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老後に沖縄へ移住する事前準備ガイド|暮らしに必要な費用や生活面の注意事項など解説

老後に沖縄へ移住する事前準備ガイド|暮らしに必要な費用や生活面の注意事項など解説

老後は沖縄で暮らしたいと考えているものの、どのような準備が必要なのか分からない方もいらっしゃるでしょう。本記事では、老後に沖縄へ移住する際に必要な事前準備や資金、注意事項などを紹介します。ぜひ目を通してみてください。

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老後に沖縄へ移住したくなる魅力

沖縄は老後の移住先として人気の地域ですが、具体的にはどのような魅力があるのでしょうか?ここからは、老後に沖縄へ移住する魅力や人気の理由について解説します。

自然に囲まれて生活できる

沖縄に移住すると、豊かな自然に囲まれて生活できます。沖縄は日本でも珍しい亜熱帯地域のため、ディゴやハイビスカスなどの植物、珊瑚礁、熱帯魚など、他の地域とは異なる環境が楽しめるでしょう。大自然を身近に感じながら老後を送りたい場合は、沖縄への移住がおすすめです。

温暖な気候

1年を通して温暖な気候であることも、沖縄が老後の移住先として人気の理由です。沖縄は他の地域に比べて最高気温と最低気温の差が少なく、真冬でも15度を下回ることは滅多にありません。寒さが苦手な方にとって、沖縄は住みやすい地域と言えるでしょう。

平家が多く住みやすい

沖縄は平家が多いため、シニア世代が生活しやすいとされています。平家であれば階段を使って移動する必要がないため、足腰への負担を軽減できるでしょう。また、仮に車椅子が必要になった場合でも、スムーズに住宅内を移動できる点もメリットです。さらに、平家住宅は耐風性や耐震性に優れており、長期的にみても安心して暮らせるという魅力もあります。

花粉症の心配がほとんどない

沖縄に移住したら、花粉症に悩まされることがほとんどなくなると言われています。沖縄は本州に比べてスギやヒノキが少ないため、花粉症が発症しにくいのです。沖縄にもサトウキビやリュウキュウマツなど、花粉症の原因になる植物はありますが、スギやヒノキなどの花粉症をもつ人でも沖縄の植物には反応しないことがあります。

国内外へのアクセスが便利

沖縄には空港が13ヶ所あるため、国内外への移動が便利な点も魅力です。国際線では香港や中国、台湾など近隣諸国へアクセスでき、国内線では全国各地への直行便が多数あります。旅行が好きな人にとって、このアクセスのよさは魅力を感じるポイントではないでしょうか。

沖縄への移住に必要な費用

沖縄への移住を考えている場合、沖縄での暮らしにどのくらいの費用がかかるのかを把握し、資金を準備する必要があるでしょう。ここからは、沖縄での生活にかかる費用を解説します。

住居費

沖縄に移住する際は、住居費が必要となります。

賃貸物件を借りる場合、毎月の家賃だけでなく敷金や礼金、仲介手数料といった初期費用がかかり、目安は家賃の約5ヶ月分になります。例えば、家賃が月額7万円の賃貸物件を契約した場合、初期費用の目安は約35万円です。

賃貸物件を契約する際にかかる費用
敷金 家賃1ヶ月分
礼金 家賃1ヶ月分
前家賃 家賃1ヶ月分
仲介手数料 家賃1ヶ月分
保証委託料 家賃1ヶ月分の3〜10割
火災保険料 6千円〜2万円ほど

また、住宅を購入する場合は物件や土地の購入費が必要になります。物件は一戸建てかマンションか、新築か中古か、立地は本島か離島か、などによって値段は変動しますが、約3〜6千万円ほどかかると考えておきましょう。

引っ越し費用

現在住んでいる場所から沖縄へ荷物を運ぶ際にかかる引っ越しの費用は、引っ越し方法や時期、荷物の量によって変動します。単身かつ荷物が少ない場合、引っ越し費用は安くすむでしょう。一方、家族が多い世帯での引っ越しなど荷物量が多い場合は、料金も高くなります。引っ越し費用の目安を把握したい方は、引っ越し業者に見積もりを頼むとよいでしょう。

また、9月や3〜4月などの繁忙期は料金が割増になる上、予約も取りにくくなる傾向にあります。そのため、引っ越し費用を安く抑えたい場合は、閑散期に移住することをおすすめします。

移動費

本州から沖縄に移住する際は、飛行機代やレンタカー、ホテルへの宿泊費などの移動費がかかります。引っ越す時期や人数で移動費は大きく変動しますが、目安としてはひとり当たり5〜10万円ほどかかると考えておきましょう。移動費を抑えたい場合は、LCCを使ったり観光シーズンを避けたりといった工夫が必要です。

車の輸送費用

本州から沖縄へ引っ越す際に自家用車をそのまま利用する場合は、車を輸送する費用も必要です。沖縄に車を運ぶときは、輸送会社を利用して車をフェリーに乗せるのが一般的でしょう。車種や距離によって輸送費用は異なりますが、4〜6万円ほどかかります。

生活費

沖縄で暮らしていくにあたって、食費や光熱費といった生活費も必要です。沖縄の消費者物価指数は、全国平均を100とした場合、99.9とほぼ平均並みです。他の都道府県に比べて極端に生活費が安いというわけではないため、注意しましょう。

沖縄への移住支援

現在、沖縄では移住にかかる金銭面の助成や、移住支援金などは行っておりません。しかし、移住の際に役立つ就職支援事業や保育士への渡航費助成は実施されているため、移住後に沖縄で仕事をしたいと考えている方は以下に紹介する支援制度を活用してみてください。

沖縄バイオ人材マッチング

「沖縄バイオ人材マッチング」とは、日本全国の人材と沖縄県内に事業所がある大学や企業、研究機関をマッチングさせることを目的としたサービスです。バイオとは、化粧品・医療・食品・健康・創薬・環境などの分野のことです。定年退職後、これらの分野に再就職しようと考えている方は、ぜひこの支援制度を活用してみてください。

沖縄バイオ人材マッチング

保育士への渡航費助成

沖縄県では、県外からの保育人材を確保するため、保育士への渡航費助成も行われています。これは、県外に住んでいる保育士に対して、引っ越し費用や就労に係る渡航費、移住費用を支援するというものです。補助内容は、単身世帯には20万円、ふたり以上の世帯には40万円となっています。

以下、保育士助成の対象者の条件です。

保育士助成の対象者

  1. 保育士資格を有している者
  2. 沖縄県内に移住する直前に沖縄県外に在住していた者
  3. 令和5年4月1日までに沖縄県内の保育所等(認可保育所(公立除く)、認定こども園、地域型保育事業所)に就職する予定の者
  4. 沖縄県内の保育所等で週20時間以上かつ1年以上勤務する者

県外保育士誘致支援事業

空き家バンク

沖縄の市町村の中には、空き家バンク支援を行っている自治体もあります。沖縄に移住する際の住居を探している方は、空き家バンクが行われている市町村へ移住するとよいでしょう。ただし、空き家バンクに登録されている住宅数は多くないため、事前に問い合わせておきましょう。

老後に沖縄移住する場合の注意事項

上述したように、沖縄移住には多くの魅力があり、支援も受けられる可能性があります。しかし、移住にあたっていくつか注意点もあるため、ここからは老後に沖縄移住する場合の注意事項やデメリットを解説します。

希望の仕事に就きにくい

老後の沖縄移住を考えている方は、希望の仕事に就きにくいことを覚えておきましょう。総務省統計局の「労働力調査(基本集計) 都道府県別結果」によると、沖縄は全国でも失業率が高く、就職先を見つけるのが難しいとされています。

そのため、沖縄に移住した後に改めて仕事を探そうと考えている方は、希望する職種が見つかりにくいことを理解した上で、移住前に各自治体や企業による求人情報をチェックし、希望の仕事があるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

総務省統計局 労働力調査(基本集計)都道府県別結果

湿度・台風対策が必須

沖縄では、高い湿度や台風対策が必須です。沖縄は、夏から秋にかけて勢力の強い台風が多く接近します。住宅はしっかりと台風対策がされていますが、大規模な停電や食料品の売り切れが発生するケースもあり、個人でも対策をしておく必要があります。

湿気が溜まりやすい場所には除湿剤を置いたり、カビ・ダニ対策をしたりと湿気対策が欠かせません。

配送料が高い

離島に分類される沖縄は、配送料が高いというデメリットがあります。通販での送料が本土に比べて高額に設定されています。沖縄では買えないものを通販で購入する際は、配送料が高額になることを覚悟しておきましょう。

車がないと不便

老後に沖縄に移住する場合、車がないと生活が不便なことも覚えておきましょう。那覇市は公共交通機関が充実していますが、その他のエリアや離島はバスの本数が少なかったり路線が通っていなかったりと、交通の便がよくありません。そのため、車がないとかなり暮らしが不便になることを理解しておきましょう。

また、年齢を重ねると車の運転が難しくなったり、運転免許証を返還しなくてはならなかったりと、状況が変わることも予想されます。もし、車の運転ができなくなった場合、移動手段を失うことになり、生活に支障が出る恐れもあるでしょう。

老後の沖縄移住で失敗しないための対応・事前準備

老後の沖縄移住で失敗しないためには、上述の注意事項を踏まえて対応や事前準備をしておく必要があります。

移住先エリアの特徴を調べる

沖縄への移住を検討する際は、前もって移住先の地域特徴を調べておきましょう。移住するエリアによって、住宅の価格や生活スタイル、周りの自然環境、文化などが異なります。特に、移住者が増えている人気のエリアは、物件の価格が高騰していることが多いです。希望するエリアの情報を把握して、どの地域に移住するかを考えてみてください。

移住体験やイベントの参加を検討する

老後の沖縄移住で失敗しないためには、移住体験やイベントへの参加がおすすめです。移住したい地域が決まったら、その市町村で行われている移住短期体験などに参加してみてください。

何度か沖縄に旅行したことがあっても、いざ住むとなると勝手が異なります。実際に現地で過ごしてみることで、調べただけでは分からなかった部分が見えてくるでしょう。「思っていたよりも過ごしやすかった」「少し予想と異なるかも」など、移住体験やイベントを通してさまざまな発見ができるため、今までとは異なる視点から沖縄の暮らしを感じることができます。

沖縄の住宅の相続について考えておく

移住に際して沖縄で住宅を購入しようと考えている方は、その家の相続についても考えておきましょう。老後に沖縄へ移住し、子供や孫は本土で暮らしている場合、あなたが亡くなった後に家を相続しても、そこに住むことがない可能性は高いでしょう。そのため、家を購入する前に、相続についてはしっかりと話し合っておくことをおすすめします。

沖縄の気候で生活できるか見極める

移住する前に、沖縄の気候が自分や家族に合っているか検討することも大切です。沖縄は亜熱帯地方なため、1年を通して気温と湿度が高い気候となっています。沖縄に移住する全員がこの気候の中で快適に生活できるのかをしっかりと考えた上で、老後の移住を決めましょう。

お墓のことを考えておく

老後に沖縄へ移住する場合、お墓のことも考えておく必要があります。沖縄への移住では、周りに親族や兄弟、子供などの頼れる人がいないことも多いでしょう。そのため、生前にお墓について検討しておくことが大切です。沖縄にお墓を建てる場合は、個人墓を予約しておいたり、墓守りが必要ない永代供養墓に入るのもおすすめです。

老後の沖縄移住におすすめのエリア

老後の沖縄移住を成功させるためには、上述した事前準備に加えて、どのエリアに移住するかも検討しておきましょう。ここからは、老後の沖縄移住におすすめのエリア・市町村を紹介します。

石垣市

石垣市は石垣島にあるエリアで、観光地としても人気が高いスポットです。海に囲まれているため、「老後は海の近くでゆったり過ごしたい」と考えている方におすすめです。石垣市は空き家バンク制度を実施しているため、空き家物件の情報提供や申し込みの連絡など、移住者のサポートも充実しています。また、石垣市が指定する職種の希望者を対象に移住体験ツアーも行っているため、事前に調べておくとよいでしょう。

国頭村

豊かな自然に囲まれて老後生活を送りたい方は、国頭村(くにがみそん)がおすすめです。国頭村は9割以上が森林で、マンゴーやパイナップルなどの農業や、牛乳、豚肉などの畜産業が盛んに行われています。また、移住体験住宅の提供や定住促進住宅の提供など、住まいに関する支援も充実しています。

うるま市

うるま市は、沖縄本島の中心に位置します。丘陵と海に囲まれた立地で、豊かな自然に囲まれて老後生活を送りたい方におすすめの移住先です。うるま市は、情報メディア「うるまで暮らす」で、移住者へのインタビューや市の紹介など、移住に関する情報を発信しています。また、移住検討者に向けて4〜10泊のお試し移住も行っており、現地での暮らしを実際に体験できます。

資金や生活面の準備を行い、老後の沖縄移住を実現しましょう

この記事のまとめ

  • 沖縄への移住には、住居費や引っ越し費用、車の輸送費などが必要
  • 沖縄は豊かな自然と温暖な気候が特徴で、シニア世代でも住みやすいとされている
  • 仕事や住居に関する支援制度があり、事前に確認しておくとよい
  • 希望の仕事に就きにくかったり、車がないと不便だったりとデメリットもある
  • 移住で失敗しないためには、移住体験・イベントに参加したり、沖縄での家の相続やお墓について考えておく必要がある
  • 老後の沖縄移住におすすめなのは、石垣市・国頭村・うるま市

沖縄へ移住するには、引っ越し代や車の輸送費、移動費などの資金が必要です。また、移住先のエリアの特徴を調べたり、沖縄移住のデメリットも理解するなど、さまざまな事前準備も必要となります。今回紹介した沖縄移住にかかる費用や注意事項を参考に、しっかりと準備を行って老後の沖縄移住を実現しましょう。 

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