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「墓友」とは?意味や必要性を踏まえて、見つける方法や注意点などをご紹介

「墓友」とは?意味や必要性を踏まえて、見つける方法や注意点などをご紹介

最近話題になっている「墓友」という言葉をご存知でしょうか。終活の一環として注目されている「墓友」ですが、まだその意味や必要性があまり分からないという方も多いでしょう。そこで本記事では、墓友の意味や墓友の見つけ方、注意点などについて分かりやすく説明します。

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墓友とは

墓友の意味

「墓友(はかとも)」とは、死後、一緒にお墓に入ることを前提とした交友関係のことです。近年ではドラマや舞台の題材としても取り上げられ、注目を集めています。

同じお墓に入ることを約束するほどに深い関係性のため、墓友の葬儀施主(葬儀の費用を負担する人)になったり、先にお墓に入った墓友の供養をしたりすることもあるのが特徴です。

まだその意味を知る人も少なく、新しい考え方である墓友ですが、その背景はどういったものなのでしょうか。近年で墓友が増えている理由には、以下の背景が考えられます。

墓友が生まれる背景

  • 生涯独身の人が増えてきた
  • 子供がお墓の承継者になるという考え方が一般的ではなくなってきた
  • 多様性を重視する社会になり、血縁関係のある人や配偶者と同じお墓に入ることに違和感を覚える人が増えてきた

上述の通り、独身者の増加や価値観の変化などといった背景から、墓友を作る人は増加傾向にあります。家族や血縁関係がない人と一緒のお墓に入ることはまだあまり身近な考え方ではありませんが、今後はお墓を選ぶ際の候補として一般的な選択肢になってくるかもしれません。

どのような人が墓友を作る?

墓友が生まれた背景にもあるように、墓友を作る人の多くは「ひとりでお墓に入ることに不安や寂しさを感じている人」「子供などがおらず、承継者がいない人」「子供はいるが、負担をかけたくない人」「家族とは別のお墓に入りたいと思っている人」などです。

墓友を作るメリット・デメリット

メリット

死後の不安を軽減できる

どのような人であっても、死後の不安は感じているものです。こういった不安は人には相談しにくいものですが、墓友であれば、普段の会話の流れで相談しやすく、死後の不安の軽減につながります。

また、独身者の場合であれば、孤独死への不安をなおさら感じているでしょう。そんな孤独死への不安に対しても「死後には墓友がいる」と思えることで、心が軽くなります。死後への不安が安らぐと心が豊かになり、毎日の暮らしにもゆとりが生まれるでしょう。

交友関係が広がり、日々が楽しくなる

墓友探しを行っている間はさまざまな出会いがあり、知り合いが増えるため交友関係も広がります。交友関係が広がると、外へ出かける用事が増えたり、たくさんの人と話に花を咲かせたりと、毎日の楽しみが増えます。

また、実際にできた墓友とは、一緒のお墓に入るくらいに深い仲のため、気も許せる間柄でしょう。支え合える関係の友人がいることで日々の暮らしがさらに充実します。

終活について気軽に話し合える相手ができる

墓友を作る人は、その他の終活についても興味や知識を持っている可能性が高くあります。そのため、老後資金の貯蓄や葬儀場探しなどといった、お墓に関する事柄ではない終活の悩みも気軽に相談できます。

終活の話題は友人に切り出しにくい内容のものもあるため、困ったときに何でも話し合える相手ができることはかなりのメリットです。また、終活についての耳寄り情報を聞けることもあるかもしれません。

お墓の費用の負担を抑えられる

自分ひとりでお墓を購入するとなると、お墓の種類などによっては100万円を超えることもあります。しかし、墓友と共同でお墓を購入するとその費用を墓友同士で分けることになるため、負担を抑えられるのもうれしい点です。

老後の貯蓄が少ない方や、お墓にあまり費用をかけたくない方は墓友を作ることを前向きに考えてみるとよいでしょう。

デメリット

周囲の理解を得られにくい可能性がある

近年注目され始めているとはいえ、墓友は世の中ではまだなじみが薄い考え方です。そのため、家族や友人といった周囲の人からの理解を得られにくい可能性も十分にあります。

特に家族の理解が得られない場合は、これが原因で家族関係が上手くいかなくなってしまう事も考えられます。反対意見に対して、どのように相手に納得してもらうか、墓友について理解してもらうかについてしっかりと考えておきましょう。

墓友とトラブルになる可能性がある

お墓の購入は、大きなお金や決意が必要なものです。気軽にできる買い物ではないため、金銭面や考え方のすれ違いから墓友とトラブルになる可能性もあります。このデメリットもしっかり理解した上で、墓友を作るかどうかを考えましょう。

自分の死後に生前の意向が守られない可能性がある

墓友とは最終的に同じお墓に入るとはいえ、どちらかが先に亡くなることになります。そのため、自分の死後にお墓の管理方法などといった生前の意向が変更されてしまうなど、約束を守ってもらえない可能性があります。

場合によっては遺された家族が墓友の間でトラブルになったりというケースもあるでしょう。墓友を選ぶ際は、自分の死後も信頼できる方かどうかを慎重に検討しましょう。

墓友を見つける方法

墓友サークルに入る

墓友サークルとは、NPO法人などが運営している「墓友を作ることを目的とする」サークルです。「墓友がほしい」という目的を持った人同士が集まっている場所のため、墓友を見つけるには一番スムーズな方法といえるでしょう。

加入するサークルによって、死後に一緒のお墓に入る人が決まることになるため、加入を考えた際には、信頼できるサークルかどうか見極めてから加入することが大切です。

終活説明会に参加する

斎場や霊園などで開かれている終活説明会に参加するのも、墓友を見つけるための一つの方法といえます。終活説明会に参加している人であれば、同じくお墓のことで悩んでいる人がいる可能性が高いほか、終活に関する話題として墓友の話を切り出しやすいでしょう。

また、終活説明会だけでなく上述した墓友サークルのように、終活サークルというものも存在します。終活に関するさまざまな情報を得られるため、そちらへの加入も候補に入れるとよいでしょう。

信頼できる友人に声をかける

新しく出会った人の中から墓友を見つけるのではなく、信頼できる友人に声をかけるのも手です。長年の付き合いがある友人であれば、トラブルに発展するリスクも低いでしょう。

いきなり墓友の話題を出すと驚かせてしまいかねないため、老後についての話題が出たときに切り出してみることをおすすめします。また、今後も互いに気持ちよく友人関係を続けるためにも、強要はしないように気を付けることが大切です。

墓友に関する注意点

家族と事前に話し合って理解を得る

墓友を希望している方に家族がいる場合には、事前に話し合いを重ねて理解を得ることが重要です。お墓は自分自身だけの問題ではなく、家族があなたへの供養を行える大切な場所でもあります。

そのため、自分の意思だけでお墓を決めてしまうのはあまりおすすめできません。家族に反対されたまま墓友とお墓を決めてしまうと、自分の死後に家族と残された墓友との間でトラブルが起こってしまう可能性もあります。

また、家族とお墓について話し合いを重ねた結果「家族で一緒のお墓に入りたい」などと普段はあまり聞けない思いを聞けることもあるかもしれません。それを聞いて自分の気持ちが大きく変化することもあるため、家族との話し合いの機会は必ず設けるようにしましょう。

信頼できる人と墓友になる

同じお墓に入る約束をするほど深い関係になる墓友には、必ず信頼できる人を見つけることが大切です。心から信頼できる人でなければ、お墓の購入後にトラブルが起きたり、自分の死後に家族に迷惑をかけたりする恐れもあります。

信頼できる人かどうかは自分だけの判断ではなく、家族や友人の意見、その人の周囲の人からの評判などを聞いてみるのもおすすめです。

お墓は墓友全員が納得できる立地を選ぶ

お墓は、これから眠ることになる重要な場所です。したがって、お墓探しの際には、墓友全員が納得できる立地を選ぶことを大前提にしなくてはいけません。また、残された墓友がお墓に供養に行けるよう、アクセスのしやすさも重視しましょう。

永代供養墓を選ぶ

永代供養墓とは、霊園や寺院がお墓を管理・運営する永代供養付きのお墓のことです。墓友とのお墓に永代供養墓を選ぶと、自分たちが亡くなったあとも霊園や寺院がお墓の供養と維持をしてくれます。

種類にもよりますが、永代供養墓は年間管理費が不要なものも多いため、死後に発生し続ける費用について墓友と揉める心配がないのも魅力です。

ただし、永代供養墓は、個別に供養されて一定の期間が経過すると他の人と一緒に埋葬(合祀)されることがほとんどであるため、合祀までの期間について墓友同士で合意を得ておくことが重要になってきます。

共同墓を購入する場合は承継者を決める

お墓の供養や維持を行ってくれる承継者が必要な共同墓を購入する場合には、しっかりとその承継者を決めておく必要があります。承継者がいなければ、お墓の供養や維持が行えず、無縁墓になってしまう可能性も考えられます。

自分の死後への不安を無くすためにも、承継者の存在については必ず明らかにしておきましょう。

墓友と費用の負担割合について詳細に話し合う

金銭面のトラブルを避けるためにも、お墓の費用の負担割合については、お墓を購入する前に詳しく話し合っておくことが大切です。

お墓を購入した後にそういったトラブルが起きてしまうと、その対処が手間なだけでなく、精神的な負担にもなります。墓友同士が心地よい関係でい続けるためにも、必ず購入の前に話し合いましょう。

おひとりさまや跡継ぎに不安がある方は墓友を作ることも候補に入れましょう

この記事のまとめ

  • 墓友の意味は、一緒のお墓に入ることを目的とした交友関係のこと
  • 墓友が増加している背景には①独身者が増えたこと②お墓は子供が承継するものという考えに変化が生まれたこと③血縁関係のある人と一緒のお墓に入るという考えに違和感を持つ人が増えたことなどが挙げられる
  • 墓友を作るメリットは①死後の不安を軽減できる②交友関係が広がり、日々が楽しくなる③終活について気軽に話し合える相手ができる④お墓の費用の負担を抑えられること
  • 墓友を作るデメリットは①周囲の理解を得られにくい可能性がある②墓友とトラブルになる可能性があること③自分の死後に生前の意向が守られない可能性があること
  • 墓友を見つける方法は①墓友サークルに入る②終活説明会に参加する③信頼できる友人に声をかけるなど
  • 墓友を検討する際は、メリットだけでなくデメリットや注意点に留意する

墓友はいくつかのデメリットもありますが、おひとりさまや跡継ぎに不安がある方、自分の意思で一緒にお墓に入る人を決めたい方などにはぜひ検討してみてほしい交友関係です。興味がある方は前向きに考えてみてはいかがでしょうか。 

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