閉じる メニュー
葬儀のあと

法事のお供えにおすすめのお菓子を厳選!定番の和菓子や洋菓子、渡し方のマナーを解説

法事のお供えにおすすめのお菓子を厳選!定番の和菓子や洋菓子、渡し方のマナーを解説

お菓子は、法事で仏壇にお供えすることが多い供物です。しかし実際に自宅の仏壇に供えたり、参列時に持参するときは、どのようなお菓子を用意すればよいかわからない方もいるでしょう。本記事では、法事のお供えにおすすめのお菓子や選び方、渡すときのマナーを紹介します。

東京博善のお葬式 0120-506-044 24時間365日・通話無料 お気軽にお問い合わせください 事前相談・お急ぎの方もこちらから!

法事にお菓子をお供えするのはなぜ?

法事でのお供え物としてお菓子が選ばれる理由には、さまざまな説があります。一説には、貴重な砂糖を使っているお菓子をお供えすることで、仏様だけでなく、故人やご先祖に感謝の気持ちを伝えられるからといわれています。

昔はお菓子に使われている砂糖は高級品で、なかなか手に入らないものでした。故人やご先祖へ高級品の砂糖で作られたお菓子を献上することで、感謝だけでなく畏敬の念を示すことができたのです。時代を経て現代では、和菓子・洋菓子を問わず多様なお菓子がお供えされるようになりました。

法事にお供えするお菓子の選び方

お供え物のお菓子を用意するときは、何を選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、法事にお供えするお菓子の選び方について解説します。

個包装のお菓子を選ぶ

法事用のお菓子は個包装のものを選ぶと、懐紙がなくてもお供えできるためおすすめです。お供え物を置くスペースは、仏壇によって異なります。あらかじめ小分けされている個包装であれば、仏壇のスペースに合わせて個数を調節できるでしょう。

お供えをした後のお菓子は遺族や参列者で一緒に食べる事も多いです。そのため、個包装だとそのまま配ることができて便利です。また、一つひとつ包まれたお菓子なら型崩れしにくく、持ってもベタつきません。遺族・参列者間で分け合うときにもおすすめです。

長期保存できるお菓子を選ぶ

法事でお供えしたお菓子はしばらく仏壇に置かれるため、できるだけ長期保存が可能なお菓子を選びましょう。また、チョコレートや生クリームを使った洋菓子は時間が経つと溶けたり傷んだりしやすくなります。なるべく常温で保管できるお菓子を選ぶことが大切です。

落ち着いた色合いのお菓子から選ぶ

法事用のお菓子は、落ち着いた色合いのものを選びます。法事は故人を偲ぶ場でもあります。ゆえにお菓子の包装が派手なものは、お祝い事を連想させることから不向きです。

故人およびご遺族と親しい間柄であれば、あまり問題視されることはないでしょう。しかし参列者としてお菓子を持参する場合は、落ち着いた色合いのお菓子を持参することをおすすめします。

高価すぎないお菓子を選ぶ

法事の参列者としてお供え物のお菓子を用意する場合は、金額にも注意して選びましょう。お供え用のお菓子の金額が安すぎると相手に失礼ですが、高すぎても相手に気を遣わせてしまいます。一般的に法事用のお菓子の金額は5千~1万円が相場です。

なお同じお供え用のお菓子でも、お盆やお彼岸などといった毎年行われる行事であれば3千~5千円が相場になります。法事ごとの相場や、入っているお菓子の数と金額のバランスを考えて選んでみましょう。

故人や親族が好むお菓子を選ぶ

参列者としてお菓子を持参する場合は、故人やご遺族が好きなお菓子を選ぶのもよいでしょう。そもそもお供え物は、故人への弔いや感謝の気持ちとして献上されるものです。故人と親しい関係であれば、故人やご遺族の好物のお菓子を用意するのがおすすめです。

法事のお供えにおすすめのお菓子11選

法事のお供えに合うお菓子には、さまざまな種類があります。ここでは、法事のお供えにおすすめのお菓子を和菓子・洋菓子に分けて紹介します。金額だけでなく、故人やご遺族の好みに合わせて選んでみてください。

和菓子の場合

見た目の色合いや味が上品な和菓子は、法事を含めたさまざまな場面におすすめです。高齢者にも喜ばれやすく、日持ちするものが多いことから、法事のお供え物として向いているでしょう。

落雁

法事やお盆の際に仏壇にお供えされる代表的なお菓子が落雁(らくがん)です。落雁とは穀物と砂糖や水あめを使って作られる干菓子を指します。賞味期限が一ヶ月から一年程度と長めであることから、日持ちしやすい人気の和菓子です。

お供え用の落雁は蓮・菊などの花や、桃・ブドウなどの果物の形をしているものが多くみられます。落雁で花や果物の形を模しているのは、暑い時期に花や果物を供えると腐りやすいからといわれています。

羊羹

暑い夏であれば、見た目が涼しげな羊羹を選ぶのもよいでしょう。生菓子の中では賞味期限が四ヶ月から一年と日持ちするため、法事のお供えにもおすすめです。

おかき・せんべい

おかき・せんべいも法事のお供えとしておすすめのお菓子です。葬儀の香典返しとしてもよく選ばれています。中身が小分けされているものが多いため、法事で集まった人へ簡単に配ることができるのは魅力の一つです。

また価格帯が低くても、量が多く入っているものが豊富にあります。賞味期限も二ヶ月から半年と長めのため、法事のお供えにもぴったりでしょう。

饅頭・大福

饅頭や大福も、法事のお供えにおすすめです。饅頭や大福は生菓子の一種のため、干菓子やせんべいなどと比べると日持ちはしません。しかし一ヶ月程度であれば問題なく保存できるものも多くあります。

特に饅頭の中には「上用饅頭(じょうようまんじゅう)」と呼ばれる、冠婚葬祭の贈答用として作られているものもあります。法事のお菓子選びに迷った際には、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。

最中

保管がしやすい最中も、法事におすすめです。一般的に常温保存できるものが多いため、お供えしやすい和菓子です。おかき・せんべいと同じく一箱に多数入っている商品も豊富にあるため、参列者や遺族間で分けやすいです。

洋菓子の場合

法事のお供えでは和菓子だけでなく、クッキーやマドレーヌなどの洋菓子も人気です。見た目も上品で、多彩なデザインのものが多くあります。故人にもご遺族にも喜んでもらえるでしょう。

クッキー・ビスケット

洋菓子の中でも、クッキーやビスケットなどの焼き菓子は法事のお供えにぴったりといえます。市販のクッキーであれば賞味期限は数ヶ月から一年と長めなのが魅力の一つです。小分け包装のものも多いため、法事に参列した人にも配りやすくお供えとして向いています。

ゼリー

羊羹と同じく、ゼリーは夏場の法事におすすめのお菓子です。涼しげな見た目と、のどごしのよさから、幅広い年代に楽しんでもらえるでしょう。ゼリーの中には果物が入っているものもあります。故人やご遺族の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

マドレーヌ

マドレーヌも、法事におすすめのお菓子です。柔らかい食感は、老若男女に好まれます。賞味期限は二~四週間と他の洋菓子に比べると短めです。とはいえ、お彼岸やお盆など短い期間お供えするのであれば、とくに問題ないでしょう。

バームクーヘン

バームクーヘンも法事のお供えとしておすすめです。常温保存が可能で、しっとりとした食感が幅広い年代の人に好まれます。ホールタイプのバームクーヘンはサイズが大きく、仏壇に載せられないこともあるため気を付けましょう。お供え場所のスペースが限られる場合は、扇形にカットして個包装されているものを選ぶと安心です。

ラスク

ラスクは乾燥させて作られていて、常温保存も可能なお菓子です。そのため、法事のお供えにぴったりでしょう。また、個包装のものも多くあります。一箱あたりの数も比較的多いので、大人数にも対応できます。

法事でお菓子をお供えするときの注意点

法事のお菓子は金額や中身だけでなく、お供えする方法も大切です。ここでは、法事でお菓子をお供えするときの注意点について解説します。

「五供」の順番に注意する

仏壇にお菓子をお供えする際は、仏教におけるお供えの基本要素となる「五供(ごく)」の順番に注意しましょう。五供は、香・花・灯燭・浄水・飲食という順番で構成されています。それぞれ異なる意味があるため、以下の表を参考に順番をチェックしてください。

「五供」の順番・内容

  1. 「香」:線香やお香のこと。仏壇に手を合わせる際に焚くことで、故人を供養したり周囲の人の心を落ち着かせたりなどの意味がある。
  2. 「花」:生花・造花のこと。仏壇の両脇にある花立の水と花を入れ替えることで、故人・ご先祖に楽しんでもらう意味がある。
  3. 「灯燭」:ロウソクのこと。新しいロウソクに火を灯して手を合わせる。供養する人の煩悩を払う意味がある。
  4. 「浄水」:水・お茶などの飲み物のこと。お供えしている飲み物を新しく入れ替える。故人・ご先祖の喉を潤す意味がある。
  5. 「飲食」:仏壇に供える食べ物のこと。炊き立てのご飯と一緒にお菓子もお供えする。

お菓子は仏具へ乗せてお供えする

お菓子をお供えするときは仏壇に直接置かず、高杯や供物台などの仏具に乗せてお供えしましょう。また、個包装になっていないお菓子の場合、仏具が汚れるのを防ぐために懐紙を敷くのが一般的な置き方です。

仏具に乗せるお菓子の数は奇数個で、置き方はお参りする人の方へお菓子の正面を向けましょう。宗派によって仏具の配置や向きは異なるため、各宗派に合わせた向き・置き方でお菓子をお供えしてください。

お供えしたお菓子は傷む前に下げる

お供えしたお菓子はずっとお供えしておく必要はありません。傷んでしまう前に仏壇から下げてください。お供えの期間は行事の内容によって異なります。法事の場合は法要が終わったら開封し、参列者や遺族間で分け合うことが多いでしょう。

なお、お供えしたお菓子は、仏様の力が宿っているとされているものです。そのため、仏壇から下げたお菓子を配ることや皆で食べることはよい行為とされています。お供えしたお菓子は、残すことなく積極的に食べましょう。

法事でお供え用のお菓子を渡すときのマナー

法事に参列しご遺族にお供え用のお菓子を渡すときには、さまざまなマナーがあります。ここからは、法事でお供え用のお菓子を渡すときのマナーについて紹介します。

かけ紙をつける

お菓子を持参する場合は、誰がどのような意味で渡したのかが分かるように、箱にかけ紙をつけましょう。お供えを渡す時期によって、水引の種類や表書きが変化します。以下の表を参考に使い分けてください。

相手の宗派が分からない場合には「御供」「御供物」といった宗派を問わず、お供え物に使える表書きを使用するとよいでしょう。

法事用のお菓子に使われるかけ紙・表書き
時期 かけ紙の水引き紙 表書き
四十九日前(お通夜・葬儀) 白黒の水引紙 「御霊前」
四十九日以降(年忌法要・お盆 など) 白黒、黄白、双銀の水引 「御仏前」

施主にお供えしてもらう

法事用のお菓子を持参する場合には、施主やご遺族に渡してお供えしてもらいましょう。持参した人が直接お菓子を仏壇に供えてはいけません。渡すときは、かけ紙が相手に見えるように袋から取り出し、相手の方に向けて渡してください。

法事の前日までに届くようにする

法事に参加できず、お供え物のお菓子を郵送する場合には法事の前日までに届くように配送の手配をしましょう。早すぎるとお菓子が傷んでしまいます。また遅すぎると法事に間に合わない恐れがあるため注意が必要です。

法事では真心と敬意を込めて、御仏前へお菓子をお供えしましょう

この記事のまとめ

  • お供え用のお菓子は、日持ちのよいもの・個包装のものを選ぶ
  • お菓子をお供えするときは「五供」の順に従い、供物台などの仏具にお供えする
  • お供えしたお菓子は、傷む前に下げ、参列者・遺族間で分け合って食べるとよい
  • かけ紙の表書きに迷ったら「御供」「御供物」と書くとよい
  • お供えのお菓子を持参する場合は、施主へ渡してお供えしてもらう

法事でお菓子をお供えすることは、故人やご先祖を敬い感謝の意を示す大切な行為です。今回ご紹介した選び方や金額の相場、おすすめのお菓子などを参考にして、法事では故人やご遺族が喜ぶお菓子をお供えしましょう。

SHARE この記事をSNSでシェアする