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火葬に必要な時間はどのくらい?当日の流れや待機中の過ごし方、火葬場での注意点を解説

火葬に必要な時間はどのくらい?当日の流れや待機中の過ごし方、火葬場での注意点を解説

火葬に参列する際、所要時間や当日の流れが分からず、不安を感じる方も少なくありません。この記事では、火葬にかかる時間の目安(1~2時間)や、出棺から収骨までの流れ、待機中の過ごし方、火葬場で気を付けたい点について解説します。事前に当日の流れを確認し、落ち着いて故人とのお別れに臨むために役立ててください。

この記事で分かること

  • 火葬の所要時間(約1〜2時間)と時間が変わる主な要因
  • 出棺から収骨までの火葬の流れ
  • 火葬を待つ間の過ごし方と気を付けたい点

「ひとたび」は、東京都内で6つの総合斎場を運営する東京博善(創業100年超)がお届けするお役立ちコラムです。現場を知り尽くした専門スタッフが、葬儀・法要・終活の疑問に分かりやすくお答えします。

火葬に必要な時間はどれくらいなのか

火葬にかかる時間の目安は、一般的に1時間から2時間程度とされています。ご遺体の燃焼からお骨が冷えるまでに40分から1時間半ほどかかり、その前後に執り行われる納めの式や収骨の時間を合わせると、火葬場での滞在時間は約2時間を見込んでおくのが一般的です。

この所要時間は、故人の体格や副葬品の種類、火葬炉の性能によって変動します。例えば、体格が大きい場合や脂肪が多い場合は燃焼に時間を要するほか、燃えにくい副葬品が棺に含まれていると火葬時間が長引く原因となります。

また、火葬炉には「台車式」と「ロストル式」があり、国内の9割を占める台車式は、お骨をきれいに残しやすい反面、ロストル式に比べて時間がかかる傾向にあります。東京博善の総合斎場では、環境負荷を抑えつつ効率的な燃焼を実現する先進的な火葬炉システムを導入しており、厳かな雰囲気の中で円滑な進行をサポートしています。葬儀の日程調整や移動時間を検討する際は、これらの要素を踏まえて余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

火葬にかかる時間は1~2時間

火葬にかかる時間の目安は、1~2時間とされています。ご遺体が燃焼されてからお骨が冷却されるまでにかかる時間が、40分から1時間半ほどかかります。火葬そのものにかかる時間に加え、火葬の前後に行われる納めの式や収骨などの時間を含めると、長い場合で2時間ほどかかることもあります。

葬儀のタイムスケジュールを決める際は、火葬場に平均で2時間ほど滞在すると考えておくとよいでしょう。

火葬の時間が決まるポイント

火葬にどれくらいの時間がかかるかは、故人の体格、副葬品の種類、火葬炉の種類の三つの要素で決まります。体格がよかったり火葬炉の能力が低い場合は、火葬に1時間以上かかることもあります。以下に火葬の時間が決まる三つの要素について詳しく解説しました。

故人の体格

火葬にかかる時間は、故人の体格や体型によって変動します。一般的にご遺体の重量が影響し、体が大きいほど燃焼に時間を要する傾向にあります。また、年齢も一つの要素であり、お年寄りに比べて大人、大人に比べて子供の方が早く終わるのが一般的です。

ただし、死産した赤ちゃんや小さなお子様の場合は注意が必要です。通常の火力ではご遺骨が残らなくなる恐れがあるため、火力を調整して慎重に火葬を行います。その結果、大人の火葬よりもかえって時間がかかることもあります。そのほか、脂肪が多い場合も火葬炉の温度調整が必要になるため、通常より時間が長引く場合があると覚えておきましょう。

副葬品の種類

故人の棺の中に入れた副葬品の種類によって、火葬にかかる時間が変動します。副葬品を何も入れていない場合や、副葬品が手紙や服などの燃えやすいものの場合は、火葬時間に影響はありません。

一方、分厚い本やアルバム、ぬいぐるみ、布団などは燃えにくく、燃焼した後は大量の灰が出てしまうため、火葬に時間がかかる原因となります。また、メガネや指輪などの金属の副葬品は冷めるのに時間がかかるため、火葬時間も長引きます。火葬時間をなるべく短くしたいのであれば、燃えやすい副葬品を選びましょう。

また、燃えないものや有毒ガスを発生するもの、爆発する危険性のあるものは棺の中に入れられません。その他、カーボン製品など火葬炉の故障や緊急停止を招く恐れがあるものも棺には入れられないため、注意しましょう。火葬場によっては、分厚い本やアルバム、ぬいぐるみなども禁止されていることがあるため、事前に火葬場に確認をしておくと安心です。

火葬炉の種類

火葬にかかる時間は、火葬炉の種類によっても変わります。火葬炉には「台車式」と「ロストル式」の二つの種類があります。

台車式とは、棺を乗せた台車を火葬炉に入れてご遺体を火葬する方法のことです。日本国内ではこの台車式の火葬炉が主流であり、9割の火葬場が台車式となっています。台車式は上面と側面から棺を炎で包み込み、ご遺体を燃焼させるのが特徴です。ロストル式に比べると火力が弱いため時間はかかりますが、その代わり遺骨の形が残りやすく主要な部分のお骨が見つかりやすいとされています。

ロストル式は、高い火力でご遺体を火葬できるのが特徴です。炉内の炎が棺を包み込むような構造になっているため、焼きムラが出にくく短時間で火葬が終わります。ただし、火力が強いため遺骨が崩れやすいという側面もあります。日本でロストル式の火葬炉を採用している火葬場は1割ほどとなっています。

▶火葬炉の仕組みと種類について詳しくはこちら

ペットの火葬にかかる時間の目安

近年では、家族の一員であるペットの葬儀を行う方も増えています。

ペットの火葬にかかる時間はどれくらいなのかは、動物の種類や体の大きさによって異なります。

例えば、ハムスターやモルモットといった小動物の場合は30分程度で終わることが多いです。

一般的なサイズの猫の場合や、小型犬の場合、火葬時間は45分前後が目安となります。一方、中型犬や大型犬など体重が重い動物の場合は、1時間から2時間以上かかることもあります。

犬の体格や種類によっても所要時間に違いがあるため、事前にペット葬儀に対応している火葬場や葬儀社へ確認しておくと安心です。

火葬を行うタイミングと時間帯

火葬を執り行うにあたっては、法律で定められた時間制限や、火葬場が営業している時間帯を事前に把握しておくことが大切です。

ご遺族の負担を減らし、スムーズに葬儀を進行するためにもスケジュール管理が求められます。

ここでは、火葬が可能なタイミングと一般的な時間帯について詳しく解説します。

法律で定められた「死後24時間ルール」

日本の法律では、死亡後24時間以内の火葬は原則として禁止されています。墓地、埋葬等に関する法律により、死後24時間はご遺体を安置しなければならないというルールが定められているため、すぐに火葬を行うことはできない仕組みです。

なぜ24時間を経過しなければならないのか、その理由は主に二つあります。

一つは医学的な観点から万が一の蘇生の可能性を考慮し、死亡の誤認を防止するためです。

もう一つは、大切な方を亡くされたご遺族が、お別れを受け入れて感情を整理するための時間を確保するためです。

ただし、特定の感染症により亡くなられた場合などは例外として認められることもあります。一般的な葬儀を執り行う際は、この決まりを念頭に置いて日程を組む必要があります。

火葬が行われる一般的な時間帯

火葬が行われる時間帯は、午前10時から午後3時頃までが一般的です。

多くの火葬場は夕方には営業を終了するため、午後遅い時刻に火葬を開始すると、その日のうちに収骨ができない可能性があります。

そのため、告別式を午前中に行い、お昼前後に火葬場へ移動して火葬を行うスケジュールが多く見られます。

また、友引の日を休場日としている火葬場もあるため、日程調整の際は営業日時を確認することが大切です。

火葬場によっては混雑して希望の時間が取れない場合もあるため、早めに予約を行うようにしましょう。

一般的な火葬の流れ

そもそも「葬儀には参列したことがあるけれど、火葬には参列したことがない」「火葬がどのような流れで行われるか分からない」という方もいるのではないでしょうか。そこでここからは、一般的な火葬の流れを紹介していきます。

▶火葬の流れについて詳しくはこちら

一般的な火葬の流れ

  1. 出棺
  2. 火葬場へ向かう
  3. 火葬許可証の提出
  4. 納めの式
  5. 火葬
  6. 収骨
  7. 埋葬許可証の受け取り

出棺

葬儀が終わると、ご遺体が入った棺を火葬場まで出棺します。ご遺族や参列者、葬儀社のスタッフなど6〜8人で棺を運んで移動させ、会場の外の霊柩車や寝台車に乗せます。棺は頭側から入れるのが一般的ですが、「故人が自宅に帰ってきてしまわないように」と足側から入れることもあります。

棺を霊柩車に乗せたら、喪主が参列者に向けて挨拶を行います。ほとんどの参列者は火葬には参列せず葬儀後に解散となるため、喪主が遺族を代表して葬儀に参列してもらったことへのお礼を述べます。その後、喪主が故人の位牌を、故人との関係が深い遺族が遺影を持って霊柩車に乗り込み、火葬場へ向けて出棺します。

火葬場へ向かう

故人の棺を乗せた霊柩車や寝台車が火葬場に向けて出棺した後、火葬に参加する人も移動を開始します。喪主や故人の家族は、棺を乗せた霊柩車に乗って火葬場へ移動します。霊柩車に乗らない親族や僧侶、故人の友人などは、マイクロバスやハイヤーなどで火葬場へ向かうのが一般的です。

家族葬や一日葬など、参列者が少なく小規模の葬儀の場合は、自家用車で火葬場へ向かうこともあります。葬儀場と火葬場が一体化している施設では移動の必要がないため、参列者の負担の軽減にもつながり便利です。

火葬許可証を提出する

火葬場に到着したら、スタッフに火葬許可証を提出します。火葬許可証を忘れると火葬が執り行えなくなるため、忘れないよう注意が必要です。火葬許可証を忘れるのが心配な場合は、葬儀屋のスタッフに預けておきましょう。

納めの式

納めの式とは、故人との最後のお別れをするための儀式の一つです。火葬炉の前で棺を火葬場職員へ引き渡す前に行われます。仏教式だけでなく、無宗教やキリスト教でも行われることがあります。仏教式の場合、祭壇に故人の遺影と位牌を飾り、僧侶による読経が行われることが多いです。参列者による焼香や、棺を開けて故人と最後の対面を行うこともあります。故人とお別れをする最後の機会のため、流れを確認しておくとよいでしょう。

納めの式の流れ

  1. 火葬施設に棺を運び、安置します。
  2. 読経が行われる場合もあります。
  3. その後、参列者は故人との最後のお別れをします。
  4. 火葬炉へ棺が納められ、参列者全員で見送ります。

火葬

納めの式が終わると、棺が火葬炉に納められて火葬が始まります。火葬のボタンは火葬場のスタッフが押すことが多いですが、喪主やご遺族が押すこともあります。火葬中は、参列者は別室で待機します。

収骨

火葬が終わるとスタッフから案内があり、火葬炉の前に集合して収骨を行います。収骨とは、火葬が終わった後のお骨を箸で拾い、骨壷に納める日本独自の習慣です。収骨は「骨上げ」とも呼ばれ、「故人を現世からあの世に橋渡しする」という意味が込められています。

収骨は2人1組となり、それぞれが竹製の箸を使用して遺骨を挟み、骨壷へ納めていきます。収骨は故人と関係が深い人から順番に行われることが多く、一般的に喪主、ご遺族、親族、故人の友人の順番で進めます。「故人があの世に辿り着けますように」と願いを込めながら、収骨を行いましょう。

埋葬許可証を受け取る

収骨が終了した後は、火葬場のスタッフから埋葬許可証を受け取ります。埋葬許可証は故人の遺骨をお墓へ納める際に必要な書類であるため、失くさないようきちんと保管しましょう。埋葬許可証は、実際には提出した火葬許可証に火葬執行印が押されたものです。遺骨を2箇所以上で埋葬したい場合は分骨証明書が必要になるため、事前に依頼しておきましょう。

▶火葬の料金について詳しくはこちら

火葬式の流れ

火葬式とは、お通夜や告別式などの儀式を行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな葬儀形式です。近年、ご遺族の負担を軽減したいというニーズから選ばれることが増えていますが、法律により死後24時間は火葬ができないため、その間の安置場所を確保する必要があります。

東京博善の総合斎場では、24時間利用可能な安置設備を完備しており、急な場合でも安心してご遺体をお預けいただけます。火葬当日は、火葬炉の前で故人と最後のお別れをする納めの式を行い、その後火葬へと進みます。

火葬場と式場が一体となった施設を利用することで、移動の負担がなく、限られた時間の中でも故人を穏やかに見送ることが可能です。

▶火葬式について詳しくはこちら

火葬中の待ち時間の過ごし方

火葬が行われている間は待ち時間となりますが、どのように過ごせばよいのでしょうか。ここからは、火葬中の待ち時間の過ごし方を解説します。事前に確認しておきましょう。

ロビーで過ごす

火葬を待っている間は、ロビーで待機することが多いです。指定された場所に集まり、故人との思い出を話しながら過ごしましょう。ロビーに飲食できる場所があれば、そこで軽食や飲み物をとることも可能です。

施設での過ごし方については「施設での過ごし方|控室・ラウンジ・休憩室のご案内」で詳しく紹介しています。

休憩室(控室)で待機する

火葬が進む間、ご遺族や参列者は館内の休憩室(控室)で待機するのが一般的です。東京博善の総合斎場では、落ち着いた雰囲気の中で故人を偲べるよう、気品ある空間設計を施した休憩室をご用意しております。室内にはお茶やお菓子が備えられているため、飲食をしながら穏やかな気持ちで収骨までの時間を過ごしましょう。

近年では、この待ち時間を有効に活用し、精進落としの会食を行うことも増えています。

当社の各斎場では、仕出し懐石料理「玉乃家」による厳選されたお料理の提供も可能です。収骨後の会食会場として休憩室を延長利用できるプランもあり、移動の負担を抑えながら親族間で故人との思い出を語り合う場として多くの方に選ばれています。

待ち時間に精進落としの食事をとる

火葬の待ち時間を活用して、控室で精進落としの食事をとる場合もあります。

精進落としとは、本来は四十九日の忌明けにとる食事のことですが、近年では参列者の負担を減らすために火葬中や火葬後に前倒しで行うことが一般的です。

火葬の待機中に仕出し弁当などを手配しておくことで、葬儀全体のスケジュールを短縮し、遠方からの参列者も帰りやすくなります。

食事の席では、喪主から参列者へ感謝の気持ちを伝える挨拶を行い、故人との思い出を語り合いながら穏やかに過ごしましょう。

控室でお酒が振る舞われることもありますが、収骨の妨げにならないよう飲みすぎには注意が必要です。

撮影は控える

斎場内での撮影については、施設ごとの規則に従ってください。火葬場においては、原則として撮影を控えるようお願いしていますが、こちらも施設によって規定が異なるため、事前に確認し、他の参列者への配慮をお願いいたします。

静かに過ごす

火葬の待機時間中は、なるべく静かに過ごすのが一般的です。火葬場は公共施設であり、他のご喪家も多く集まる場所です。周囲の迷惑にならないよう配慮しましょう。

東京博善のサービス紹介

東京博善では多様なご要望にお応えするサービスをご用意しています。

夕方以降に葬儀と火葬を1日で行う「夕刻葬(夜火葬)」もご利用いただけます。

また、火葬中の休憩室で会食が可能なプランも好評です。

夕刻葬(夜火葬)については「夕方・夜の火葬 夜間火葬の歴史と選択肢」で詳しく紹介しています。

火葬にかかる時間や流れを押さえておきましょう

この記事のまとめ

  • 火葬にかかる時間は1~2時間であり、故人の体格や副葬品の種類、火葬炉の種類によって変動する
  • 一般的に火葬は、①出棺②火葬場への移動③火葬許可証の提出④納めの式⑤火葬⑥収骨⑦埋葬許可証の受け取りの流れで行われる
  • 火葬が行われている間はロビーや休憩室で待機する
  • 火葬場での撮影は不適切であるため控える
  • 火葬場には他のご喪家も集まるため、なるべく静かに過ごす

火葬にかかる時間は1~2時間とされており、副葬品や火葬炉の種類、体格などによって変動します。火葬にどれくらいの時間がかかるのかや、一般的な火葬の流れを事前に知って準備をしておくことで、落ち着いて故人とのお別れができるでしょう。

また、火葬が行われている間は、ほかのご喪家への配慮を忘れず、静かに過ごすことが大切です。今回紹介した火葬にかかる時間や当日の流れ、待機中の過ごし方などを参考に、落ち着いて故人とのお別れに臨めるよう備えましょう。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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