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お墓参りでの線香のあげ方は?必要な本数や正しい向きなどのマナーを徹底解説

お墓参りでの線香のあげ方は?必要な本数や正しい向きなどのマナーを徹底解説

お墓参りに行った際は墓前で線香をあげますが、線香のお供えの仕方にマナーがあることをご存知でしょうか?本記事では、お墓参りでの線香の供え方や必要な本数、正しい向きなどを詳しく解説します。

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お墓参りで線香をあげる理由

お墓参りで線香をあげるという行為には、どのような意味があるのでしょうか。ここでは、お墓参りで線香をあげる理由について説明します。

ご先祖にお墓参りに来たことを知らせるため

お墓参りで線香をあげる行為は、ご先祖に自分たちが来たことを知らせるという意味があります。線香をあげることは、誰かの自宅に訪れたときにチャイムを鳴らすのと同じです。

人や場を清めるため

お墓参りであげる線香には、人や場を清めるという意味もあります。線香の香りは、お墓や人の心を清めて浄化する役割があるものです。線香をあげてからお墓参りを行うことで、清められた状態で故人に挨拶できるとされています。

ご先祖に食事を捧げるため

ご先祖に食事を捧げるというのも、お墓参りで線香をあげる理由の一つです。仏教において亡くなった故人や仏様は、香りを召し上がると考えられています。よい香りがする線香をお墓参りでお供えして食事を捧げることで、故人や仏様に喜んでいただくのが目的です。

お墓参りでの線香のあげ方

ここでは、お墓参りでの線香のあげ方について解説します。お墓参り当日に慌てることのないよう、事前に線香のあげ方を確認しておきましょう。

線香の火の付け方

お墓参りでは、まずロウソクに火をつけてから線香に火を移してください。燭台がお墓の両側にある場合は、先に右側のロウソクから火をつけていきます。ロウソクから線香に火を移したら、線香を家族と分け合いお供えしましょう。線香に火をつけずにお供えしても問題ありません。とはいえ線香を焚くことには、さまざまな意味があります。お墓参りの際は、なるべく線香に火を灯すのがおすすめです。

また、ライターから直接線香に火をつけるのはマナー違反とされています。しかし、風が強い日や雨が降っている日などは、なかなか火がつかないこともあるでしょう。この場合は、ライターから線香にそのまま火を灯すのもやむを得ません。束になっている線香を広げることで、より火がつきやすくなります。

線香の本数

お墓参りで墓前にあげる線香の本数は、宗派によって異なります。また、宗派ごとに線香の置き方の作法も違うため、事前に確認しておきましょう。

宗派別の線香の本数・置き方

宗派

線香の本数

置き方

浄土宗

1本

香炉の中央に立てる

日蓮宗

3本

香炉の中央に立てる

曹洞宗

1本

香炉の中央に立てる

日蓮宗

1本

香炉の中央に立てる

天台宗

3本

香炉の手前に1本、奥に2本立てる

真言宗

3本

香炉の手前に1本、奥に2本立てる

浄土真宗

本数指定なし

香炉に入るよう折って、火が左になるよう横に寝かせる

線香の立て方

線香は基本的に、香炉の真ん中に立てて置きましょう。火がついている方を上にして、線香を置いてください。宗派によっては横向きに寝かせて置きます。その際は、火がついている方が左向きになるようにお供えしましょう。

線香の消し方

線香の火は可能であれば、自然と消えるのを待つのが好ましいです。

すぐに線香の火を消したいときは、口から直接息を吹きかけるのは無作法とされているため避け、線香を手のひらで仰いだり、線香を上下に揺らしたりして消してください。火を消す作業は火傷をしないよう注意しましょう。線香を消すための専用の仏具を使用するのもおすすめです。

お墓参りでの線香のあげ方に関するマナー

杉線香を使用する

お墓参りでは、杉線香を使用するのが一般的とされています。線香には杉の小枝や葉を乾燥させて作る「杉線香」と、クスノキ科の樹皮粉を粉末にして香り墨を調合した「匂い線香」の2種類があります。杉線香の方が煙の量や香りが強いため、故人に来訪を知らせるために杉線香が使われることが多いです。ただし、地域や家庭によっては匂い線香を使うこともあります。

線香をあげる前に掃除を行う

お墓参りでは、線香をあげる前にまず掃除を行いましょう。墓石を水で洗ったり、お墓周辺の草を抜いたりして掃除することは、仏教において重要な意味を持つ行為です。その後、花やお供え物、水などをお供えしてから最後に線香をあげましょう。

線香の火は完全に消す

お墓参りが終わった後は、線香の火を完全に消しましょう。火が消えているように見えても、実はまだ火が残っている場合もあるため火傷には注意してください。

お墓参りに関するマナー

線香に関すること以外にも、お墓参りにはさまざまなマナーがあります。ここでは、お墓参りに関するマナーを紹介します。

華美な服装は避ける

お墓参りの際は、華美な服装を避けるのが一般的です。お墓参りには故人に弔意を伝えたり、仏様に感謝を述べたりする意味があります。喪服を着る必要はなく普段着でも問題ありません。しかし派手だったり、露出が多かったりする服装は、ふさわしくありません。お墓参りに行くときは、なるべく落ち着いた服装を選びましょう。

霊園や墓地のルールを守る

お墓参りでは、お墓がある霊園や墓地のルールを守るようにしましょう。例えば、開園時間が決まっていたりペットの入園が禁止されていたりするところもあります。事前に決まりを確認しておき、ルール違反にならないよう注意しましょう。

毒やトゲのある花はお供えしない

お墓参りでは、故人に香りや見た目の美しさを楽しんでもらったり、日頃の感謝を伝えるために花をお供えします。しかし、毒やトゲがある種類の花(バラや彼岸花など)はお供えしないのが一般的です。ツタ科の種類の植物も縁起が悪いと考えられているため避けた方が無難でしょう。

お供え物は持ち帰る

墓前に供えたお供え物は、そのままにせず持ち帰りましょう。お供え物をそのままお墓に放置すると、異臭の原因になったり野生動物に食べられたりする恐れがあるためです。お墓参りが終わったら、お供え物は自宅に持ち帰ってください。

お墓参りで持参するべき持ち物

お墓参りでは、線香以外にも持参するべき持ち物がいくつかあります。ここで紹介する持ち物を参考にして、何を準備するべきか確認しましょう。

数珠

お墓参りに持参するものとして、数珠があげられます。数珠は墓前で合掌する際に使用することがあるため、忘れず準備しておきましょう。もし忘れたとしても、家族との数珠の貸し借りは良くないとされているため注意してください。

ロウソク

お墓参りをする際は、ロウソクも持参しましょう。お墓参りでは、基本的にロウソクから線香に火をつけます。また、ロウソクの火には「お墓参りに来た家族の顔を明るく照らす」「故人の魂が家族を見つけやすくする」「煩悩を払う」という意味があります。お墓参りにおいて必要不可欠なもののため、忘れず準備しましょう。

ライター

ライターは、ロウソクに火をつける際に使用します。風が強い日だとなかなかロウソクに火がつかないため、なるべく火力の強いライターを持参しましょう。ライターがない場合、マッチを使用しても構いません。墓地や霊園によってはライターを貸し出してくれることもあります。

お供え物

お墓参りに持参するものとして、お供え物があげられます。お供え物には故人が好きだった食べ物や飲み物、地域の特産品、季節の果物などを選ぶ方が多いです。個包装の食品を持参する場合は、奇数個のものを選びましょう。

半紙・布

半紙や布は、お供え物を置く際に使用します。食べ物をそのまま墓石に置くと、劣化や傷、シミの原因になるためです。

仏花

お墓参りの際は、墓前に仏花をお供えするのが一般的です。仏花には、菊やリンドウ、ユリなどが選ばれることが多いです。ただし、故人が好きだった花をお供えしても問題ありません。

掃除道具

お墓参りをする際は、墓石を掃除するための道具を持参しましょう。お墓掃除には「ご先祖に感謝を伝える」という意味のほか、魂を磨いて徳を積むという意味もあります。タオルや雑巾、バケツ、ゴム手袋などを持っていき、念入りに墓石を掃除しましょう。また、掃除で出たゴミを入れるための袋があると便利です。

正しい線香のあげ方を知ってお墓参りをしましょう

この記事のまとめ

  • お墓参りで線香をあげるのには、ご先祖に来訪を知らせる、人や場を清める、食事を捧げるという意味がある
  • 線香にはライターから直接火をつけるのではなく、ロウソクを介して火をつける
  • 線香の本数や置き方は、宗派によって異なる
  • お墓参りでは「杉線香」と呼ばれる種類の線香が使われる
  • お供え物は墓石に置いたままにせず、必ず持ち帰る
  • お墓参りでは線香のほか、数珠やロウソク、ライター、お供え物、供花、掃除道具を持参するとよい

線香をあげる行為には、ご先祖への挨拶や食事を捧げるといった意味があります。お墓参りで線香をあげる際は、マナーや作法を守ることが大切です。本記事で紹介した線香のあげ方を確認し、正しい作法でお墓参りをしましょう。

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