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葬儀のあと

納骨袋とはどんなもの?使う目的や使い方を知って故人を大切に供養しよう

納骨袋とはどんなもの?使う目的や使い方を知って故人を大切に供養しよう

みなさんは「納骨袋」をご存知でしょうか?「名前は知っているけれど使い方は分からない」「何のために使用するものなの?」と疑問を抱く方も多いでしょう。そこで本記事では、納骨袋を使う目的や使い方、購入方法について解説します。

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納骨袋とは?

遺骨を入れる袋のこと

納骨袋とは、火葬した遺骨を骨壷から入れ替えるための袋です。納骨袋の形状に決まりはありませんが、白い木綿のさらしが使われており、巾着袋に似た形状のものが一般的です。納骨式でお墓に遺骨を納めるタイミングで、骨壷から納骨袋へ遺骨を移し替えることが多くなっています。

また、納骨するお墓や地域によって納骨袋を使うかどうかが異なります。関西地方では骨壷から納骨袋に遺骨を入れ替え、納骨することが一般的です。この際、遺骨を全てお墓に納めるのではなく、少し取り分けて分骨することが多いとされています。

気温が低い北海道でも、冬になると骨壷が割れる可能性があるため納骨袋が使われます。一方、関東地方では納骨袋を使わず、基本的に骨壷に遺骨を入れたままお墓に納骨します。寺院や霊園が納骨方法を指定していることもあるため、前もって納骨方法を確認しておくと安心です。

天然素材で作られている

納骨袋は、一般的に天然素材で作られ化学素材は使用されません。シルクや綿、麻などの素材が使用されることが多いです。

納骨袋の形や色に特に決まりはありませんが、一般的には木綿のさらしでできた白い巾着袋が使われます。霊園や寺院などの埋葬先から納骨袋について指定がある場合は、その指示に従いましょう。

納骨袋の価格相場

納骨袋の価格相場は、素材やデザインなどによって大きく異なります。一般的に使用される木綿のさらしでできた白無地の納骨袋の場合、千円ほどで購入できます。文字が書かれたタイプは2千円ほど、刺繍が施された木綿の納骨袋の場合は4〜5千円ほどで販売されているようです。

また、レースやシルクなどの生地が使用されている納骨袋は、1〜2万円ほどと高額になります。「〇円以上でないといけない」「〇円以下のものを使用するべき」といった決まりはないため、予算に合わせて納骨袋を選びましょう。

納骨袋を使う目的

納骨袋を使わず、骨壷のままお墓に遺骨を納める場合もあると先述しましたが、納骨袋はどのような目的で使用するのでしょうか。ここから詳しく解説していきます。

遺骨にカビが生えるのを防ぐ

納骨袋には、遺骨にカビが生えるのを防ぐ目的があります。ご遺体は約1000度ほどの高温で火葬され、遺骨は乾いた状態になっています。乾燥している遺骨を骨壷などの湿気が溜まりやすい場所に保管しておくと、空気中の水分が遺骨の表面に付着し、カビが生える原因になるのです。

一方、納骨袋は骨壷に比べて通気性がよいため湿気が溜まりにくく、カビが生えにくくなります。

納骨するスペースを節約する

納骨袋には、納骨するスペースを節約するという目的もあります。一般的なお墓の場合、骨壷が収められる数は5〜8個ほどとされています。お墓に骨壷が入り切らなくなった際は、少なくなった遺骨を一つの骨壷にまとめることもあります。

一方、納骨袋は骨壷よりもコンパクトでスペースを取らないため、より多くの遺骨を収めることができます。そのため、納骨するスペースを空けるために故人の遺骨をまとめる必要がないため、個々の遺骨が混ざってしまう心配もほとんどありません。先祖代々のお墓に納骨する場合は、納骨袋を使用すると便利です。

納骨袋の使い方

納骨袋を使用したことがない場合、どのように使うのか想像がつかないこともあるでしょう。ここからは納骨袋の使い方を解説していきます。お墓へ埋葬する際に納骨袋を使おうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

納骨袋へ入れ替えて埋葬する

納骨袋は、遺骨を骨壷から入れ替えてお墓に埋葬するために使用します。関西地方や北海道では納骨袋を使うことが多く、関東地方では骨壷のままお墓へ納めることが一般的とされています。地域や埋葬先によって納骨袋を使うかどうかは異なるため、前もって確認しておきましょう。

遺骨を分骨する際に使用する

遺骨を分骨する場合、納骨袋を使用することもあります。分骨とは、遺骨を骨壷と納骨袋など二つ以上に分け、それぞれで供養することです。兄弟が各々で建てたお墓に両親の遺骨を納める場合や、遺骨を手元供養したいときなどに分骨が行われます。

分骨の際は、遺灰や遺骨の量が通常よりも少なくなるため、小さいサイズの納骨袋を用意するとよいでしょう。

納骨袋の選び方

埋葬の際に使う納骨袋を選ぶときは、いくつかのポイントを押さえておくとよいです。ここからは、納骨袋の選び方について紹介していきます。

宗教に合わせて選ぶ

仏教の宗派によって使用する納骨袋が異なる場合があるため、納骨袋を選ぶ際は注意しましょう。木綿のさらしでできた白無地の納骨袋は、どの宗派においても使用できます。

天台宗や曹洞宗、臨済宗、真言宗では、般若心経の文字が描かれている納骨袋が使われます。また、浄土宗と浄土真宗においては、「南無阿弥陀仏」と書かれている納骨袋を使うのが一般的です。

柄や色味で選ぶ

納骨袋を選ぶ際は、柄や色味も合わせて確認しましょう。霊園や寺院から納骨袋について指定がある場合はそちらに従いますが、基本的に制限は設けられていません。多くの場合は白無地の納骨袋を使用しますが、故人が好きだった柄や色味を選んでも問題ありません。

納骨袋の購入方法

納骨袋はどこで買うものなのか、どこで販売されているのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここからは納骨袋を用意する方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

石材店へ依頼する

納骨袋を用いて埋葬しようと考えている場合、石材店に依頼するのがおすすめです。お墓に遺骨を納骨する場合、石材店にお墓のカロートを開ける作業を依頼することになります。

そのため、納骨式の日程を石材店に連絡する際は、納骨袋についても一緒に依頼するとよいでしょう。納骨式当日に持ってきて貰えば、自分で納骨袋を購入する手間を省けます。

仏具店で購入する

仏具店でも納骨袋は販売されています。基本的に、仏具店では白いさらしの木綿でできた無地のものや、般若心経などが書かれた納骨袋が販売されています。

納骨袋をどうやって選ぶべきか迷っている方は、仏具店に行くと実際に納骨袋を見たり触ったりして確かめられる上、仏具店のスタッフにおすすめを聞くこともできます。ただし、可愛らしい刺繍のものや高級な素材でできた納骨袋などは販売されていないため、注意が必要です。

インターネット通販で購入する

インターネット通販で納骨袋を選ぶ方法もおすすめです。仏具店のように実物を見ることはできないものの、サイズや色、刺繍の有無などさまざまな種類の納骨袋が販売されています。予算や形状などを比較検討できますし、自宅から簡単に購入できるため、近くに仏具店がない場合や買いに行く時間が取れない方に適した方法です。

また、インターネット通販で納骨袋を購入する際、骨壷を包む布と間違えないようにしましょう。骨壷を包む布は化学繊維でできているため、天然素材の納骨袋とは異なります。骨壷を包む布を使用してしまうと遺骨と化学繊維の糸がもつれてしまう恐れがあるため注意が必要です。

手縫いのものを準備する

時間がある方は、手縫いの納骨袋を準備するのもおすすめです。納骨袋には色や形状に特に指定がないため、天然素材を使って自分で手作りしても問題ありません。納骨袋を手作りすれば、故人を偲ぶことにもつながります。故人が大切にしていた着物の布を使ったり、好きだった色や柄を使用したりするとよいでしょう。

納骨袋を作るのに必要なもの

  • 綿や絹、麻などの布
  • メジャーや定規

納骨袋 作り方

  1. 布地を縦150cm、横35cmほどの長さに切ります。
  2. 中表で二つ折りにし、折り返しの部分が底になるようにします。
  3. 布のサイド1辺を縫い合わせます。このとき、右端から5mmほど内側を縫うようにします。
  4. 口になる部分を三つ折りにして縫い合わせ、紐を通す部分を作ります。
  5. もう一辺のサイドを縫います。
  6. 余ったさらしで紐を作り、袋に通して完成です。

納骨袋の使い方や使用する意味を押さえておきましょう

この記事のまとめ

  • 納骨袋とは、絹や綿、麻などの天然素材で作られた遺骨を入れるための袋
  • 納骨袋は骨壷から遺骨を移し替えて埋葬するほか、遺骨を分骨する際にも使われる
  • 納骨袋は、宗教・宗派で納骨袋が異なる場合がある
  • 納骨袋は石材店や仏具店、インターネット通販で購入できるほか、手作りしてもよい

納骨袋は、納骨の際に骨壷から遺骨を移し替えるときに使用される袋のことです。納骨袋を使用することには、遺骨にカビが生えるのを防いだり納骨するスペースを節約したりといった目的もあります。

また、埋葬時だけでなく遺骨を分骨する際に納骨袋を使うこともあります。地域や寺院・霊園によって納骨袋を使用するのかは異なるため、前もって埋葬方法についての確認をしておきましょう。

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