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お墓を建て替えるケースとは?流れや費用相場、注意点を詳しく解説

お墓を建て替えるケースとは?流れや費用相場、注意点を詳しく解説

お墓の建て替えはどのようなケースがあるのでしょうか。本記事では、お墓を建て替えるケースや流れを紹介します。お墓を建て替える際の注意点や費用もまとめていますので、参考にしてみてください。

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お墓を建て替えるケースとは?

基本的にお墓は最初に立てた場所で供養を行いますが、お墓の建て替えはどういう場合に必要になるのでしょうか?まずは、お墓を建て替えるケースについて紹介します。

お墓が破損したとき

墓石が破損した場合、お墓の建て替えが必要になります。墓石は外に設置されているため、常に気温や湿度の変化、雨風などにさらされています。そのため、こまめにお手入れをしていても徐々に劣化していき、墓石が欠けたり割れたりすることがあるのです。

経年劣化だけでなく、災害によって墓石が壊れる可能性もあります。破損した墓石を放置しておくのは危険ですので、建て替えるようにしましょう。

骨壺を納めるスペースが足りないとき

お墓を建て替えるタイミングとして、新たにお墓へ入る人が出たときが挙げられます。先祖代々受け継がれているお墓の場合、骨壷を納めるスペースが残っていないこともあります。新しく骨壷を納められるよう、お墓の建て替えが必要になるのです。

お墓を移動したいとき

お墓を建て替えるタイミングとして、お墓を移動したいときも挙げられます。歳を重ねると、遠くにある墓地や霊園へお墓参りに行くのが難しくなります。「遠くへお墓参りには行けないけれど、故人の供養は続けたい」という場合、お墓を自宅の近くに建て替えることもタイミングの一つでしょう。

法事の時期に建て替える

お墓を建て替える時期に決まりはありませんが、主に故人の命日や一周忌、三回忌、七回忌など法事の時期に建て替えられることが多いです。お墓を建て替える際は、僧侶に古いお墓から故人の魂を抜く儀式を依頼する必要があります。

また、法事の際も僧侶に読経を依頼します。両方の依頼を一度にすませるために、お墓の建て替えを法事と同時に行うことが多いのです。ただし、必ず法事の時期に建て替えなくてはいけないわけではありません。

お墓を建て替えるメリット

ここからは、お墓を建て替えるメリットについて解説します。

掃除が楽になる

お墓を建て替えることで、掃除が楽になるというメリットもあります。経年劣化が進んでいる墓石は破損しやすいため、こまめに掃除やお手入れをしなくてはいけません。新しいお墓に建て替えれば、頻繁に掃除をする必要がなくなり手間が省けます。

子供の負担を減らせる

お墓を建て替えておけば、子供の負担を減らせます。お墓が破損しているにもかかわらず放置しておくと、子供がお墓を継承した後に建て替えをすることになります。その結果、建て替えの手続きや費用など、子供に大きな負担がかかってしまうでしょう。

お墓をあらかじめ建て替えておくことで、将来の子供の負担を軽減できます。

好きなデザインを選べる

好きなデザインの墓石を選べることも、お墓を建て替えるメリットの一つです。日本では和型のお墓が一般的ですが、他にも洋型やオリジナルの墓石など多種多様なデザインがあります。

石材店の中には、完全オリジナルのデザインに対応していたり、墓石にイラストを入れたりできる場合もあります。「お墓のデザインにこだわりたい」という人は、お墓の建て替えを検討してみてはいかがでしょうか。

お墓を建て替える流れ

お墓を建て替えるためには、事前にさまざまな準備を行う必要があります。ここからはお墓を建て替える流れを解説しますので、どのような手続きが必要か確認しておきましょう。

寺院や霊園に相談する

お墓を建て替える場合、まず寺院や霊園に相談する必要があります。お墓を建て替えるためには、工事をしてお墓を解体しなくてはいけません。寺院や霊園の許可なしに工事に入ってもらうことはできないため、事前に管理者に相談しておきましょう。

また、別の場所へお墓を建て替える際、現在お墓がある場所の管理者に改葬許可証申請書へ署名捺印してもらう必要があります。墓地を移動させる場合も同じ墓地内で建て替えをする場合も、最初に寺院や霊園に相談しましょう。

石材店に依頼して見積もりをとる

お墓の管理者から許可をもらったら、石材店にお墓の建て替えを依頼します。墓地がある寺院や霊園によっては特定の石材店と契約しており、その業者にしか工事を依頼できないこともあります。個人で石材店と契約する前に、指定の石材店がないか確認しておくと安心です。

自由に石材店を選べる場合、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。作業内容や費用の内訳を比較した上で、希望に合った石材店を選ぶようにしてください。

文字や家紋の彫刻の打ち合わせをする

工事を依頼する石材店が決まったら、お墓に彫る家紋や文字の打ち合わせを行います。墓石に彫刻した文字や家紋は簡単に彫り直せないため、慎重に打ち合わせを進めましょう。

魂抜きを行う

お墓を建て替える際は、工事の前に墓石に眠っている故人の魂を外へ出す儀式が必要です。この儀式は「魂抜き」と呼ばれ、閉眼供養や御性根抜きともいいます。

工事を執り行う日に僧侶に墓地へ来ていただき、魂抜きの儀式を行なってもらいましょう。工事の日取りが決まったら、早めに僧侶に魂抜きの依頼をしてください。

施工後、開眼供養を行う

新しいお墓を立て終わったら、寺院に依頼して開眼供養を行います。開眼供養とは、故人の魂を墓石に納めるための儀式であり、故人を供養するために欠かせないものです。

開眼供養を執り行った後は、骨壷をお墓のカロートに納骨します。納骨の作業は基本的に石材店に依頼しますが、カロートの蓋が簡単に開けられる場合は自分で納骨しても問題ありません。

お墓を建て替える際にかかる費用相場

お墓の建て替えには、ある程度まとまった費用が必要になります。お墓の建て替えを検討している人は、以下の費用を参考にして資金を準備しておきましょう。

墓石の解体工事費

お墓を建て替える場合、現在ある墓石を解体する工事費用が必要です。依頼する石材店によって費用は異なりますが、1平方メートルあたり8〜10万円が相場とされています。

ただし、お墓の基礎工事が強固な場合やお墓が足場の悪いところにある場合は、工事費用が高額になる可能性があります。事前に石材店に見積もりを依頼し、どの程度の費用がかかるのか確認しておきましょう。

新しい墓石代

新しくお墓を建てる場合、墓石を作るための費用が必要です。お墓に使用する石材や文字の彫刻、デザイン、サイズなどによって費用は変動しますが、総額100〜200万円ほどが相場です。

外柵の費用

墓石本体だけでなく、外柵の費用も必要です。外柵とは、墓地の境界を決めるために置く石材のことで、相場は20〜200万円と幅広いです。墓地の広さや使用する石材の量によって相場が大きく変わるため、事前に見積もりを取って大まかな費用を把握しておきましょう。

寺院へのお布施

お墓を建て替える場合、寺院へのお布施を準備する必要があります。魂抜きの儀式と開眼供養、それぞれのお布施を用意しておきましょう。お布施の費用は寺院や地域、宗派などによって大きく異なりますが、3〜10万円ほどが相場です。もし、お布施にいくら包めばよいか分からない場合は、葬儀社のスタッフや近所の人に相談しましょう。

法事と同じ日にお墓の建て替えを行う場合、法要のお布施も別に準備する必要があります。また、場合によってはお布施の他にも「御膳料」や「お車代」が必要になることもあります。どちらも5千〜1万円ほどが相場となりますので、忘れずに用意しておきましょう。

お墓を建て替える際の注意点

お墓の建て替えにはさまざまなメリットがある一方、注意点もあります。ここからはお墓を建て替える際の注意点を解説するので、建て替えを検討している人は目を通しておきましょう。

役所への届け出が必要になる場合がある

同じ墓地内でお墓を建て替える場合、役所への届け出は不要です。しかし、場所を移してお墓を建て替える場合は「受け入れ証明書」「埋葬許可証」「改葬許可申請書」の3通を、お墓の移転先の市町村役場に提出しなくてはいけません。

親族とトラブルになる恐れがある

お墓を建て替える際は、親族とのトラブルに注意が必要です。親族に相談せずお墓を建て替えてしまうと、「お墓の場所が分からない」「お墓参りがしにくい」といった理由でトラブルになる恐れがあります。お墓の建て替えを検討している場合、事前に親族と話をしておきましょう。

費用や注意点を参考に、お墓の建て替えを検討しましょう

この記事のまとめ

  • お墓を建て替えるケースとして、墓石が破損したとき・新しくお墓に入る人が出たとき・お墓を移動させたいときなどが挙げられる
  • お墓を建て替えると、子供の負担を減らせる、好きなデザインを選べる、掃除がしやすくなるというメリットがある
  • お墓の建て替えを行う場合、まず寺院や霊園に相談する必要がある
  • お墓の建て替えではまず魂抜きを行い、新しいお墓の施工後は開眼供養を行う
  • お墓を建て替える際、墓石の解体工事費、新しい墓石代、外柵の費用、寺院へのお布施が必要

お墓の建て替えには、子供の負担を減らせる、好きなデザインのお墓を選べるといったメリットがあります。墓石が破損した、納骨のスペースが足りないという場合は、お墓の建て替えを検討するとよいでしょう。今回紹介した建て替えの流れや費用をぜひ参考にしてください。

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