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老後の旅行で必要なお金について|国内・海外旅行の費用をもとに資金計画を考えよう

老後の旅行で必要なお金について|国内・海外旅行の費用をもとに資金計画を考えよう

「退職して時間に余裕ができたら、国内外をゆっくり旅行したい」と考えている方は多いのではないでしょうか?本記事では、老後の旅行に必要なお金について解説していきます。

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老後の旅行で必要な金額

老後の旅行を楽しむためには、どの程度のお金が必要なのか知っておく必要があるでしょう。ここでは老後の旅行で必要な金額について解説します。どのくらいお金を準備したらよいか分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。

国内旅行の場合

株式会社リクルートによる「じゃらん宿泊旅行調査2021」によると、2020年度の個人旅行・パック旅行を含めた全旅行者平均で、大人ひとりあたりの国内宿泊旅行の費用は約5万円となっています。また、年間の平均旅行回数は約2.5回となっており、1年あたりの国内宿泊旅行にかかる費用は約13万円です。

例えば、定年から20年間、毎年約2.5回の国内旅行を行うと、約260万円の資金が必要ということになります。ただし、こちらのデータはあくまで全年齢平均のデータになるため、老後での国内旅行における費用の目安として考えてください。

じゃらん宿泊旅行調査2021

海外旅行の場合

海外旅行の費用の多くは交通費と宿泊費が占めており、この金額は旅行先によって大きく異なります。アジア旅行ではひとり当たり5〜15万円ほど、ハワイ旅行は10〜20万円ほど、ヨーロッパ旅行には10〜30万円ほどの交通費・宿泊費が必要だとされています。この金額に、現地での移動費や飲食代、施設の利用費などが加わるため、旅行1回あたりに30〜50万円ほどはかかると予想されます。

例えば、夫婦ふたりで4泊5日のハワイ旅行をする場合、1回の旅行で60〜100万円ほどが必要になるでしょう。老後の楽しみとして海外旅行を計画している方は、どのくらいの頻度で海外に行くのか、どこにどの程度滞在するかなどを考えて予算を決めることが大切です。

老後の旅行に必要な費用

老後の旅行に必要な予算を前もって計算する際は、旅行のどの項目で費用がかかるのかを知っておきましょう。ここからは老後の旅行に必要な費用の内訳を解説します。資金の計画を立てるときの参考にしてみてください。

宿泊費

宿泊を伴う旅行では、ホテルや旅館などに泊まる宿泊費が必要です。旅行先での滞在期間が長ければ長いほど、宿泊費も高くなっていきます。旅行の出費に占める宿泊費の割合は大きいため、なるべく予算を抑えたい方は滞在期間を短くしたり、価格がリーズナブルなホテルを選んだりするとよいでしょう。

交通費

老後の旅行では、交通費も大きな費用項目です。交通費は国内か海外かによって異なり、その中でも旅行先のエリアや国、滞在期間、旅行する時期によって大きく異なります。

食事代

老後の旅行では、現地での食事が大きな楽しみでしょう。日本よりも物価が安い国に旅行する場合は、食事代を安く抑えられます。

買い物代

旅行では、現地での買い物代も必要です。現地でしか買えない限定品を買ったり、旅行中に足りなくなったものを購入したりすると、ある程度の費用がかかります。物価が日本より安い国であれば、買い物代を安く抑えられるでしょう。

お土産代

親戚や家族、友人へのお土産を購入する場合は、その費用も必要でしょう。お土産を渡す人数やお土産の内容によって金額が変動します。

施設の利用料・遊興費

旅行先での施設の利用料やその他遊興費などもかかります。寺院や公園、アミューズメントパークなどに訪れる場合は、利用料(入場料)がかかることになります。

老後の旅行における資金計画の立て方

老後の旅行にどのような費用が必要か理解した上で、ここからは資金計画の立て方について解説していきます。余裕を持って老後の生活を送るために、数年先まで資金計画をしっかり立てておきましょう。

どこに行きたいか考える

まず、老後の旅行の資金計画を立てるときは、どこに行きたいかを考えましょう。国内旅行なのか海外旅行をするのか、目的地はどこなのかによって必要な金額はかなり変わります。老後の旅行で行きたいスポットを書き出して、それぞれでかかるお金を計算しましょう。

何歳までに何回旅行をするか考える

「何歳までに何回旅行をするか」という点も、資金計画を立てる際に合わせて考えましょう。老後は少しずつ体力が落ちていくため、体力に余裕があるうちに旅行をする計画を立てるとよいです。

また、旅行に行く回数が増えるほど、当然ながら旅行の費用もかさんでいきます。旅行のしすぎで老後の生活が苦しくならないよう、旅行の回数を見極めることも大切です。

どのくらいの資産を残しておくか考える

旅行にかかる費用を計算するだけではなく、どのくらいの資産を残しておくかも考える必要があります。総務省統計局の「家計収支調査報告」によると、高齢夫婦の家計は毎月5万5千円ほど赤字になるとされています。つまり、65歳の定年から80歳までに、1000万円程度の資産が失われてしまう計算です。

老後の人生は、生活費以外にも医療費や介護費用といった支出が増えると予想されるため、想定よりも資産が減ってしまうことが考えられます。そのため、現在の資産状況から今後どのくらいの資産を残しておかなければいけないかを考えて、旅行の計画を立てましょう。

総務省統計局 家計調査(家計収支編)

老後におすすめの旅行先

老後の旅行の資金計画がしっかりと立てられたら、実際に国内外へ旅行してみましょう。ここからは、老後の旅行におすすめのスポットを国内・海外に分けて紹介します。

国内でおすすめの旅行先

温泉や自然豊かな環境などでゆったり過ごせる、観光地ならではの街並みが楽しめる、といったポイントを重視して、国内でおすすめの旅行先をいくつか選定しました。他にも、快適な気候、美味しい料理が楽しめる、移動しやすいなどご自身が重要視するポイントも併せて検討してみてください。

北海道

老後の旅行で人気なのが、北海道です。雄大な自然や観光資源が充実しており、他では楽しめない景色を堪能できるのが特徴です。北海道は日本で一番温泉地が多いことでも知られており、洞爺湖や登別などの有名な温泉も数多くあります。また、海鮮やジンギスカンといったグルメも、北海道旅行における楽しみの一つです。秋から春にかけては気温がかなり下がるため、寒さが苦手な方は暖かい時期での旅行がおすすめです。

湯布院

旅行でゆったりとした時間を過ごしたい方は、大分県の湯布院がおすすめです。湯布院は大分県の別府温泉と並ぶ有名な温泉地で、温泉の湧出量は全国第2位となっています。温泉はもちろん、レトロな街並みも人気で、食べ歩きを楽しみながら街を散策できます。湯布院には落ち着いた雰囲気の旅館も多く、のんびりと体を休められるでしょう。

高野山

和歌山県にある高野山も、老後の旅行先に選ばれているスポットの一つです。高野山は、空海(弘法大師)が説いた真言宗の聖地で、山そのものが境内となっているのが特徴です。山の中には100以上のお寺があり、一年を通してさまざまな行事が行われているため、いつ訪れても楽しめるでしょう。また、高野山には「宿坊」と呼ばれる観光客が泊まれるお寺があり、宿泊して精進料理を楽しむのもおすすめです。

沖縄県

沖縄県もゆったりとした時間を楽しめるとして、老後の旅行先として人気があります。全国でも屈指の観光地で観光施設も多く、気軽に楽しめるのが特徴です。また、年間を通して温暖な気候であるため、寒い季節の旅行先としてもよく選ばれています。沖縄本島の周りには石垣島や西表島、竹富島などの離島も多く、これらの島に訪れてみるのもおすすめです。

海外でおすすめの旅行先

定年後は時間に余裕ができるため、長期間の海外旅行を考えている方も多いでしょう。老後に海外へ旅行するなら、国内の旅行先と同様、観光地ならではの街並みや文化が楽しめる、そして気候や移動距離など体力的な負担が少ない、物価が比較的安いといったことをポイントに考えてみてはいかがでしょうか?シニア世代におすすめしたい海外の旅行スポットをいくつか紹介します。

台湾

老後に海外旅行をしようと計画している方には、台湾がおすすめです。台湾は日本と距離が近く、国内から飛行機で平均3時間ほどでアクセスできるため、体力が心配な方でも訪れやすいのが魅力です。また、治安も良く、日本人に対して好意的な方が多いため、初めて海外へ行く方でも旅行しやすいでしょう。グルメや観光施設も充実しているため、ぜひ候補地の一つとして考えてみてください。

ハワイ

ハワイも、老後の海外旅行先として人気のスポットです。ハワイは日本からの観光客が多いため、お店や観光施設などで日本語が通じやすく安心です。一年を通じて気温は24〜30度ほどと気候も安定しており、寒さが苦手な方でも安心して旅行を楽しめるでしょう。夫婦ふたりの旅行先としてはもちろん、孫や子供との旅行にもおすすめです。

東南アジア

海外旅行の行き先に迷っているのなら、東南アジアもおすすめです。日本から東南アジアへは、国内から多くの航空便が出ており、LCCも多く乗り入れています。他の海外スポットよりも飛行機代を抑えられ、フライト時間も短いことから体への負担が少ない点も魅力です。

また、東南アジアは日本よりも物価が安いのが特徴です。現地での交通費や食事代などを抑えられるため、金銭面を気にせず旅行を楽しみたい方に人気です。親日の国も多いことや、気候が暖かく過ごしやすい点も、東南アジアが老後の旅行先に選ばれる理由です。

イタリア

老後の海外旅行先としてヨーロッパではイタリアがおすすめです。日本とは全く異なる文化や日本人の口に合う食べ物、古くからの街並みが楽しめるのが特徴で、長期滞在する人も珍しくありません。世界遺産に登録されている場所も多く、じっくりと観光や歴史を楽しみたい方に人気です。ただし、日本から遠い分フライトにも時間がかかるため体力も必要で、旅行の支出も多くなりやすいため注意が必要です。

老後の旅行費用を安く抑える方法

旅行会社や公共交通機関では、シニア世代向けの割引サービスが展開されています。旅行にかかる費用を抑える方法を理解しておけば、よりお得に老後の旅行を楽しめるでしょう。ここからは、老後の旅行費用を安く抑える方法について解説します。

公共交通機関の割引を使う

老後の旅行費用を抑えたい場合は、公共交通機関の割引サービスを利用しましょう。例えば、JRではシニア割引を行なっており、お得に利用できるサービスを展開しています。バスや航空券にもシニア向けの割引があるため、このようなサービスを活用するとかなり費用を節約できます。ただし、シニア割引の中には事前予約ができなかったり、利用条件が決められていたりするものもあるため、あらかじめ確認しておく必要があります。

シニア世代向けの割引プラン・割引サービスを使う

よりお得に旅行を楽しむ方法として、シニア世代向けの割引プランを活用することもおすすめです。60歳を超えている方は、ほとんどの旅行プランのシニア割引が使えます。また、70代、80代と年齢を重ねるごとに割引率が高くなっていくサービスもあります。旅行代理店の窓口や旅行予約サイトなどでよい条件のものがないか探してみてください。

また、観光施設が独自にシニア割引サービスを行っている場合もあります。このような施設の割引サービスを活用することで、より多くの観光スポットを楽しめるでしょう。旅先で訪れたい施設をピックアップし、シニア割引が行われているかどうか事前に確認しておくとスムーズです。シニア割引を利用する際は年齢確認が行われることが多いため、年齢が分かるものを持参しましょう。

早割サービスを使う

老後の旅行の支出を少しでも安く抑えたいのであれば、早割サービスを利用するのもおすすめです。早割サービスとは、ホテルや飛行機、バス、新幹線などを早めに予約すると、割引が適用されるサービスのことです。早めの予約で人気のホテルや旅館の予約がとりやすい上、通常よりもリーズナブルな価格で旅行が楽しめます。また、先ほど紹介したシニア割引を追加することで、さらにお得に旅行ができるでしょう。

早割サービスの期間は予約サイトや旅行会社によってさまざまですが、約1〜2ヶ月前に予約を行うと割引対象になるケースが多いです。ただし、早割サービスではキャンセル料金についての規定が決められていることが多いため、予約する前に必ず確認しておきましょう。

平日に旅行する

お得に老後の旅行を楽しみたい場合は、平日に旅行することも検討しましょう。平日は、土日祝日や大型連休、お盆などに比べて、ホテルや旅館の宿泊費が安くなるためです。また、予約が比較的取りやすく、観光施設もあまり混雑しないといったメリットもあります。

旅行比較サイトを利用する

旅行比較サイトを利用して、通常よりもお得な価格での旅行プランを検索してみてください。旅行比較サイトとは、複数の旅行予約サイトを比較し、航空券やホテル・旅館の最安値を探してくれるものです。旅行比較サイトに希望の旅行先や日程、宿泊場所などを入力すれば、旅行比較サイトと連携している旅行会社や旅行予約サイトのプランが表示されるため、簡単に最も値段が安いプランを探せます。

旅行を楽しむポイント

スケジュールを立てたり、予算を決めたりと老後の旅行の計画がまとまったら旅行先では存分に楽しみたいものです。本記事の最後として、老後の旅行を楽しむポイントを解説します。

暑さや寒さに注意する

老後の旅行を楽しむには、暑さや寒さには十分気をつけましょう。シニア世代になると体温が外気温によって変動しやすくなり、暑さや寒さに弱くなってしまうと言われています。暑さや寒さは体調不良の原因になるため、防暑・防寒対策を万全にしましょう。夏に旅行をする場合は、多めに着替えを持って行ったり、水分を多めに補給したりしてください。冬の旅行では、マフラーや手袋などの防寒着を準備したり、カイロを持参したりすると安心です。

スケジュールに余裕を持つ

老後の旅行を楽しむためには、スケジュールに余裕を持つことが大切です。旅行中に疲れが出てしまったり、移動に時間がかかってしまう方もいることでしょう。そのため、スケジュールをぎっしり詰めすぎていると気持ちが焦ってしまい、ゆったりと観光名所や景色を楽しむ余裕がなくなる恐れもあります。

健康保険証や薬を携帯する

旅行中は、必ず健康保険証を携帯しましょう。万が一、旅行先で体調が悪くなった場合、健康保険証がないと病院での手続きがスムーズにできなかったり、支出がかさんでしまったりします。

また、いつも飲んでいる薬がないと、旅行先で体調を崩す原因になりかねないため、服用中の薬は忘れずに持っていきましょう。持病によっては、旅行することを医師に相談することも必要です。

資金計画を立てて、老後の旅行を楽しみましょう

この記事のまとめ

  • 老後の旅行で必要な費用は、国内旅行はひとり約5万円ほど、海外旅行は約30〜50万円ほど
  • 旅行に必要な金額の主な内訳は、宿泊費、交通費、食事代、お土産代・買い物代、施設利用料・遊興費
  • 老後の旅行を楽しむためには、資金計画を立てることが大切
  • 資金計画を立てるときは、どこに行くか・何歳までに何回旅行をするか・どの程度資産を残すかを考える
  • シニア割引や早割サービスなどを利用すると、老後の旅行費用を抑えられる
  • 老後の旅行を楽しむためには、防暑・防寒対策で体調を整えたり、スケジュールに余裕を持たせたりすることが大切

国内や海外など旅行先にもよりますが、老後の旅行にはかなりの費用がかかってしまうものです。老後の生活に余裕を持たせながら旅行を楽しむためには、資金計画をしっかりと立てることが大切です。今回紹介した旅行費用の内訳や金額、資金計画の立て方を参考にしながら、希望に沿った旅行を実現しましょう。 

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