世界一周クルーズの費用はどれくらい?一人あたりの平均や豪華客船の値段などをご紹介
老後におすすめの過ごし方として、世界一周クルーズがあります。世界一周クルーズをする上で最も気になるのが、費用面ではないでしょうか。本記事では、世界一周クルーズの費用や豪華客船の値段、費用を抑えるコツなどを紹介します。
世界一周クルーズとは
世界一周クルーズとは、約3ヶ月かけて20ヶ国ほどを旅するクルーズ旅行のことです。実際に世界一周する訳ではなく、目的地はある程度決められています。
世界一周クルーズは、定年退職後や老後に人気の旅行です。定年退職後は時間に余裕ができ、また老後は自分のためにお金を使いやすいためでしょう。世界各国にはさまざまな種類のクルーズ船がありますが、世界一周旅行に対応しているのは約10隻ほどです。
また、世界一周クルーズに乗船できる期間は一部を除いて年に一度のみで、1〜4月の間と決まっています。ただし、チャーター便や一部クルーズ船の中には、4〜5月に出発する船もあります。
世界一周クルーズの費用
ここからは、世界一周クルーズの費用を解説していきます。どの程度の費用がかかるのかを確認し、資金を工面しましょう。
平均費用は300万円ほど
世界一周クルーズ旅行の一人あたりの平均費用は、約300万円ほどといわれています。格安クルーズのランクが低い客室であれば、100万円台でも旅行可能です。一方、客室やクルーズ船のランクによっては、400万円以上する場合もあります。
クルーズ船によって費用が異なる
世界一周クルーズの費用は、利用するクルーズ船によって大きく異なります。例えば、横浜・神戸発着のピースボートは一人あたり約190万円〜、フォートローダーデール発着のプリンセスクルーズは約240万円〜利用可能です。ランクが高いクルーズ船だと、サボナ・ベニス発着のコスタクルーズは約1,000万円、サンフランシスコ発着のシルバーシークルーズは約1,200万円の費用がかかります。バルコニールームやスイートルームなど、ランクの高い客室を選ぶと費用はさらに高額になります。
格安のクルーズの場合も、最低限のサービスは行われるため十分に楽しめます。予算や求めるサービスに合わせて、クルーズ船や客室のランクを選ぶのがおすすめです。
世界一周クルーズの費用を抑えるコツ
ここからは、気になる世界一周クルーズの費用を抑えるコツについて解説します。費用を抑えて、お得に世界一周クルーズを楽しみましょう。
出発直前のクルーズ船を選ぶ
コストを抑えて世界一周クルーズを楽しみたい場合、出発直前のクルーズ船を選ぶとよいでしょう。出発間近のクルーズ船にキャンセルが出たり部屋が空いたままになっていたりすると、割引プランが販売されることが多いです。出発日が近くなればなるほど、割引価格が大きくなってお得に世界一周クルーズに参加できます。
クルーズのための日程をすぐに空けることができるのであれば、出発日が近いクルーズ船に空室がないかを確認してみてください。
クーポンやキャンペーンを利用する
世界一周クルーズをお得に楽しむ方法の一つが、クーポンやキャンペーンの利用です。クルーズ船を運営している会社による割引クーポンやプロモーションなどを利用すれば、正規の値段よりもお得に世界一周旅行を楽しめます。
割引内容はクルーズ会社によってさまざまなため、各サイトでどのような割引が行われるのか確認しておきましょう。
オフシーズンを狙う
オフシーズンの世界一周クルーズを狙うことで、料金を抑えられる可能性があります。通常世界一周クルーズは1〜4月の間に出発しますが、中には他の月に出発するクルーズ船もあります。オフシーズンであれば料金が大幅に下がるため、お得に旅行を楽しめます。
ただし、オフシーズンは気候が安定していない時期に設定されていることが多いです。雨天時でも十分船旅を楽しめるよう、屋内の施設が充実しているクルーズ船を選ぶようにしましょう。
寄港地では個人行動をする
寄港地では個人行動をするというのも、世界一周クルーズの費用を抑えるコツです。寄港地を観光するツアーなどもありますが、ツアーに参加する場合は別途料金がかかります。個別に食事や移動の手配をする手間はかかりますが、自分で行動した方が大幅に費用を節約できるでしょう。
有名な世界一周クルーズ
ここからは、海外と日本に分けて、主な世界一周クルーズを紹介します。
海外発着のクルーズ
プリンセスクルーズ
プリンセスクルーズは、アメリカ合衆国のフォートローダーデール発着のクルーズ船です。113日間の日数をかけ、ナポリやシドニー、ホノルル、ドバイ、パナマ運河などの観光地を巡るプランとなっています。ショートラウンジやドーム型プール、フィットネスルームなど屋内施設が充実しており、贅沢な時間を過ごせるでしょう。
オーシャニアクルーズ
オーシャニアクルーズでは、「Around the World in 180days」という世界一周プランが用意されています。アメリカ合衆国のロサンゼルスを出発したのち、180日間をかけてホノルルやバルセロナ、ロンドン、バリ島、ボルドーなどの世界各国の名所を巡り、最後にニューヨークへたどり着きます。日本の広島や東京、長崎、鹿児島などにも寄港する予定もあります。
コスタクルーズ
コスタクルーズには、「World Tour」というプランの世界一周クルーズがあります。「World Tour」では、シンガポールやタヒチのパペーテ、サボナ、日本の神戸などを117日間をかけて巡ります。最も安い客室ランクでも1,000万円以上と非常に高額な価格設定ですが、充実した館内施設とサービスが人気です。「海の上のイタリア」をテーマとしたスタイルの船旅で、夢のような時間を過ごせるでしょう。
日本発着のクルーズ
サン・プリンセス
日本発着のクルーズ船として、JTBが主催しているサン・プリンセス号が挙げられます。日本の横浜・神戸を出発したのち、ロシアのウラジオストクや香港、台北、ベトナム、韓国などを巡ります。早割や全額支払い割引などの割引プランが充実しており、最も安いプランだと1日あたり約2万円の値段で利用可能です。
食事メニューやエンターテイメントなども充実しており、比較的安い費用で充実した時間を過ごせます。
ピースボート
ピースボートは、100万円台という破格の値段で世界一周クルーズが楽しめることで人気のクルーズ船です。オーロラを見るために地中海や南太平洋などを巡るコースや、世界各国の遺産を訪れるコースなど、プランが充実しているのも魅力です。
また、ピースボートに乗船する方の半数が一人旅です。夫婦で世界旅行を楽しみたい方にも、一人でゆったり船旅をしたい方にもおすすめのクルーズ船といえるでしょう。
飛鳥Ⅱ
飛鳥Ⅱは、日本発着の世界一周クルーズの中では最大級の豪華客船です。シンガポールやリスボン、マルセイユ、シンガポールなどを約100日間かけてゆったり巡ります。最も安い客室で早期割引を適用した場合は、550万円ほどから利用可能です。
日本人のスタッフが多いためチップを渡す必要もなく、ストレスフリーで船旅を楽しめるでしょう。リラクゼーションやエンターテイメントが充実している点や、料理のクオリティが高い点も魅力です。
世界一周クルーズで旅をするメリット
ここからは、世界一周クルーズで旅行をするメリットを紹介します。旅行好きな方や老後に世界一周旅行を検討している方は、ぜひ目を通してみてください。
移動時間を有意義に過ごせる
世界一周クルーズの魅力として、移動時間を有意義に過ごせる点が挙げられます。世界各国を巡る移動中も、ヨガやプール、ジムなどのアクティビティを存分に楽しめます。もちろん、部屋でゆったり過ごすことも可能なため、普通の旅行よりも少ない負担で世界旅行ができるでしょう。
無理なく旅ができる
無理なく安全に旅行ができるのも、世界一周クルーズの魅力です。世界一周クルーズで寄港するのは、クルーズ会社が安全と判断した都市のみです。寄港地でのツアーを開催しているクルーズ船もあるため、安心して世界一周旅行を楽しめます。
周囲との交流を楽しめる
乗船している人との交流が楽しめるのも、世界一周クルーズのメリットといえます。同じクルーズ船に約3ヶ月ほど乗ることになるため、その間さまざまな人と出会えるでしょう。一人旅でも寂しさを感じることなく過ごすことができます。
世界一周クルーズで旅をする際の注意点
メリットが多く便利な世界一周クルーズですが、利用の際はいくつか注意点があります。
オールインクルーシブではないクルーズ船も多い
世界一周クルーズと聞くと、全て料金に含まれた「オールインクルーシブ」をイメージするのではないでしょうか。しかし、オールインクルーシブではないクルーズ船も多く存在します。有料レストランやソフトドリンク、ランドリーサービス、スパなど別途料金がかかるサービスもあるため、事前に確認しておきましょう。
船酔いに注意
世界一周クルーズに乗船する際は、船酔いに注意しましょう。クルーズ船の航路によっては、船が大きく揺れて体調を崩してしまう恐れがあります。乗船前に酔い止め薬を用意しておくと安心です。
家を空けている間の管理方法を考えておく
世界一周クルーズに参加する場合、長期間自宅を留守にしなくてはいけません。旅行している間、どのように家を管理するかしっかりと考えましょう。ペットがいる場合は、信頼できる人に預けるなどの対策が必要です。
世界一周クルーズで充実した時間を過ごしましょう
この記事のまとめ
- 世界一周クルーズでは、3ヶ月ほどの日数をかけて20ヶ国ほどを旅する
- 世界一周クルーズは、時間に余裕ができる定年退職後や老後の旅行として人気
- 世界一周クルーズの平均費用は一人あたり約300万円で、クルーズ船によって費用は異なる
- 費用を抑える方法は、①出発直前のクルーズ船を選ぶ②クーポンやキャンペーンを利用するなどがある
- 海外発着の世界一周クルーズは、①プリンセスクルーズ、②オーシャニアクルーズ、③コスタクルーズなどが有名
- 日本発着の世界一周クルーズは、①サン・プリンセス、②ピースボート、③飛鳥Ⅱなどが有名
- 世界一周クルーズのメリットは、①移動時間を有意義に使える、②無理なく旅ができる、③周囲との交流を楽しめる
- 世界一周クルーズする際には、船酔いや長期間空ける家の管理方法などに注意する
世界一周クルーズでは、ゆったりと船旅を楽しみながら世界各国の観光名所を巡れます。本記事で紹介した費用やメリット、注意点などを参考にして、時間に余裕ができる老後に世界一周クルーズでの旅行を計画してみてはいかがでしょうか。