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葬儀のあと

喪中見舞いとは?喪中はがきが届いたら知っておくべきマナー・例文・お供え物の選び方

喪中見舞いとは?喪中はがきが届いたら知っておくべきマナー・例文・お供え物の選び方

喪中はがきへの返信時期や挨拶状に悩む場合でも、失礼のない喪中見舞いの送り方を年内に届ける時期から文例、3千円〜5千円のお供え物の選び方まで、ご遺族に真心を伝えるための作法を詳しく解説します。さらに、喪中見舞いをいただいた際の配慮すべきポイントやお礼状の書き方、例文も紹介します。

この記事で分かること

  • 年末の多忙な時期を避け、喪中見舞いを年内に届けるタイミング
  • 忌み言葉や句読点を避けて哀悼の意を伝える文面の作法
  • 相手に返礼の気遣いをさせないお供え物の選び方と金額相場
  • 突然の訪問を避け郵送や宅配便で丁寧に届ける方法

「ひとたび」は、東京都内で6つの総合斎場を運営し、東京23区における葬儀件数でシェアNo.1※を誇る東京博善(創業100年超)がお届けするお役立ちコラムです。圧倒的な実績と現場を知り尽くした専門スタッフが、葬儀・法要・終活の疑問に分かりやすくお答えします。
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喪中見舞いとは?どのようなもの?

喪中見舞いとは、喪中はがきなどで欠礼を知った際に、年内に届くよう送るお悔やみの便りやお供え物のことです。近年広まった慣習であり、年賀状に代わる挨拶としてだけでなく、ご遺族の寂しさを慰め、故人を偲ぶ大切な機会となります。

喪中見舞いの役割

  • 喪中はがきに対する感謝とお悔やみの意を速やかに伝える
  • 葬儀に参列できなかった場合に、弔意を示す機会とする
  • 寒中見舞いまで待たず、年内に寄り添う気持ちを届ける

これまでは年明けの寒中見舞いが一般的でしたが、現代では「早く励ましの言葉をかけたい」というニーズから、喪中見舞いを選ぶ方が増えています。受け取った側に返礼の負担を感じさせないよう、控えめな配慮をもって送ることが一般的です。

寒中見舞いとの違いを解説

喪中見舞いと寒中見舞いは、どちらも喪中の方へ送るお便りですが、送る時期と目的に明確な違いがあります。それぞれの特徴を正しく理解し、状況に合わせて使い分けることが大切です。

寒中見舞いとの違い

  • 喪中見舞い:喪中はがきを受け取ったらすぐ、年内に届くよう送るもの。
  • 寒中見舞い:松の内(1月7日)を過ぎてから立春(2月4日頃)までに届くよう送るもの。

喪中見舞いは、年賀状を欠礼する旨を知った際に「年明けまで待たず、すぐに慰めの言葉を届けたい」という場合に適しています。一方、寒中見舞いは、年明けの挨拶に代わる近況報告や、松の内を過ぎてから訃報を知った際の返信として送るのが一般的です。ご遺族の心情に寄り添い、より早く哀悼の意を伝えたいときは、喪中見舞いを選びましょう。

全4ステップで迷わず相手へ気持ちが届く喪中見舞いの概要

喪中見舞いを送る際は、以下の4つのステップで進めるとスムーズです。

適切な時期を把握する、文面を作成する、お供え物の品物を選ぶ、適切な送り方で届ける。

この手順に沿って準備を進めることで、タイミングを逃さず、ポイントに沿った形で心のこもったお悔やみを伝えられます。

まずは、喪中見舞いを送るのに最も適した時期から確認していきましょう。

ステップ1:喪中見舞いを送る適切な時期を把握する

喪中見舞いを送る時期に明確な決まりはありませんが、喪中はがきを受け取ってから、なるべく早く手配するのが一般的です。多くの場合、喪中はがきは相手が年賀状の準備を始める前の11月中旬から12月初旬に届くため、受け取ったら準備を始めるとよいでしょう。ご遺族が年末の準備で慌ただしくなる前に届くよう配慮することが大切です。

確認事項:寒中見舞いを待たずに年内に届ける判断基準

故人の逝去を喪中はがきで初めて知った場合は、すぐにお悔やみを伝えたいという気持ちを示すために、年明けの寒中見舞いを待たずに年内に喪中見舞いを送ります。

年賀状の欠礼を知ってから時間を置かずに行動することで、ご遺族を気遣う気持ちがより伝わります。

特に、親しい間柄であった場合は、早めに返事を出すのが望ましい対応です。

よくある失敗:返信を後回しにして年末の多忙な時期に届けてしまうこと

喪中はがきの返事を後回しにした結果、相手が年末年始の準備で忙しい時期に届いてしまうと、かえって負担をかける可能性があります。

ご遺族はさまざまな対応に追われていることも考えられるため、12月下旬などの多忙な時期は避けるのが賢明です。

もし年内に間に合わなかった場合は、松の内(1月7日まで)が明けてから「寒中見舞い」としてお便りを出すとよいでしょう。

寒中見舞いを出す時期については「寒中見舞いを出す時期やマナー」で詳しく紹介しています。

いつまでに出すべきか迷ったら、すぐに行動するのが一般的です。

補足情報:電子メールを活用してお悔やみを伝える際の注意点

ごく親しい友人など、普段からメールでやり取りしている相手であれば、取り急ぎお悔やみを伝える手段として活用できます。

ただし、メールはあくまで略式のため、後日改めてはがきや手紙を送るのがより丁寧な対応です。

同様に、電話や電報も相手の状況を十分に考慮した上で、まずは急いでお悔やみを伝えたいという場合に用いるのが適切です。

ステップ2:相手との関係に配慮した喪中見舞いの文面を作成する

喪中見舞いの手紙や挨拶状では、お悔やみの言葉とご遺族を気遣う言葉を中心に構成します。

丁寧な挨拶文にしようと時候の挨拶などを入れる方もいますが、喪中見舞いでは頭語・結語と合わせて省略するのが書き方一般的です。文面には以下の要素を含めると、気持ちが伝わりやすくなります。

喪中はがきをいただいたことへのお礼故人へのお悔やみとご冥福を祈る言葉ご遺族の心身を気遣うメッセージ自身も年始の挨拶を遠慮する旨句読点は「縁が切れる」「終わり」などを連想させるため、正式な弔事の挨拶文では使用しないのが適切です。

句読点の代わりに行間をあけたり、スペース(空白)を用いたりして、読みやすいように工夫します。これが手紙の書き方です。

確認事項:薄墨の筆記具で書く文面の作法

喪中見舞いのはがきや手紙は、薄墨の筆ペンや万年筆で書くのが最も丁寧な作法とされています。

薄墨には「悲しみの涙で墨が薄まってしまった」「突然のことで墨を十分にする時間がなかった」といったお悔やみの気持ちが込められています。

はがきや便箋は、白無地や落ち着いたデザインのものを選びましょう。

郵便局では弔事用の切手(胡蝶蘭デザイン)も販売されているため、ハガキを送る際に利用するのが適切です。最後に日付を忘れずに記載します。

確認事項:失礼にあたらない相手別のメッセージ文例

相手との関係によって言葉遣いや表現を調整することが大切です。以下に友人、親族に向けた例文集を紹介します。

友人へ送る例文

このたびはご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございました。
お手紙を拝見してはじめてお母様のご逝去を知り大変驚いております。
遅ればせながら心よりお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆様もお力落としのことと存じますがどうかお体を大切にお過ごしください。

親族へ送る例文

このたびはご丁寧なお知らせをいただきありがとうございます。
叔父様のご逝去から早いもので〇ヵ月が過ぎましたね。
ご家族の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
寒さ厳しき折皆様どうぞご自愛ください。
心ばかりのものですがどうぞ御仏前にお供えください。

喪中見舞いのお礼状の文例については「喪中見舞いのお礼状例文集」で詳しく紹介しています。

よくある失敗:不幸の繰り返しを連想させる忌み言葉を使ってしまうこと

文章を作成する際には、不幸が重なることを連想させる「忌み言葉」の使用を避けるのが一般的です。

例えば、「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」「ますます」といった重ね言葉は使いません。

また、「死ぬ」「生きる」といった直接的な言葉は避け、「ご逝去」「ご生前」のように、より丁寧な言葉に置き換える配慮が必要です。

ステップ3:ご遺族の負担にならないお供え物の品物を選ぶ

喪中見舞いとしてお供えの品物を送る場合は、お菓子やお線香、ロウソク、花など、使ったり食べたりすることでなくなる「消えもの」を選ぶのが一般的です。

これは、ご遺族に形として残るものを送らないという配慮に基づいています。

お供え物の品物の例

  • お菓子・果物:日持ちのする個包装の和菓子や焼き菓子、季節の果物などが適しています。線香・ロウソク:宗派を問わず使えるものがよく、香りが強すぎないものや絵柄の入ったロウソクも喜ばれます。
  • 花:故人が好きだった花や、白を基調とした落ち着いた色の花(胡蝶蘭、ユリ、トルコギキョウなど)が選ばれます。トゲのある花や香りの強い花は避けるのが無難です。
  • その他:故人が生前好きだったお酒やお茶なども、ご遺族の状況を考慮した上でギフトとして選ばれることがあります。

確認事項:線香など定番ギフトにおける金額相場

お供え物の金額相場は、3,000円~5,000円程度が一般的です。この金額は、相手に香典返しなどの気遣いをさせないための配慮からきています。

あまりに高額だと、かえってご遺族の負担になる可能性があるため注意が必要です。

日本香堂をはじめとする専門店では、この価格帯で上質な贈答用のお線香などが豊富にそろえられています。

よくある失敗:高額なお供え物を送って相手に気遣いをさせてしまうこと

お悔やみの気持ちを伝えたいと思うあまり、1万円を超えるような高額な品物を送ってしまうと、ご遺族に「お返し(返礼)をしなければ」という精神的な負担をかけてしまう恐れがあります。

喪中見舞いの目的はあくまでお悔やみの気持ちを伝えることにあるため、相場の範囲内で相手が恐縮しない程度の品物を選ぶことが大切です。

補足情報:品物に掛けるのしの表書きにおける水引の選び方

お供え物には、掛け紙をかけるのが一般的です。水引は、二度と繰り返したくないことに使う「結び切り」で、白黒または双銀のものを選びます。

表書きは薄墨の筆ペンなどを使い、水引の上段中央に「喪中御見舞」や「御供」と記し、下段には自分の氏名をフルネームで書きます。

ステップ4:相手に配慮した適切な形式で喪中見舞いを届ける

喪中見舞いは、はがきや手紙のみを送るか、お供え物に添え状を付けて郵便や宅配便で送るのが一般的な送り方です。

直接訪問すると、かえってご遺族の負担になる可能性があるため、まずは手紙や品物で気持ちを伝えるのが望ましいでしょう。

郵便を利用する際は、弔事用の切手を選ぶといった細かな配慮も大切です。

確認事項:お供え物を配送する際に添え状を同封する手順

お供え物を配送サービスなどで送る際は、品物だけを送るのではなく、お悔やみの気持ちを綴った手紙や挨拶状を添えることが、より丁寧な対応とされています。品物と手紙を一緒に梱包して送るか、品物が相手先に到着するタイミングを見計らって、挨拶状を別途郵送するのが丁寧な手順です。品物だけが届くと、相手を驚かせてしまう可能性があるため注意しましょう。

よくある失敗:事前連絡を行わずに直接弔問へ出向いてしまうこと

お悔やみを直接伝えたいという気持ちは尊いものですが、ご遺族は精神的にも肉体的にも大変な時期を過ごしている場合があります。

そのため、事前連絡をせず、突然自宅へ弔問に訪れるのは不適切です。

もし訪問を希望する場合は、必ず事前に電話などで連絡を取り、相手の都合を確認してから伺うようにしてください。

喪中見舞いが届いたらどうする?

喪中見舞いが届いたら、まずは電話でお礼の一報を入れるのが一般的です。送ってくださった方は、品物が無事に届いたか気にかけているためです。

電話をかけるタイミングは、品物を受け取った当日または翌日が目安となります。直接電話で感謝の気持ちを伝えることで、相手への丁寧な気遣いを示すことができます。

電話での挨拶を終えた後に、改めてお礼状(挨拶状)を送ります。はがきや手紙などの書面を通してお礼を伝えることで、より丁寧な印象となります。

電話の際には、後日書面でお礼を送る旨を伝えても問題ありません。

喪中見舞いのお礼状(挨拶状)とは

喪中見舞いのお礼状(挨拶状)とは、喪中見舞いの品物をいただいた際に遺族がお礼として送るはがきや手紙のことです。喪中見舞いをいただいた遺族は、お礼状を送るのが一般的です。しかし、高価な品物をいただいた場合や相手との関係など、遺族にとって返礼が必要だと判断した際にはお礼状と品物を合わせてお返ししてもよいでしょう。

喪中見舞いのお礼状(挨拶状)を出すタイミング

遺族が喪中見舞いのお礼状を出す場合、喪中見舞いが届いた時期が忌明け前なら、忌明け後から1ヵ月以内に出すのが一般的です。忌明け後に喪中見舞いが届いた場合は、届いてから1週間以内を目途にお礼のはがきや品物を送りましょう。

なお、先述した通り、喪中見舞いに対してのお礼は電話で伝えても問題ありません。お礼状を出さなくても不適切ではないため、状況や相手との関係に応じて対処しましょう。

喪中見舞いのお礼状(挨拶状)で伝えること

喪中見舞いのお礼状には、これから紹介する四つの内容を入れた書き方が一般的です。お礼状を作成する前に、必要な内容を確認しておきましょう。

①喪中見舞いをいただいたことへのお礼

お礼状では、はじめに喪中見舞いをいただいたことへの感謝の気持ちを伝えます。「亡〇〇(喪主との続柄)〇〇(亡くなった方の名前)」と誰の訃報に際していただいたお供えであるのかを記し、喪中見舞いの心遣いへのお礼を書いてください。

必要に応じて、いただいた喪中見舞いを仏前にお供えしたことや、故人も喜んでいる旨を記載してもよいでしょう。文頭には「拝啓」、文末は結語の「敬具」で締め、相手への敬意を示します。

②送り主の体調を気遣う言葉

お礼状では、送り主の体調を気遣う言葉も添えるとよいでしょう。喪中見舞いを送る時期は、12月頃の寒い時期です。喪中見舞いへのお心遣いに対し、「寒さの厳しい時期のためご自愛ください」と相手の健康を願っていることを伝えてください。

なお、相手への気遣いの言葉を必ず入れる必要はありません。喪中見舞いへの感謝を伝えることが大切であるため、会社の連名でいただいた場合や相手との関係が浅い場合は状況に応じてお礼状を作成しましょう。

③書面で挨拶となることへのお詫び

お礼状では、書面での挨拶となることへのお詫びの言葉を入れるのが一般的です。贈り物をいただいた際は、本来であれば直接お礼を伝えるのが望ましいとされています。一言お詫びを入れると感謝の気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

④差出人と差し出し日

お礼状の最後に、差出人と差し出し日を記載します。差し出し日は令和〇年〇月と年号も記載し、並べて差出人の名前を書いてください。差し出し人は一般的に喪主の名前、親族連名とする場合は「親族一同」と書きましょう。

郵便番号と住所は、文面に入れても入れなくてもどちらでも問題ありません。はがきで出す場合は表面に、手紙で出す場合は封筒に記すのが一般的な書き方であるため、必要に応じて記載してください。

喪中見舞いのお礼状(挨拶状)の例文

ここでは、喪中見舞いのお礼状(挨拶状)の例文を相手との関係別に紹介します。喪中見舞いのお礼状を差し出す際、実際に使える例文となるため参考にしてください。

親族や友達など親しい方に送る場合

親族や友達など親しい方に送るお礼状は、少しカジュアルな文面にしても問題ありません。伝えるべきことを記載して、喪中見舞いへの感謝を伝えましょう。以下の例文を参考にしてください。

親族や友達など親しい方に送る場合の例文

拝啓

このたびは亡き祖父東博太郎(故人の名前)の喪中のご挨拶を申し上げたところ
ご丁寧なお心遣いを賜り 誠にありがとうございました
ありがたく仏前に供えさせていただきました
寒い日が続きますため どうぞご自愛ください
略儀ながら書中にて御礼申し上げます

令和六年十二月
喪主 東博一郎(喪主の名前)
ほか 親戚一同

敬具

会社や上司に送る場合

故人が勤めていた会社や上司に送るお礼状の例文は、下記を参考にしてください。本来は、直接お礼を伝えることが望ましいとされています。文面でのお礼となることをお詫びし、例文のように喪中見舞いへの感謝を伝えてください。

会社や上司に送る場合の例文

拝啓

このたびは亡き祖父東博太郎(故人の名前)の喪中のご挨拶を申し上げたところ
ご丁寧なお心遣いを賜り 心より厚く御礼申し上げます
つきましてはお心遣いへの御礼と致しまして心ばかりの品をお送りいたします
何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます
本来であれば拝謁の上 お礼申し上げるべきところ
略儀ながら書中にて 謹んで御礼申し上げます

令和六年十二月
喪主 東博一郎(喪主の名前)
ほか 親戚一同

敬具

寒中見舞いでお礼をする場合の例文

喪中見舞いが届いた時期が遅く、年内のお礼が難しい場合は、年明けの寒中見舞いでお礼を伝えることになります。

寒中見舞いは松の内が明ける1月8日から立春の2月4日頃までに送るのが一般的です。以下の寒中見舞いの例文を参考にして、時期に応じた手紙の書き方を確認してください。

例文

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお心遣いをいただき 厚く御礼申し上げます
頂戴いたしました品は 仏前に供えさせていただきました
本来であればすぐにお礼を申し上げるべきところ 遅くなり申し訳ございません
寒さ厳しき折 どうかご自愛ください

松の内が明けてから送るため、年賀状への返事として寒中見舞いを利用する際にも応用できる文面となっています。

お供え物(品物)をいただいた場合の例文

喪中見舞いとしてお供え物などの品物をいただいた場合は、品物へのお礼に特化した手紙を送るのが一般的です。

お線香やお菓子などをいただいたことへの感謝を、具体的な言葉で伝えます。品物をいただいた場合の例文は以下の通りです。

例文

拝啓
このたびはご丁寧なお心遣いを賜り 誠にありがとうございます
頂戴いたしましたお供え物は さっそく仏前に供えさせていただきました
故人もさぞ喜んでいることと存じます
寒さも本格的になってまいりましたので どうぞご自愛ください
略儀ながら書中にて 御礼申し上げます
敬具

品物に対するお礼状では、仏前にお供えしたという報告を含めることで、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

喪中見舞いのお礼状(挨拶状)を書く際の注意点

喪中見舞いのお礼状の書き方には、いくつか注意点があります。相手に正しく感謝を伝えるためにも、注意点を押さえておきましょう。

忌み言葉と重ね言葉の使用を避ける

弔事のお礼状では、忌み言葉と重ね言葉を使わない書き方が一般的です。忌み言葉は不幸や死を、重ね言葉は不幸が重なることを連想させることから、弔事のお礼状で使うことはタブーとされています。お礼状を書く際は注意しながら言い換えるようにしてください。

忌み言葉の例

言い換え表現

生きていた

ご生前、お元気でいらした

死亡

亡くなる、ご逝去

重ね言葉の例

言い換え表現

重ね重ね

深く、加えて

いろいろ

さらに、多くの

わざわざ

特別、あえて

句読点の使用を避ける

喪中見舞いのお礼状には、句読点を使わないのが一般的です。句読点は文章の流れを切るために使用するため、「縁を切る」ことを連想させてしまう可能性があります。

文章を読みやすくする際は、句読点の代わりにスペースを空けるようにしましょう。

手書きが望ましい

現代ではお礼状を印刷し作成する方が増えていますが、手書きで書く方が望ましいとされています。喪中見舞いをいただいたら、可能な限り手書きで作成するとよいでしょう。

喪中見舞いをいただいてからなるべく早く感謝を伝えられるよう、お礼状を準備してください。

縦書きで書く

お礼状は、縦書きで書くのが一般的です。お礼状を印刷で作成する際も、縦書きのデザインを選ぶのが望ましいです。一方、友達や親しい親族など、近しい関係の方にお礼状を送る場合は、横書きのデザインでも許容されるでしょう。相手との関係を考え、臨機応変にお礼状を準備してください。

はがきは落ち着いた色味のものを選ぶ

弔事に関するお礼状のはがきや手紙は、落ち着いた色味のものを選ぶのが一般的です。色味は白黒を基調とし、淡い水色や紫といったカラーのデザインでも問題ありません。お花や雪柄がプリントされたはがきや便箋もあるため、相手との関係を考えてデザインを選びましょう。

喪中見舞いのお礼をする際のポイント

最後に、喪中見舞いのお礼をする際のポイントを紹介します。対応の判断に困った際の参考にしてください。

お礼状(挨拶状)だけをお返しするのが一般的

先述した通り、喪中見舞いをいただいた場合の返礼品は不要で、電話やお礼状(挨拶状)だけをお返しするのが一般的です。

喪中見舞いは、訃報を喪中欠礼はがきで知った方や、葬儀や法要など弔事に参列できない方が送ってくださります。「せめてもの気持ちに」と送ってくださることが多いため、品物は送らずお礼のみに留めると相手への気遣いとなるでしょう。

品物をいただいた場合はお返ししてもよい

お礼やお礼状に留めるのが一般的ですが、必要に応じて品物をお返ししても失礼には当たりません。相場よりも高価なものをいただいた場合や、故人との関係を考慮して、お礼の品物が必要だと判断することもあるでしょう。その際は、返礼品にお礼状を添えるのを忘れずに、心遣いへの感謝を伝えてください。

返礼品としておすすめの品物

喪中見舞いの返礼品は、食料品や日用品などの消えものを送るのが望ましいでしょう。具体的には、菓子折りや飲み物、調味料、タオルなどが人気です。喪中見舞いを送ってくださった相手が日常で使えるものを選んでみてください。

喪中見舞いに関してよくある質問(FAQ)

ここでは、喪中見舞いについて寄せられることが多い質問にお答えします。

Q.喪中見舞いを受け取った際にご遺族からのお返しは必要ですか?

A. 原則として、喪中見舞いに対するお返しは不要です。

これは、喪中見舞いが年始の挨拶の代わりという位置づけであり、お悔やみの気持ちに対して感謝を示すものだからです。

ただし、高価な品物をいただいた場合などは、忌明けに挨拶状を送るか、千円〜2千円程度の品物を「志」として送ると、より丁寧な対応になります。

Q. 喪中はがきが届いていない場合でも喪中見舞いを送ることは可能ですか?

A. はい、可能です。

人づてに訃報を知った場合や、ご葬儀に参列できなかった場合など、お悔やみの気持ちを伝えたいときには喪中見舞いを送って構いません。

その際は、相手が喪中はがきを受け取った後などに届くように手配することで、年始の挨拶を控えるべきか迷わせずに済み、相手への配慮を示すことにつながります。

Q. 喪中見舞いとして現金を同封して郵送してもよいですか?

A. 現金を送ることは喪中見舞いの選択肢の一つとして認識されており、一般的に行われています。現金を送る場合は、郵便局の現金書留を利用し、不祝儀袋に入れて送るのが適切です。

表書きは「御霊前」や「御仏前」とします。金額の目安は故人との関係により異なりますが、友人や知人の場合は3千円~1万円程度が一般的です。

心を込めて喪中見舞いを用意し、喪中見舞いをいただいた際はお礼状で感謝を伝えましょう

この記事のまとめ

  • 喪中見舞いは、喪中はがきを受け取ったら年内に送るお悔やみの挨拶である
  • 送る時期は11月中旬から12月上旬が目安
  • 文面は薄墨で書き、句読点や忌み言葉を避けるのが適切
  • 品物を送る場合は3千円~5千円程度の「消えもの」が一般的
  • 直接の弔問は避け、手紙やはがき、配送を利用する
  • 一般的に喪中見舞いへのお返しの品物は不要
  • お礼をしたい場合は、電話やお礼状で感謝を伝える
  • お礼状では、喪中見舞いのお礼や書面での挨拶へのお詫びなど伝える
  • 忌み言葉を控え、手書きで縦書きにするのが一般的である
  • いただいた品物や相手との関係によっては品物でお返しをすることがある

喪中見舞いは、ご遺族へお悔やみの気持ちと慰めの言葉を伝える大切な挨拶状です。

配慮すべきポイントを踏まえたはがきや手紙、メッセージを送ることで、相手を気遣う心を届けられます。

また、喪中見舞いに対するお返しの品物は一般的に不要です。電話やお礼状で気遣いへの感謝を伝えるとよいでしょう。しかし、いただいた品物や相手との関係によっては、お返しの品物を送っても問題ありません。お礼状のみ送る場合も、品物とお礼状を一緒に送る場合も、今回紹介した例文を参考に、喪中見舞いへのお礼状を作成してみてください。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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