お葬式のネイルはどうする?落とせない場合の対処法や大丈夫な色・デザインを紹介
ネイルをした後、「突然の不幸がありお葬式に参列することになった」という経験をしたことはありませんか?葬儀に参列する場合は控えめな格好が推奨されますが、ネイルはどうするべきなのでしょうか。本記事では、お葬式でのネイルについて解説します。
お葬式ではネイルはどうするべきか
サロン等できれいにネイルをした後、お通夜やお葬式に参列することもあるでしょう。このような場合、ネイルをどうするべきか迷う方も多いのではないでしょうか。まずは、お葬式に参列する際はネイルをどうするべきか、基本的な対処法を紹介します。
お葬式ではネイルを落とすのが基本
お葬式に参列することになった場合は、ネイルは落とすのが基本です。お通夜や葬儀は故人を偲ぶための場であり、派手な服装は控えるべきとされています。ネイルはアクセサリーや装飾品と同じ扱いとなり、華やかなデザインは避けるべきと考えられています。
ペディキュアにも注意が必要
手の爪だけでなく、足に塗るペディキュアにも注意が必要です。葬儀のスタイルによっては、葬儀場で靴を脱ぐことになる場合もあるでしょう。派手なデザインのペディキュアは、ストッキングから足の爪が透けてしまう可能性があります。
ペディキュアをしている場合は、前もってストッキングを履いて爪が透けないかチェックすることをおすすめします。
ペディキュアが透けてしまうようなら、あらかじめ落としておきましょう。どうしてもペディキュアを落とせない場合は、フットカバーを使ったり絆創膏を貼ったりして対処してください。
お葬式前にネイルを自分で落とす方法
ここからは、お葬式前に自分でネイルを落とす方法について解説していきます。
ジェルネイルの場合
ジェルネイルとは、合成樹脂(ジェル)を塗った爪に専用のLEDライトやUVライトを当てて硬化させるネイルのことです。他のネイルに比べて剥がれにくい代わりに、自分で落とすのが難しいネイルでもあります。
無理にジェルを剥がそうとすると爪に負荷がかかるため、注意が必要です。ジェルネイルを自分でオフする場合は、アルミホイルやネイルファイル、専用のリムーバー、ウッドスティックなどを用意して丁寧に作業しましょう。
ジェルネイルを自分でオフする手順
- 専用のネイルファイルを使い、ジェルネイルの表面を削る
- コットンに専用リムーバーをたっぷりと含ませ、爪にのせる
- リムーバーが蒸発しないよう、コットンの上からアルミホイルを指全体に巻く
- そのまま10〜15分ほど待つ
- ウッドスティックを使い、爪を傷つけないよう優しくジェルネイルを剥がしていく
- 少し残ったジェル部分はネイルファイルなどで削り表面を整える
- ネイルを剥がした後は、オイルなどを塗って爪をケアする
スカルプネイルの場合
スカルプネイルとは、アクリルパウダーやハードジェル、アクリルキッドを混ぜたものを塗って爪を長くみせたネイルのことです。ジェルネイルと同じくネイルサロンでオフするのが基本ですが、時間がない場合は自分で落とすこともできます。ネイルファイルや専用のリムーバー、アルミホイル、ウッドスティックなどを準備して作業しましょう。
無理にスカルプを剥がそうとすると爪が傷つく恐れがあるため、丁寧に作業してください。また、スカルプネイルをオフした後は爪にかかった負担を抑えるため、ネイルオイルなどでしっかりケアしましょう。
スカルプネイルを自分でオフする手順
- ネイルファイルを使い、スカルプネイルの表面を削る
- コットンにリムーバーをたっぷり含ませて爪にのせる
- リムーバーが蒸発しないよう、アルミホイルを上から指全体に巻く
- そのまま10〜15分ほど待つ
- スカルプが柔らかくなっていることを確認し、ウッドスティックでゆっくり擦って剥がす
- ネイルファイルで表面を削って整える
- ネイルを剥がした後は、ネイルオイルを塗って爪をケアする
ネイルポリッシュ(マニキュア)の場合
ネイルポリッシュ(マニキュア)は、道具があればネイルサロンに行かなくても簡単にオフできます。除光液とコットンを準備して作業を行いましょう。アセトンを含んでいない除光液なら、爪にかかる負担を抑えられます。
ネイルポリッシュ(マニキュア)を自分でオフする手順
- コットンに専用のリムーバーをたっぷり含ませ、爪の上に乗せる
- そのまま3分ほど待つ
- 爪の根本から爪先に向かってコットンを滑らせ、ネイルポリッシュを拭き取る
- 流水で手を洗い、残ったネイルポリッシュをきれいに洗い流す
- ネイルオイルやハンドクリームで手と爪をケアする
お葬式前にネイルを落とせない場合の対処法
お通夜やお葬式が行われる会場に急いで向かわなくてはならず、ネイルを落とす時間が取れないこともあるでしょう。ここからはお葬式前にネイルを落とせない場合の対処法について解説しますので、目を通してみてください。
ネイルシールを貼る
お葬式前にネイルを落とせない場合の対処法として、ネイルシールを貼るという方法があります。ネイルシールとは、ネイルを隠すために爪に貼る専用のシールのことです。ネイルシールなら簡単に貼れる上、リムーバーなどを使わなくても剥がせます。剥がした後は元の状態に戻るため、お葬式中だけネイルを隠したいときに便利です。
近年は、冠婚葬祭専用のネイルシールも発売されています。ただし、ラインストーン等のデコレーションがついているネイルに貼るとシールの形が歪んだり、シールが剥がれやすくなったりすることがあるため注意してください。
ネイルコンシーラーを塗る
お葬式前にネイルを落とす時間が取れない場合、ネイルコンシーラーを塗って対処するのもよいでしょう。ネイルの上から重ね塗りするだけで、簡単にネイルを隠すことができます。
濃い色のネイルをしている場合はネイルコンシーラーの上から透けやすいため、ネイルコンシーラーを重ね塗りして対処しましょう。お葬式が終わった後は、ネイルコンシーラーを塗った部分だけ剥がせるため、簡単に元の状態に戻せます。
黒い手袋をつける
ネイルを落とせない場合の対処法として、黒い手袋をつけて爪を隠す方法も挙げられます。黒い手袋なら華やかな色味のネイルも自然に隠せるため、ネイルを落とし忘れた場合でも安心です。
手袋にはさまざまな種類がありますが、お葬式では絹のシースルータイプの黒い手袋を使用するのが一般的です。華やかすぎるデザインでなければ、レースがあしらわれた手袋を着用しても問題ありません。普段からネイルを楽しむことが多い方は、急なお葬式に備えて黒い手袋を準備しておくとよいでしょう。
別の色のネイルポリッシュを重ね塗りする
ネイルをオフする時間が取れない場合、別の色のネイルポリッシュを重ね塗りして対処する方法もよいでしょう。基本的にお葬式では控えめな色味のネイルであれば許容範囲とされることが多いです。上からベージュなどのネイルポリッシュを塗れば、上手にネイルを隠せます。
お葬式でも大丈夫なネイルのデザイン・色
お葬式や法事ではネイルを落とすのが基本ですが、ネイルのデザインによっては許容範囲とされることもあります。ここからは、お葬式や法事でも大丈夫なネイルのデザインや色を解説します。
ベージュなど落ち着いた色
ベージュや薄いピンクなどの落ち着いた色味のネイルなら、そのままお葬式に参列しても問題ないでしょう。ベージュや薄いピンク系のカラーは手指の色合いに近く、派手な印象を与えないためです。
装飾パーツのないデザイン
装飾パーツのない落ち着いたデザインであれば、落とさずそのままお葬式に参列しても問題ないでしょう。お通夜や葬儀では華やかな格好は避けるべきとされているため、パールやラインストーンがついているネイルは不適切です。ベースのカラーがベージュや薄いピンクであっても、装飾があるものは派手に見えてしまうため注意してください。
ネイル以外で気をつけるべきお葬式の身だしなみ
ここからは、ネイル以外で気をつけたいお葬式の身だしなみについて紹介します。服装や髪型、アクセサリーなど気をつけるべきポイントをまとめていますので、お葬式に参列する前に目を通してみてください。
服装
お葬式に参列する場合は、男女ともに喪服を着用するのが基本です。男性は冠婚葬祭用のブラックスーツ、無地の白いワイシャツ、黒のネクタイを着用します。女性は黒いアンサンブルやスーツ、ワンピースなどを着用し、足元には黒のストッキングを履きます。
靴
靴は、男女ともに艶感がなくマットな質感の素材を選ぶのが基本です。男性は黒の革靴、女性は光沢のないシンプルなデザインの黒いパンプスを着用しましょう。
メイク
お葬式に参列する場合は、色味が薄く落ち着いたメイクを心がけましょう。ベースはマットな質感のファンデーションを薄く塗ります。アイシャドウには、ベージュやブラウンなど落ち着いた色味を選びましょう。派手な色のアイシャドウやチーク、リップは避けてください。ノーメイクでお葬式に参列するのはマナーに反するため注意が必要です。
髪型
お葬式に参列する際は、清潔感があって控えめな印象の髪型にするのが一般的です。髪の毛を染めている場合、黒染め用のスプレーを使うことをおすすめします。髪が長い方は、葬儀中に顔にかからないよう髪を一つにまとめておきましょう。
アクセサリー
アクセサリーは華美な印象を与えるため、お葬式の場では控えるべきとされています。ただし、結婚指輪と一連のパールのネックレスはつけても問題ありません。
お葬式に参列する場合は、爪まで気を配りましょう
この記事のまとめ
- お葬式に参列する場合は、ネイルを落とすのが基本
- ネイルを自分で落とす場合は、ネイルの種類に合わせた方法で落とす
- お葬式前にネイルを落とせない場合は、ネイルシールやネイルコンシーラーを使ったり、黒い手袋をつけたりして対処するとよい
- お葬式でもマナー違反にならないネイルのデザインや色は、①ベージュなどの落ち着いた色②装飾パーツのないデザイン
- ネイル以外にも、服装や靴、髪型などの身だしなみに気をつける
お葬式に参列する際は、控えめな服装が推奨されます。手元は想像よりも人から見られているため、ネイルに関するマナーはしっかりと踏まえておきましょう。本記事で紹介したネイルの落とし方やネイルを落とせないときの対処法などを参考にしてください。