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葬儀を知る

火葬式とは?他の葬儀との違いから費用の目安、流れなどまとめてガイド

火葬式とは?他の葬儀との違いから費用の目安、流れなどまとめてガイド

葬儀の種類の一つに、火葬式という葬儀があります。費用を抑えられるなどといったメリットがあり注目を集めていますが、その内容についてあまり把握できていない方もいるでしょう。本記事では、火葬式と他の葬儀との違いや費用の目安、火葬式の流れなどについて説明します。

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火葬式(直葬)の意味、他の葬儀との違い

火葬式という言葉は聞いたことがあっても、その内容まではあまり把握できていない方もいらっしゃるでしょう。そこではじめに、火葬式の説明と一般葬や家族葬などといった他の葬儀との違いについて解説します。

火葬式とは

火葬式とは、お通夜や葬儀といった儀式を省略して、火葬と収骨を行うシンプルな葬儀形式のことです。火葬式という言葉以外に、直葬や荼毘式(だびしき)と呼ばれることもあります。

お通夜や葬儀を省略するため、遺体を安置後は直接火葬場へ搬送して火葬を行うのが特徴です。基本的には身内だけで行われる葬儀で、それ以外の参列者は呼ばないことが多いです。

最近では、小規模で費用を抑えた葬儀への需要が増えてきているため、家族葬とともに注目を集めている葬儀形式の一つです。

他の葬儀形式との違い

斎場でお通夜や葬儀を行う一般葬や家族葬とは違い、火葬式は基本的には宗教的儀式を行いません。加えて参列者は家族葬と同様に身内のみのため、一般葬や家族葬と比べるとかかる費用を抑えることができます。

火葬式(直葬)のデメリット・メリット

続いて、火葬式のメリットとデメリットを説明します。葬儀は行ってしまうとやり直しがきかないため、メリットだけでなくデメリットも十分に理解した上で火葬式を検討することが大切です。

デメリット

故人とのお別れに時間をかけられない

火葬式は一般葬や家族葬などと違い、お通夜や葬儀といった儀式を省略して火葬と収骨のみを行う葬儀です。そのため、故人とのお別れの時間を十分に持てない点がデメリットとして挙げられます。

お別れの時間は火葬炉の前で5~10分程度の短時間で終えられることもあり、顔を覗くなどしてゆっくりと故人に思いを馳せる時間はあまりありません。

火葬式が全て終了してから、故人と満足いく時間を過ごせなかったと後悔しないよう、お別れが短時間になることはあらかじめ理解しておきましょう。

周囲の理解を得られない場合がある

火葬式を選択した場合、周囲の理解を得られない場合があるのもデメリットの一つです。まだ一般葬が主流となっている現代では、火葬式の存在は必ずしもなじみが深いものではありません。

宗教に厳格な方からは「宗教的儀式を省略すること」、故人と親しくお通夜や葬儀に参列したかった方からは「参列の機会がないこと」といった理由から不満の言葉をもらう可能性もあります。

そういったときには、“故人や家族の意思または経済的理由などから火葬式を選択したこと”、“シンプルな火葬式を選択したものの、お世話になった人の分まで心を込めて故人を見送ったこと”などを丁寧に説明するとよいでしょう。事情が分かれば、理解を示してくれる可能性も高まります。

菩提寺が納骨を認めてくれない場合がある

お通夜や葬儀を省略する火葬式を行った場合には、菩提寺納骨を認めてくれない場合があるのもデメリットです。

先祖代々のお墓があったり故人が終活の一環として事前にお墓を用意していたりしても、菩提寺が納骨を認めてくれない可能性もあります。

そのような事態を防ぐためにも、火葬式であっても火葬炉前での読経を依頼したり、火葬式を依頼する前に、あらかじめ菩提寺に火葬式のみでも納骨を認めてくれるかどうか確認しておくことが大切です。

市町村からの葬祭費を受け取れない場合がある

故人が国民健康保険や国民健康保険組合、後期高齢者医療制度の被保険者の場合は、各市町村から葬祭費が支給されます。しかし、その故人の葬儀が火葬式の場合、葬祭費を受け取れない可能性があります。

加入していた公的健康保険の種類などによって異なりますが、受け取れる葬祭費の相場は3~10万円程度です。葬祭費の支給を希望している場合には、火葬式を依頼する前に葬祭費が受給できるかどうかを市町村へ確認しましょう。

メリット

葬儀費用を抑えられる

火葬式の第一のメリットは、葬儀費用を抑えられることです。上述の通り、火葬式ではお通夜や葬儀を行わず、身内以外の参列者も呼ばないため、それらにかかる祭壇費用や会場使用料、香典返しなどの費用がかかりません。

葬儀を短時間で終えられる

火葬式の第二のメリットは、火葬と収骨のみのシンプルな内容であるため、葬儀を短時間で終えられることです。これは、長時間葬儀に参加することが負担になる高齢者や、特別な事情で葬儀にたくさんの時間を割けないご遺族にとってのメリットといえます。

ただ、葬儀は短時間で終えられますが、法律によって故人の死亡確認後24時間以内は火葬を行うことができません。 そのため、故人の死から火葬式まではに最低でも死亡時刻から24時間後以降となることも押さえておきましょう。

参列者への対応が必要ない

火葬式を行う第三のメリットは、参列者への対応が必要ないことです。火葬式は基本的に身内以外の参列者を呼ばないため、参列者に対して必要な受付業務や香典返しなどの対応を省略できます。

参列者への対応がいらないことは、ご遺族の負担が減ることにもなります。故人を失った悲しみの中で参列者への対応に追われることがないため、故人を送ることに集中できるでしょう。

火葬式(直葬)の一般的な流れ

お通夜や葬儀を省略した火葬式は、一体どのような流れで執り行われるのでしょうか。以下で、一般的な火葬式の流れをご確認ください。

火葬式の流れ(ご臨終から火葬式終了後まで)

  1. 医師による死亡診断書の発行
  2. 役所に死亡届を提出、火葬許可証を受け取る
  3. 葬儀社に火葬式の依頼をする
  4. 葬儀社によるご遺体の搬送・安置(安置場所は自宅や葬儀社の霊安室など)
  5. 葬儀社と火葬式の打ち合わせ
  6. 故人の支度を整え、納棺
  7. 出棺(火葬場に移動)
  8. 故人との最後のお別れ
  9. 火葬
  10. 収骨
  11. 埋葬許可証を受け取る

2の死亡届の提出や火葬許可証の受け取りについては、葬儀社が代理で行ってくれることもあります。また、一般的な火葬式では火葬と収骨のみですが、火葬場によっては、火葬炉前での僧侶の読経や精進落としを追加で依頼することも可能です。

火葬式(直葬)の費用相場

火葬式の費用相場は、葬儀社や葬儀プランによっても異なりますが、20万円〜50万円程度です。一般葬の費用相場が140万円程度なので火葬式の費用はかなり少ないといえます。

ただし、火葬式でも参列者へ精進落としや香典返しなどを準備する場合や僧侶の読経を依頼した場合は、上記の費用にこれらの費用が追加されることになるため注意が必要です。

火葬式(直葬)を行う上での注意点

最後に、火葬式を行う上での注意点について説明します。火葬式はまだなじみのない葬儀形式のため慣れないこともあると思いますが、以下の点に気を付けて準備を行うとよいでしょう。

家族の了承を得る

終活の一環として故人が火葬式を希望したり、ご遺族の代表(喪主)として火葬式を選択したりする場合には家族の了承を得ることが大切です。

家族の中には、お通夜や葬儀をしっかりと行い、身内以外の参列者も交えた上でゆっくりと故人を偲びながら見送りたいという考えを持っている方もいるでしょう。葬儀は誰かひとりだけの意思で行うのではなく、故人はもちろん、家族の皆が納得した上で行いたいものです。

したがって、どういった理由で火葬式を希望するのか、火葬式の流れはどのようにしたいのかなどを具体的に家族に話し、了承が得られない場合は、火葬式を選択しないことが大切です。

香典を辞退するときにはその旨を伝える

身内以外の参列者を呼ぶ場合、香典を辞退するときにはその旨を前もって参列者たちに伝えておきましょう。

繰り返しになりますが、火葬式はまだなじみのない葬儀形式です。香典の準備が必要かどうか迷ってしまう参列者もいるため、事前に連絡をしておくと参列者に親切です。

お世話になった人に火葬式で葬儀を行ったことを連絡する

火葬式では、身内以外の人を呼ばないことがほとんどです。そのため、参列を希望してくれていた人にも配慮して、火葬式で葬儀を行ったことを連絡するのがマナーといえます。

火葬式を行う前に連絡すると火葬場に弔問客が訪れてしまう可能性があるため、火葬式が終わった後に連絡をするとよいでしょう。

連絡の際には、葬儀で喪主があいさつをするように、生前の故人への感謝や火葬式に至った理由、お世話になった方々の分まで故人を見送ったことなどを伝えると、気持ちが伝わりやすいです。

火葬式(直葬)を希望する場合はデメリットや注意点などを知っておきましょう

この記事のまとめ

  • 火葬式は、お通夜や葬儀を省き、火葬と収骨のみを行う葬儀形式のこと
  • 火葬式は直葬や荼毘式(だびしき)とも呼ばれる
  • 火葬式のデメリットは①故人とのお別れに時間をかけられない②周囲の理解を得られない場合がある③菩提寺が納骨を認めてくれない場合がある④市町村からの葬祭費を受け取れない場合があること
  • 火葬式のメリットは①費用を抑えられる②葬儀を短時間で終えられる③参列者への対応が必要ないこと
  • 火葬式の費用相場は20万円~50万円程度
  • 火葬式を行う上での注意点は①家族の了承を得る②香典を辞退するときには事前にその旨を伝える③お世話になった人に火葬式で葬儀を行ったことを連絡すること

葬儀はやり直すことができない儀式です。火葬式を希望する場合は、あとから後悔することがないように、デメリットやメリットなどをしっかり理解した上で行いましょう。

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