注目度拡大! 過去最多来場者1.3万人超!「エンディング産業展2025」が熱気のうちに閉幕

2025年9月10日(水)・11日(木)の2日間、有明GYM-EX(ジメックス)にて終活業界最大規模のイベント「エンディング産業展2025」が開催され、過去最多となる13,688名が来場しました。葬儀・埋葬・供養・相続など“終活”に関わる163社の出展と38の専門セミナーのほか、多彩なイベントが行われ、熱気あふれる2日間となりました。
エンディング産業展とは

エンディング産業展は、人生の最終章に関わるあらゆる産業が集結する日本最大級の専門展示会です。葬儀や埋葬、供養、相続、終活サービスなど、多様な設備・機器・サービスが一堂に会し、事業者同士のビジネスマッチングや情報交換の機会を提供するとともに、エンディング産業の発展とこれからの葬送文化を共に考える場として注目を集めています。
近年、ライフスタイルの多様化や社会の高齢化が進み、終活に対する関心が高まっています。これに伴い、葬儀のかたちや供養方法も変化し、新たなサービスや技術が次々と登場しています。エンディング産業展では、新しい葬儀様式や技術の紹介に加え、相続相談や遺品整理サービス、ペット供養など、多彩なテーマで幅広い層が興味深く学べる構成となっています。
専門家を招いたセミナーも多数開催され、参加者が知見を深められる貴重な機会となっています。
主催者である東京博善株式会社は1921年設立、火葬場・斎場運営を通じて培った経験と実績を生かし、業界全体の発展に寄与する姿勢を貫いています。
エンディング産業の市場規模
エンディング産業とは、葬儀やお墓、法要、仏壇・墓石、返礼品、相続や遺品整理など「人生の締めくくり」を支えるサービス全般を指します。
エンディング産業の市場規模は、葬儀市場だけで2024年に年間約1兆8,300億円に達しています。法事や法要、仏壇・仏具などの周辺市場を含めると約2兆5,000億円規模に達します。さらに相続や遺品整理などの市場規模は年間約1,000億円以上とされ、これらを合計すると、エンディング産業全体の市場規模は4兆円を超える巨大市場となります。
一方、ブライダル業界の市場規模は2024年に約1兆8,448億円であることと比較すると、エンディング産業がいかに巨大な市場であるかが分かります。
高齢化に伴う死亡者数の増加を背景に、2025年以降も市場は緩やかな拡大が見込まれています。
エンディング産業展2025
開催概要
- 日 程:2025年9月10日(水)・9月11日(木)
- 開催場所:有明GYM-EX(ジメックス)
- 出展社数:163社
- 来場者数:13,688名
- メディア露出:510件
会場の有明GYM-EXはアクセスの良さと最新設備を備え、163社が出展しました。来場者数は13,688名に達し、過去最高となりました。報道関係者も150名以上が取材に訪れ、メディア露出も510件に上るなど、終活に対する社会的関心の高まりを強く印象づけました。
主催者・東京博善株式会社の野口龍馬代表取締役社長は開会式で、終活業界が近年著しく変化し、葬儀だけでなく供養や相続を含むすべての関連産業がそれに対応していると述べました。新たな価値創造への挑戦の重要性を強調し、出展企業は従来の枠にとらわれないサービスや商品を多数披露しました。
展示ブースでは、AIを活用した新サービスや高齢者向けの安心サポート商品、環境に配慮した葬祭用品など、未来志向の商品が多く見られました。
会場内に設置されたコンシェルジュカウンターでは、展示会へのご来場が初めての方や業界知識が十分でない方にもご参加いただきやすいよう、関心に沿ったブースのご案内やご相談をサポートしました。
初日終了後には出展社を対象としたレセプションパーティも開催され、会期時間内では難しい出展社同士の交流の場も提供されました。
また、会期中には多彩なイベントも行われ、来場者の関心を惹きつけました。
エンディング産業展2025ハイライト
AIデヴィ夫人も登場!「デヴィ・スカルノ 生前葬イベント」

会期1日目の9月10日(水)、デヴィ・スカルノさん自身が登壇する生前葬イベントを開催しました。
デヴィ夫人はグリーンの特注棺に身を横たえ、4人の担ぎ手に運ばれてステージへ。棺はGRAVETOKYOによるデザインで、蓋には輝くクリスタルをあしらい、内側には愛犬たちの写真が彩られています。ドレスはエンディングドレスブランド「光の庭」が用意した、思い出を重ねる主役ドレスの特別モデル。
また、AI技術による「AIデヴィ夫人」も登場し、これまでの歩みと想いを込めたメッセージを披露。さらに、長年親交のある神田うのさん、はるな愛さんがあたたかくユーモアを交えた弔辞を捧げました。
参列者に向け、デヴィ夫人は「人生で一番大事なことは、目標・目的・使命感を持つこと。それが欠けると人生は貧しくなります。気づいた時では遅くありません。努力を重ねればどんな夢も叶います。夢は見るものではなく、つかむものです」と語り、未来へ向けた力強いメッセージを贈りました。
椿鬼奴さんがプレゼンテーターとして登場! 終活川柳大賞2025受賞作発表会

2日目の9月11日(木)には、終活川柳選考委員会主催による「終活川柳大賞2025」の受賞作発表会を開催しました。
プレゼンテーターを務めたのは、タレントの椿鬼奴さん。ユーモアと智慧にあふれる作品の数々を通じて、「終活」という大切なテーマを親しみやすく表現しました。
ステージでは椿さん自身が詠んだ川柳作品も披露されました。
「エンディングノート まとめてまもなく 見失う」
自身のエピソードから生まれたこの作品が掛け軸となって披露されると、来場者からは共感の笑いが起こりました。「自分の物忘れとかも心配になってきたなということ、自分もエンディングノートのことを考えた方がいいのかなって気づきました」と椿さんはコメント。終活への気づきを、笑いとともに会場と共有する貴重な時間となりました。
9宗派による合同法要「INORI for PEACE すべての命のために」

エンディング産業展2025の幕開けとして、「INORI for PEACE すべての命のために」と題し、伝統仏教の9宗派僧侶による合同法要が1日目に開催されました。
世界的に激化する紛争での犠牲者への供養として、宗派の壁を越えた祈りの場を作り出しました。
浄土系が物故者追悼法要を執り行う中、禅宗系が復興祈願法要を行うなど、普段は同時に見ることのできない光景が実現され、荘厳な読経が響き渡りました。
宗教の多様性と共存を象徴するとともに、現代社会における平和の尊さを再認識させる貴重な機会となりました。
38の専門セミナーを開催

会期2日間にわたり、業界の第一線で活躍する経営者や専門家による38本のセミナーが開催されました。
葬儀業界の最新トレンドや経営課題解決をテーマに、デジタルトランスフォーメーションの導入事例や顧客満足度向上のノウハウ、環境配慮を意識した葬儀プランの提案など多岐にわたる実践的な知見を提供しました。
参加者は実務に役立つ知識習得の場として活用し、業界の課題克服や新ビジネス創出のヒントを得る貴重な機会となりました。
「エンディング産業展2026」が開催決定
大盛況にて閉幕した本年度に引き続き、来年度も終活産業の発展に寄与すべく「エンディング産業展2026」を開催いたします。
エンディング産業展2026開催概要
- 日 程:2026年9月10日(木)~9月11日(金)
- 開催場所:有明GYM-EX(東京ビッグサイト近接)
- 来 場:無料(事前登録制)
詳細な情報は、公式サイトで随時発表します。