タイ移住のメリットとは?日本人に人気な理由やおすすめの都市を紹介
タイは、日本人の移住先として人気であることをご存知でしょうか。本記事では、タイが日本人に人気な理由や移住のメリット、注意点などを紹介します。将来的に海外への移住を検討している方や、タイでの暮らしに興味がある方は参考にしてください。
タイ移住が日本人に人気の理由
外務省の「海外在留邦人数調査統計」によると、タイは日本人の海外移住先として人気の地域です。まずは、タイ移住が日本人に人気の理由を紹介します。
親日国なので住みやすい
タイへの移住が日本人に人気なのは、タイが親日国であることが理由です。日本の皇室とタイの王室は関係が非常に良好で、タイの人々は日本人に対してよい印象を抱いています。日本のアニメや漫画文化が数多く流入していることもあり、日本語に興味を持っているタイ人も多いです。
さらに、タイは「微笑みの国」と呼ばれるほど明るく優しい性格の人が多いとされています。タイで暮らす上では、不当な扱いを受けたり肩身の狭い思いをしたりする可能性は低いでしょう。
日本人のコミュニティが充実している
タイへの移住が日本人に人気の理由として、日本人コミュニティが充実していることが挙げられます。タイには7万人以上の日本人が移住しています。そのため、都市部では日本人コミュニティが形成されており、非常に暮らしやすいのです。
日本人コミュニティが作られているエリアに移住すれば、言葉が通じやすく安心して暮らすことが可能でしょう。初めての海外移住で不安な方でも、タイなら比較的チャレンジしやすいといえます。
日本製品を手に入れやすい
日本の製品を手に入れやすいのも、タイが日本人に人気の理由の一つです。タイでは、日本で作られた製品や食品などを比較的容易に手に入れられます。タイで作られた商品を使うよりも割高にはなりますが、海外にいながら日本製品に囲まれた生活を送ることも不可能ではありません。
タイに移住するメリット
ここからは、タイで暮らすメリットについて紹介します。「タイへの移住に憧れはあるけれど、実際移住先でどのような生活を送ることになるのか」と疑問を抱いている方は、ぜひ参考にしてください。
生活費を抑えられる
タイに移住するメリットとして、生活費を抑えられることが挙げられます。タイは日本に比べると物価が2分の1〜3分の1ほどと安いため、費用を抑えて生活できます。特に地方の街や村は家賃も安く、生活費を抑えられるでしょう。
観光地が多い
観光地が多いというのも、タイに移住する魅力の一つです。パタヤやプーケットなど、タイには自然を堪能できる観光地やリゾート地が数多くあります。移住した先でゆったりと観光を楽しむことができ、充実した日々を過ごせるでしょう。
他国にアクセスしやすい
他国にアクセスしやすいのも、タイに移住する上でのメリットです。タイはシンガポールやマレーシアといった国と近く、気軽に他の国へ遊びに行くことが可能です。旅行好きな方にとって、嬉しいポイントといえるでしょう。
また、日本からの距離もさほど離れていないため、急に帰国する場合も比較的時間がかかりません。
インフラが整備されている
インフラが整備されているというのも、タイへ移住するメリットの一つです。特に首都であるバンコクでは、地下鉄や高架鉄道、バス、トゥクトゥク(タイの三輪自動車)といった公共交通機関が充実しています。自分の車を持っていなくても、不便を感じることなく生活できるでしょう。
また、公共交通機関の料金が安いため、遠くに足を伸ばしやすいという魅力もあります。日本に比べるとタクシーの料金も安く、鉄道やバスが整備されていないエリアでも移動手段を確保しやすいです。
移住先におすすめのタイの都市
タイには多くの都市や街があるため、どこに移住すればよいか迷う方も多いでしょう。日本人が安心してタイで過ごすためには、治安がよく犯罪率が低い地域を探す必要があります。ここからは、移住先におすすめしたいタイの都市について紹介します。
バンコク
移住先におすすめしたいタイの都市として、タイの首都であるバンコクが挙げられます。人口が多いためインフラや医療設備などが充実しており、生活する上で必要なものがすぐに手に入る環境です。日本製品を売っているお店や日本食のレストランも多く、初めて海外に住む方でも暮らしやすいでしょう。
プラカノン
プラカノンも、移住先として人気のタイの都市です。バンコクのベッドタウンであり、仕事をしている日本人が多く暮らしています。都市部と比較して家賃や物価が安い傾向にあるため、なるべく費用を抑えながら生活したい方にピッタリの街といえるでしょう。
スクンビット
移住先におすすめのタイの都市として、スクンビットが挙げられます。スクンビットはプラカノンに隣接している街で、日本人が数多く住んでおり、レストランやスーパーなどで日本語が通じることが多いです。タイ語に不安がある日本人でも、スクンビットなら安心して暮らせるでしょう。
シラチャ
シラチャも、日本人の移住者が多い街として知られている街です。単身の駐在者はもちろん、家族で移住している日本人が多いため、幼稚園や学校といった教育環境が整っています。ファミリーでタイに移住するのなら、シラチャを検討してはいかがでしょうか。
ウドムスック
タイでの暮らしにある程度慣れてきたら、ウドムスックへの移住を検討してみてはいかがでしょうか。ウドムスックには、タイらしさあふれる屋台や市場などが多数立ち並んでいます。他の都市よりもローカルな雰囲気の中で生活できる上、家賃も上に挙げた町より安いです。
タイに移住する際の注意点
タイ移住にはさまざまなメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。ここからは、日本人がタイへ移住する際の注意点を解説します。タイへの移住を決める前に、目を通しておくのがおすすめです。
長期滞在はビザが高額
タイに移住する際の注意点として、長期滞在はビザ申請手数料や入会費が高額な点が挙げられます。タイに住むために必要なビザにはさまざまな種類がありますが、長くタイ国内に滞在するには高額のタイランドエリートに加入しなくてはいけません。タイに長期滞在しようと考えているのなら、前もって資金を準備しておく必要があります。
例:タイランドエリートの入会費用
- 5年間の滞在の場合...約90万バーツ
- 15年間の滞在の場合...約250万バーツ
医療費が高額
タイに移住するデメリットとして、医療費が高額になる点が挙げられます。タイには公的な保険制度がないため、日本のように安い価格で医療機関を受診できません。怪我や病気をしてしまうと、高額な医療費を請求される恐れがあります。民間保険に入る場合も、高い保険料を払わなくてはいけません。
日本とは気候が異なる
タイは日本と大きく気候が異なるため、注意が必要です。タイは熱帯モンスーン気候で、1年を通して気温が高めです。寒さが苦手な方にとっては暮らしやすいですが、その分暑さに慣れなくてはいけません。
環境の変化に弱い方は、移住先で体調を崩してしまう恐れがあるでしょう。タイには日本のような四季がないこと、1年を通して暑いことを覚えておいてください。
タイ語ができないと不便
タイ移住の注意点として、タイ語ができないと不便を感じる場面が多いことが挙げられます。タイでは英語を話せる人が少なく、ある程度タイ語が理解できないと普段の暮らしもままなりません。
タイ移住を成功させるポイント
せっかくタイへ移住したとしても、移住先に馴染めないと苦痛を感じながら暮らすことになります。そこでここからは、タイ移住を成功させるポイントについて解説します。海外への移住を検討しているのであれば、ぜひ目を通しておきましょう。
移住前に1ヶ月ほど滞在してみる
タイ移住で失敗しないためには、本格的な移住前に1ヶ月ほど滞在することをおすすめします。お試しでタイで生活してみて、現地での暮らしを体験してみましょう。実際に暮らすことによりタイでの生活を体感でき、自分に合っているかが見えてきます。
タイへ移住してから「こんなはずじゃなかったのに」と後悔しないためにも、ぜひお試し滞在の期間を設けてみてください。
費用を準備しておく
タイ移住を成功させるポイントとして、しっかりと費用を準備しておくことが挙げられます。タイに移住して暮らす場合、月に15〜20万円の費用がかかるとされています。移住したばかりの頃や病気や怪我をした際は、さらにお金がかかるでしょう。
また、タイに長期滞在する場合は、高額なビザを取得する必要があります。出費がかさんでも生活に困らないよう、十分な費用を用意した上でタイへ移住するのがおすすめです。
タイ語の勉強をしておく
タイへ移住することが決まったら、タイ語の勉強をしておきましょう。最低限のタイ語の理解ができているだけで現地での暮らしが楽になる上、危険な場面に遭遇した際の対応もしやすくなります。日本人がタイ語を習得するのは難しいとされていますが、積極的に学習してみてください。
メリットやおすすめの都市を参考に、タイへの移住を検討しましょう
この記事のまとめ
- タイは親日国なこと、日本製品が充実しているなどから日本人に人気の移住先である
- タイに移住すると、生活費を抑えられたり他国へのアクセスが容易だったりなどのメリットがある
- タイの移住先にはバンコクやプラカノン、スクンビット、シラチャ、ウドムスックが人気
- 医療費が高額であるため、病気や怪我をした場合はお金がかかる
- 1年を通して気温が高いなど日本とは気候が大きく異なるため、慣れる必要がある
タイは、老後に住みたい国として日本人から人気を集めている地域です。タイ移住には生活費を抑えられること、他国にアクセスしやすいことなどさまざまなメリットがあります。一方、医療費が高額だったりとデメリットもあります。
本記事で紹介したメリット・デメリットに目を通し、タイへの移住を検討してみてください。