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特集

【ひとたび編集部が選ぶ人生で一度は見たい絶景】海外編<前編>

【ひとたび編集部が選ぶ人生で一度は見たい絶景】海外編<前編>

世界には、圧倒的なスケールの絶景がいくつもあります。自然が織りなす神秘的な風景や歴史的建造物を訪れる旅は、心に刻まれる体験となるでしょう。本特集では、ひとたび編集部が選ぶ一度は見てみたい国内外の絶景を紹介します。今回は、春から夏の時期がおすすめの海外編前編5ヵ所です。名所ごとにアクセスの良さや観光のしやすさ、気候の過ごしやすさを解説しますので、ぜひ旅行の参考にしてみてください。

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国内編がまだの方は、こちらも合わせてご一読ください。

ナマクワランド(南アフリカ)

アフリカといえば乾燥した砂漠のイメージですが、南アフリカの北西部に位置するナマクワランドには、7〜9月の年に数週間だけ一面の花畑が出現する時期があります。これは「神々の花園」とも呼ばれ、広大な土地に4,000種類以上の花々が一斉に咲き誇る様子は圧巻です。

どこにどの種類の花がいつ咲くかは、天候・雨量・気温に左右されるため予測できません。同じ光景は二度と見られないからこそ、ナマクワランドへの旅は特別な体験になることでしょう。

アクセスの良さ:★

ナマクワランドへのアクセスは、残念ながら良いとはいえません。日本からナマクワランドへは飛行機の直行便がなく、現地に到着するまでに30時間以上も必要なためです。日本からヨーロッパやアジアを経由してケープタウン国際空港に行くのに飛行時間だけで24時間前後かかり、ケープタウン国際空港からナマクワランドへは車やバスで約6時間かかります。飛行時間に乗り継ぎの待ち時間は含まれていないため、実際の移動時間はさらに長くなると考えておいた方がよいでしょう。

日本から飛行機でケープタウンに行く際は、アジア諸国や中東を経由する行き方をおすすめします。ヨーロッパ経由のフライトもありますが、コストや時間の面で効率が悪いため、周遊など特別な目的がない限りは不便です。

ケープタウンについたら、空港からナマクワランドへはツアーのバスや車で移動します。レンタカーを借りることもできますが、南アフリカは世界的に見て犯罪が多い国の一つであることや、ナマクワランドへは約6時間の長距離ドライブになることを考えると、ツアーを利用した方が賢明でしょう。

観光のしやすさ:★★

ナマクワランドは、基本的には観光しやすい場所です。多くのツアーでは、ナマクワ国立公園やフーハップ自然保護区など複数の絶景ポイントをバスや車で周遊できます。

しかし、開花時期は雨量や天候に左右され、確実に絶景を見られるわけではないという点には注意が必要です。また、ツアー自体がそれほど多くはないため、英語のガイドしか選べない可能性があることも押さえておきましょう。

気候の過ごしやすさ:★★

ナマクワランドに絶景が現れる7〜9月は、南アフリカの春にあたる比較的過ごしやすい時期です。日中は半袖または薄手の長袖シャツで過ごせます。しかし、朝晩や曇の日は冷え込むことがあるため、羽織るための上着を持参しましょう。

グトルフォスの滝(アイスランド)

アイスランド南部にあるグトルフォスの滝は、氷河を水源とする大瀑布です。グトルフォスはアイスランド語で「黄金の滝」を意味し、晴天時に滝が光り輝くことが由来だといわれています。

二段になった滝の上段の落差は10m以上で下段の落差は20m以上あり、大きな水しぶきを上げながら水が流れ落ちていく様子は迫力満点です。夏は水量が増えてダイナミックな滝になり、冬は雪に包まれた幻想的な光景を楽しめます。

アクセスの良さ:★★

グトルフォスの滝へ行く場合、日本からアイスランドへの直行便はなく乗り継ぎが必要です。ただし、首都レイキャビックからグトルフォスの滝までは2時間ほどで気軽に行くことができます。

詳しいアクセスの方法としては、まず日本からヘルシンキやコペンハーゲン、ロンドンといったヨーロッパの都市を経由してアイスランドへ向かいます。飛行時間は最短で16時間程度ですが、24時間以上かかる場合もあるなど経路によってさまざまです。時間的に効率良く行けるのはヘルシンキを経由地にする方法ですが、他の経由地にゆっくりと滞在して周遊旅行を楽しむのも良いでしょう。

アイスランドには鉄道が通っていないため、首都レイキャビックに到着したらレンタカーや周遊ツアーでグトルフォスの滝へ向かうことになります。国際運転免許証所持者で自由に観光したいならレンタカー、他の観光地も効率良く見て回りたい方にはツアーがおすすめです。

観光のしやすさ:★〜★★

グトルフォスの滝には2ヶ所の展望エリアがあり、場所によって観光のしやすさが変わります。

観光しやすいのは滝を上から見渡せる上部の展望エリアで、道が舗装されているため車椅子でもアクセス可能です。一方、滝に近づける下部の展望エリアは、砂利の敷かれた坂道を歩く必要がありやや観光しにくくなります。周辺は強風が吹き荒れ、岩場は濡れて滑りやすいため注意しましょう。

滝周辺は常に水しぶきが上がっており、近づくと濡れてしまうことがあるため、観光の際は防水性のある服装や着替えの用意をおすすめします。

気候の過ごしやすさ:★★

グトルフォスの滝付近の気候は、夏は肌寒く、冬は最も寒くても氷点下2度程度です。寒さの程度を事前に把握して適切な服装を準備すれば、比較的過ごしやすい観光地といえるでしょう。

レイキャビックは世界最北端の首都であるため厳しい気候と思われがちですが、実はメキシコ湾暖流のおかげで寒さはそれほどでもなく、冬の平均気温は約0℃となっています。雪は降るものの、ダウンコートや帽子、手袋といった防寒具を準備すれば快適に観光できるでしょう。

ただし、天候が変わりやすい点は注意が必要で、突然の雨や雪に備えて防水タイプのアウターや速乾タイプの衣服の用意をおすすめします。

アンテロープキャニオン(アメリカ)

アメリカのアリゾナ州にあるアンテロープキャニオンは、壮大な自然の造形物を堪能できる渓谷です。独特の造形をした砂岩は、鉄砲水や風による長い年月の侵食で作り出されました。

観光エリアはアッパーキャニオン、ロウワーキャニオン、キャニオンXの3ヶ所に分かれており、特に人気の見どころは4〜9月の暖かい季節に見られる「ザ・ビーム」という現象です。太陽光線が岩壁の隙間から差し込む幻想的な様子に、目を奪われることでしょう。

アクセスの良さ:★

アンテロープキャニオンへのアクセスはあまり良いとはいえず、日本からアメリカの空港へ飛行機で移動した後に車やバスで長時間の移動が必要です。ロサンゼルスからだと車で8時間以上かかるため、約4時間半でいけるラスベガスからアンテロープキャニオンへ行く方法をおすすめします。

まず、日本からラスベガスへは飛行機を乗り継いで11〜15時間程度です。ラスベガスからアンテロープキャニオンへは、周遊ツアーに参加してバスで行く方法と空港でレンタカーを借りて個人で向かう方法があります。長時間運転をするのが負担になる場合は、周遊ツアーをおすすめします。

個人でアンテロープキャニオンへ向かう場合でも自由に出入りできるわけではなく、現地ではナバホ族によるガイドツアーへの申込みが必要です。当日空きがあればその場でチケットを購入して入場できますが、人数制限があるため事前にネット予約することをおすすめします。

観光のしやすさ:★〜★★

アンテロープキャニオンは、エリアによって観光のしやすさが異なります。

歩きやすさを重視するならアッパーキャニオンがおすすめ。道がほぼ平坦で高低差が少ないため、どのような方でも歩きやすくなっています。その分、3ヶ所の中で最も混雑しており、人混みが苦手な方にとっては観光しにくいエリアです。

ゆっくり観光地を見られるかどうかを優先させるなら、キャニオンXがおすすめです。近年アクセスできるようになった新しいエリアのため、人が少なくて見やすいです。ただし、現地まで約15分の坂道を歩かなくてはならないというデメリットもあります。

観光しにくいのは、ロウアーキャニオンです。約20mの階段を降りていくところからスタートし、終始狭い道を一方通行で進んでいきます。行きとは逆に、帰りは急な階段を登ることになるため、高所恐怖症や足の弱い高齢者の方、小さな子供連れにはおすすめできません。

これらを踏まえ、体力や体調に合わせてどのエリアを見て回るかを決定しましょう。

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気候の過ごしやすさ:★

アンテロープキャニオン周辺は一年を通して天候の変化が激しいことで知られており、快適な観光地とはいえません。ただし、時期を選べば比較的過ごしやすくなります。

まず避けたいのは6〜9月です。大雨で洪水が起こったりゲリラ豪雨で鉄砲水が発生したりする可能性が高くなります。また、真夏は日差しが強烈になり、気温が40℃近くなる日もあるため避けるのが無難です。

冬は氷点下になることがあり、適切な観光時期とはいえません。観光だけなら秋の10〜11月頃でも問題ありませんが、10月を過ぎるとザ・ビームを見ることは難しいでしょう。

これらを踏まえると、4〜5月頃が観光のベストシーズンといえるでしょう。

マチュピチュ(ペルー)

アンデス山脈の断崖に佇むマチュピチュは、15世紀に造られたインカ帝国の都市遺跡です。1911年に偶然に発見されるまで約400年近くも眠りについていたため、神殿や大広場、墓地、水路などがほぼそのままの状態で残されています。

住みやすいとはいい難い高地に要塞都市を築いた理由は諸説あるものの、未だに謎は解明されていません。しかし、石造建築技術や利水技術など優れた文明を持っていたことは確かで、雄大な自然と過去に栄えた高度な文明が融合した神秘的な姿が多くの旅人を惹きつけています。

アクセスの良さ:★

日本からマチュピチュへの道のりは非常に遠く、アクセスは決して良いとはいえません。というのも、飛行機は基本的に2回乗り継ぎとなり、空港を出てからさらに鉄道と車を乗り継いでいく必要があるためです。

詳しいアクセス方法としては、まず日本からアメリカとペルーの首都リマで2回乗り継ぎ、約27時間以上かけてクスコへ向かいます。その後はサン・ペドロ駅で電車に乗り、約4時間後にマチュピチュ村で下車し、シャトルバスに乗って約30分後にマチュピチュ入り口で降ります。

観光のしやすさ:★

マチュピチュは世界的に人気の観光地ですが、次の三つの理由から観光しやすいとはいえません。

一つ目の理由は、遺跡内が歩きにくいことです。遺跡は高低差があり、石畳などの凹凸がある道を歩き続けることになります。

二つ目は、遺跡内にトイレがないことです。事前に遺跡の入口でお手洗いをすませる必要があり、一度遺跡内に入ってしまうと再入場できません。どうしてもトイレに行きたくて遺跡を出た場合、再度チケットを購入する必要があります。

三つ目は高山病のリスクです。マチュピチュ遺跡自体の標高はさほど高くないのですが、空港があるクスコの標高は約3,500mあります。フライトで時差ボケの状態になっているときに酸素の少ない環境へ行くと身体が適応できず、高山病の症状が出やすくなります。

マチュピチュに行くなら、以上のような観光のしにくさを理解した上で、対策をすることが重要です。例えば、少しでも歩きやすくするため履き慣れたスニーカーを持参し、トイレは必ず遺跡入場前に行っておくなどの対策をとると良いでしょう。また、定期的な深呼吸やゆっくりとした歩行は高山病の予防につながります。

気候の過ごしやすさ:★★

マチュピチュの過ごしやすさは、中程度といえます。周辺は年間を通じて平均気温が安定していますが、気候に関しては注意が必要です。

マチュピチュのあるエリアは日本のように四季がなく、年間平均気温は20℃程度です。昼間は過ごしやすいですが夜や雨が降ったときはかなり冷え込み、時期によっては1℃程度まで下がるため、寒暖差で身体に負担がかからないように羽織物を用意しましょう。

ビクトリアの滝(ジンバブエ/ザンビア)

アフリカにあるビクトリアの滝は、ナイアガラの滝やイグアスの滝と並んで世界三大瀑布の一つに数えられる絶景スポットです。ザンビアとジンバブエのちょうど国境にまたがっているため、どちらの国からでもアクセスできます。

100m以上の高さから落下する水量は三大瀑布の中でも随一といわれており、膨大な量の水が空気を巻き込みながら落ちていく様子は圧巻です。1989年には世界自然遺産に登録され、大スケールの滝を見ようと世界中から多くの観光客が訪れています。

アクセスの良さ:★★

ビクトリアの滝へのアクセスのしやすさは、中程度といえます。空港からビクトリアの滝へは距離が近いですが、最寄りの空港へ辿り着くには飛行機での乗り継ぎが基本的に2回必要で、移動の手間がかかるためです。

ビクトリアの滝へは、ジンバブエのビクトリアフォールズ空港またはザンビアのリビングストン空港の2ヶ所からアクセスできます。どちらも日本からの直行便はなく、香港やヨーロッパ各地、ヨハネスブルクを経由地として少なくとも2回の乗り継ぎをしなくてはなりません。日本からビクトリアフォールズ空港またはリビングストン空港への飛行時間は、乗り継ぎ時間を除いて約19時間以上です。

ビクトリアフォールズ空港またはリビングストン空港からの行き方は簡単で、車で約20分もすればビクトリアの滝へ到着します。空港でレンタカーを借りる方法と団体ツアーで行く方法がありますが、初めて行くならツアーがおすすめです。

観光のしやすさ:★★

ビクトリアの滝の観光のしやすさは中程度と考えておきましょう。現地の歩きやすさを考えると観光に便利なスポットですが、注意が必要な点もあります。

ビクトリアの滝を見に行くときは、ビクトリアフォールズ国立公園内を約1時間30分~2時間かけて散策します。歩く距離は長いですが遊歩道は平らで歩きやすく、途中で滝の写真を撮れるビューポイントがあって観光には便利です。

注意したいのは、乗り継ぎで経由する場合があるヨハネスブルグの治安です。ガイドなしで空港から出ることすらも推奨されないほど治安が良くありません。観光する際は、気を抜かずに行動しましょう。

気候の過ごしやすさ:★

ビクトリアの滝周辺は、あまり過ごしやすい気候とはいえません。というのも、一日の寒暖差が非常に大きく、昼は半袖で過ごせるくらい暑い日でも朝晩はダウンが必要なほど寒くなるためです。薄い長袖に加えて、防寒できる服や日焼け止めも用意しましょう。

まとめ

今回紹介した海外の絶景ポイントは、どれも忘れられない体験となる観光地ばかりです。中には現地到着まで時間や手間がかかるハードルの高い名所もありますが、それだけの価値があるといえるでしょう。今回の内容を参考に世界が誇る絶景を訪れ、驚きや感動を存分に味わってください。 

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