【年賀状じまい文例】友達や会社に失礼のない伝え方!そのまま使える一言集
年賀状をそろそろやめたいと考えているものの、相手に失礼と思われたり、関係が気まずくなったりしないか不安に感じていませんか。この記事を読めば、自身の年齢や相手との関係に最適な年賀状じまいの文例を見つけ、相手との良好な関係を維持したまま、来年以降の年賀状を円満に辞退できます。2027年の年賀状作成に向けて、はがきに添える丁寧な伝え方や、印象のよい一言メッセージの書き方を学びましょう。
この記事で分かること
- 相手に不快感を与えない年賀じまいの基本構成
- 関係や辞退理由に合わせて使い分ける文例
- 縁切りと誤解されず良好な関係を保つための配慮
- 相手に負担をかけない適切な通知時期と手段
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※ TPCマーケティングリサーチ(株)調べ 葬儀件数(自社施設での施行)(2024年1月〜12月)
「年賀じまい」とは
「年賀じまい」は、本年を最後に来年以降年賀状のやり取りを控える旨を、相手にお知らせすることです。年賀じまいは「終活年賀状」ともよばれており、終活の一環として行う方が多くいます。年賀状は、時代の変化とともに書くことが減っているだけでなく、高齢の方にとっては年賀はがきを用意したり、書いたり、ポストへ投函したりと体力的な負担になってしまいます。
しかし年賀状をやめる旨を、なかなか相手に伝えられないという方も多いのではないでしょうか。年賀状を上手に終わらせるには、タイミングや文章の内容がポイントになってきます。
「年賀じまい」するメリット・デメリット
年賀じまいは、メリットだけでなくデメリットもあります。実際に年賀じまいを行うと、どのような変化があるのでしょうか。ここからは、年賀じまいのメリットとデメリットを解説します。
人間関係の見直しになる
年賀じまいのメリットは、人間関係の見直しができることです。年賀状での新年の挨拶だけがコミュニケーションとなっている相手も多いのではないでしょうか。相手も、年賀状をやめるタイミングがつかめずにいる可能性もあります。
年賀じまいで年賀状を卒業することで、本当に大切な人とのつながりを再確認できるでしょう。また疎遠になっていた方に年賀じまいを送ることで、交流が再開するきっかけとなることもあります。
手間や費用の節約となる
はがきを書く手間や費用の節約は、年賀じまいの大きなメリットと言えるでしょう。年を重ねるにつれ年末の忙しいときに、年賀状を書く手間を負担に感じる方も増えてきます。
また、はがき代や印刷代といった費用も、毎年積み重なると大きな負担となるものです。年賀状をやめることで、時間と費用を他のことにまわせるようになります。
相手が失礼だと感じることもある
年賀じまいを伝えることで、相手が失礼だと感じる可能性があります。今年で最後と年賀状の終了を宣言されたことで、関係を断たれたと誤解してしまう方もいるかもしれません。
また年賀じまいのことを相手が知らないと、「今年で交流も終わりなのか」と感じてしまう場合もあります。やめるのは年賀状のみで、交流はこれからも続けたいという気持ちを、伝える必要があるでしょう。
年賀状の再開が難しい
年賀じまいをすると、再び年賀状を送りたいと感じても出しにくくなってしまうというデメリットがあります。普段あまり連絡を取らない相手でも、年賀状は近況を伝えるきっかけとして使いやすいものです。
また、来年から年賀状をやめたとすると、喪中はがきも送る必要がなくなります。年賀じまいは今後の人間関係やコミュニケーションのあり方も踏まえて、充分に検討する必要があるといえます。
「年賀じまい」の伝え方
年賀じまいは、どのような手段で相手に伝えたらよいのでしょうか。ここからは、年賀じまいの伝え方・方法について解説します。
年賀状・寒中見舞い
年賀状や寒中見舞いで年賀じまいをお知らせするという方法が、一般的です。年賀状や寒中見舞いで年賀じまいを伝えることで、「今年で最後のご挨拶です」と自然に伝えやすくなります。簡単で伝えやすい、おすすめの方法です。
喪中はがき
不幸があり今年は年賀状での年賀じまいができない場合は、喪中はがきを活用しましょう。ただし、喪中のお知らせとあわせて年賀じまいのご案内をすることに、違和感を持たれる方がいるかもしれません。心配な場合は別のタイミングで年賀じまいすることをおすすめします。
年賀じまいの書き方については「喪中はがきの書き方ガイド」で詳しく紹介しています。
メールやLINE
メールやLINE、SNSを通して、年賀じまいをする方法もあります。普段からこうしたツールでやりとりしている相手であれば問題ありません。しかし、年賀じまいの文例をそのまま送るより、相手に合わせた一言を添えると、より丁寧な印象になります。
また12月になってから伝えると、すでに相手が年賀状を用意してしまっている方もいるため、タイミングとしては遅れる可能性があります。できるだけ11月中に伝えるのが望ましいでしょう。
直接会って伝える
普段から顔を合わせる相手の場合は、直接会って年賀じまいを伝えましょう。対面であればより丁寧に年賀じまいの理由を伝えられ、相手も受け入れやすいでしょう。
またメールやLINEと同様に、直接年賀じまいを伝える場合も、タイミングが大切です。相手が年賀状の用意を始める前、少なくとも11月中には年賀じまいの意思を伝えるようにしましょう。
「年賀じまい」の書き方・注意点
年賀じまいをはがきで伝える場合、どのようなことに注意したらよいでしょうか。ここからは、年賀じまいの書き方や注意点について解説します。
年賀状を辞退することを明確に伝える
年賀じまいする際には、本年を最後に年賀状を辞退する旨を明確に伝える必要があります。例えば「年賀状を書くのが大変になってきました」や「そろそろ年賀じまいを考えている」といったあいまいな表現では、相手が混乱してしまいます。
「新年のご挨拶状をご遠慮させていただきたく存じます」など、ハッキリと年賀じまいをすることを伝えましょう。
今までの年賀状への感謝の気持ちを書く
年賀じまいに今までの年賀状のやり取りの感謝の気持ちを添えると、相手により丁寧な印象を与えます。感謝の気持ちがあれば、年賀じまいを少し寂しく感じる方であっても素直に受け入れてくれるでしょう。
今後の連絡手段を書く
年賀じまいが関係の終わりだと思われないためにも、今後の連絡手段を書くのを忘れないようにしましょう。普段からやり取りしている相手であっても、改めて連絡先を記載しておくと安心です。
相手に失礼ないよう配慮する
年賀じまいは相手に失礼のないよう配慮しましょう。例えば、「どなた様にも新年のご挨拶状は控えさせていただきたく存じます」と書くことで、年賀じまいは自分だけではないことが伝わります。
印刷の場合は手書きでコメントする
年賀じまいのはがきを印刷する場合は、手書きのコメントを添えると丁寧です。自分宛のメッセージがあると、誰でも嬉しく感じるものです。手書きのメッセージは、相手に好印象を与えるでしょう。
「年賀じまい」の文例
ここからは年賀じまいに実際に使える文例を紹介します。シーン別になっているため、ご自身の状況に合った文例を参考にしてください。
【会社・取引先】年賀じまいの文例
会社や取引先へ年賀じまいをお知らせする際は、今後の関係に配慮して丁寧な表現を選びます。企業としての虚礼廃止をお知らせする場合や、ビジネス上のつながりでお知らせする場合に活用できます。
以下にそのまま使える文例を紹介します。
例文
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では近年の時流を鑑み、本年をもちましてすべてのお取引先様への年賀状によるご挨拶を控えさせていただくことといたしました。
誠に恐縮ではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今後はメールやWEBでのやり取りを通じて、より一層のコミュニケーションを図ってまいる所存です。
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
【定年】年賀じまいの文例
定年を機に年賀じまいを考えているという方も多いのではないでしょうか。会社関係の方への年賀じまいにも使える文例です。
文例①
あけましておめでとうございます。私事ではございますが、本年をもって長年勤めた職場を退職する運びとなりました。これを機に長年続けてまいりました年賀状を今年限りで失礼させていただきたく存じます。
今後の新年のご挨拶や近況のご報告は、メールやLINEでのご連絡とさせていただければ幸いです。これからも変わらぬお付き合いを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
文例②
謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は大変お世話になり誠にありがとうございました。
さて、私事ではございますが、本年で定年を迎えることとなりました。これを節目として、以後どなたさまにも新年のご挨拶状を失礼させていただきたいと思います。今後はメールや電話にてお付き合いさせていただければ幸いです。
これまでのご厚誼に深く感謝し、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
【高齢】年賀じまいの文例
終活の一環として年賀じまいをする場合は、体力的に年賀状を書くことが難しくなってきたことを伝えましょう。
文例①
謹賀新年
旧年中は格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
年齢を重ねるにつれ、年賀状の制作が困難となってまいりました。つきましては、誠に勝手ながらどなた様においても新年のご挨拶状を今年で最後とさせていただきます。
今後は電話やメールでのお付き合いを頂ければ幸いです。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
文例②
あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
年を重ねるにつれて、年賀状を書くことが難しくなってまいりました。つきましては、本年を持ちまして年賀状を卒業したいと考えております。
今後はメールや電話にて交流を持てれば幸いです。勝手ではございますが、何卒ご容赦ください。
【時代の変化】年賀じまいの文例
メールやLINE、SNSでのやりとりがほとんどとなった現代、若者も年賀じまいをする方が増えています。ここからは、時代の変化を理由に年賀じまいする場合の文例を紹介します。
文例①
あけましておめでとうございます。新年の挨拶をLINEですることがほとんどとなり、本年で年賀じまいをさせていただきます。
はがきでの挨拶はどなた様にもこれをもって最後とし、今後はLINEにてご挨拶させていただきます。本年もよろしくお願いいたします。
文例②
あけましておめでとうございます。皆様いかがお過ごしですか。
ペーパーレスの時代に合わせて、はがきでの新年の挨拶を本年で卒業することにしました。今後はSNSでお付き合いいただければ幸いです。下記がアカウントになります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
【友達・同世代】年賀じまいの文例
友達や同世代には、スマートフォンから簡単に送れる短い一言が適しています。
働き盛りの40代などはがきの用意が難しい方も多いため、少しカジュアルな表現でお知らせしても問題ありません。これからも関係を続けたいという気持ちを添えるのがポイントです。
例文
あけましておめでとうございます。
昨年は楽しい時間をありがとうございました。
実は、今年から皆様へのはがきでのご挨拶を卒業することにしました。
今後はLINEやSNSで気軽に連絡を取り合えたら嬉しいです。
今年も時間を作ってぜひお会いしましょう。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
【寒中見舞い】年賀じまいの文例
年賀状をいただいた相手へのお礼と返事を兼ねて、寒中見舞いで年賀じまいをお知らせする方法もあります。
松の内が明けてから、季節の挨拶とともに今後のはがきでのやり取りを控える旨を伝えます。
事前の準備が間に合わなかった場合にも活用できる方法です。
例文
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧な新年のご挨拶状をいただき、誠にありがとうございました。
私事ではございますが、本年をもちましてどなた様にも年賀状でのご挨拶を卒業させていただくことにいたしました。
今後はメールやSNSにてご連絡させていただければ幸いです。
寒さ厳しき折、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。
年賀状の返信や寒中見舞いについては「喪中の方に送る寒中見舞いの文例」で詳しく紹介しています。
相手に不快感を与えない年賀状じまいの基本構成
年賀状じまいの挨拶は、相手に失礼な印象を与えないよう、丁寧な構成で作成することが重要です。基本となるのは、「新年の挨拶」「日頃の感謝」「辞退の理由」「結びの言葉」の4つの要素を盛り込むことです。
この定型に沿って簡潔にまとめることで、シンプルながらも誠実な気持ちが伝わる言い方になります。
まずはこの基本構成を押さえ、相手に合わせた表現を加えていきましょう。この基本構成を踏まえ、相手別の具体的な文例を見ていきましょう。
冒頭で新年の慶びを述べる挨拶
年賀状じまいは、最後の年賀状に書き添える形が一般的です。そのため、文章の冒頭では、通常通り新年をお祝いする挨拶を述べます。
「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます」といった賀詞を記載し、昨年お世話になったことへの感謝や、相手の幸福を願う言葉を続けましょう。
年賀状としての体裁を整えることで、唐突な印象を和らげ、本題へと自然につなげられます。
日頃の厚情に対する感謝の言葉
新年の挨拶に続いて、これまでの厚情やお付き合いに対する感謝の気持ちを具体的に伝えます。単にお礼を述べるだけでなく、「毎年素敵なお便りをいただきありがとうございました」や「長年にわたり心温まる年賀状をありがとうございました」のように、年賀状のやり取りが嬉しいものであったことを表現するのがポイントです。
心からの感謝を伝えることで、相手も気持ちよく受け入れやすくなります。
年賀状のやり取りを辞退する理由の説明
感謝の言葉を述べた後、年賀状のやり取りを辞退する旨とその理由を伝えます。
誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことと存じますといった丁寧な表現を用います。理由は正直に、かつ簡潔に記すのが基本です。
高齢や定年退職、生活スタイルの変化など、相手が納得しやすい理由を添えることで、一方的な終了という印象を与えずに済みます。
来年から年賀状を送らないという意思を明確に伝える部分です。
今後の良好なお付き合いを願う結びの言葉
文章の最後は、年賀状のやり取りは終えるものの、今後とも変わらぬお付き合いを願う言葉で締めくくります。
「今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます」といった一文を添えることが大切です。
これにより、関係を断ちたいわけではないという意思が明確に伝わります。あわせて、相手の健康や幸せを祈る言葉を添えると、より丁寧で心温まる結びになります。
【相手別】円満に挨拶を終えられる年賀状じまいの文例
年賀状じまいを伝える際は、友人、親戚、上司など、相手との関係に合わせて文面を調整することが円満なやり取りの鍵です。
親しい間柄であれば少し砕けた表現も可能ですが、目上の方には敬意を払った言葉選びが求められます。
個人に合わせたメッセージを手書きで添えることで、より気持ちが伝わります。おしゃれなデザインのはがきを選ぶのもよいでしょう。
続いては、相手別の具体的な文例を紹介します。自身の状況に合わせて使い分けてください。
友人へ気兼ねなく気持ちを伝える文
親しい友達や友人へは、少しカジュアルな表現で気持ちを伝えてもよいでしょう。堅苦しくなりすぎず、これからも関係を続けたいという気持ちを素直に表現することが大切です。
「これからはLINEで気軽に連絡を取り合えたら嬉しいな」のように、代替の連絡手段を提案するのもおすすめです。
面白いエピソードや共通の思い出に触れつつ、感謝の気持ちを伝えると、相手も寂しさを感じにくいでしょう。
例文
あけましておめでとう!
毎年の年賀状ありがとう!嬉しい報告を読むのが楽しみでした
勝手ながら、今年で年賀状での挨拶を終わりにしようと思います
これからはSNSやLINEで近況報告させてね!
また近いうちにランチでも行こう!
親戚へ近況を添えて丁寧に伝える文例
親戚や親族へは、家族の近況報告などを交えつつ、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。特に遠方に住む親など、年賀状でのやり取りを大切にしている相手には、突然の知らせで心配をかけないような配慮が必要です。
「筆をとるのが難しくなってきた」など、具体的な理由を正直に伝えると理解を得やすくなります。
今後も電話やメールなどで家族の様子を伝えることを約束すると、安心してもらえるでしょう。
例文
謹んで新春のお慶びを申し上げます
ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか
さて、誠に勝手ながら、本年をもちまして年始のご挨拶状を控えさせていただくことといたしました
今後は電話やメールにてご連絡をさせていただければと存じます
寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛ください
職場の上司へ敬意を込めて送る文例
会社の上司や年上の方へは、最大限の敬意を払った丁寧な言葉選びが不可欠です。これまでの仕事での指導に対する感謝を述べた上で、年賀状じまいの旨を伝えます。
「今後のご指導ご鞭撻を賜りますよう」といった表現で、これからも変わらぬ関係を築きたいという意思を示すことが重要です。
個人的な理由ではなく、「時代の変化に伴い」といった客観的な理由を用いると、角が立ちにくいでしょう。
例文
謹賀新年
旧年中は公私にわたり大変お世話になり、誠にありがとうございました
誠に勝手ではございますが、本年をもちまして年賀状でのご挨拶をご遠慮させていただきたく存じます
今後はメールにてご連絡いただけましたら幸いです
〇〇様の一層のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます
取引先へ失礼なく辞退の意思を伝える文例
ビジネス上の取引先など、企業宛てに年賀状じまいを伝える場合は、あくまで儀礼的な挨拶を簡略化するというスタンスで伝えます。
会社の決定として伝える場合は、「弊社では、近年のデジタル環境への移行を鑑み、皆様への年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました」のように、組織としての方針であることを明確にするとスムーズです。
今後の取引には何ら影響がないことを伝え、変わらぬお付き合いをお願いする言葉で締めくくります。
例文
謹んで新春の祝詞を申し上げます
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます
さて、弊社では近年のデジタル環境への移行を鑑み、誠に勝手ながら、本年より年賀状による年始のご挨拶を控えさせていただいております
貴社におかれましても、弊社へのお心遣いはご不要に願いたく存じます
今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます
【理由別】周囲が納得しやすい年賀状じまいの文例
年賀状じまいを伝える際には、相手が納得しやすい理由を添えることが、円満な関係を維持する上で重要です。
高齢や定年といった人生の節目は、多くの方が理解を示しやすい理由といえます。また、40代など現役世代であれば、SNSへの移行といった現代的な理由も受け入れられやすいでしょう。
簡単な言葉でも、正直な理由を一言添えるだけで、一方的な印象を避けることができます。次に、理由別の短い文例を紹介します。
高齢を理由にする文例
高齢を理由にする場合、70歳や80歳といった年齢を正直に伝えることで、相手の理解を得やすくなります。還暦や古希、喜寿などの節目をきっかけにするのもよいでしょう。
70代、80代になると、細かい文字を書くことや、毎年の準備が負担になることは、多くの方が共感できる理由です。
「寄る年波を感じるようになり」や「筆をとることが億隔になり」といった表現を用いると、体力の衰えを穏やかに伝えられます。
例文
皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、私も今年で80歳となり、寄る年波を感じるようになりました。
つきましては、誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を最後にさせていただきたいと存じます。
定年退職などの人生の節目を理由にする文例
60代を迎え、定年退職するタイミングは、公私にわたる人間関係を整理するよい機会です。
退職を機に年賀状じまいをすることは、特に仕事関係者に対して非常に自然な理由となります。50代の方でも、早期退職や役職定年などを理由にできます。
「これを一区切りとし」という言葉を使うことで、人生の新たなステージへ進む前向きな印象を与えられます。
例文
このたび、長年勤めた〇〇を定年退職いたしました
これを一区切りとしまして、皆様への年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後にさせていただこうと存じます
長年にわたるご厚情に心より感謝申し上げます
スマートフォンへの連絡手段の移行を理由にする文例
LINEやSNS、メールといったデジタルツールでの交流が主流となった現代において、連絡手段の移行は非常に納得感のある理由です。
特に若い世代や同世代の友人には伝えやすいでしょう。環境への配慮を理由に加えることも一つの方法です。
「今後はメール(SNS)で気軽にやり取りさせていただけると幸いです」と一言添えることで、今後の交流も継続したいという意思が明確に伝わります。
例文
時代の移り変わりもあり、私もSNSでのコミュニケーションが中心となりました。
つきましては、皆様への年始のご挨拶は本年をもちまして最後とさせていただきたく存じます。
今後はFacebookなどで繋がらせていただけますと幸いです
特定の理由を述べずに辞退を伝える文例
個人的な事情を詳しく説明したくない場合は、特定の理由を述べずに簡潔に伝えることも可能です。
この場合、「諸般の事情により」や「誠に勝手ながら」といった言葉を用います。
理由は述べなくとも、これまでの感謝と今後の変わらぬお付き合いを願う気持ちを丁寧に記すことが大切です。シンプルで短い文章だからこそ、言葉選びには一層の配慮が求められます。
例文
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
誠に勝手ながら、本年をもちましてどなた様へも年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことといたしました。
皆様の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
相手との縁を切る誤解を防ぐための大切なポイント
年賀状じまいが「縁切り宣言」だと誤解されないためには、今後の関係も大切にしたいという気持ちを明確に伝えることが何よりも大切です。
これは一般的であり、特定の相手だけでなく、皆に同じ対応をしていることを示すことで、相手の個人的な感情を害するのを防ぎます。
印刷サービスやお店で注文する場合でも、手書きで一言添えるだけで印象は大きく変わります。
誤解を防ぐための具体的なポイントを理解し、年賀状じまいを伝える手段について考えていきましょう。
全ての方へ一律に辞退している旨を書き添える工夫
年賀状じまいを伝える際には、「皆様へのご挨拶を控えさせていただく」や「どなた様へも」といった表現を用いるのが効果的です。
この言い方をすることで、「あなただけに送らない」という特別な意図がないことを示せます。
特定の相手を排除するのではなく、あくまで自分自身の都合や方針により、一律で年賀状という習慣を終えるというスタンスが伝わり、相手の誤解や寂しさを軽減することにつながります。
電話番号などの代替連絡手段を記載する工夫
今後の連絡先として、電話番号やメールアドレス、SNSのアカウントなどを明記しておくことは、関係を継続したいという意思表示として非常に有効です。
「今後はメールでご連絡いただけると幸いです」のように、具体的な連絡手段を示すことで、相手も安心して今後の付き合い方を考えることができます。
これにより、年賀状という形は終わっても、つながりは維持されるという安心感を相手に与えることが可能です。
今後も変わらない交流を希望する一言を添える工夫
文章の結びに、今後も変わらぬお付き合いを願う一言を添えることは、最も重要なポイントです。
「今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます」という定型句に加え、「また近いうちにお会いできる日を楽しみにしております」といった具体的な言葉を添えると、より気持ちが伝わります。
これまでの感謝とともに、未来の関係への希望を伝えることで、円満な年賀状じまいが実現します。
年賀状じまいを相手へ届ける最適な時期
年賀状じまいを伝えるタイミングは、相手に余計な気を遣わせないためにも重要です。最も一般的なのは、最後の年賀状で伝える方法ですが、状況によっては寒中見舞いやLINEなどを活用することも考えられます。
11月から12月の年末にかけて相手が年賀状の準備を始める前に、事前にお知らせすることも丁寧な方法といえます。
秋頃から年末にかけて、自身と相手の関係や状況に合わせて最適な時期と方法を選びましょう。
相手が年賀状を用意してしまった後では申し訳ない気持ちにさせてしまうため、伝えるタイミングには配慮が必要です。
通常の年賀状に書き添えて元旦に届ける方法
最後の年賀状として、新年の挨拶とともに辞退の旨を書き添える方法が最も一般的です。元旦に届くようにはがきを送ることで、相手も新年の挨拶として自然に受け取ることができます。
この場合、年賀状じまいの一文は、お祝いの言葉や感謝の言葉の後に記載するのが適切です。
印刷された文面に手書きで一言添えることで、より丁寧な印象を与えられます。
年賀状じまいの挨拶については、「失礼のない挨拶の書き方」で詳しく紹介しています。
寒中見舞いを利用して松の内以降に届ける方法
年賀状を出しそびれた場合や、喪中で年賀状が出せなかった相手に伝える場合は、寒中見舞いを利用するのがよいでしょう。
松の内が明けてから立春までの間に送ります。年賀状をいただいたお礼を述べた上で、翌年以降の年賀状を辞退する旨を伝えます。
暑中見舞いで伝える方法もありますが、年始の挨拶状である年賀状に関連する話題のため、季節が近い寒中見舞いがより適切です。
LINEなどを活用して年始に直接連絡する方法
親しい友人など、日頃からLINE(ライン)やSNS、メールで頻繁にやり取りしている相手であれば、年始の挨拶に合わせて直接メッセージで伝えるのも一つの方法です。
かしこまった文章ではなく、「あけましておめでとう!今年もよろしくね。ちなみに、年賀状は今年で最後にしようと思ってるんだ。これからはLINEでよろしく!」といったように、カジュアルに伝えられます。
ただし、目上の方には失礼にあたる可能性があるため、相手との関係を見極めることが重要です。
年賀状じまいを受け取った相手の本音調査
自分が年賀状じまいを送ることへの不安を抱える一方で、受け取った側はどのように感じているのでしょうか。
さまざまな調査を見ると、多くの人は「時代の流れだから仕方ない」「合理的でよいと思う」と肯定的に捉えていることが分かります。
個人の負担を減らすための選択として、理解を示す声が多数派です。
ただし、伝え方によっては寂しさを感じる人もいるため、配慮が必要なことに変わりはありません。年賀状じまいの連絡を受けた際の対応についても見ていきましょう。
時代の流れとして前向きに受け止める側の意見
年賀状じまいを受け取った多くの人は、それを時代の変化や環境の変化として自然に受け止めています。
「準備が大変なのはお互い様」「SNSで繋がっているから問題ない」といった意見が多く、合理的な判断だと前向きに捉える傾向が一般的です。
特に、高齢や定年退職といった明確な理由が添えられている場合は、ほとんどの人が納得し、相手の決断を尊重しています。
突然の通知に寂しさや戸惑いを感じる側の意見
一方で、突然の年賀状じまいの通知に、寂しさや戸惑いを感じる人がいるのも事実です。特に、年に一度の年賀状でのやり取りを楽しみにしてきた間柄の場合、「縁を切られたように感じた」という声もあります。
こうした意見があることを踏まえ、受け取ったら寂しい気持ちにさせないためにも、「今後も変わらぬお付き合いを」という一言を添えることの重要性が分かります。
年賀状じまいの連絡を受け取った際のマナー
自分が年賀状じまいを受け取ったら、どのように対応するのが適切でしょうか。送り主は「返信は不要」と考えている場合がほとんどのため、基本的には特別な返事をする必要はありません。
相手の「年賀状のやり取りをやめたい」という気持ちを尊重し、負担をかけない配慮が求められます。
どうしても感謝を伝えたい場合の返信方法も含め、具体にを確認しておきましょう。この理解は、次に紹介するよくある質問への回答にもつながります。
相手の負担を減らすため返信を控える配慮
年賀状じまいを送る側は、相手に返信の手間をかけさせたくないと考えているのが一般的です。
そのため、連絡を受け取っても、基本的には返事をしないことが相手への配慮となります。特に「返信はご不要です」といった一文が添えられている場合は、その意向に従い、何も送らないのが最善です。
今後も年賀状を送らないことで、相手の意思を尊重する姿勢を示しましょう。
寒中見舞いなどを用いて感謝を伝える返信方法
どうしてもこれまでの感謝の気持ちやお礼を伝えたい場合は、年賀状ではなく、松の内が明けてから寒中見舞いを送るという方法があります。
その際は、年賀状じまいの連絡をいただいたことへのお礼と、これまでの感謝の気持ち、そして相手の健康を気遣う言葉などを簡潔に記します。
この場合も、相手に返信の負担をかけさせないよう、配慮の行き届いた文面にすることが大切です。
年賀状じまいの文例に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、年賀状じまいの文例や伝え方に関して、多くの方が抱く疑問について解説します。
友人へのカジュアルな表現、相手から年賀状が届いた場合の対応、会社の上司への作法など、具体的なシチュエーションでの疑問に答えていきます。
これらの回答を参考に、より安心して年賀状じまいを進めましょう。
Q.友達へ送る年賀状じまいの文例で失礼にあたらない表現はありますか?
A.親しい友達には、感謝の気持ちと今後の関係を続けたい意思を伝えれば、カジュアルな一言でも失礼にはあたりません。
「年賀状は今年で終わりにするね!これからはLINEでよろしく!」のように、今後の連絡手段を具体的に示すとよいでしょう。
友人関係であれば、あまり堅苦しく考えず、素直な言葉で伝えるのが一番です。
Q.年賀状じまいの文例を送った相手から年始に届いた場合はどう対応すべきですか?
A.年賀状じまいを伝えたにもかかわらず相手から届いた場合、返信は不要です。相手が見落としたか、準備後に入れ違いになった可能性があります。
ここで返事を出すと、相手に気を遣わせてしまうかもしれません。
どうしても気になる場合は、松の内が明けてから寒中見舞いを送り、改めて年賀状じまいをした旨を丁寧に伝えましょう。
Q. 会社の上司へ年賀状じまいの文例を送る際に気をつけるべき作法は何ですか?
A. 会社の上司など年上の方へ送る際は、最大限の敬意を払うことが大切です。仕事でお世話になった感謝を述べ、今後の指導もお願いする姿勢を示しましょう。
辞退の理由は「諸般の事情」などと簡潔に記し、個人的な事情に深入りしないのがビジネス上で配慮すべきポイントです。
丁寧な言葉遣いを徹底し、失礼のないよう心がけてください。
相手の気持ちに配慮しつつ年賀じまいを送りましょう
この記事のまとめ
- 「年賀じまい」は、本年を最後に年賀状をやめる旨を相手に伝えることをいう
- 年賀じまいは、終活の一環として行う方が多い
- 年賀じまいをする前に、メリットデメリットについて考慮する
- 年賀状の挨拶とともに年賀じまいをするのが一般的だが、メールやLINEなど他の方法もある
さまざまな理由から、年賀じまいをする方が増えています。年賀じまいは単に自身の負担を少なくするだけでなく、人間関係の見直しにもなります。一方的に年賀じまいをするのではなく、相手の気持ちに配慮した年賀じまいをするよう心掛けましょう。
ポイントを踏まえ、感謝の気持ちを伝える挨拶を心がけることで、相手との良好な関係を保ったまま、新しい年の区切りとすることができます。
2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。