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葬儀を知る

三回忌で包むお布施の相場は?一般的な金額の目安と渡し方について詳しく解説

三回忌で包むお布施の相場は?一般的な金額の目安と渡し方について詳しく解説

三回忌の法要を行うにあたり、僧侶に渡すお布施の金額について悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。また、お布施の書き方や渡し方についても知っておきたいところです。そこで本記事では、三回忌で包むお布施の相場や渡し方のマナーなどについて分かりやすく解説します。

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三回忌とは

三回忌とは、故人の亡くなった日から2年経った祥月命日(同じ月日)に行う法事のことをいいます。例えば、2022年10月1日に亡くなった方であれば、2024年10月1日が三回忌です。

三回忌では僧侶を呼んで読経をしてもらうことが多いです。参列者には故人の親族や親しい友人などに声をかけるのが一般的ですが、家族だけで行ってもかまいません。三回忌の法事を行う場所は自宅やお寺、葬祭会館のホール、霊園の法要室などさまざまです。

基本的に、三回忌の法事は祥月命日当日に行われます。しかし祥月命日が平日の場合は、参列者の集まりやすさなどから、その前の週の土日に行われることも多くあります。一般的に仏事の後ろ倒しは好ましくないとされているため、当日に行えない場合には前倒しで行うよう心がけましょう。

三回忌のように、決められた年の命日に行う法要のことを年忌法要といいます。三回忌のあとには、七回忌法要、十三回忌法要、十七回忌法要、二十三回忌法要...と続いていき、年数を重ねるごとに簡略化される傾向にあります。

三回忌のお布施の相場

お布施の金額の相場

お布施の金額は明確に決められているものではありませんが、三回忌のお布施の相場は、1~5万円程度が一般的とされています。宗派や地域、お寺などによっても変動はありますが、あまり大きくは変わらないでしょう。

分からないときには菩提寺や僧侶に直接聞いてみる

三回忌のお布施の金額について不安がある場合には、菩提寺や僧侶、同じお寺に法要をお願いしている地域の人などに金額を聞いてもかまいません。

特に、菩提寺や僧侶に聞く場合には「お金はいくら包めばよいですか」などといった直接的な聞き方はせず「三回忌のお布施は皆さんどのくらい包まれますか」などと配慮のある聞き方を心がけると、僧侶も答えやすいでしょう。

三回忌のお布施に必要なもの

三回忌のお布施に必要なものは以下の通りです。三回忌の法事が行われる前にあらかじめ準備しておきましょう。

三回忌のお布施に必要なもの

  • 奉書紙または白い封筒(郵便番号の枠や絵柄などが入っていないもの)
  • 半紙(白い封筒ではなく奉書紙を選択する場合のみ必要)
  • 濃い黒墨と毛筆または筆ペン
  • 新札

和紙の種類の一つである奉書紙は、お布施を包む上包みとして、もっともベーシックなものです。奉書紙で包む場合には、その中包みとして半紙を別に用意する必要があります。

奉書紙ではなく、郵便番号の枠や絵柄などの入っていない白無地の縦型封筒でお布施を包んでも問題ありません。「お布施」や「御布施」の文字が印刷されている白い封筒を使用してもよいでしょう。封筒を使う場合には、不幸が重なることを連想させる二重封筒を選ばないことが注意点です。

また、お通夜葬儀香典で使われる薄墨ではなく、濃い墨を用意します。薄墨は訃報への悲しみを表すなどといった意味で使用されるものであり、お寺や僧侶へのお礼の意味で渡すお布施には使用しません。

さらに、お布施に使うお札には、できるだけ新札を用意するのが望ましいでしょう。こちらもお通夜や葬儀の香典などとは違い、謝礼として渡すものであるためです。どうしても新札が用意できなかった場合には、折り目の少ない綺麗なお札を選ぶことが大切です。

三回忌のお布施の書き方

外袋の表面の書き方

外袋の表面の書き方は、三回忌のお布施を包むものとして奉書紙を使うか白い封筒を使うかによって異なります。

奉書紙を使う場合

三回忌のお布施に奉書紙を使う場合、表面には何も書かないことが多くあります。しかし、表書きとして「お布施」または「御布施」と書いても問題はありません。表書きを書く場合には、上部中央にバランスよく書きます。

お布施以外に渡す費用と区別がつきにくいような場合には、僧侶へ別のものを間違えて渡さないようにするためにも表書きを書いておくとよいでしょう。

白い封筒を使う場合

三回忌のお布施に白い封筒を使う場合には、表書きとして上部中央に「お布施」または「御布施」の文字を、下部中央に施主の氏名(フルネーム)または「○○家」というように名前も明記します。

「お布施」の表書きと「○○家」が縦に一列に並んでいるように書くと、見た目も整います。

外袋の裏面の書き方

外袋の裏面には、奉書紙を使う場合は何も書かず、白い封筒を使ってお布施を包む場合にのみ、左下に住所と包んだ金額を書き込みます。住所は郵便番号から、省略せずにしっかり書きましょう。また、金額の数字は大字の新字体で書きます。

大字の新字体

漢数字

大字

例えば、お布施として3万円を包む場合は「金参萬圓也」と書くのが一般的です。「円」ではなく「圓」で書き表すという点にも気を付けましょう。どの大字も画数が多く、毛筆や筆ペンに慣れていないと書きにくいため、少し練習してから本番に挑むことをおすすめします。

奉書紙の場合は中包みに金額などを書く

奉書紙を使う場合は、中包み(半紙)の表面、上部中央にお布施として包んだ金額を「金○萬圓也」と書き、裏面の左下に住所と氏名を書きます。白い封筒を使う場合とは異なる書き方になるため、注意が必要です。

三回忌のお布施の包み方と渡し方

お布施の包み方

三回忌のお布施の包み方についても、書き方と同様に奉書紙を使う場合と白い封筒を使う場合とで、方法が異なります。

奉書紙を使う場合

奉書紙を使って三回忌のお布施を包む場合、まずは半紙でお布施を包んで(中包み)、そのあとに奉書紙で包むのが特徴です。奉書紙には表と裏があり、つるつるとした面が表、ざらざらとした面が裏です。

奉書紙の包み方は、ざらざらとした裏面を上にして、その中央にお布施を包んだ中包みを置きます。そのあと奉書紙の左部分を中包みに被せるようにして折り、次に右部分を同じように折ります。つづいて、下部分を同じように折ったら、最後に下部分に被せるようにして上部分を折って完成です。

お布施を包むように、左、右、下、上の順で四ヵ所折ると考えると分かりやすいでしょう。

また、お札は肖像画のある表面が表書き側にくるように包むのもポイントです。葬儀などの香典袋とは違った向きになるため注意しましょう。

白い封筒を使う場合

三回忌のお布施に白い封筒を使う場合は、奉書紙とは異なり自分で折ることはないため、向きだけ注意してお札をそのまま封筒に入れます。お札の向きは、奉書紙の場合と同じく表面(肖像画のある方)が表書き側にくるように入れましょう。

糊付けはしてもしなくても、どちらでもかまいません。包む金額が大きかったり、お金が抜け落ちてしまったりするのが心配な場合は、必要に応じて糊付けしてもよいでしょう。

お布施の渡し方と渡すタイミング

お布施を僧侶に渡す際には、直接手渡しせず切手盆に乗せて渡すのがマナーです。切手盆とは祝儀や香典、お布施を渡す際に使われる漆塗りのお盆のことをいいます。切手盆がない場合には、紫色など落ち着いた色の袱紗で代用しましょう。

僧侶にお布施を渡す手順は以下の通りです。

お布施を渡す手順

  1. 自分の方に表書きが読める向きにしたお布施を切手盆に乗せる
  2. 表書きが僧侶に読める向きになるまで、切手盆ごと右に回す
  3. 「本日はよろしくお願いいたします。どうぞお納めください」などと一言添えて切手盆を僧侶に差し出す

お布施を渡すタイミングは、三回忌の法事が始まる前、僧侶に挨拶をするときに渡すのが一般的です。上述の手順にもあるように、一言添えてお布施を渡しましょう。

僧侶への挨拶時にお布施を渡せなかった場合には、僧侶が帰る前に渡してもかまいません。その際には「本日はお越しいただきありがとうございました。どうぞお納めください」などとお礼の言葉を添えます。

三回忌でお布施以外にかかる費用

三回忌では、お布施以外にかかる費用として御膳料お車代・引き出物代・卒塔婆代がかかる場合があります。御膳料とお車代、卒塔婆代は僧侶に渡すものですが、お布施とまとめて一緒の袋に包むことはなく、それぞれ別々に包みます。以下で詳しく解説します。

御膳料

御膳料とは、三回忌の法要後に行われる会食を僧侶が辞退した場合や、そもそも三回忌の法要後に会食の場を設けない場合に僧侶に渡すお金のことです。御膳料の相場は5千円〜1万円程度とされています。

上述の通り、御膳料を包むか包まないかは僧侶が会食に出席するかどうかで決まります。当日に急いで御膳料を用意することにならないためにも、事前に出席の有無を僧侶に聞いておくとよいでしょう。

お車代

お車代とは、僧侶が寺から三回忌の法事が開かれる場所に来るまでの交通費のことです。僧侶の送迎を故人の家族が行う場合には必要ありません。

お車代の相場は5千円〜1万円程度が一般的ですが、さらに交通費がかかる場合にはそれに応じた金額を包みます。僧侶が遠方から来る場合には、飛行機代や新幹線代、タクシー代などをしっかり計算しておきましょう。

引き出物代

引き出物代は、三回忌の法事・法要に参列してもらった方に渡す引き出物にかかるお金のことです。相場は2千円~5千円程度とされ、お菓子や洗剤などといった消え物を引き出物として選択することが多いです。

卒塔婆代

卒塔婆代とは、僧侶に塔婆を立ててもらうお礼の意味で渡すお金のことをいいます。相場は2千円〜1万円程度とされていますが、お布施とは異なり、あらかじめ金額が決まっていることも多くあります。したがって、卒塔婆代に関しては事前に僧侶に確認するとよいでしょう。

法要で焦らないためにも三回忌のお布施の相場をあらかじめ把握しておきましょう

この記事のまとめ

  • 三回忌とは、故人の亡くなった日から数えて2年後に行う年忌法要のことをいう
  • 三回忌のお布施の相場は宗派や地域、お寺などによっても異なるが、一般的には1万円~5万円
  • お布施は、奉書紙+半紙で包むか白無地の封筒に入れて包む
  • 奉書紙でお布施を包むときには、中包みである半紙に金額や住所、氏名を書く
  • 白い封筒でお布施を包むときには、封筒の表面に表書きと氏名、裏面に住所と金額を書く
  • 僧侶にお布施を渡す一般的なタイミングは法要が始まる前の挨拶をするときで、切手盆に乗せて渡すのがマナー
  • お布施以外に三回忌の法要でかかる費用には御膳料・お車代・引き出物代・卒塔婆代などがある

三回忌の法要当日に、お布施で悩まないためにも、事前に相場などを確認して用意しておくことが大切です。もしお布施について分からないことがある場合は、僧侶やお寺に聞くと安心です。直接聞いても関係性が壊れてしまったり失礼にあたることはないため、相談してみるとよいでしょう。 

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