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永代供養のお布施が必要な場面とは?費用相場と合わせて、書き方や渡し方のマナーを解説

永代供養のお布施が必要な場面とは?費用相場と合わせて、書き方や渡し方のマナーを解説

寺院や霊園で永代供養を行う際、お布施が必要になる場合があります。本記事では、どのような場面で永代供養のお布施が必要になるのか、いくらお布施を用意すればよいのかを解説します。お布施に関する基本的なマナーもまとめていますので、参考にしてみてください。

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永代供養とは

永代供養とは、お墓へ故人の遺骨を納骨するのではなく、霊園や寺院、納骨堂などに遺骨の供養や管理を代行してもらうことを指します。お墓への納骨では宗教や宗派が問われることが多いですが、永代供養の場合は宗派を問わず供養を依頼できることが多いです。

永代供養は、墓石を購入したりお墓の管理や継承をしたりする必要がありません。そのため、子供がいない人や家族・親戚に頼れない人が永代供養を選択する傾向にあります。その他、「墓じまいをしたい」「自分の子孫に経済的な負担をかけたくない」という理由で永代供養を選ぶ方も多いです。

永代供養という言葉から「永遠に個別に供養をしてもらえる」と思われがちですが、ほとんどの場合は遺骨の供養に対して期限が設けられています。最も長いところで三十三回忌までと決められており、遺骨の安置期間が終了すると合葬墓や永代供養墓などに合祀されるのが一般的です。

永代供養のお布施が必要な場面

永代供養を依頼する場合、永代供養料とは別にお布施を用意しなくてはいけない場面があります。永代供養で納骨法要を行い、僧侶に読経をしてもらう場合はお布施を渡しましょう。

ただし、寺院や霊園によっては永代供養料にお布施の代金が含まれていることもあるため、永代供養を依頼する前に費用の内訳を確認しておくとよいでしょう。

永代供養にかかる費用の相場

永代供養を申し込む際にかかる費用の内訳とそれぞれの相場を紹介しますので、費用を用意する際の目安にしてください。

永代供養料

永代供養料とは、寺院や霊園に遺骨を管理・供養してもらうための費用です。永代供養料には、遺骨を安置しておくための場所代が含まれていることも多いです。永代供養料の金額は、供養を依頼する施設や使う区画の面積によって異なります。納骨堂の場合、納骨する遺骨の数やタイプなどによっても金額が変動します。

基本的に、他人の遺骨と一緒に納められる「合祀墓」よりも遺骨を単独で納める「単独墓」の方が金額が高額になります。故人の希望や経済的負担を考え、どちらの納骨方法を選ぶのか検討しましょう。

刻字料

永代供養を依頼する場合、刻字料が必要です。刻字料とは、故人の氏名を墓誌へ彫るために必要なお金であり、相場は1〜3万円ほどです。寺院や霊園によっては、後述する「永代供養料」の中に刻字料が含まれていることもあります。

基本的には他の方と同じ墓誌に合同で氏名を彫刻しますが、個別に墓誌を用意してもらうことも可能です。この場合、刻字料に追加料金がかかるため覚えておきましょう。

お布施

永代供養墓や納骨堂へ遺骨を納める際、読経をしてもらう場合はお布施を用意しましょう。相場は先述の通り3〜5万円ほどですが、寺院や霊園によって金額が異なることがあります。また、納骨と同時に忌日法要や年忌法要などを一緒に執り行う場合は、追加で法要のお布施も必要です。

永代供養のお布施の書き方

永代供養のお布施を渡す際、封筒に表書きや自分の氏名などを記載する必要があります。書き方を間違えると僧侶に対して失礼にあたるため、しっかりとマナーを押さえておきましょう。ここからは、永代供養のお布施の書き方について詳しく解説していきます。

濃い墨を使って書く

永代供養のお布施は、濃い墨を使って書くのがマナーです。ボールペンや鉛筆などを使用して書くのはマナー違反になるため、濃い墨の筆ペンや毛筆を使って書きましょう。

表書き

お布施を包んだ奉書紙や封筒の表面には、「表書き」という金銭の目的を示す項目を記載します。一般的には「お布施」または「御布施」と書かれますが、お住まいの地域によっては「御礼」「御経料」「御回向料」という表書きを使用することもあります。どの表書きを使用すればよいか分からない場合は、近所の方や親族などに前もって確認しておきましょう。

表書きの下部分には、納骨法要の代表者である施主の名前をフルネームで記載します。個人の氏名ではなく「〇〇家」のように家名を書くこともあります。

中袋

中袋があるタイプの封筒や奉書紙にお布施を包む場合、中袋に包んだ金額と施主の住所、氏名を書きます。中袋の表面に、大きめの文字で包んだ金額を記載しましょう。施主の氏名と住所は、中袋の裏側に書きます。裏面の左側に、縦書きで施主の住所と氏名を記載しましょう。

金額を書く際、算用数字や漢数字ではなく旧漢字を使用するのがマナーです。これは、金額の改ざんを予防するためとされています。金額の前には「金」、末尾には「也」と記載するのも忘れないようにしましょう。例えば、3万円を包んだ場合は「金参萬圓也」と書きます。

裏面

一般的に、中袋が付いている封筒や奉書紙を使用する場合は裏面に何も記載しません。中袋がないタイプの封筒を使うのであれば、裏面に包んだ金額と施主の住所を書きましょう。封筒の裏面の右側に金額、左側に住所を記載してください。

永代供養のお布施の渡し方

ここからは、永代供養のお布施の渡し方について解説していきます。

袱紗に入れて持参する

永代供養のお布施を包んだ封筒や奉書紙は、袱紗(ふくさ)に入れて持参するのがマナーです。封筒をそのまま持ち運ぶと汚れたり破れたりする恐れがある上、「僧侶に敬意を持っていない」と捉えられるため注意が必要です。

永代供養は弔事の一種であるため、紺色や深緑などの寒色系の袱紗を使用しましょう。

読経の前後で渡す

永代供養のお布施は、読経の前後で渡すのが一般的です。永代供養の法要が始まる前に僧侶に挨拶するタイミングがあれば、このときにお布施を渡しましょう。法要前に時間が取れなかったり、法要中にお布施を保管しておく場所がなかったりする場合は、トラブルを避けるために読経後にお布施を渡します。

挨拶をしながら渡す

僧侶へ永代供養のお布施を渡す際は、挨拶をしながら渡すのが一般的なマナーです。長々と挨拶をする必要はなく、簡潔にまとめることが大切です。

読経の前にお布施を渡す場合、「本日は遠方よりお越しくださりありがとうございます」「よろしくお願いいたします」と伝えながら渡します。読経後に渡すのであれば、「本日はありがとうございました」とお礼を述べながらお布施を渡しましょう。

永代供養のお布施の包み方

ここからは、永代供養のお布施の包み方に関するマナーを紹介していきます。

新札を包む

永代供養のお布施は、仏様や僧侶、寺院に対する感謝を伝えるためのものです。そのため、古札ではなく新札を包むのがマナーとされています。

紙幣の向きを揃える

お布施を包む際、お札の向きを揃えて入れることを意識しましょう。紙幣の向きが揃っていないと、金額を数えにくいためです。紙幣の肖像画が表になるよう、全ての紙幣の向きを揃えて封筒に納めましょう。

永代供養を行う際の注意点

近年、永代供養を選ぶ方が増えていますが、いくつかのポイントに注意しないとトラブルに発展する可能性があります。ここからは永代供養を行う前の注意点について解説していきますので、目を通しておきましょう。

周囲の理解を得る必要がある

永代供養は、事前に周囲の理解を得てから行うようにしましょう。永代供養を選ぶ方は増加していますが、中には永代供養に抵抗を感じる方もいます。家族全員が供養方法に納得できるよう、前もって話し合いを行うことをおすすめします。

供養期間には限りがある

永代供養は半永久的に供養をしてもらえるわけではなく、供養期間に限りがあります。一般的に、三十三回忌を区切りとしてそれ以降は合祀されることになります。それ以降も供養を続けたい場合は、新しい墓所を探したり延長契約を結んだりしなくてはいけません。

合祀した後は遺骨を取り出せない

遺骨の安置期間が終わって合祀された後は、遺骨を取り出せなくなるため注意してください。これは、合祀される際に他の方の遺骨と一緒にお墓へ納められるためです。

費用相場やマナーを踏まえて永代供養のお布施を手配しましょう

この記事のまとめ

  • 永代供養とは、寺院や霊園、納骨堂などに遺骨の供養や管理を代行してもらうこと
  • 納骨法要を行って僧侶へ読経を依頼する場合、永代供養のお布施が必要になる
  • 永代供養を依頼する場合、永代供養料の他に刻字料やお布施を用意する
  • お布施は僧侶への感謝を表すものであるため、濃い墨を使うのがマナー
  • お布施は袱紗に入れて持参し、法要や読経の前後で渡す
  • 永代供養を行う場合、周囲の理解を得る必要があることや供養期間に限りがあること、合祀後は遺骨を取り出せないことに注意する

永代供養とは、寺院や霊園などに遺骨の管理や供養を代行してもらうことで、永代供養墓や納骨堂へ遺骨を納める際、読経をしてもらう場合はお布施を用意する必要があります。永代供養のお布施の金額相場や書き方、渡し方をしっかり押さえておき、マナーを守ってお布施を用意しましょう。 

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