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お悔やみの贈り物はなにがよい?故人やご遺族に喜ばれるギフトの選び方やマナーを詳しく紹介

お悔やみの贈り物はなにがよい?故人やご遺族に喜ばれるギフトの選び方やマナーを詳しく紹介

お世話になっている人の突然の訃報を知ったとき、お悔やみの贈り物をしたいと思う人は多いでしょう。しかし、具体的に何を贈ればよいか迷ってしまうこともあります。本記事では、故人やご遺族に喜ばれるお悔やみの贈り物を紹介します。お悔やみの贈り物を贈る際のマナーも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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お悔やみの贈り物とは?

お悔やみの贈り物とは、生前にお世話になった故人へ感謝の気持ちを伝える贈り物のことです。不祝儀が残ってしまうことを避けるためにも、食料品や消耗品といった消え物を渡すのが一般的とされています。

お悔やみの贈り物を渡すタイミングは、お通夜や葬儀だけでなく法要、仏壇をお参りする際などがあります。

また、お悔やみの贈り物は直接ご遺族に渡すだけでなく、郵送することもできます。さまざまな事情から葬儀や法要などに参列できないときには、ぜひ検討してみましょう。

贈り物は主に供物・供花・香典の三つ

お悔やみの贈り物は、主に供物(くもつ)・供花(きょうか/くげ)・香典の3種類に分かれます。それぞれについて詳しく見てみましょう。

供物

お悔やみの贈り物の一つである供物は、故人の祭壇や仏壇にお供えされる物です。食べ物や線香、ろうそくなどが供物にあたります。お悔やみの贈り物として供物を贈ろうと考えている際には、以下の品を候補に入れてみてください。

お悔やみの贈り物として贈られる供物の具体例

  • バウムクーヘン、マドレーヌなどの焼き菓子
  • ようかんや落雁(らくがん)、せんべいなどの和菓子
  • みかん、りんごなどの果物
  • ゼリー類
  • そうめん、冷や麦などの麺類
  • お茶、コーヒーなどの飲み物
  • 線香、ろうそく

仏教では殺生を禁止していることから、加工品を含め肉や魚はお悔やみの贈り物には適していません。食べ物を贈る際には、十分気をつけましょう。また、後で家族や知人に分けられるように小分けされた物を用意するとより親切です。

供物の相場は、故人との関係性や、葬儀なのか法事なのかによって異なります。お通夜・葬儀と比べると、法事のお悔やみの贈り物の相場は低くなる傾向があります。高価すぎるとかえってご遺族に気を遣わせてしまうため注意しましょう。

供花

供花は、お悔やみの贈り物として故人に捧げる花のことです。フラワーアレンジメントやフラワースタンドタイプの供花を贈ると、そのまま飾れるためご遺族の手間にもなりません。

供花には、白を基調とした花を選ぶのが一般的です。差し色を入れたい場合は紫や青、緑の花を選ぶとよいでしょう。故人の一周忌以降の供花であれば、もう少し明るい色の花を混ぜて贈ることもあります。

供花として贈る花でおすすめなのは、菊やカーネーション、リンドウなどです。バラなどのトゲのある花は怪我や殺生を連想させるため、避けるのが基本となっています。また、ユリは香りも強く、花粉が仏壇に落ちると汚れてしまうことから、避けるのが無難でしょう。花選びに迷ったら、花屋に相談するのもおすすめです。

供花についても、葬儀や法要などといったお悔やみの場面や故人との関係性によって相場が異なります。

香典

お悔やみの贈り物として一番多いのが香典です。一般的に、香典を用意するのであればその他の供物や供花は必要ありませんが、香典と一緒に供物や供花を贈る人もいます。

仏式のお通夜・葬儀の場合の香典の表書きは「御霊前」、四十九日以降の法要は「御仏前」や「御香典」と書くのが一般的です。ただし、浄土真宗の場合はお通夜・葬儀でも「御仏前」が正しいため気をつけましょう。神式の表書きは「御神前」や「御玉串料」、キリスト教は「御花料」と書きます。

香典の金額相場は、お悔やみの場面や故人との関係性などによって異なります。割り切れる数字は避けるのが基本のため、3千円や1万円など奇数の額を包むように気をつけましょう。

香典の金額相場

  • 故人の親族がお通夜・葬儀で渡す香典の相場…5千~10万円程度
  • 故人の友人・知人がお通夜・葬儀で渡す香典の相場…1万~5万円程度
  • 故人の親族が法要で渡す香典の相場…5千~1万円程度
  • 故人の友人・知人が法要で渡す香典の相場…3千~1万円程度

お通夜や葬儀、法要に参列できない場合は郵送しても構いません。香典を郵送する際には、現金書留で送りましょう。

お悔やみの贈り物に迷ったときの選び方

お悔やみの贈り物の具体例を紹介しましたが、それらの中でもどれを選べばよいか分からないこともあるでしょう。お悔やみの贈り物に迷った際は、以下を参考にしてみてください。

故人の好きだったものを選ぶ

お悔やみの贈り物に迷った際は、故人の好きだったものを選ぶのがおすすめです。故人の好きだった食べ物や好きな色・種類の花などをお悔やみの贈り物にするとよいでしょう。

故人の好きだったものを贈ることで、故人のことを心から考えて贈り物を選んだことがご遺族にも伝わります。「よく○○屋のまんじゅうを食べていたな」「青色が好きって言っていたっけ」など、故人に思いを馳せながらお悔やみの贈り物を選んでみてはいかがでしょうか。

ご遺族が喜ぶものを選ぶ

お悔やみの贈り物は、ご遺族が喜ぶものを選ぶのも一つの方法です。例えば、遺族に子供が多い場合はゼリーやジュース、年配の人が多い場合にはようかんやまんじゅうなどを贈ると喜ばれます。

ご遺族が喜ぶものをお悔やみの贈り物にすることで、故人を失った悲しみの中にいるご遺族の心を和らげることにもつながります。「突然の訃報を聞いて悲しいだけでなく、ご遺族の気持ちにも寄り添いたい」という気持ちが伝わる贈り物を選んでみましょう。

好き嫌いが分かれにくいものを選ぶ

好き嫌いが分かれにくいものを選ぶのもおすすめです。

供物であれば、そうめんやお茶、線香、ろうそくなどが人を選ばないでしょう。自分で判断できないときには、百貨店などのギフトコーナーで相談してみてもよいかもしれません。

お悔やみの贈り物におけるマナー

お悔やみの贈り物を贈る際には、いくつかのマナーがあります。何を贈るかだけでなく、以下の点にも注意して故人を偲ぶ気持ちを伝えましょう。

宗教・宗派を確認して贈る

お悔やみの贈り物を用意する前に、故人の宗教・宗派を確認します。神道やキリスト教の場合は線香・ろうそくは贈らないなど、宗教や宗派によって供物・供花・香典の表書きや不祝儀袋などが異なるためです。

基本的には日持ちのするものを贈る

お悔やみの贈り物は、日持ちのするものを贈るのが基本です。供物の場合は常温保存が可能で賞味期限が長いもの、供花の場合は長持ちしやすい花を選ぶと、ご遺族の手間にもなりません。

特に夏場にお悔やみの贈り物をする際は、果物は傷みやすいこともあるため比較的日持ちするものを吟味して選びましょう。

かけ紙をかけて贈る

お悔やみの贈り物には、かけ紙をかけて贈るのもマナーです。一般的には弔事用の黒白の結び切りに「御供(ごくう)」の表書きがあるかけ紙をかけます。

「御供」の表書きが印刷されていない場合は、手書きで書きます。水引の下には、贈り主の氏名を書くのも忘れないようにしましょう。家族でお悔やみの贈り物を用意するのであれば「○○家」と記します。

ご遺族に直接渡す際には一声かけて渡す

お悔やみの贈り物を直接ご遺族に渡す際には、必ず一言かけて渡すのがマナーです。黙って差し出すのではなく「御霊前(御仏前)にお供えください」「どうぞお供えください」などと一言添えて渡しましょう。

仏式の場合、故人のお通夜や葬儀では「御霊前」、四十九日以降では「御仏前」の言葉を使います。浄土真宗の場合には、いずれも「御仏前」の言葉を使いましょう。

郵送の際には手紙も添える

お悔やみの贈り物を郵送する際には、お悔やみ状という手紙も添えて送ります。故人の訃報を知って駆けつけたいものの事情があってそれができないこと、お悔やみの言葉などを書きましょう。思いが伝わる文章を書くことが大切です。

お悔やみ状のため、白無地の封筒と便箋を選ぶのもマナーです。不幸が重なることを連想させるため、二重封筒や二枚の便箋を使用するのは避けましょう。

ご遺族が辞退されている場合は贈らない

贈り物を仕分けたり、返礼品の対応をしたりする時間がないなどの理由から、お悔やみの贈り物を遺族が辞退することもあります。その際には、たとえ弔意を示したくとも贈り物を贈るのは避けるべきです。

お悔やみの贈り物全てではなく、香典のみを辞退している場合などには、供物や供花を贈ってもよいでしょう。または、弔電を送るのも一つの方法です。

遺族としてお悔やみの贈り物を受け取ったときはお返しをする

遺族としてお悔やみの贈り物を受け取った場合、お返しをするのが基本です。お返しには、お悔やみの贈り物と同様に食品や消耗品といった消え物を贈ることが多いです。

お通夜や葬儀の香典返しは故人の四十九日に、法要の香典返しはお悔やみの贈り物をいただいてから1ヵ月以内に贈りましょう。いただいたお悔やみの贈り物の、4分の1~半額程度の金額が相場です。

ただし、贈り主がお返しを辞退している場合は品物は用意せず、お礼状を送るようにしましょう。

お悔やみの贈り物は故人やご遺族の目線で選ぶとよいでしょう

この記事のまとめ

  • お悔やみの贈り物には、食料品や消耗品などの消え物を渡すのが一般的
  • 葬儀や法要に参列できず直接渡せない場合は郵送で贈ることもできる
  • お悔やみの贈り物には、主に供物(故人の祭壇や仏壇にお供えする物)・供花(故人に捧げる花)・香典(不祝儀袋に包んだお金)の3種類がある
  • お悔やみの贈り物に迷った際は、故人の好きだったもの・ご遺族が喜ぶもの・好き嫌いが分かれにくいものという基準で選ぶとよい
  • お悔やみの贈り物におけるマナーには①宗教・宗派を確認して贈る②宗教・宗派を確認して贈る ③かけ紙をかけて贈る④ご遺族に直接渡す際には一声かけて渡す⑤郵送の際には手紙を添える⑥遺族が辞退されている場合は贈らないなどがある

突然の訃報に弔意を示したい場合は、お悔やみの贈り物を用意しましょう。お悔やみの贈り物は、贈り主の目線ではなく故人やご遺族の目線に立って選ぶことをおすすめします。自分だけで決めきれない場合には家族や友人に相談し、一緒に選んでもらってもよいでしょう。

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