが起きることも多々あり、特に「自分の葬儀は悲しまずに参列者みんなで笑って見送ってほしい」という希望がある方にはおすすめです。

家族の負担が減る

生前葬を行った場合は、死後の葬儀は簡素化することが多いため、家族の負担が減るというメリットもあります。生前葬を執り行っておけば、死後の葬儀にかかる事務的負担や経済的負担をある程度減らすことができます。生前葬自体は、準備や費用の支払いを本人が主体となって行う場合が多いため、家族に大きな負担をかけることは少ないです。

生きている間にお世話になった人に直接感謝を伝えられる

一般葬の場合、これまでお世話になったお礼は故人の家族から伝えられるものですが、生前葬の場合は本人が直接お世話になった人に感謝を伝えることができます。感謝の内容も本人からのものであるため「○○のときは△△してくれて本当にありがとう」など、家族から伝えられるよりも具体的で、相手にも感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。

また、生前葬を行うことでなかなか集まれない家族と集まるきっかけにもなります。家族に思いを伝えるのは少し照れくさいこともありますが、生前葬の際にはぜひ集まってくれた家族とも交流を深め、日頃の感謝を伝えてみましょう。

生前葬のデメリット

周囲の理解を得られにくい場合がある

生前葬はまだ周知の葬儀ではなく、周囲からの理解を得られにくいというデメリットもあります。「楽しい葬儀だなんて無礼だ」「生きている間に自分の葬儀を行うなんて変わり者だ」と思われてしまうこともあるでしょう。

このような事態を防ぐためには、参列者への招待状などに生前葬を行う理由や、生前葬に対する自分の考えなどをしっかり記載することがおすすめです。招待状だけでなく、直接会ったり電話をかけたりして、自分の口から生前葬への思いを伝えるのもよいでしょう。

死後と合わせて二度葬儀を行うこともある

生前葬を行っても、少なくとも逝去時に火葬は必ず行わなくてはいけません。お通夜や告別式を行わず、のみを行う葬儀である直葬(火葬式とも呼ばれる)を故人が希望していたとしても、家族が通常の葬儀を行うこともあるでしょう。その場合、一般葬同様の費用や手間がかかってしまうこともあります。

生前葬を行う上で注意しておきたいこと

これまでに家族がさまざまな形で人生を支えてくれた以上、生前葬は自分だけでなく家族も納得するものにすべきです。

そのため、まずは生前葬について家族としっかり話し合いましょう。話し合いの際には、生前葬を行いたい理由や考えている内容と費用、メリットとデメリットを伝えると家族も納得しやすいです。

このときに大切なのは、一方的に自分の考えだけを主張しないようにすることです。家族にも家族の考えがあるので、自分と家族の両方の意見を上手く落とし込みながら話し合いを進めましょう。

家族の了承を得られると、一緒に会場選びをしたり演出を手伝ってもらったりと、家族と一緒に生前葬を作り上げることもできます。生前葬を機に、家族の関係がより深まることもあるかもしれません。

また、話し合いの際に死後の葬儀についても希望を伝えておくことがおすすめです。「生前葬を行うから死後の葬儀はシンプルな直葬がいい」「費用を抑えたささやかな葬儀で家族だけで見送ってほしい」などと自分の希望を伝えておくと、家族の負担を減らせます。

生前葬に招待されたときのマナー

生前葬を自分で開催するだけでなく、招待を受けることもあるでしょう。しかし、まだ馴染みのない葬儀のため、生前葬のマナーなど分からないことも多いはずです。ここでは、生前葬に招待されたときの服装や香典のマナーを解説します。

服装について

生前葬に招待された場合の服装について、主催者が喪服ではなく平服を指定することもあります。招待状に平服の指定があるときには、男性であればダークカラーのスーツ、女性であればダークカラーのワンピースやアンサンブルを着用しましょう。平服だからといってカジュアルな服装はマナー違反となる恐れがあるため注意が必要です。

また、招待状に服装の指定がないときには、主催者本人に確認をとるのが確実です。本人への確認はマナー違反にあたらないため、分からないときには悩まず相談するとよいでしょう。

香典について

生前葬では、香典ではなく会費制が一般的なので基本的に香典の準備は必要ありません。招待状に会費などの記載がなく、かつ香典辞退などの記載がない場合には、念のため1~2万円程度を香典の形にして用意しておくと安心です。

感謝の気持ちを直接伝えたいなら生前葬も選択肢に入れましょう

この記事のまとめ

  • 生前葬は生きている間に行う葬儀
  • 生前葬の費用は内容により20~200万円程度と幅広い
  • 生前葬のメリットは「自分で内容を考えられる」「楽しい雰囲気で執り行える」「家族の負担が減る」「生きている間にお世話になった人に感謝を伝えられる」など
  • 生前葬のデメリットは「周囲の理解を得にくい」「死後と合わせて二度の葬儀になってしまうこともある」など
  • 生前葬は香典でなく会費制であることが多い

生前葬はデメリットもありますが、生きている間にお世話になった人に感謝を伝えることができ、明るい雰囲気で執り行える魅力的な葬儀です。人生の再スタートを切る気持ちで行う方も多いため、興味がある方は前向きに考えてみてはいかがでしょうか。 

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