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孫へのお年玉の相場は?年齢別に平均金額を紹介

孫へのお年玉の相場は?年齢別に平均金額を紹介

お正月に、孫にお年玉をいくら渡すか悩む人も多いのではないでしょうか。お年玉の金額は、孫との関係や年齢によって変える家庭が少なくありません。本記事では孫に渡すお年玉の相場について解説します。渡す際のマナーも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

子供や孫へお年玉をあげる意味・由来

孫へのお年玉の相場 ポチ袋を渡す手元

現代では、新年を迎えて子供や孫へお年玉をあげることが一般的になっています。元々は年神様へのお供え物である餅(御歳魂)を、目上の人から目下の人へ分け与え、皆の健やかな生活を祈願する行事が由来とされています。時代とともに、餅はより気軽に渡せるお金へと変化しました。

また、新年に訪れる子供や孫を福の神としてもてなすため、お年玉をあげるという考え方もあります。お年玉には家族の健康や幸せへの願いが込められており、現代では孫の健やかな成長や両親へのねぎらいといった意味も含まれているといえます。

【年齢・学年別】お年玉の金額相場一覧

孫へのお年玉の相場 ポチ袋に入ったお金

子供は成長とともにライフスタイルが変わり、交友関係や行動範囲も大きく広がります。それに伴い必要なお金も増えるため、お年玉の金額は学年によって変化するのが一般的です。

年齢・学年

お年玉の金額相場

未就学児(0〜2歳)

500円〜千円

未就学児(3〜5歳)

500円〜千円

小学生 低学年(1〜3年)

千円~3千円

小学生 高学年(4〜6年)

3千円~5千円

中学生

5千円

高校生

5千円~1万円

大学生・専門学生

1万円

ここからは、孫へ渡すお年玉の相場を年齢・学年別に解説します。

未就学児であれば500円~千円が相場

未就学児の孫へは、500円~千円が相場です。お年玉を渡し始める年齢に決まりはないため、お祝いの気持ちで0歳から渡す人もいます。

しかし、0~2歳頃では孫本人がお金の価値や使い方を理解していないため、日頃の子育てへのねぎらいや援助といった意図で、少額を両親に渡すことがあります。

3~5歳になり、保育園や幼稚園でごっこ遊びを始める頃は、お年玉を通してお金について学べる時期です。本人へ渡す場合の平均金額は500円~千円で、高額を避ける人が多いです。

小学生の場合は学年によって相場が変わる

孫が小学生になると、未就学児の頃より交友関係が大きく広がるため、進級に伴ってお年玉の金額も高くなるのが一般的です。そのため、孫へ渡すお年玉の相場に悩んだら、低学年(1~3年生)と高学年(4~6年生)の二つに分けて考えるとよいでしょう。

小学校低学年は千円~3千円が相場

小学校低学年にあたる1~3年生へ渡すお年玉は、千円~3千円が相場です。ランドセルメーカー「セイバン」が2023年に公開した独自調査結果によると、平均金額は2,805円でした。小学校に入ると数の計算を通してお金の価値が分かるようになるため、まずは少額のお年玉で金銭感覚を学ばせる家庭が多く見られます。

また、相場より高額なお年玉は、クラスメイトの間で差ができてしまいます。友達とのトラブルを防ぐためにも、金額を抑える人も少なくありません。なお、小学校へ入学する年はお祝いを兼ねてお年玉を渡す人も多く、3千円~5千円になることもあります。

高学年の小学生であれば3千円~5千円が相場

小学校高学年にあたる4~6年生へ渡すお年玉は、3千円~5千円が相場です。先述の調査によると、平均額は4,094円でした。低学年の頃に比べ、自分でお小遣いを貯めたり、計画的に使ったりする金銭感覚が身に付くため、相場も高くなっています。

また、孫が高学年になると友達と一緒に出かける機会が増えるため、他の家庭と大きな差が出ないように金額を決めることが大切です。

中学生の場合は5千円が相場

中学生の孫へ渡すお年玉は5千円が相場です。中学生になると小学生の頃より行動範囲が大きく広がるため、お年玉の相場はさらに高くなります。カラオケやボウリングなどの娯楽施設で遊んだり、高額なものを購入したりする機会も増えるため、5千円~1万円に金額を設定する家庭も少なくありません。

高校生であれば5千円~1万円が相場

高校生になると、孫へ渡すお年玉の金額は5千円~1万円が相場です。高校生は自立に向けた準備期間であり、公共交通機関を使って友達と遠出する機会も増えます。アルバイトを始める子供もいるため、高校生以降はお年玉を渡さないという家庭も見られます。

大学生以降は1万円が相場

孫が大学生・専門学校生になった場合、お年玉の金額は1万円が相場です。この年代になると、アルバイトや一人暮らしを始める子供が増えることから、生活の足しになるよう直接高額なお年玉を渡すという家庭も多く見られます。

孫にお年玉をあげる年齢・金額の決め方に迷ったときのポイント

孫へのお年玉の相場 ポチ袋に入ったお金と正月飾り

相場が分かっても、孫へ渡すお年玉の金額に悩む人は多いでしょう。ここからは、孫にお年玉をあげる年齢や金額の決め方に迷った際のポイントを解説します。これまで解説した金額相場を踏まえて、ぜひ参考にしてください。

入学や卒業などのイベントがある年齢を区切りにする

お年玉を渡し始める時期や金額を見直す際は、入学や卒業などの重要なイベントを区切りにするのがおすすめです。これらのイベントは慶事の一つであるため、祝福の意味を込めてお年玉を用意しておくと自然に渡せます。可能であれば、お祝いの気持ちを上乗せした金額にしてあげると喜ばれるでしょう。

お年玉を渡すのを止めるタイミングも、高校卒業や大学入学・卒業といった時期を区切りにすると、孫に理由を説明しやすくなります。

お年玉の金額は孫の年齢・学年に関係なく一律にしてもよい

お年玉の相場は孫の成長によって変わりますが、年齢・学年に関係なく金額を一律にしても問題ありません。ライフスタイルの変化によって金額を変動させずに済むため、毎年悩むことなく渡せます。

お年玉を一律にする場合は、各家庭でしっかり相談した上で決定しましょう。お年玉を通して、子供に金銭感覚を学ばせる家庭も少なくありません。そのため、相場や両親が渡すお年玉よりも金額が多すぎると、家族間のトラブルにつながる可能性もあります。

年齢に合わせて金額を変えたいなら「年齢×500円」で決める

年齢に合わせて孫に渡すお年玉の金額を変えたい場合は、一歳増えるごとに一定額増えるように設定するのもおすすめです。

特に「年齢×500円」に設定しておけば、毎年悩むことなく、年齢・学年ごとの相場に近い金額を決められます。増やす金額については、各家庭のルールや地域の相場に合わせ、無理のない範囲で設定しましょう。

孫にお年玉をあげるときの一般的なマナー

孫へのお年玉の相場 ポチ袋を渡す手元アップ

お年玉は正月に渡すご祝儀でもあるため、金額だけでなく渡し方も大切です。ここからは、孫にお年玉をあげる際の一般的なマナーを解説します。孫や両親と良好な関係を築くためにも、事前にチェックしておきましょう。

お年玉に使うお札はできるだけ新札を用意する

孫へ渡すお年玉に使うお札は、できるだけ新札を用意してください。正月はあらかじめ起こることが分かっている慶事であり、相手への思いやりを示すものとして新札を用意することが大切です。

どうしても用意できない場合はシワや汚れのないお札を選び、新札を準備できなかったお詫びの言葉を添えて渡しましょう。

包む金額が忌み数にならないように注意する

年齢や学年によってお年玉の相場は変わりますが、金額を決める際には忌み数(いみかず)にならないように注意してください。忌み数とは、主に冠婚葬祭などで避けるべきとされている、不幸を想起させる数字のことです。

日本の場合は「死」を連想させる「4」や「苦しみ」をイメージさせる「9」などが挙げられます。ご祝儀としての一面があるため、孫へ渡すお年玉の金額を決める際は、4千円や9千円などは避けることが大切です。

お年玉を渡す際にはポチ袋へ入れる

孫へお年玉をあげる際は、ポチ袋に入れて渡すことも大切です。お金を入れるとき、肖像画の面が内側になるように三つ折りにするのが一般的です。受け取ったときにお札を開きやすいよう、優しく折り目を付けましょう。

当日までにポチ袋が用意できない場合は、懐紙や折り紙などのきれいな紙に包んで渡します。お年玉をそのままの現金で渡すのは失礼にあたるため、お札と硬貨のどちらであっても袋に入れてください。

孫の成長に合わせた金額でお年玉を渡しましょう

孫へのお年玉の相場 和室でポチ袋を渡す手元

この記事のまとめ

  • 孫に渡すお年玉の相場は年齢・学年が上がるとともに高くなる
  • 小学生は千円~5千円、中学生は5千円が相場
  • 高校生以降は5千円~1万円が相場
  • 金額にルールはなく、相場を踏まえて各家庭で相談して決めることが大切

孫へ渡すお年玉には新年のお祝いだけでなく、成長を喜び、元気で幸せに過ごせるようにという願いも込められています。お年玉の金額は孫の成長段階に合わせて高くなる傾向にあるため、本記事で紹介した内容も参考にしながら、各家庭で相談した上で金額を決めましょう。

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