葬儀へ参列する際に必要な持ち物|あると便利なものや注意すべきポイントまで紹介
葬儀に参列する際には、忘れずに持参しなくてはならない持ち物がいくつかあります。しかし、急な訃報を受けて何を用意すべきか考えられないこともあるでしょう。本記事では、葬儀へ参列する際に必要な持ち物やあると便利な持ち物について紹介します。香典や袱紗、数珠といった必需品から、あると便利なものまで男女別に網羅。バッグやアクセサリー選びなど注意すべきポイントとあわせて、確認すべき持ち物を解説します。
この記事で分かること
- 葬儀参列で忘れてはいけない必須の持ち物
- 状況に応じて備えておくと安心なアイテム
- 持ち物選びで失敗しないための色や素材の注意点
「ひとたび」は、東京都内で6つの総合斎場を運営する東京博善(創業100年超)がお届けするお役立ちコラムです。現場を知り尽くした専門スタッフが、葬儀・法要・終活の疑問に分かりやすくお答えします。
【共通】葬儀に必要な持ち物
最初に、男性・女性を問わず参列者が葬儀に必要な持ち物を紹介します。参列する際に最低限これらの持ち物を持っていれば、ご遺族に迷惑をかけることはないでしょう。ここから紹介する持ち物がバッグの中に入っているか、出発前にしっかりと確認してから家を出ましょう。
香典
葬儀において、一番忘れてはならない持ち物が香典です。すでにお通夜で香典をご遺族に渡している場合や、ご遺族が香典を辞退している場合は持っていく必要はありませんが、それ以外の場合は必要なものとなります。
香典は新札ではなく古札を使用し、香典袋に包みましょう。古札といっても、汚れていたり破れていたりするものは避け、適度に使用感のある古札を使います。新札しかない場合は、折り目をつけてから包むとよいでしょう。
香典に包む金額は故人との関係によって異なります。一般的に、自身が故人の親族である場合は1~10万円程度、故人の友人や会社関係者などの場合は3千~1万円程度を包みます。適切な金額が分からない場合は、葬儀社のスタッフや葬儀に参列する知り合いに相談してもよいでしょう。
なお、使用する香典袋や香典の表書きは宗教によって異なります。宗教別の香典袋・表書きについては以下で確認してください。
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香典袋 |
表書き |
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|---|---|---|
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仏式の葬儀に参列する場合 |
黒白結び切りの水引が付いた香典袋 |
御霊前・御香典(浄土真宗の場合は御仏前) |
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神式の葬儀に参列する場合 |
黒白結び切りの水引が付いた香典袋(蓮の花の絵が入っているものは仏式用のため使用しない) |
御玉串料・御神前 |
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キリスト教の葬儀に参列する場合 |
十字架や白いユリの絵が入った香典袋 |
御花料・お花料(カトリックの場合は御ミサ料でも可) |
袱紗(ふくさ)
袱紗(ふくさ)とは、香典を包むために使用する布のことです。葬儀へ香典を持っていく際は、あらかじめ袱紗に包んだ状態で持参しましょう。
葬儀に持参する袱紗は黒や紺、紫など落ち着いた色のものを用意します。葬儀までに袱紗を用意できなかった場合は、ハンカチで代用することも可能です。黒や紺の無地のハンカチで香典を包んで持参しましょう。
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数珠(仏式の場合)
数珠は仏式の葬儀に参列する際は持参しましょう。数珠は宗派によって形などが異なります。各宗派共通の略式数珠がある場合はそちらを持参しましょう。
一般的に数珠は貸し借りを行ってはいけないため、数珠を持っていない場合は、葬儀場で購入することも検討してください。
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財布
葬儀中に財布を使う場面は限られていますが、急な出費に備えて必ず用意しておきたい持ち物です。移動のための交通費や、遠方から参列する場合の飲食費、宿泊費など、予期せぬ支払いが重なることも少なくありません。香典とは別に、ある程度の現金を備えておくと安心です。
財布を持参する際は、以下の点に配慮して選ぶことが一般的です。
財布を持参する際の注意点
- 葬儀用バッグに収まるコンパクトなものを選ぶ
- 派手な色や大きなロゴ、光沢のある素材は避ける
- 殺生を連想させる革製品(ワニ革やヘビ革など)は控える
男性の場合は、礼服のポケットが膨らむとシルエットが崩れてしまうため、二つ折りなどの薄い財布が重宝します。女性の場合も、フォーマルバッグは収納スペースが限られているため、三つ折り財布などのミニ財布を活用するのがよいでしょう。
もし日常的に長財布や華やかなデザインの財布を使用している場合は、葬儀の間だけ黒や紺、グレーといった落ち着いた色の小銭入れや、シンプルな布製の財布に移し替えて持参することをおすすめします。こうした細かな配慮が、故人を偲ぶ場にふさわしい落ち着いた振る舞いにつながります。
フォーマルバッグ(鞄)
葬儀に参列する際は、荷物を収めるためのフォーマルバッグを用意します。選ぶ際には、光沢のない黒の無地で、布製のバッグにすることが一般的です。
殺生を連想させる動物の皮革素材のものや、金具が目立つ派手なデザインのものは控える必要があります。
男性は一般的にバッグを持たず、手ぶらで参列する傾向にあります。香典などの荷物がある場合は、ズボンや上着のポケットに収めるか、必要なときだけ男性用のセカンドバッグを活用するとよいです。
女性の場合は、化粧道具や替えの黒ストッキングなど荷物が多くなりやすいため、収納力のある布製フォーマルバッグを持参することをおすすめします。
【男性】葬儀の際に必要に応じて用意したい持ち物
男性が葬儀に参列する際、必須の持ち物以外に状況に応じて用意しておくと安心なアイテムを紹介します。男性は手ぶらでの参列が一般的ですが、季節や自身の体調、参列する時間帯に合わせて以下のものを準備しておくと、慌てずに対応できます。
用意しておくと安心なアイテム
- ハンカチ:涙を拭うだけでなく、受付で芳名帳に記入する際や、雨天時に濡れた手を拭くために必要。色は黒、紺、グレーなどの落ち着いた色で、無地の綿素材のものを選ぶ
- 予備の香典袋:急な不幸で準備を急ぐあまり、書き損じたり袋を汚したりする可能性があるため、カバンの中に予備を一つ忍ばせておくと安心
- 折りたたみ傘:屋外での移動や出棺の際に雨が降ることもあるため、黒や紺など地味な色のものを用意しておく
- エチケットブラシ:礼服はホコリが目立ちやすいため、式場に入る前に身だしなみを整えるためにあると便利
- 目薬や常備薬:葬儀は長時間に及ぶこともあるため、乾燥しやすい式場内でのケアや持病の薬は忘れずに持参する
男性の場合、これらの小物は上着の内ポケットやズボンのポケットに収めます。ポケットが膨らんでシルエットが崩れるのが気になる場合は、光沢のない黒のセカンドバッグを活用するのがよいでしょう。
【女性】葬儀の際に必要に応じて用意したい持ち物
続いて、女性が葬儀に参列する際に必要に応じて用意したい持ち物を紹介します。
黒の手袋
黒の手袋は、ネイルをしている方が葬儀に参列する際に必要となる持ち物です。
ネイルは落として葬儀に参列するのが一般的ですが、ジェルネイルとなると急に落とせないこともあるでしょう。その際には、黒の手袋を着用して参列します。黒の手袋は布製の無地のものか、黒レースのものがふさわしいです。
手袋は焼香の際には外す必要があります。自分の番がくる少し前にあらかじめ外しておき、焼香が終わってご遺族に挨拶を行ったら、自席で手袋を再度身につけるのが適切です。
化粧道具
葬儀の場では、故人との最後のお別れに際して涙を流すことが多いため、化粧直しを目的とした化粧道具を用意しておくと安心です。ただし、葬儀は身だしなみを整える場であり、華やかに見せる場ではありません。そのため、普段お使いの化粧品をすべて持参するのではなく、最低限必要なものだけを厳選して持ち歩くのが一般的です。
化粧直しとして準備しておくべきアイテムは、以下の通りです。
化粧直しのために準備しておきたいアイテム
- 涙で崩れた肌を整えるファンデーションやパウダー
- 血色を整える程度に抑えられる落ち着いた色の口紅
- パンダ目になった際に拭き取るための綿棒やあぶらとり紙
葬儀におけるメイクは、色味を抑えた「片化粧(かたげしょう)」が一般的となります。口紅はラメ入りや光沢のあるグロスを避け、肌なじみのよいベージュ系や薄いピンク系を選びましょう。また、アイシャドウやチークなども華美なものは控え、あくまで控えめな印象を保つことが大切です。
フォーマルバッグの収納スペースは限られているため、小さなポーチにまとめてコンパクトに収めるよう工夫してください。お手洗いなどで短時間で済ませられるよう、実用的なものだけを揃えておきましょう。
ハンカチ
葬儀では涙を流すこともあるため、ハンカチは用意しておきたい持ち物です。葬儀の場では、黒や紺、グレーなどの落ち着いた色で柄のないハンカチを用意しましょう。生地と同色のレースや刺繍などが入っていても問題ありません。
素材はタオル生地ではなく、綿がふさわしいです。フォーマル用のハンカチを持っていない方は、これを機に一つ用意しておくと便利でしょう。
葬儀に持っていくハンカチのマナーについては「葬儀に持っていくハンカチのマナー」で詳しく紹介しています。
替えの黒ストッキング
女性は、葬儀の参列時に20~30デニール程度の薄い黒ストッキングを着用します。ストッキングは伝線しやすく、また伝線したときも目立ちます。もしもの時に備えて予備を持っていると安心です。
▶喪服のストッキングの選び方は?色やデニールなど詳しくはこちら
エプロン
エプロンは、一見すると葬儀には不要な持ち物に思えますが、ご遺族の手伝いをする際には非常に重宝するアイテムです。一般的に、葬儀の場で台所仕事や受付のサポート、会食の準備などを任されるのは、親族や故人と特に親しい間柄の方に限られます。もしご自身がそのような立場にあり、積極的にお手伝いをする予定がある場合は、忘れずに持参しましょう。
葬儀の場で着用するエプロンには、守るべきポイントがあります。具体的な選び方のポイントは以下の通りです。
葬儀の場で着用するエプロンの選び方
- 色は黒または白の無地を選ぶ
- 光沢のある素材やレース、華美な装飾がついたものは避ける
- キャラクターものや派手な柄が入ったものは控える
一般的には、礼服の上から着用しても違和感のない、落ち着いたデザインのものを選んでください。黒の無地であれば、悲しみの場にふさわしく、周囲から浮いてしまう心配もありません。
ご遺族側は葬儀の進行や弔問客への対応で多忙を極めるため、エプロンを一枚用意しておくだけで、スムーズに配膳や片付けなどのサポートに入ることができます。こうした細やかな配慮は、故人を静かに見送りたいご遺族にとって大きな支えとなります。
タオル
タオルは、葬儀の場において多目的に活用できる非常に便利な持ち物です。特に女性の場合、フォーマルバッグに収まるサイズのものを一つ用意しておくと、予期せぬ事態にも落ち着いて対応できます。
タオルが役立つ具体的な場面は以下の通りです。
タオルが役立つ場面
- 突然の雨に見舞われた際、濡れた髪や衣服を拭き取る
- 親族として受付や台所仕事を手伝う際、手拭きや汚れ防止に使う
- 冬場の式場で膝にかけ、肌寒さを和らげる
- 小さなお子様を連れて参列する際、食べこぼしや汗を拭く
葬儀で用いるタオルは、ハンカチと同様に黒や紺、グレーなどの落ち着いた色で、無地のものを選ぶのが一般的です。派手な色使いや大きなキャラクター柄が入ったものは、厳かな場にふさわしくないため避けましょう。
また、タオルは布製のハンカチに比べて厚みがあるため、荷物が多くなりがちな葬儀では収納に工夫が必要です。ジッパー付きの袋に入れて空気を抜くように軽く圧縮すると、コンパクトに持ち運ぶことができます。使用後に濡れた際も、そのまま袋に入れれば他の持ち物を濡らす心配がないため、あわせて準備しておくことをおすすめします。
【子供】葬儀の際に必要に応じて用意したい持ち物
子供が葬儀に参列する場合、学校の制服があればそれが正装となりますが、持ち物については大人と同様にしつつ、年齢や状況に合わせて柔軟に準備することが大切です。特に小さなお子様の場合は、長時間の儀式で飽きたり体調を崩したりしないよう、周囲への配慮を含めた備えをしておくと安心です。
子供の参列において、必要に応じて用意したい持ち物は以下の通りです。
子供の参列で必要に応じて用意したい持ち物
- 数珠:小学生以上の子供であれば、大人と同様に用意するとよい。子供専用の小ぶりな数珠も市販されているが、大人用の略式数珠を持たせても問題ない
- ハンカチ:大人と同じく、黒や白、紺などの落ち着いた色で無地のものを持たせる。キャラクターものであっても、色が控えめで派手すぎないものであれば許容される場合が多い
- 履き替え用の靴:履き慣れない革靴やローファーは足が痛くなりやすいため、移動用として黒や紺の落ち着いた色のスニーカーを用意しておくと負担を軽減できる
- 音の出ないおもちゃや絵本:未就学児など小さなお子様が参列する場合、待ち時間や式中に静かに過ごせるよう、音の出ない仕掛け絵本や塗り絵などを持参するとよい
- 一口サイズの軽食:葬儀の進行によっては食事が遅くなることもあるため、音や匂いが少なく、サッと口に入れられるラムネやキャンディなどを用意しておくと、ぐずり対策によい
泊まりがけの葬儀にあると便利な持ち物
遠方の葬儀に泊まりがけで葬儀に参列する場合、通常の持ち物に加えて宿泊や着替えのための準備が必要です。特にご遺族として参列される場合は、弔問客への対応や長時間の儀式で心身ともに疲弊しやすいため、快適に過ごすための備えが欠かせません。遠方からの参列や宿泊を伴う際に用意しておくと便利な持ち物は以下の通りです。
泊まりがけの葬儀に用意しておくと便利な持ち物
- 洗面用具とスキンケア用品:斎場の宿泊施設にはアメニティが十分に揃っていない場合があるため、使い慣れたものを持参すると安心
- 着替えと室内着:翌日の着替えのほか、就寝時にリラックスできる落ち着いた色のパジャマや部屋着を用意する
- 黒の靴下やストッキングの予備:宿泊を伴うと履き替える機会が増え、汚れや伝線が起きやすいため、多めに準備しておくのが一般的
- 充電器とモバイルバッテリー:親族間での連絡や情報収集でスマートフォンを多用するため、忘れずに持参する
- 防寒具や冷房対策の羽織もの:夜間の付き添いや早朝の準備は冷え込むことがあるため、黒のカーディガンやストールがあるとよい
宿泊を伴う葬儀では、自身の体調管理も大切な務めの一つです。これらのアイテムをあらかじめまとめておくことで、慌ただしい中でも落ち着いて故人との最後のお別れに専念できます。
天候や季節別に必要なもの
葬儀に参列する際は、天候の急変や季節ごとの気温差に対応できる準備をしておくと、落ち着いて故人を見送ることができます。特に屋外での移動や待ち時間が長い場合、天候に適したアイテムがあるかどうかで参列時の負担が大きく変わります。
状況に応じて用意しておきたい季節・天候別の持ち物は以下の通りです。
季節・天候別の持ち物
- 雨天時の雨具:傘は黒や紺、グレーなどの落ち着いた色で、無地のものを用意する。派手な色や柄物、過度にカジュアルな傘は避け、会場に到着したら速やかに水気を拭き取れるよう、吸水性の高いタオルも持参すると便利
- 夏の暑さ対策:冷感素材のハンカチや、黒色で無地の扇子やうちわがあるとよい。ただし、式典中に扇子やうちわを使う際は、周囲に配慮して控えめに仰ぐのが適切。また、汗を拭くためのタオルは綿素材の落ち着いた色のものを選ぶ
- 冬の防寒具:会場内が冷え込む場合に備え、黒やグレーなどの落ち着いた色で無地のストールや大判のハンカチを膝掛けとして用意しておくと安心。コートを着用する場合は、式場の入り口で脱ぐのが一般的。焼香が屋外で行われる際などは着用したままでも問題ない
- カイロや水分:冬場の参列では貼るタイプのカイロがよい。また、夏場は熱中症対策として、目立たない程度の小さなペットボトル飲料をバッグに忍ばせておき、適宜水分補給を行う
【宗教別】用意するとよい持ち物
葬儀の持ち物は参列する葬儀の宗教によって異なるため、事前に宗旨・宗派を確認して適切な品を準備することが大切です。日本で最も多いのは仏教形式の葬儀ですが、神道やキリスト教形式、さらには無宗教形式では、使用する小物や香典袋のしきたりが大きく異なります。
各宗教ごとに用意すべき持ち物や注意点は以下の通りです。
宗教ごとに用意すべき持ち物・注意点
- 仏教(仏式):数珠は必須の持ち物です。宗派ごとに形が異なりますが、自身の宗派のもの、あるいはどの宗派でも使える略式数珠を持参する。香典袋は黒白の結び切りの水引で、蓮の花の刺繍がないものを選ぶ
- 神道(神式):数珠は使用しません。香典袋は黒白の結び切りを選び、表書きは「御玉串料」や「御神前」とする。蓮の花が描かれた袋は仏式用のため、使用を避けるのが一般的
- キリスト教:キリスト教式の葬儀に数珠は不要。香典袋は、十字架や白いユリの花が描かれたもの、または無地の白い封筒を用意する。表書きは「御花料」とするのが一般的でカトリックの場合は「御ミサ料」という表現も使われる
- 無宗教:特定の宗教儀礼を行わないため、数珠は不要。香典袋は黒白の結び切りの水引に、無地のものを用意する。表書きは「御霊前」や「御花料」とするのが無難
宗教に合わせた持ち物を用意することは、故人の信仰を尊重し、ご遺族へのお悔やみの気持ちを正しく伝えることにつながります。もし宗教が分からない場合は、汎用性の高い黒白の結び切りの水引に、無地の香典袋を準備しておくと安心です。
お通夜に参列する場合の持ち物と注意点
急なお通夜に参列する場合の持ち物や服装の注意点は以下の通りです。
お通夜に参列する場合の持ち物と注意点
- 香典は無理に用意せず後日弔問する際に渡しても問題ない
- 服装は地味な色のスーツやワンピースなどの平服でよい
- 数珠や袱紗などの一般的な持ち物は可能な限り持参する
- 派手なアクセサリーや化粧は控える
急なお通夜の場合、必ずしもすべての持ち物を完璧に準備する必要はありません。何よりもお悔やみの気持ちを伝えるために駆けつけることが優先されます。職場から直接向かう場合などは、駅のコインロッカーなどを活用して大きな荷物を預け、最低限の持ち物で参列するとよいです。
お通夜で必要な持ち物については「お通夜で必要な持ち物」で詳しく紹介しています。
葬儀の持ち物で注意すべきポイント
最後に、葬儀の持ち物で注意したいポイントについて説明します。葬儀の持ち物について、どのようなものを持っていくか迷ったときは、以下の点に注意して用意しましょう。
派手な色やデザイン、革製品の持ち物は避ける
葬儀は故人の死を悼み、供養をする場です。そのため、葬儀における持ち物は派手な色やデザインを避けるのが一般的となります。黒や紺、グレーなどの地味な色で無地のものを選ぶのが適切です。
また、殺生を連想させることから革製品の持ち物も避けましょう。特に、ワニ革やヘビ革、ファーなどといった一目見て動物製ということが分かるものは持っていかないようにしてください。
アクセサリーは真珠を選び、過度につけすぎない
葬儀においてアクセサリーは必須の持ち物ではないため、何も身につけずに参列しても構いません。また、和装で参列する際にはアクセサリーは身につけないのが一般的です。
洋装での参列でアクセサリーを身に着ける場合は、真珠のアクセサリーを選びましょう。アクセサリーは過度に身に着けず、ネックレスとイヤリング(ピアス)程度にします。
ネクタイピン・カフスはつけない
男性の場合、ネクタイピンやカフスを身に着けるべきか迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、葬儀においてはどちらも不必要なものです。間違って身に着けて葬儀に向かってしまった場合は、外してバッグや内ポケットなどにしまっておきましょう。
【男女別】葬儀の持ち物・服装チェックリスト
男女別の葬儀の持ち物と服装のチェックリストは以下の通りです。
男性の服装と持ち物
- ブラックスーツ(礼服)に白のワイシャツ、黒の無地ネクタイを着用
- 靴と靴下は黒の無地を選ぶ
- 香典や数珠、ハンカチをポケットに収める
女性の服装と持ち物
- 黒のフォーマルスーツやアンサンブルを着用する
- 黒の薄手ストッキングと光沢のない黒のパンプスを合わせる
- 布製のフォーマルバッグに香典や数珠、メイク直しなどを収めます
男女で服装のポイントや荷物の量に違いがあります。このチェックリストを出発前の最終確認に活用し、忘れ物がないように準備を進めてください。
葬儀の持ち物に関するよくある質問(FAQ)
葬儀の持ち物に関する疑問を解消するために、よくある質問をまとめました。参列時だけでなく、ご遺族側として準備する際にお役立てください。
Q.喪主向けに必要な持ち物はありますか?
喪主やご遺族は参列者を迎える立場として、一般的な持ち物のほかに儀式の進行や精算に必要なアイテムを準備する必要があります。以下のリストを参考に、事前にまとめておきましょう。
喪主やご遺族が必要な持ち物
- 印鑑(シャチハタ以外):葬儀社との契約や領収書の発行などで必要となる場合がある。火葬許可証の手続きについては、自治体によって印鑑が不要な場合もある
- 現金(お布施・心付け用):僧侶へ渡すお布施や、火葬場のスタッフなどへ渡す心付けを準備する。お布施は新札でもよい
- 供花・供物のリスト:芳名の間違いを防ぐため、届いた供花や供物の贈り主をまとめたリストがあると受付がスムーズ
- 遺影の元となる写真:葬儀社へ渡すために、故人らしい表情の写真を数枚用意する
- 故人の思い出の品:棺に収める副葬品や、式場に展示するゆかりの品を準備する
Q.葬儀の打ち合わせに必要な持ち物は?
葬儀の打ち合わせは、限られた時間で多くの決定事項を確認するため、スムーズに進められるよう以下の持ち物を準備しておきましょう。
葬儀の打ち合わせに必要な持ち物
- 故人の遺影用写真:ピントが合っていて、故人らしい表情のものを数枚用意する。デジタルデータでも可能な場合が多いため、事前に葬儀社へ確認したほうがよい
- 印鑑:死亡届の提出代行や火葬許可証の手続き、葬儀社の契約書などで使用するためシャチハタ以外の認印を用意すること。
- 筆記用具とメモ帳:打ち合わせ内容や、その場ですぐに判断できない保留事項、今後のスケジュールを記録するためにあるとよい
- 会葬者の名簿や連絡先:案内を出す範囲や返礼品の数を検討する際、住所録や名刺ホルダーがあると正確な人数を把握しやすくなる
- 故人の生年月日や本籍地が分かる書類:死亡診断書の記入や、寺院へお伝えする情報の確認に役立つ
これらを事前にまとめておくことで、慌ただしい打ち合わせの中でも大切な判断を落ち着いて進められます。
Q.告別式の日に必要な持ち物は?
告別式の日に必要な持ち物は、お通夜に参列した際と一般的には変わりませんが、火葬場へ同行するかどうかや、当日の天候によって備えを微調整する必要があります。告別式は故人との最後のお別れとなる儀式であり、そのまま火葬場へ向かう場合は屋外での待ち時間も増えるため、移動を想定した準備が欠かせません。
告別式の日に持参すべき主な持ち物は、以下の通りです。
告別式の日に持参すべき主な持ち物
- 香典と袱紗:お通夜で既に渡している場合は不要、当日のみ参列する場合は忘れずに用意する
- 数珠:仏教形式の葬儀では必須
- ハンカチ:お別れの儀式では涙を拭う場面が多いため、白や黒、紺の綿素材のものを用意する
- 小銭入れやコンパクトな財布:火葬場での飲料購入や移動の際、大きな財布よりも身軽に動けるため便利
- 雨具:屋外での出棺や移動に備え、黒や紺の地味な傘を持っておくと安心
告別式から火葬まで立ち会う場合は、拘束時間が数時間に及ぶこともあります。式場から火葬場へ移動するバスや車内では大きな荷物が負担になることもあるため、手荷物は最小限にまとめ、必要であればサブバッグを活用してスマートに持ち運びましょう。
Q.家族葬に必要な持ち物・不要な持ち物はありますか?
家族葬は身内を中心とした小規模な葬儀ですが、持ち物は一般葬と変わりません。ただし、ご遺族の意向によって「不要」となるものがある点が大きな特徴です。事前に参列の案内をよく確認し、ご遺族の負担にならない準備を心がけましょう。
家族葬で必要、あるいは不要となる持ち物の判断基準は以下の通りです。
家族葬に必要な持ち物・不要な持ち物
- 香典:ご遺族が辞退されている場合は不要。家族葬では「故人の遺志により香典を辞退する」と明記されている場合が多いため、無理に差し出すのは控える
- 数珠:仏教形式であれば必要。家族のみの場であっても、故人を供養する儀式として一般葬と同様にする
- 袱紗:香典を持参する場合は必ず用意してください。香典を辞退されている場合は不要
- 供花や供物:香典と同様に辞退されることが多いため、独断で送るのではなく必ず事前に確認する
- 身だしなみ用品:ハンカチや予備のストッキングなどは、一般葬と同じく用意しておくと安心
家族葬や親族のみなどの小規模な葬儀において最も大切なのは、ご遺族がどのようなお見送りを希望されているかを尊重することです。特に香典の有無については、事前の案内に「香典の儀は固くご辞退申し上げます」といった記載がないか細部まで目を通してください。記載がない場合は念のため香典を持参し、受付で辞退の旨を伝えられたら速やかに下げるのがスマートな振る舞いです。
葬儀の持ち物は個別の事情を事前に確認して用意することが大切
この記事のまとめ
- 葬儀に必要な持ち物は、香典、袱紗、数珠、財布
- 香典袋や香典の表書きは宗教・宗派などによって異なるため、事前に確認してから用意する
- 葬儀の際に必要に応じて用意したい持ち物は、黒の手袋、化粧道具、替えの黒ストッキング、エプロン、タオルなどがある
- 葬儀の持ち物で注意すべきポイントは、①派手な色やデザイン、革製品の持ち物は避ける②アクセサリーは真珠を選び、過度につけすぎない③ネクタイピン・カフスはつけないなどがある
葬儀の持ち物を事前に確認しておくことで、当日うっかり忘れてしまう事態を防げます。本記事で紹介した持ち物を参考に、必要なものをリスト化して確認しながらバッグに入れるのがおすすめです。
2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。