三回忌のお布施、金額相場はいくら?書き方や渡し方のマナーを徹底解説
三回忌法要で渡すお布施の相場や、失礼のない書き方・渡し方など、準備で悩む点は多いものです。金額の目安1万円~5万円に加え、封筒の選び方や袱紗での渡し方、お車代まで具体的に紹介します。三回忌のお布施を安心して準備できるよう、相場や書き方、渡し方を分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてください。
三回忌とは?どんな法要?
三回忌とは、故人の亡くなった日から2年経った祥月命日(同じ月日)に行う法事のことをいいます。例えば、2024年10月1日に亡くなった方であれば、2026年10月1日が三回忌です。
三回忌では僧侶を呼んで読経をしてもらうことが多いです。参列者には故人の親族や親しい友人などに声をかけるのが一般的ですが、家族だけで行ってもかまいません。三回忌の法事を行う場所は自宅やお寺、葬祭会館のホール、霊園の法要室などさまざまです。
一般的に、三回忌の法事は祥月命日当日に行われます。しかし祥月命日が平日の場合は、参列者の集まりやすさなどから、その前の週の土日に行われることも多くあります。仏事の後ろ倒しは好ましくないとされているため、当日に行えない場合には前倒しで行うよう心がけましょう。
三回忌のように、決められた年の命日に行う法要のことを年忌法要といいます。三回忌のあとには、七回忌法要、十三回忌法要、十七回忌法要、二十三回忌法要...と続いていき、年数を重ねるごとに簡略化される傾向にあります。
一周忌との違い
三回忌と一周忌の大きな違いは、故人が亡くなってから経過した年数と、法要の規模にあります。一周忌は亡くなった翌年の満1周目に行われますが、三回忌は亡くなった翌々年の満2周目に行う法要です。数え年の考え方を用いるため、名称と経過年数にずれが生じる点に注意しましょう。
また、一周忌は親族や知人を広く招いて盛大に営まれることが多い一方で、三回忌以降は親族のみで規模を縮小して執筆される傾向があります。お布施の金額相場についても、一周忌が3万円〜5万円程度であるのに対し、三回忌は1万円〜5万円程度と、回数を重ねるごとに少しずつ控えめになるのが一般的です。
浄土宗や曹洞宗で異なる三回忌
浄土宗や曹洞宗といった宗派の違いによって、三回忌の捉え方や儀式の細かな作法にはいくつかの特徴があります。
浄土宗では「阿弥陀如来」への帰依を重んじ、法要では参列者全員で「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えることが一般的です。三回忌は故人が極楽浄土でさらなる修行に励む大切な節目とされています。
一方、禅宗の一つである曹洞宗では、読経とともに静かに座る「坐禅」の精神が大切にされます。三回忌は「大練忌(だいれんき)」とも呼ばれ、故人が仏としての道をより確かなものにするための重要な法要と位置づけられています。
いずれの宗派においても、僧侶へお渡しするお布施の金額相場に極端な差はありません。しかし、読経の内容や法要の流れには宗派ごとの伝統が反映されるため、それぞれの教えに基づいた丁寧な供養を心がけることが大切です。
三回忌のお布施の金額の決め方
お布施の金額には、具体的な決まりはありません。
お布施は感謝の気持ちを表すためのものなので、金額が一律である必要はなく、個々の状況に応じて決めることになります。
ただし、過度に少ない金額は礼儀を欠く印象を与える可能性があります。事前に寺院や地域の慣習を確認し、相応しい金額を準備することが大切です。
宗教や宗派によって相場は異なる
お布施の相場は宗教や宗派によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。宗派や寺院によって異なる基準が設けられている場合もあり、目安の金額が変わることも少なくありません。また、地域によっても相場は異なってきます。
こうした背景を踏まえ、僧侶や寺院に直接問い合わせて確認するか、親族や知人、葬儀社に相談することがおすすめです。宗教や宗派、地域ごとの慣習を尊重しながら適切な対応を心がけるとよいでしょう。
三回忌のお布施の相場
三回忌のお布施の相場は、一般的に1万円〜5万円程度とされています。法要の規模にかかわらず、僧侶への感謝の気持ちとしてこの範囲の金額を準備するのが一般的です。
一周忌の相場が3万円〜5万円程度であるのに対し、三回忌以降は少しずつ金額を抑える傾向にあります。ただし、地域や宗派、寺院との関係によっても適切な金額は異なるため、迷う場合は事前に菩提寺や周囲の方へ確認しておくと安心です。
また、法要とあわせて納骨式を行う場合は、別途1万円〜5万円程度の納骨お布施が必要になることもあります。お布施以外に必要となるお車代や御膳料についても、あわせて確認しておきましょう。
お布施の金額相場:1万円~5万円
お布施の金額は明確に決められているものではありませんが、三回忌のお布施の相場は、1~5万円程度が一般的とされています。宗派や地域、お寺などによっても変動はありますが、あまり大きくは変わらないでしょう。
分からないときには菩提寺や僧侶に直接聞いてみる
三回忌のお布施の金額について不安がある場合には、菩提寺や僧侶、同じお寺に法要をお願いしている地域の人などに金額を聞いてもかまいません。
特に、菩提寺や僧侶に聞く場合には「お金はいくら包めばよいですか」などといった直接的な聞き方はせず「三回忌のお布施は皆さんどのくらい包まれますか」などと配慮のある聞き方を心がけると、僧侶も答えやすいでしょう。
家族だけで行う場合のお布施の金額
三回忌の法要を家族だけで小規模に行う場合でも、お布施の金額は一般的な相場と同じく1万円〜5万円程度が目安となります。
参列者が少ない場合でも、僧侶に読経をしてもらうことへの感謝の気持ちとしてお布施を包むという本来の意味は変わりません。
そのため、法事法要の規模にかかわらず相場通りの金額を用意するのが一般的です。
ただし、お寺との関係や地域の慣習によっても適切な金額は異なります。金額に不安がある場合は事前にお寺へ相談してみることをおすすめします。
一周忌など他の法要とのお布施の違い
三回忌のお布施について、一周忌と金額が変わるのか疑問を持つ方も少なくありません。一周忌のお布施は3万円〜5万円程度が相場とされており、三回忌以降は1万円〜5万円程度と少し少なくなる傾向があります。年忌法要を重ねるごとに少しずつお布施の金額を抑えるのが一般的な考え方です。
また、三回忌の法要と納骨式を同時に行う場合は、納骨式に対するお布施が別途必要になることがあります。納骨式のお布施の相場も1万円〜5万円程度が目安です。
三回忌のお布施に必要なもの
三回忌のお布施に必要なものは以下の通りです。三回忌の法事が行われる前にあらかじめ準備しておきましょう。
三回忌のお布施に必要なもの
- 奉書紙または白い封筒(郵便番号の枠や絵柄などが入っていないもの)
- 半紙(白い封筒ではなく奉書紙を選択する場合のみ必要)
- 濃い黒墨と毛筆または筆ペン
- 新札
和紙の種類の一つである奉書紙は、お布施を包む上包みとして、もっともベーシックなものです。奉書紙で包む場合には、その中包みとして半紙を別に用意する必要があります。
奉書紙ではなく、郵便番号の枠や絵柄などの入っていない白無地の縦型封筒でお布施を包んでも問題ありません。「お布施」や「御布施」の文字が印刷されている白い封筒を使用してもよいでしょう。封筒を使う場合には、不幸が重なることを連想させる二重封筒を選ばないことが注意点です。
また、お通夜や葬儀の香典で使われる薄墨ではなく、濃い墨を用意します。薄墨は訃報への悲しみを表すなどといった意味で使用されるものであり、お寺や僧侶へのお礼の意味で渡すお布施には使用しません。
さらに、お布施に使うお札には、できるだけ新札を用意するのが望ましいでしょう。こちらもお通夜や葬儀の香典などとは違い、謝礼として渡すものであるためです。どうしても新札が用意できなかった場合には、折り目の少ない綺麗なお札を選ぶことが大切です。
封筒に水引は必要ない
お布施は不幸に対する香典ではなく、僧侶への感謝を表す謝礼であるため、封筒の水引は必要ありません。水引のかかっていない白無地の封筒や奉書紙を使用するのが一般的です。
市販されているお布施用の袋の中にも、水引が印刷されていないものが多く販売されています。
ただし、関西など一部の地域では、黄白の結び切りの水引が付いた封筒を使用する慣習がある場合もあります。地域の習わしが分からない場合は、水引のないシンプルなものを選ぶと無難です。
三回忌のお布施の書き方
三回忌のお布施を用意する際は、書き方の作法を正しく理解しておくことが大切です。お布施は僧侶への謝礼であるため、葬儀の香典とは異なり、濃い黒の墨を用いて丁寧に記載します。
表書きは、封筒の上部中央に「御布施」や「お布施」と書き、下部には施主の氏名または「〇〇家」と記入するのが一般的です。また、裏面や中包みには、包んだ金額や住所、氏名を明記します。金額を書く際は、漢数字の旧字体である大字を用いるのが正式とされています。
法要当日に慌てることがないよう、以下で具体的な書き方の詳細を確認し、準備を整えておきましょう。
表書き:外袋の表面の書き方
三回忌のお布施を奉書紙または無地の白い封筒で包む場合、外袋の表面の書き方に違いはありません。
奉書紙を使う場合
三回忌のお布施に奉書紙を使う場合、表面には何も書かないことが多くあります。しかし、表書きとして「お布施」または「御布施」と書いても問題はありません。表書きを書く場合には、上部中央にバランスよく書きます。
お布施以外に渡す費用と区別がつきにくいような場合には、僧侶へ別のものを間違えて渡さないようにするためにも表書きを書いておくとよいでしょう。
白い封筒を使う場合
三回忌のお布施に白い封筒を使う場合には、表書きとして上部中央に「お布施」または「御布施」の文字を、下部中央に施主の氏名(フルネーム)または「○○家」というように名前も明記します。
「お布施」の表書きと「○○家」が縦に一列に並んでいるように書くと、見た目も整います。
外袋の裏面の書き方
お布施を白い封筒で包む場合、外袋の裏面の左下には住所と包んだ金額を記載します。住所は郵便番号から省略せずに正確に記入しましょう。金額の数字は、改ざん防止のため「大字の旧字体」で書くことが一般的です。大字の旧字体は以下の通りです。
| 大字の新字体 | |||
|---|---|---|---|
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漢数字 |
大字 |
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一 |
壱 |
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二 |
弐 |
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三 |
参 |
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四 |
肆 |
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五 |
伍 |
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六 |
陸 |
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|
七 |
漆 |
||
|
八 |
捌 |
||
|
九 |
玖 |
||
|
十 |
拾 |
||
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百 |
陌 |
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|
千 |
阡 |
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|
万 |
萬 |
||
例えば、お布施として3万円を包む場合は「金参萬円也」または「金参萬圓也」と書くのが一般的です。どちらを使用しても問題ないとされています。大字は画数が多く、毛筆や筆ペンに慣れていないと書きにくいため、事前に少し練習しておくと良いでしょう。
奉書紙の場合は中包みに金額などを書く
奉書紙を使う場合は、中包み(半紙)の表面、上部中央にお布施として包んだ金額を「金○萬圓也」と書き、裏面の左下に住所と氏名を書きます。白い封筒を使う場合とは異なる書き方になるため、注意が必要です。
三回忌のお布施の包み方と渡し方
三回忌法要でお布施を準備する際は、書き方だけでなく包み方や渡し方の作法を正しく理解しておくことが大切です。お布施は僧侶への感謝を表す謝礼であり、葬儀の香典とは異なる作法があります。
例えば、お札を包む向きや袋の種類、さらには法要当日に僧侶へ差し出す際の手順など、細かな配慮が求められる場面は少なくありません。直前になって慌てることがないよう、あらかじめ必要な準備を整えておきましょう。
ここからは、奉書紙や封筒を用いた具体的な包み方の手順をはじめ、袱紗の使い方や僧侶へお渡しする最適なタイミングについて詳しく紹介します。
お布施の包み方
三回忌のお布施の包み方についても、書き方と同様に奉書紙を使う場合と白い封筒を使う場合とで、方法が異なります。
奉書紙を使う場合
奉書紙を使って三回忌のお布施を包む場合、まずは半紙でお布施を包んで(中包み)、そのあとに奉書紙で包むのが特徴です。奉書紙には表と裏があり、つるつるとした面が表、ざらざらとした面が裏です。
奉書紙の包み方は、ざらざらとした裏面を上にして、その中央にお布施を包んだ中包みを置きます。そのあと奉書紙の左部分を中包みに被せるようにして折り、次に右部分を同じように折ります。つづいて、下部分を同じように折ったら、最後に下部分に被せるようにして上部分を折って完成です。
お布施を包むように、左、右、下、上の順で四ヵ所折ると考えると分かりやすいでしょう。
また、お札は肖像画のある表面が表書き側にくるように包むのもポイントです。葬儀などの香典袋とは違った向きになるため注意しましょう。
白い封筒を使う場合
三回忌のお布施に白い封筒を使う場合は、奉書紙とは異なり自分で折ることはないため、向きだけ注意してお札をそのまま封筒に入れます。お札の向きは、奉書紙の場合と同じく表面(肖像画のある方)が表書き側にくるように入れましょう。
糊付けはしてもしなくても、どちらでもかまいません。包む金額が大きかったり、お金が抜け落ちてしまったりするのが心配な場合は、必要に応じて糊付けしてもよいでしょう。
お布施を持参する際は袱紗に包む
お布施を会場まで持ち運ぶ際は、カバンやポケットにそのまま入れるのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが一般的です。
袱紗はお布施の袋が折れたり汚れたりするのを防ぎ、相手への敬意を示す意味があります。
弔事用の袱紗は、紫や紺、グレーなどの落ち着いた色のものを選ぶとよいとされています。特に紫色の袱紗は慶弔どちらでも使用できるため、一つ持っておくと非常に便利です。僧侶に渡す直前に袱紗から取り出して差し出します。
お布施の渡し方とお布施を渡すタイミング
お布施を僧侶に渡す際には、直接手渡しせず切手盆に乗せて渡すのが一般的です。切手盆とは祝儀や香典、お布施を渡す際に使われる漆塗りのお盆のことをいいます。切手盆がない場合には、紫色など落ち着いた色の袱紗で代用しましょう。
僧侶にお布施を渡す手順は以下の通りです。
お布施を渡す手順
- 自分の方に表書きが読める向きにしたお布施を切手盆に乗せる
- 表書きが僧侶に読める向きになるまで、切手盆ごと右に回す
- 「本日はよろしくお願いいたします。どうぞお納めください」などと一言添えて切手盆を僧侶に差し出す
お布施を渡すタイミングは、三回忌の法事が始まる前、僧侶に挨拶をするときに渡すのが一般的です。上述の手順にもあるように、一言添えてお布施を渡しましょう。
僧侶への挨拶時にお布施を渡せなかった場合には、僧侶が帰る前に渡してもかまいません。その際には「本日はお越しいただきありがとうございました。どうぞお納めください」などとお礼の言葉を添えます。
手渡しできない場合は現金書留で郵送する
やむを得ない事情で三回忌の法要に参列できず、お布施を直接渡せない場合は、現金書留を利用して郵送しても問題ありません。
通常の郵便でお金を送ることは法律で禁止されているため、必ず郵便局の窓口で現金書留の手続きを行います。
その際は、通常通りお布施袋にお札を入れ、表書きなどを記載した上で現金書留の専用封筒に入れます。
一緒にお詫びと感謝の気持ちを記した手紙を同封すると、より丁寧な印象になります。郵送する前には、お寺へ事前に一報を入れておくのがよいとされています。
三回忌でお布施以外にかかる費用
三回忌では、お布施以外にかかる費用として御膳料・お車代・引き出物代・卒塔婆代がかかる場合があります。御膳料とお車代、卒塔婆代は僧侶に渡すものですが、お布施とまとめて一緒の袋に包むことはなく、それぞれ別々に包みます。以下で詳しく解説します。
御膳料(封筒と相場)
御膳料とは、三回忌の法要を営んだ後の会食に僧侶が参加しない場合や、最初から会食の場を設けない場合に、食事の代わりとして僧侶へお渡しするお金のことです。御膳料の金額相場は、5千円〜1万円程度が一般的です。
本来、法要後の会食は僧侶や参列者をもてなし、故人を偲ぶ大切な場ですが、近年では僧侶が多忙であったり、家族のみで静かに執筆したりするために会食を控えることも珍しくありません。御膳料を用意するかどうかは僧侶の出欠によって決まるため、当日に慌てることがないよう、法要の日程調整を行う段階で会食への出席の有無を確認しておくのがスマートです。
お渡しする際は、お布施とは別の白い封筒を用意します。封筒の表書きには、上部中央に「御膳料」と記し、下部に施主の氏名を記載します。お布施やお車代と一緒に、切手盆や袱紗に乗せて丁寧にお渡ししましょう。お車代と同様に、お布施と一まとめの袋に入れることはせず、それぞれ独立した封筒に包むのが正しい作法です。こうした細かな配慮を重ねることで、僧侶への感謝の意をより深く伝えることができます。
お車代(封筒と相場)
お車代とは、僧侶が三回忌の法要会場へ足を運ぶ際にかかる交通費としてお渡しするものです。僧侶を自宅や外部の斎場へ招く場合に用意するものであり、施主側が自家用車で送迎する場合や、お寺の本堂で法要を営む場合には準備する必要はありません。
お車代の金額相場は5千円〜1万円程度が一般的です。ただし、お寺から会場までの距離が遠い場合や、タクシー、新幹線、飛行機などを利用される場合には、実際の交通費に見合う実費分を考慮して包むのが一般的です。あらかじめ公共交通機関の料金やタクシー代を調べておき、端数が出るときには切り上げた金額を準備しておくと丁寧な印象になります。
お渡しする際は、お布施や御膳料とは別に、白無地の封筒を用意します。封筒の表書きは上部中央に「お車代」と記し、下部に施主の氏名を記載しましょう。お布施と同様に、不幸を連想させる二重封筒の使用は避け、一重のシンプルなものを選びます。
また、お車代を渡すタイミングはお布施と同時で問題ありません。切手盆や袱紗に乗せ、表書きが僧侶から見て正位置になるように差し出し、感謝の言葉を添えてお渡ししましょう。
引き出物代
引き出物代は、三回忌の法事・法要に参列してもらった方に渡す引き出物にかかるお金のことです。相場は2千円~5千円程度とされ、お菓子や洗剤などといった消え物を引き出物として選択することが多いです。
卒塔婆代(塔婆料)
卒塔婆代(卒塔婆料)とは、僧侶に塔婆を立ててもらうお礼の意味で渡すお金のことをいいます。相場は2千円〜1万円程度とされていますが、お布施とは異なり、あらかじめ金額が決まっていることも多くあります。したがって、卒塔婆代の料金に関しては事前に僧侶に確認するとよいでしょう。
三回忌のお布施に関するよくある質問(FAQ)
三回忌のお布施に関して、施主の方が抱きやすい疑問をFAQ形式でまとめました。お布施は僧侶への感謝の気持ちを表す大切な謝礼です。直前になって慌てることがないよう、挨拶の言葉選びや封筒の準備、お札の入れ方などの細かな作法を事前に確認しておきましょう。
事前に作法やポイントを理解しておくことで、当日は落ち着いて故人の供養に専念できます。ここでは、特に質問の多い三つの項目について詳しく回答します。
Q. お布施を渡すときの挨拶を教えてください
A. 法要の開始前に渡す場合は「本日はよろしくお願いいたします。どうぞお納めください」と添えるのが一般的です。法要後に渡す場合は「本日は心のこもった読経をありがとうございました」と感謝の言葉を添えて差し出します。
Q. お布施は新札で用意するべき?
A. お布施は僧侶への謝礼であるため、お通夜や葬儀の香典とは異なり、新札を用意するのが一般的です。あらかじめ銀行などで準備しておくとよいでしょう。どうしても新札が用意できない場合は、手元にあるお札の中からできるだけ汚れや折り目のない綺麗なものを選んで包みます。
Q. お札の向きで気を付けることは?
A. お札の表面(肖像画が描かれている面)が、封筒や奉書紙の表面と同じ向きになるように揃えて入れます。また、封筒を開けたときに肖像画が最初に見えるよう、上向きにして入れるのが正しい作法です。香典とは向きが逆になるため、間違えないよう注意が必要です。
法要で焦らないためにも三回忌のお布施の相場をあらかじめ把握しておきましょう
この記事のまとめ
- 三回忌とは、故人の亡くなった日から数えて2年後に行う年忌法要のことをいう
- 三回忌のお布施の相場は宗派や地域、お寺などによっても異なるが、一般的には1万円~5万円
- お布施は、奉書紙+半紙で包むか白無地の封筒に入れて包む
- 奉書紙でお布施を包むときには、中包みである半紙に金額や住所、氏名を書く
- 白い封筒でお布施を包むときには、封筒の表面に表書きと氏名、裏面に住所と金額を書く
- 僧侶にお布施を渡す一般的なタイミングは法要が始まる前の挨拶をするときで、切手盆に乗せて渡すのが望ましい
- お布施以外に三回忌の法要でかかる費用には御膳料・お車代・引き出物代・卒塔婆代などがある
三回忌の法要当日に、お布施で悩まないためにも、事前に相場などを確認して用意しておくことが大切です。もしお布施について分からないことがある場合は、僧侶やお寺に聞くと安心です。直接聞いても関係が壊れてしまったり失礼にあたることはないため、相談してみるとよいでしょう。
2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。
