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終活

「終活」のメリットとデメリットを解説。行うべき理由や注意点を確認しよう

「終活」のメリットとデメリットを解説。行うべき理由や注意点を確認しよう

終活という言葉は聞くものの、具体的には説明できない、という方もいるのではないでしょうか?本記事では、終活の意味と行うべき理由を解説した上で、終活のメリットとデメリットをご紹介します。併せて終活の注意点もお伝えしますので、終活を進める際の参考にしてください。

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終活とは

さまざまなメディアで「終活」という言葉を見聞きする機会が増える一方で、終活について具体的な内容まで理解している方は少ないかもしれません。まずは、終活の意味や行うべき理由から確認していきましょう。

終活の意味

終活とは、「人生の終わりを見据えて必要な準備に取り組む活動」のことです。具体的な活動としては、身の回りの整理や財産管理、相続に関する手続き、葬儀お墓の準備などが挙げられます。また、万一の場合に備え、医療・介護の方針を事前に決めておくことも該当します。

終活を行うべき理由

終活を「お別れのための準備」と捉えると一見ネガティブに感じられます。しかし、終活を通して、老後生活の心配事を自分と向き合いながら着実に解消していくことが、充実したセカンドライフにつながるといわれています。

そのため、終活は人生を自分らしく生きるために効果的な手段といえます。終活を通して、新たな目標や夢が見つかる場合もあります。そのように終活を通じて生き生きと過ごせるようにすることが、終活に取り組む最大の理由といえるでしょう。

一方で、終活は自分自身はもちろん、周囲のためにも行うべき活動だといえます。残された家族が葬儀の準備やお墓の手配に悩まされたり、遺産を巡って相続トラブルを起こしたりする事態は避けたいですよね。そのため、終活の内容はエンディングノートや遺言書を活用して家族に共有し、無用な負担をかけないように配慮しましょう。

終活のメリット

ここまで、終活の意味と行うべき理由について解説しました。では、実際に終活を行うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか?ここからは、終活の三つのメリットについて説明します。

1.気持ちを整理して前向きに生きられる

終活を行う一つ目のメリットは、気持ちを整理して前向きに生きられることです。

終活の一環として身の回りを整理していくうちに、自分と向き合うきっかけが生まれます。これまでの仕事の経験やプライベートの記憶を通して、自分がどのように年齢を重ねてきたのか、じっくり振り返ることができます。

そうすることで、これから先やってみたいことや行きたい場所、挑戦したい仕事といった具体的な希望が浮かびやすくなります。終活で老後の目標を設定し、最期まで人生を前向きに生きたいという意欲が湧いてくるはずです。

2.老後の生活が充実する

終活によって自分の人生を見つめ直すと、老後の生活が充実するところも大きなメリットです。

終活で見つけた夢や目標を達成するために何が必要なのか考えることで、生き方が前向きになります。例えば、運動に取り組みたいなら地域のスポーツ活動に参加したり、旅行に行きたいなら具体的なプランを練ったりと、積極的に行動していくようになるでしょう。

また、充実した老後を過ごせるように心がけると、自分の気持ちが明るくなるだけでなく、周囲にも安心感を与えられます。

3.家族の負担を軽減できる

終活には、家族の負担を軽減できるというメリットもあります。

人が亡くなった後は、葬儀の手配やお墓の準備、役所への手続きなど、家族がさまざまな対応に追われるものです。また、生前の身辺整理が不十分だと、家族が遺品の処理や遺産相続に苦労することもあります。場合によっては、相続に関する金銭トラブルに発展しかねません。

残された家族の負担を減らすには、できる限り終活を行っておくことが大切です。同時に、家族と終活について話したり、エンディングノートや遺言書を作成したりして、自分の意思を明確にしておきましょう。終活は、家族に残せる思いやりの一つともいえます。

終活のデメリット

終活は、本人とその家族に対して良い効果を発揮します。しかし、一方で終活にはデメリットが生じる場合もあります。ここでは、終活の三つのデメリットについて考えていきます。

1.老いや死に対する不安を感じる

終活で自分の人生について考える機会が増えることで、老いや死に対する不安を感じてしまう方もいるかもしれません。また、悩みや不安感をひとりで抱え込んだ結果、ネガティブな気持ちが強くなり、終活自体が停滞してしまう恐れもあります。

しかし、年齢が上がるほど、老いや死には不安を感じやすくなるものです。この不安を取り除くために必要な活動が、まさに終活だといえるでしょう。例えば、医療や介護について不安であれば、自分の希望の方針を周囲に伝えて、老後の生活や健康リスクに備えることができます。

家族や友人、特定分野の専門家に相談するのも不安解消につながる有効な手段です。終活によって準備を着実に進めることで、老いや死に対する不安を払拭しましょう。

2.詐欺や悪徳業者が存在する

終活のニーズが高まる一方で、終活に関するサービスの中には詐欺まがいの活動や悪徳業者の存在が問題となっています。例えば、生前に葬儀やお墓の契約を結び、本人が亡くなった後に高額な費用を請求するといった悪質なケースです。

このように悪徳業者の被害に遭うと、残された家族にまで被害が及びかねません。終活で老後の生き方を考えることはもちろん大切ですが、そのなかで接触する可能性のある詐欺や悪徳業者を避ける工夫も必要です。周囲の意見を取り入れたり、複数の業者を比較したりして、詐欺や悪徳業者による被害から身を守りましょう。

3.家族と意見が合わない

終活に関しては、本人と家族の意見が合わない可能性も十分考えられます。例えば希望のお墓の種類や相続に関して、「自分はこうしたい」という思いがかえって家族の負担になったり、トラブルの元になったりするかもしれません。

そのため、家族と終活について具体的に話す際は自分の意見ばかり主張しないように気をつけましょう。たとえ意見が異なっても、じっくり話し合ってお互いに納得し合うことがとても大切です。終活によって家族の考え方を尊重できるようになれば、絆がより一層深まるでしょう。

終活における注意点

実際に終活を行う場合は、どのような点に注意すればよいのでしょうか?最後に、終活における注意点を解説します。

自分ひとりで終活を進めない

終活でやるべき項目は、多岐に渡ります。そのため、自分ひとりで終活を進めていると体力がついていかなかったり、不安やストレスを感じたりと心身ともに疲れてしまいがちです。また、詐欺被害や家族との意見の食い違いといったトラブルが起こった場合、終活に対するモチベーションも下がりかねません。

周囲に迷惑をかけずに自分らしい人生を送るためには、家族に協力をお願いしたり専門家と連携して終活に取り組みましょう。

家族と話し合う

まずは家族と話し合う機会を作るようにしましょう。例えば、遺品整理を通じて自分の死後に希望する処理方法を伝えておくと、家族も遺品の扱いに悩まされずにすみます。

また、家族との話し合いは率直な意見を聞けるため家族の意見が新たな気づきとなり、終活の内容をより良いものにできるかもしれません。

業者や専門家に相談する

終活に関連するサービスを利用するなら、業者や専門家に相談するのも一つの方法です。複数の業者にプランを提案してもらったり、専門家に終活について細かくアドバイスしてもらったりすることで、より適切な終活サービスを受けられるようにしましょう。

専門家の中でも終活アドバイザーはエンディングノートの作成をサポートしたり、弁護士や司法書士といった専門家を紹介したりしてくれます。また、終活カウンセラーには、介護や葬儀・墓など終活に必要な項目についても相談可能です。このような専門職の意見を聞くことで、安心して終活を進められるでしょう。

できるところから終活を進める

終活では、家族や専門家の協力も得ながら着実に進めていく姿勢が大切です。また、終活を始めるのに早すぎることはなく、昨今では30代から検討し始める方も少なくありません。そのため、年齢を問わずできるところから終活に取り組んでいくと余裕が持てるでしょう。

たとえ年齢が若くても、仕事や結婚を経て生活スタイルが変化するにつれ、今後の人生について考える必要性が生じます。どうすれば老後を明るく前向きに過ごせるのか、終活を始めることでその答えを見つけてみませんか?

終活のメリット・デメリットを理解してよりよい老後の生活を築きましょう

この記事のまとめ

  • 「終活」とは、人生の終わりに向けて必要な準備に取り組むこと
  • 終活はよりよい老後の生活を送り、周囲に迷惑をかけないために行うべき
  • 終活にはメリットもデメリットも存在する
  • 終活のデメリットを回避するためには、自分ひとりで進めないことが重要
  • 終活は年齢にかかわらず、できるところから着実に進めていくとよい

終活によって気持ちの整理がつき、前向きな老後の暮らしを思い描けたり、家族の負担を軽減できると、自分だけでなく周囲に多くのメリットをもたらしてくれるでしょう。このように、終活は自分の人生を充実させるために重要な役割を担っているといえます。

一方で、終活中に詐欺に巻き込まれたり、家族と意見が合わなかったりといったデメリットが生じる恐れがあります。そのため、自分ひとりではなく家族や専門家に相談して終活を進めることで、このようなリスクを回避していきましょう。

終活は年齢や性別を問わず、誰もが取り組める人生の活動です。終活のメリットとデメリットをそれぞれ理解し、老後の生活設計に役立ててください。 

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