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葬儀のあと

喪中期間のお年賀はどうする?お年賀の代わりになるものをご紹介

喪中期間のお年賀はどうする?お年賀の代わりになるものをご紹介

自分やお世話になっている相手が喪中期間である時、お年賀はどうすべきか気になる方も多いでしょう。本記事では、喪中期間中のお年賀に関するマナーを紹介します。お年賀の代わりになる寒中見舞いやお歳暮のタイミング、おすすめの品物も紹介しますので参考にしてください。

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お年賀とは

お年賀とは、お正月の期間に送る贈り物全般のことです。お年賀はお世話になっている方や付き合いのある家庭へ、旧年中の感謝と年始の挨拶を伝える目的で送ります。

年始の挨拶回りに手土産を持参する慣習が時代とともに変化していき、年賀状を送ったり、お年玉を渡したりすることが一般的になりました。お年賀は正式には三が日(1月1日~1月3日)の期間に送るとされていますが、現代では松の内(1月1日~1月7日頃)でもお年賀を送ってよいとされています。

喪中期間のお年賀は控えるのが一般的

喪中期間は、お年賀を送らないのが一般的です。身内に不幸があった場合だけでなく、送り先の方や家庭が喪中期間である場合も控えるのが望ましいとされています。ここでは、喪中のお年賀はふさわしくないとされる理由や、お年賀を送る例外について解説します。

喪中期間のお年賀を控えるべき理由

お年賀を控えるべき理由は、喪中はお祝い事全般を控えるべきとされているためです。お年賀には1年の始まりのお祝いする意味が込められており、喪中で故人の死に寄り添う期間中にお祝いを送るのは良くないとされています。

喪中の場合は、喪中欠礼を送ってお年賀を控えることを事前に伝えましょう。

喪中とは

喪中とは、遺族や親族が故人を偲んで喪に服する期間を指します。喪中の期間は、故人との関係により変わります。

故人との関係

喪中の期間

両親

12〜13ヶ月

配偶者

12〜13ヶ月

子供

3〜12ヶ月

祖父母

3〜6ヶ月

兄弟・姉妹

3〜6ヶ月

上記の期間は、結婚式や結納などの慶事を控えましょう。

真宗には喪中がないためお年賀を送ってもよい

仏教の中でも例外として、真宗(浄土真宗)には喪中の概念がないため、お年賀を送っても問題がないとされています。真宗(浄土真宗)では、故人の死は仏になったことを尊ぶもので、悲しみと捉えません。葬儀後すぐに日常の生活に戻り、慶事へも参加できます。

喪中期間にお年賀の代わりになるもの

喪中期間はお年賀を送ることはできませんが、代わりとなる寒中見舞いやお歳暮で感謝を伝えることができます。ここでは、寒中見舞いとお歳暮の意味について解説します。

寒中見舞い

寒中見舞いとは、寒さが厳しくなる季節に相手の健康を気遣い、お見舞いの目的で送る贈り物です。現代では本来の目的以外に、喪中の場合にお年賀の代わりとして日頃の感謝を込めて送る場合があります。喪中と知らずにお年賀を送ってくださった相手へのお礼として送ることもできます。

お歳暮

お歳暮には日頃の感謝を伝える意味合いがあるため、喪中であってもお年賀の代わりに送れます。喪中ではお祝いを目的とした贈り物は避けますが、お礼を伝えるものを送るのは問題ありません。

なお、喪中に贈り物を届ける際は、のしの種類や時期に配慮する必要があります。後述する送り方の注意点を参考にして、感謝の気持ちを伝えましょう。

寒中見舞いやお歳暮を送るタイミング

寒中見舞いやお歳暮は、送るのに適した時期があるのをご存知ですか?ここでは、一般的にふさしいとされるタイミングについて解説します。

寒中見舞いは松の内が明けてから送る

寒中見舞いは、松の内が明ける1月8日~2月4日(立春)に送るのが一般的です。松の内の期間は地域によって異なり、元日~1月15日頃とする場合もあります。寒中見舞いを送る際は地域の考え方にも配慮して送るとよいでしょう。

なお、寒中見舞いを送るのが立春を過ぎてしまった場合でも、マナー違反とはなりません。しかし、お年賀の挨拶の代わりに送る場合は遅くならないうちに送るのが望ましいため、ゆとりをもって準備を進め、適切な時期に送りましょう。

喪中期間のお歳暮は忌明けに送る

喪中期間のお歳暮は、忌中期間後(忌明け)に送るのが一般的です。忌中とは、故人が亡くなってから四十九日までの期間を指します。

そもそも忌中期間は、一般的に贈り物を送るのを控えます。お歳暮はお祝いの気持ちを伝える物ではないものの、忌中にやりとりをすることを好ましくないと考える方もいるため、お歳暮の時期が忌中に当たっている場合は、忌明けまで待つのがおすすめです。

寒中見舞いやお歳暮におすすめの品物

喪中期間にお年賀の代わりとして寒中見舞いやお歳暮を送る際は、お祝いを連想する品物を避けましょう。また、日持ちするものや日常でよく使うものなどがよいとされています。具体的には、お菓子や飲み物、調味料などを送るとよいでしょう。

喪中期間のお歳暮や寒中見舞いにおすすめの品物

  • 和菓子(ようかん、もなか、せんべいなど)
  • 洋菓子(クッキー、パウンドケーキ、ゼリーなど)
  • 飲み物
  • 調味料
  • 洗剤

手土産におすすめの品物

送り先が喪中期間であれば、手土産を持参して直接自宅に伺うこともあります。葬儀に参列できなかった場合や、仏壇に手を合わせたい場合などです。自宅を訪問する場合は事前にご遺族に連絡し、了承を得てから訪ねてください。

手土産を直接持参する場合は、菓子折りや線香、お花など仏壇に供えられる品物がおすすめです。

寒中見舞いやお歳暮に避けるべき品物

送り先が喪中の際に寒中見舞いやお歳暮を送る際は、紅白の色味やお祝いを連想する柄は避けましょう。また、殺生を連想させるため、お肉や魚といった生ものは控えるのが一般的です。

喪中の方の気持ちに寄り添い、品物選びには十分配慮するのが望ましいです。

喪中期間に寒中見舞いやお歳暮を送る際の注意点

喪中期間に寒中見舞いやお歳暮を送る際は、通常の送り方と違い注意すべきことがあります。のしの種類や宛名の書き方などを知って、喪中の方に配慮した送り方をしましょう。

お祝い目的のお歳暮は控える

喪中期間の寒中見舞いやお歳暮には、お祝いの意味のある品物を送るのは控えましょう。寒中見舞いは寒い季節に相手の健康を気遣って送るもの、お歳暮は日頃の付き合いへの感謝を込めて送るものです。

中には喪中期間に結婚や昇進など、お祝い事がある人もいるかもしれません。しかし喪中の場合は慶事へ触れることを控える必要があるため、あくまでも感謝の気持ちを伝えるのみに留めるとよいでしょう。

のし紙の種類がお年賀と異なる点に注意する

喪中に送る寒中見舞いやお歳暮ののし紙の種類は、お年賀や通常時と異なります。お年賀や通常時の贈り物は、お祝いの意味も込めてのし飾りと紅白の蝶結びの水引を使用するのが一般的です。一方、喪中期間は、お祝いを連想させるものはマナーに欠けるとされており、通常ののしは使用しません。

喪中の際は、白無地で水引なしにするか、短冊を用います。送る相手が喪中の場合も同様のため、のし紙や水引を選ぶ際は違いに注意しましょう。

お歳暮の送り方

のし紙と水引の種類

通常時

のし飾りと紅白の蝶結びの水引

喪中の時

白無地で水引なし、または短冊

宛名を故人の氏名にしない

寒中見舞いやお歳暮の送り先が喪中の場合、宛名を故人の氏名にしないよう注意が必要です。故人が亡くなっても、家同士で付き合いがある場合は継続して贈り物を送る場合があるでしょう。その際、宛名は故人以外の方の氏名で送るようにしてください。

また、生前に親しくしていた方でも、家同士の付き合いがない場合は無理に贈り物を続ける必要はありません。寒中見舞いやお歳暮は日頃お世話になっている親しい方に届けるものであるため、関係の深さを踏まえて送るようにしましょう。

手紙を添える際はお祝いを連想する言葉は避ける

贈り物に手紙を添える際、お祝いを連想する言葉は避けるようにしましょう。郵送でお歳暮や寒中見舞いを送る場合、軽い挨拶程度の手紙を添える方もいます。喪中期間にお祝いの言葉をかけるのは失礼にあたるため、日頃お世話になっていることへのお礼や相手の健康を気遣う言葉のみに留めてください。

喪中期間に送る添え状の文例

拝啓
〇〇家の皆さまにおかれましては ご健勝に過ごされていることと存じます。
先日の父の葬儀の際には 細やかなお心遣いを賜りましたことに厚く感謝を申し上げます。
心ばかりではございますが 感謝の気持ちを込めましてお歳暮(寒中見舞い)の品をお送りしました。
寒さの厳しい季節となって参りますため どうぞご自愛くださいませ。
略儀ながら 文面にてご挨拶申し上げます。
敬具

喪中期間はお年賀を控えて寒中見舞いやお歳暮を贈りましょう

この記事のまとめ

  • お年賀とはお正月の期間に送る贈り物全般のこと
  • 喪中期間はお年賀を控え、寒中見舞いやお歳暮を送るのが一般的
  • 寒中見舞いは松の内が明けてから送る
  • 忌中期間にお歳暮は送らず、忌明け後に送る
  • 贈り物は、お菓子や飲み物など日持ちがする品物がおすすめ
  • 喪中の贈り物では、お祝いを連想させる品物や言葉は避ける

喪中期間はお祝い事を避けるのが一般的で、お年賀を控えて寒中見舞いやお歳暮を送ります。お年賀の代わりに贈り物を送るのは、自身が喪中の場合でも相手が喪中でも共通です。のしの種類や品物を送る時期に注意して、お年賀に代わって日頃の感謝を伝えましょう。

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