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葬儀のあと

香典の書き方|表書き・金額・名前の正しい書き方を図解で解説

香典の書き方|表書き・金額・名前の正しい書き方を図解で解説

急な訃報を受け、いざ香典を用意する際に、表書きには何と書けばよいのか、金額や名前はどのように記入すればよいのかと迷う方もいるでしょう。葬儀という厳粛な場だからこそ、失礼のないよう準備したいものです。この記事では、宗教や立場、包む金額に応じた香典の書き方を分かりやすく解説します。香典袋の選び方や表書き、金額・名前の記入方法を確認し、故人様とのお別れに備えましょう。

この記事で分かること

  • 宗教・宗派に応じた表書き(御霊前・御仏前など)の使い分け
  • 金額(大字)や住所といった中袋の正しい書き方
  • 個人・連名・会社など立場ごとの名前の記載ルール
  • 薄墨の使用や新札を避けるなど、香典を用意する際に押さえておきたいポイント

「ひとたび」は、東京都内で6つの総合斎場を運営する東京博善(創業100年超)がお届けするお役立ちコラムです。現場を知り尽くした専門スタッフが、葬儀・法要・終活の疑問に分かりやすくお答えします。

香典を用意する前に押さえておきたい3つのポイント

香典袋に文字を記入する前に、まず確認しておきたいことが3つあります。

香典袋の選び方や筆記用具、お札の入れ方は、故人様への弔意やご遺族への配慮を示すうえで大切です。

それぞれの選び方や包み方を確認し、失礼のないよう香典を準備しましょう。

ポイント1:金額に見合った水引の香典袋を選ぶ

香典袋は、中に包む金額との格を合わせることが重要です。一般的に、包む金額が大きくなるほど、より装飾が豪華な袋を選びます。

3千円や5千円程度までの場合は水引が印刷されたシンプルなものを、1万円~3万円程度では黒白または双銀の本物の水引がかかったもの、5万円や10万円などそれ以上の金額であれば、より上質な和紙を用いた高級感のある香典袋を選ぶのが目安です。

ポイント2:表書きや名前は薄墨の筆ペンや筆で書く

お通夜や葬儀で用いる香典の表書きや名前は、薄墨で書くことが一般的です。

薄墨には「悲しみの涙で墨が薄まった」「突然の知らせで濃い墨を用意する時間がなかった」といった意味があるとされています。

毛筆のほか、手軽に使える薄墨の筆ペンを使用することもできます。四十九日以降の法要では濃い墨を使用することが一般的なため、香典を用意する時期に合わせて使い分けましょう。

ポイント3:お札の状態と向きを確認して包む

お通夜や葬儀の香典では、新札を避けることが一般的です。

新札を包むと、あらかじめ不幸に備えて用意していたような印象につながるという考え方があります。手元に新札しかないときは、一度折り目を付けてから包む方法もあります。

お札を中袋に入れる際は、肖像画のある面を裏側に向ける方法が広く知られています。お札が複数枚あるときは、向きをそろえて入れましょう。

▶お通夜に持参する香典袋の書き方やお金の入れ方について詳しくはこちら

【図解】ひと目で分かる香典袋の書き方見本(外袋・中袋)

香典袋は、一般的に外袋(上包み)と中袋(中包み)の二重構造になっています。

外袋には故人への弔意を示す表書きと自分の名前を書き、中袋には包んだ金額や自分の住所・氏名を記入するのが一般的です。

ご遺族が香典を整理する際に必要な情報となるため、それぞれの袋の定められた場所に、丁寧な字で正確に書き記しましょう。

続いては、香典で最も迷うことが多い表書きの選び方を解説します。

【宗教・宗派別】表書きの選び方|「御霊前」と「御仏前」の使い分け

香典袋の表書きは、故人の宗教や宗派によって使い分ける必要があります。特に仏式でよく使われる「御霊前」と「御仏前」は、使用するタイミングが異なるため注意が必要です。

そのほか、神式(神道)やキリスト教式でも独自の表書きが存在します。故人の信仰に沿った表書きを選ぶことが、ご遺族への心遣いとなります。

ここでは、それぞれの宗教・宗派に適した表書きを具体的に見ていきます。

仏式(四十九日前):原則として「御霊前」と書く

仏教の多くの宗派では、故人が亡くなってから四十九日までの間、魂は「霊」としてこの世とあの世をさまようと考えられています。

そのため、四十九日法要より前のお通夜や葬儀・告別式では、故人の霊にお供えするという意味を込めて「御霊前」と書くのが一般的です。

49日を過ぎると故人は成仏して「仏」になるとされるため、それ以降の一周忌法要などの年忌法要では「御仏前(御佛前、ご仏前)」を用います。

仏式(浄土真宗):時期を問わず「御仏前」と書く

仏式の中でも、浄土真宗の場合は少し考え方が異なります。

浄土真宗には「往生即成仏」という教えがあり、故人は亡くなるとすぐに阿弥陀如来の力によって成仏し、仏様になるとされています。

したがって、霊としてさまよう期間という概念がありません。

そのため、お通夜や葬儀の時点から、時期を問わず一貫して「御仏前」という表書きを使用するのが正式です。

神式(神道):表書きは「御神前」や「御玉串料」

神道(神式)の葬儀では、仏教用語の使用は避けるのが一般的です。

表書きには「御神前」が使われるほか、「御玉串料(おたまぐしりょう)」や「御榊料(おさかきりょう)」と書くのが一般的です。

神道では、故人の御霊(みたま)は家の守り神になると考えられており、表書きもそれに沿った言葉を選びます。

蓮の花がデザインされた香典袋は仏式用のため、使用しないように注意が必要です。

▶神式における香典のマナーについて詳しくはこちら

キリスト教式:表書きは「御花料」や「献花料」

キリスト教式の場合、カトリックとプロテスタントで厳密には異なりますが、どちらの宗派でも共通して使える「御花料」または「献花料」と書くのが最も無難です。

特にプロテスタントでは「忌慰料」も使われます。

キリスト教では死は神のもとに召される喜ばしいことと捉えるため、お悔やみの言葉は述べません。

水引のない白無地の封筒か、十字架が描かれたものを選びましょう。

故人の宗教が分からない場合は「御霊前」が最も無難

故人の宗教や宗派が分からない場合、どの表書きを使えばよいか迷うことがあります。そのようなときは、「御霊前」と書くのが最も無難です。

これは、仏教の多くの宗派(浄土真宗を除く)や神道でも許容される場合が多いためです。

ただし、相手が熱心な浄土真宗の信者であることが分かっている場合は、「御仏前」を使う配慮が求められます。

無宗教の葬儀でも「御霊前」は一般的に使えます。

中袋(中包み)の書き方|金額・住所・氏名を正しく記入する方法

香典袋の中袋には、包んだ金額、そして自分の住所と名前を記入します。これらの情報は、ご遺族が後日、香典返しを送る際に不可欠なものです。

誰から、いくらいただいたのかを正確に把握できるように、楷書で丁寧にはっきりと書きましょう。

もし中袋がないタイプの香典袋の場合は、外袋の裏面に直接記入します。ここでは、中袋の正しい書き方を項目別に解説します。

金額の書き方:算用数字は避け漢数字(大字)で書く

中袋の表面中央には、包んだ金額を縦書きで記入します。

この際は、算用数字や一般的な漢数字ではなく、「大字」と呼ばれる漢数字を用いると、より丁寧な表記になります。

例えば、一は「壱」、三は「参」のように書きます。これは、後から金額を改ざんされるのを防ぐための慣習です。

金額の頭には「金」を、末尾には「圓也」と書き添えるとより丁寧になります。

【早見表】香典で使う金額の漢数字(大字)一覧

日常ではあまり使わない大字(旧字)は、いざという時に思い出せないこともあります。

以下に香典でよく使われる金額の漢数字(大字)をリストとしてまとめました。記入する際の参考にしてください。

よく使われる金額の漢数字(大字)

  • 3,000円:参千圓
  • 5,000円:伍千圓(五千圓でも可)
  • 10,000円:壱萬圓
  • 20,000円:弐萬圓
  • 30,000円:参萬圓
  • 50,000円:伍萬圓
  • 100,000円:拾萬圓

住所と氏名の書き方:裏面に楷書で丁寧に記入する

中袋の裏面には、差出人の住所と氏名を記入します。右側に住所、左側に氏名を書くのが一般的です。ご遺族が香典返しを送る際に困らないよう、郵便番号から都道府県、アパートやマンション名、部屋番号まで省略せずに正確に書きましょう。

名前もフルネームで記載します。文字は、読みやすい楷書で丁寧に書くのが一般的です。

中袋がない香典袋の場合は外袋の裏面に直接書く

香典袋には、中袋がないタイプのものも存在します。その場合、外袋の裏面に住所と金額を記載します。

裏面の左下に、金額を水引よりも下の段の左側に、住所を金額の右側に配置して書くのが一般的です。

金額の書き方としては、中袋がある場合と同様に大字を用いるのが最も丁寧な方法ですが、横書きの場合は算用数字も使用できます。ご遺族が整理しやすいよう、必要な情報を分かりやすく記載することを心がけましょう。

【パターン別】名前の書き方|連名・会社名・代理で出す場合

香典袋の表書きの下に書く名前は、個人で出す場合だけでなく、夫婦や職場の同僚との連名、会社として出す場合など、さまざまなパターンがあります。

それぞれの立場によって書き方が異なります。

ご遺族が誰からの香典なのかをすぐに判別できるよう、正しいルールに沿って記載することが重要です。

ここでは、状況に応じた名前の書き方を詳しく解説します。

個人の場合:水引の下中央にフルネームで書く

個人で香典を出す場合は、水引の下の中央部分に自分の氏名をフルネームで書きます。表書きの文字よりも少し小さめに書くと、全体のバランスがよくなります。

名字だけでも相手に伝わる間柄であっても、葬儀の場ではフルネームで書くのが正式です。ご遺族に誰からの香典か一目で分かるように、楷書で丁寧に書きましょう。

夫婦連名の場合:夫の名前の左に妻の名を書く

夫婦で連名で香典を出す場合は、水引の下中央に夫の氏名をフルネームで書き、その左隣に妻の名前を書き添えるのが一般的です。

名字は夫のフルネームに添えられているため、妻は名前だけで問題ありません。ただし、近年では世帯主である夫の名前だけを記載することも増えています。

▶夫婦で香典を出す場合の金額相場について詳しくはこちら

兄弟連名の場合:右から年齢の高い順に記載

祖父やいとこなどの親族宛で兄弟で連名にする場合は、右から年齢の高い順にフルネームで記載するのが一般的です。水引の真下に長男の氏名を書き、その左へ次男、三男と順番に並べて書きます。

兄弟それぞれの配偶者を含めて包む場合には、代表して兄弟のみの名前を連ねるか、あるいは「兄弟一同」とまとめて記載する形でも問題ありません。

ご遺族が香典返しの準備をする際に、誰からの贈り物かを正確に把握できるよう、中袋には全員の住所と氏名、それぞれの包んだ金額を明記した別紙を同封する配慮が大切です。これにより、ご遺族の事務的な負担を軽減し、丁寧な弔意を伝えられます。

家族連名の場合:代表者のみか家族一同と書き添える

世帯主である父や夫、あるいは家族全員を代表して香典を出す場合は、水引の下に家族の代表者一名の氏名をフルネームで記載するのが一般的です。

家族全員の名前を並べて書く必要はありませんが、故人と家族ぐるみで親交が深く、全員で悼んでいることを示したい場合には、代表者の氏名の左側に「家族一同」と書き添えます。また、子供が成人しており、個別に収入がある場合は、親とは別に香典袋を用意して包むのが一般的です。

ご遺族が整理しやすいよう、中袋には住所と共に、代表者の氏名に加え、参列した家族の名前を添えておくと、誰からの弔意であるかが明確に伝わります。

3名までの連名の場合:目上の方を右から順に書く

職場の同僚や友人など、3名までの連名で香典を出す場合は、全員の氏名を並べて書きます。

書く順番は、役職や年齢が上の人を一番右に書き、そこから左へ向かって序列順に並べていきます。

特に序列がない友人同士などの場合は、五十音順で書くとよいでしょう。全員の氏名が中央にバランスよく収まるように配置します。

4名以上での連名の場合:「〇〇一同」とし別紙に全員の氏名を記す

4名以上の大人数で香典を出す際、全員の名前を表書きに記入すると読みづらくなることがあります。

その際は、代表者の氏名を中央に書き、その左下に「外一同(他一同)」と書き添えるか、「〇〇部一同」のように団体名でまとめます。

さらに、全員の氏名・住所・各自が包んだ金額を記載した別紙(奉書紙や白い便箋など)を用意し、中袋に同封すると丁寧です。

▶香典を連名で出す場合の金額について詳しくはこちら

会社名義で出す場合:社名は名前の右肩に小さく書く

会社として香典を出す場合は、代表取締役など会社の代表者の氏名を中央に書きます。そして、その名前の右肩に、少し小さめの文字で会社名を書き添えます。

会社名が名前より目立たないようにバランスを調整するのがポイントです。

もし部署として出す場合は、会社名に続けて部署名も記載し、代表者の氏名を書きます。

▶会社関係者へ送る香典について詳しくはこちら

代理で持参した場合:夫の名前の左下に小さく「内」と書く

お通夜や葬儀に夫の代理として妻が参列する場合、香典袋には代理で来た人の名前ではなく、本来参列するはずだった人の名前を書きます。

この場合、中央に夫の氏名をフルネームで書き、その名前の左下に少し小さく「内」と書き添えます。

これにより、夫の香典を妻が代理で持参したということがご遺族に伝わります。

薄墨は必須?知っておきたい筆記用具と書き損じの対処法

香典袋を書く際は、薄墨の筆や筆ペンを使用することが一般的ですが、現代ではどこまで厳密に合わせるべきか迷う方もいるでしょう。

また、書き間違えたときに、どのように対処すればよいかも確認しておきたいポイントです。

ここでは、香典袋に適した筆記用具の選び方や、書き損じた際の対処方法について解説します。サインペンを使用してもよいかについても、あわせて確認しておきましょう。

薄墨を使う理由と用意できない場合の対処法

薄墨を使うのは、悲しみの涙で墨が薄まったという弔意を表す日本の慣習に由来します。お通夜や葬儀では、薄墨の筆ペンを用いるのが最も丁寧な作法です。

一方で、急な訃報で準備が間に合わない場合は、濃い墨の筆ペンで書いても必ずしも不適切にはなりません。大切なのは、故人を偲び、心を込めて丁寧に書くことです。

ただし、薄墨はあくまでお通夜や葬儀・告別式での作法です。四十九日を過ぎてから執り行われる新盆や初盆、一周忌などの法要では、事前の準備ができるため、通常の濃い墨の筆ペンを用いるのが一般的です。宗教や時期に合わせた筆記用具の色選びを心がけましょう。

ボールペンやサインペンは香典袋に使用できる?

ボールペンや万年筆は線が細く、事務的な印象になりやすいため、香典袋への使用は避けることが一般的です。鉛筆も文字が消えやすく、香典袋への記入には適していません。

サインペンは、筆ペンに近い太さで書けるものであれば使用されることもあります。ただし、お通夜や葬儀の香典袋には、薄墨の筆ペンや筆を使用することが一般的です。薄墨の筆ペンはコンビニエンスストアなどでも購入できるため、可能であれば事前に用意し、丁寧に記入しましょう。

香典袋を書き間違えてしまった場合の正しい訂正方法

香典袋の表書きや名前を書き間違えてしまった場合、修正液や修正テープを使ったり、二重線で消して訂正したりするのは不適切です。

弔事の贈り物である香典袋に修正の跡があるのは、ご遺族に対して大変失礼にあたります。

もし書き損じてしまったら、手間ではありますが、新しい香典袋を用意して一から書き直すのが唯一の正しい対処法です。

香典を郵送する場合の手紙の書き方

遠方にお住まいの場合や、やむを得ない事情でお通夜や葬儀に参列できないときは、香典を現金書留で郵送します。この際、香典袋をそのまま封筒に入れるのではなく、お悔やみの気持ちを伝える手紙(添え状)を同封するのが一般的です。

手紙にはまず故人様への哀悼の意を表し、参列できないことへのお詫びを簡潔に記します。続いて香典を同封した旨を伝え、喪主やご遺族を励ます言葉を添えて結びます。便箋は白無地を選び、縦書きで丁寧に書くのが望ましい形です。封筒は一重のものを選び、「不幸が重なる」ことを避ける意味から二重封筒の使用は控えましょう。

また、ご遺族に余計な気遣いをさせたくない場合や、香典返しを辞退したいときは、その旨を手紙に書き添えておくと、葬儀後の事務的な負担を軽減する配慮となります。

郵送するタイミングは、お通夜の当日や葬儀に間に合わせるのが理想ですが、間に合わない場合でも葬儀後から数日以内、遅くとも一週間以内に届くよう手配しましょう。

現金書留専用の封筒は、お近くの郵便局窓口で購入が可能です。中には香典袋と手紙をあわせて封入できるため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。

香典の書き方に関するよくある質問(FAQ)

これまで御香典の書き方について詳しく解説してきましたが、まだ細かい疑問が残っているかもしれません。

ここでは、特に多くの方が疑問に思う点について、FAQ形式で簡潔にお答えします。いざという時に慌てないよう、最終確認としてお役立てください。

Q. 香典の表書きには何と書くのが一般的ですか?

A. 亡くなった方の宗教が分からない場合は「御霊前」と書くのが最も一般的です。仏教の多くの宗派で四十九日まで使えます。

ただし、浄土真宗では「御仏前」、神道では「御神前」、キリスト教では「御花料」が使われるため、故人の信仰が分かっている場合はそちらを優先するのが丁寧な対応です。

Q. 香典に書く金額は、漢数字(大字)でないと失礼にあたりますか?

A. 必須ではありませんが、旧字体の漢数字(大字)で書くのが最も丁寧です。大字には数字の改ざんを防ぐ意味合いがあります。

算用数字や簡単な漢数字(一、二、三など)で書いても間違いではありませんが、可能であれば大字で書くことをおすすめします。特に高額を包む場合は大字を用いるのが一般的です。

Q. 夫婦で香典を出す場合、名前の書き方はどうすればよいですか?

A. 中央に夫の氏名をフルネームで書き、その左側に妻の名前を書き添えるのが一般的です。

連名にすることで、夫婦揃って弔意を示していることが伝わります。ただし、地域の慣習や関係によっては、世帯主である夫の名前だけを書いても問題ありません。

Q. 香典で横書きはだめですか?

A. 香典袋は縦書きが一般的ですが、中袋に金額や住所を記入する欄が横書きで印刷されている場合は、その形式に従って横書きで記入しても不適切にはなりません。

市販の香典袋には、あらかじめ記入欄が設けられているものが多く、その指示に従うのが最も自然です。

横書きで金額を記入する際は、大字ではなく算用数字(アラビア数字)を用いても問題ありません。ただし、数字の改ざんを防ぐため、金額の頭に「¥」マークを、末尾に「-」を書き添えるなど、金額を明確に示す工夫をすることが大切です。

一方で、外袋(上包み)の表書きや氏名を横書きにすることは避けるのが一般的です。縦書きの香典袋に横書きで名前を記すことは、弔事の伝統的な作法から外れてしまうため、外袋は必ず縦書きで統一するようにしましょう。

Q. 故人との関係の書き方を教えてください

A. 香典袋に自分自身の氏名を記入する際、故人とどのような関係であったかをあわせて記載すべきか迷う方も少なくありません。結論からいうと、表書きの氏名の横に「友人」や「会社同僚」といった故人との関係を書く必要はありません。

ただし、氏名だけではご遺族が誰か判別できない可能性がある場合は、中袋の住所・氏名欄を正しく活用します。ご遺族は香典返しの準備として住所録を整理するため、中袋に詳細な住所とフルネームが記載されていれば十分に関係を把握できます。

もし取引先の企業の社長宛など仕事関係で肩書きが必要な場合は、氏名の右肩に少し小さく会社名や役職を添えるのが一般的です。誰からの香典かを一目で伝え、ご遺族の整理を助ける配慮を心がけましょう。

香典の表書き、金額、名前の正しい書き方を知ろう

御香典を準備する際の書き方について解説しました。最後に、本記事で紹介した重要なポイントをまとめます。

この記事のまとめ

  • 筆記用具:「薄墨」の筆ペンか毛筆を使う
  • 表書き:宗教に合わせて選ぶ。不明な場合は「御霊前」が無難
  • 名前:水引の下中央にフルネームで書く
  • 連名や会社の場合はルールに従う
  • 中袋:金額は旧字体の漢数字(大字)で、住所・氏名は楷書で丁寧に書く
  • お札:新札を避け、お札の肖像画を裏向き(下向き)にして入れる

香典の書き方にはさまざまなルールがありますが、最も大切なのは故人を悼み、ご遺族をいたわる気持ちです。この記事で解説したことを踏まえ、心を込めて丁寧に準備することで、その気持ちはきっと伝わります。

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