頻尿に効く食べ物4選!原因やおすすめの飲み物も紹介

頻尿になると何度もトイレに行かなければならず、日常生活に支障をきたします。頻尿が原因で寝不足になったり、集中力が続かなかったりなど悩みを抱えている方は少なくありません。しかし、日々の食生活を見直すことで頻尿を改善できる場合もあります。本記事では、頻尿に効く食べ物や飲み物、生活習慣を紹介します。
頻尿とは?

頻尿とは、排尿の回数が多い状態のことを指します。一般的には「1日の排尿回数が8回以上」を頻尿と定義されていますが、個人差があるため、8回以下でも自分にとって排尿回数が異常に多いと感じる場合は頻尿であるということができます。
トイレの回数が明らかに多いのは頻尿の代表的な症状です。さらに、尿意を感じるが実際には少量しか出ない、尿意が頻繁に起こる、夜間にトイレに行くため何度も目が覚めるなども頻尿の特徴的な症状です。
頻尿の原因

ひどくなると生活に支障をきたす頻尿ですが、原因はさまざまです。その中には、日々の生活習慣が大きく影響しているものもあります。以下に、代表的な頻尿の原因をまとめました。
頻尿の原因
- 過活動膀胱:膀胱に尿が溜まっていないのに、膀胱が収縮して尿意をもよおす状態
- 多尿:1日の尿量が著しく増える状態
- 残尿:排尿後も膀胱内に尿が残る状態
- 尿路感染症:膀胱を含む尿路に細菌が感染して炎症を起こした状態
- 心因性の頻尿:ストレスによって引き起こされる頻尿
頻尿は、個人によって原因も異なります。また、男性と女性とで原因が大きく異なります。男性では前立腺肥大症による排尿障害が頻尿の原因である場合が多く、その場合は医療機関の受診が必要です。
一方、女性は尿路感染による膀胱炎や過活動膀胱、骨盤底筋のゆるみなどが頻尿の原因として多くあげられます。また、女性は男性に比べて尿道が短く、骨盤底筋も弱いため、尿漏れや頻尿が起こりやすくなります。症状は同じ頻尿でも、何が原因で起こっているのかを見極め、対処することが必要です。
頻尿になりやすい食べ物

頻尿は、食べ物の影響を受ける場合もあります。食事の内容によって尿量が多くなったり、頻尿の症状が重くなったりする場合もあるため、注意が必要です。ここでは一般的に頻尿になりやすいといわれる食べ物を紹介します。
カリウムを多く含む食べ物
カリウムは体内に存在するミネラル成分で、体内の塩分調整に役立ちます。カリウムには利尿作用があり、体内の過剰な塩分や水分を排出し、むくみの解消や高血圧の予防に効果を発揮します。
体にとって必要な働きであり欠かすことのできない成分ですが、カリウム自体を摂り過ぎてしまうと、体内の余分な水分を排出しようとする作用が強く働き、尿量が増加します。結果、頻尿になることがあるため、カリウムを多く含む食べ物の摂り過ぎには注意しましょう。
カリウムを多く含む食べ物
- 果物:バナナ、アボカド、柿、キウイフルーツ、スイカなど
- 海藻類
- いも類
塩分を多く含む食べ物
塩分を多く含む食べ物も頻尿を悪化させる原因になります。塩分を摂り過ぎると、喉が渇いて水分が欲しくなります。水分を多く摂ると、結果的に尿量が増えて頻尿になるのです。さらに、塩分を排出するために腎臓が働き、尿量を増やす作用も働くことでより多くの尿が作られ、頻尿になる場合もあります。
塩分の過剰摂取は腎臓や膀胱への負担にもなるため、日頃から塩分の摂り過ぎには注意しましょう。
カフェインが含まれる飲み物
カフェインには、利尿作用があります。コーヒーや緑茶などカフェインを多く含む飲み物を多飲していると、カフェインによって腎臓で作られる尿量が増えます。また、体内の水分が排出されやすくなることからも頻尿になりやすいため、注意が必要です。
アルコール
アルコールにも利尿作用があり、頻尿になりやすい飲み物です。ただし、アルコールの利尿作用はカフェインと異なります。アルコールを摂ると、尿量を調整するホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌が抑制されます。
抗利尿ホルモンとは、体内の水分量を調整するホルモンです。抗利尿ホルモンは腎臓に作用し、尿量を減らすことで体内の水分を保つ働きがあります。このホルモンが働かないということは、尿量が増え、頻尿につながります。
さらに、アルコールが膀胱を刺激することで尿意を強く感じることもあるため、多量のアルコールによって頻尿になるのです。頻尿の改善のため、アルコールは控えるようにしましょう。
冷たい食べ物、飲み物
冷たい食べ物や飲み物は、体を冷やします。体が冷えると、筋肉を刺激してそれが膀胱への刺激となり頻尿を誘発する恐れがあります。そのため頻尿の改善には、冷たい食べ物や飲み物はできる限り控えるようにしましょう。
頻尿の改善に効く食べ物

頻尿になりやすい食べ物がある一方、頻尿に効く食べ物もあります。意識して食べることで、症状を和らげてくれるかもしれません。ここでは、頻尿の改善に効く食べ物を紹介します。
体を温める食べ物
生姜、ネギ、根菜類などの体を温める食べ物は頻尿を和らげるのに役立ちます。体の冷えが原因の頻尿の場合は特に効果的です。発酵食品にも体を温める効果があるため、頻尿改善におすすめです。唐辛子などの辛い食べ物は、体を温める効果はありますが、膀胱の刺激となり逆効果なので注意しましょう。
アルギニンを多く含む食べ物
アルギニンとは、体内で合成される非必須アミノ酸の一種です。エネルギー産生や成長に関与し、体内で重要な役割を果たしています。さらに、体内で一酸化窒素を生成する際に必要な成分でもあることから、頻尿の改善に影響するものです。
一酸化窒素には、膀胱の柔軟性を高める作用があります。アルギニンを多く含む食べ物を摂ることで膀胱の状態が良くなり、頻尿の改善に役立ちます。ただし、アルギニンは摂り過ぎると下痢になる可能性があるため、食べる量には注意が必要です。
アルギニンを多く含む食べ物
- 肉類:鶏肉、豚肉
- 魚類:鮭
- 大豆製品:きな粉
- ナッツ類:アーモンド
食物繊維を多く含む食べ物
頻尿の改善には、便秘を予防することも重要です。腸内に便が溜まると、それによって膀胱を圧迫し、尿意を感じるようになります。そのため、便秘の予防が頻尿の改善にもつながるのです。食物繊維は便のカサを増やし、お通じの改善に役立つ栄養素です。
腸内環境を整える働きもあるため、食物繊維を多く含む食べ物を積極的に食べましょう。
食物繊維を多く含む食べ物
- 穀類:玄米、雑穀米、オートミール
- 野菜類:ごぼう、ブロッコリー、切り干し大根、水菜、かぼちゃなど
- 果物:柿、イチジク、ブルーベリーなど
- きのこ類
- 海藻類
抗酸化作用のある食べ物
抗酸化作用とは、活性酸素から体を守る作用のことです。私たちの体は、酸素を利用してエネルギーを作り出しているため、その過程で活性酸素が生じます。活性酸素は細胞を傷つけ、老化や生活習慣病の原因となる物質です。
膀胱も活性酸素によって老化したり、細胞が傷つくことで正常な機能を果たせなくなったりする場合があります。そのような事態を防ぐため、抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂り、膀胱の健康を維持することが大切です。
抗酸化作用のある食べ物
- 緑黄色野菜
- 果物
- ナッツ類
- 海藻類
- その他:赤ワイン、緑茶、紅茶、チョコレートなど
頻尿に効くおすすめレシピ

ここまで、頻尿の改善に効く食べ物があることを紹介しました。ここでは、実際に頻尿に効く食べ物を使ったレシピを紹介します。簡単に作れるレシピのため、ぜひ一度試してみてください。
鶏むね肉のゴマスティック
材料(2人分)
- 鶏むね肉 200g(皮なし)
- 片栗粉 大さじ3
- ごま 大さじ2
- A)マヨネーズ、酒、醤油 各大さじ1
- にんにく すりおろし 小さじ1/2
- 塩こしょう 適量
作り方
- 鶏むね肉を1.5cm幅にカットする
- ポリ袋に鶏肉と(A)を加えて揉みこみ、10分置く
- 片栗粉と白ごまを加え、全体にしっかりまぶす
- フライパンに油を敷いて中火で熱し、形を整えながら3~4分揚げ焼きしたら完成
鶏むね肉には、アルギニンが多く含まれています。鶏むね肉は低カロリーな食べ物なため、油を使ってもカロリー控えめに仕上がるレシピです。甘辛ダレで食べるのもおすすめです。
エビニラまんじゅう
材料(20個分)
- 豚ひき肉 100g
- むきエビ 100g
- ニラ 一束
- 餃子の皮 20枚
- ※酒 大さじ1
- ※鶏ガラスープの素 小さじ1/2
- ※オイスターソース 小さじ1
- ※ごま油 小さじ1
- ※塩 少々
- ※片栗粉 大さじ1
作り方
- エビ、ニラは細かく刻む
- ボウルに豚ひき肉、(※)を入れて混ぜ合わせる
- エビ、ニラを加えてさらに混ぜる
- 30分ほど冷蔵庫で寝かせる(時間のないときは省略可)
- 皮に餡を置き、ヒダを作りながら中心に巻いて形を整える
- 油を敷いたフライパンで裏面から焼き、焼き色が付いたら裏返して焼く
- 大さじ1のお湯を入れて蒸し焼きにし、肉に火が通ったら完成
頻尿に効くアルギニンが比較的多く含まれる食べ物である豚肉、エビを使ったレシピです。焼く前のものは冷凍保存も可能なため、たくさん作って常備しておくと便利です。
頻尿の改善に効く生活習慣

頻尿は、日々の生活習慣によって改善したり、症状が軽くなったりする場合もあります。日頃から規則正しい生活を心がけることが大切です。ここでは、頻尿を改善する生活習慣を紹介します。
水分の摂取量に気をつける
水分は必要ですが、摂り過ぎてしまうと尿量が増えて頻尿につながるため、摂取量に気をつけましょう。特に夕方以降に多量の水分を摂ると、夜間頻尿の原因にもなります。とはいえ、頻尿を避けるため水分を控えすぎると熱中症や脱水のリスクも上がってしまうため、適量をとるように心がけましょう。
規則正しい食生活
頻尿予防には、食事の内容や食べる時間を考慮して規則正しい食生活を心がけることも大切です。食生活が整うと、排尿リズムも整い、頻尿の改善につながります。また、水分や塩分を多く含む食べ物の摂り過ぎにも気をつけ、膀胱の負担を減らしましょう。
ストレスをためない
不安や緊張など、精神的なストレスは頻尿を悪化させます。ストレスが原因の頻尿は「心因性頻尿」と呼ばれ、ストレスが膀胱への刺激となって少量の尿でも尿意を感じやすくなる場合もあります。頻尿を予防し悪化させないためにも、ストレスをため込まないようにしましょう。
適度な運動を行う
適度な運動を行い、膀胱の働きを支える骨盤底筋といわれる筋肉を鍛えることで、頻尿を改善する効果が期待できます。ウォーキングなどの有酸素運動や、下半身の筋肉を鍛える運動を取り入れると頻尿予防に効果的です。さらに運動はストレス解消にも効果的なため、日々の生活にぜひ運動を取り入れましょう。
体を温める
先述の通り、体の冷えは頻尿を誘発します。そのため、体を温めることで頻尿を予防しましょう。温かい食べ物や飲み物を食べたり、ゆっくりお風呂に入ったりして体を温めましょう。就寝前に体を温めることで夜間頻尿の改善にも役立ちます。特に、下半身や腰回りを温めると膀胱や腎臓の働きを良くし、頻尿の症状緩和に効果的です。
頻尿に効く食べ物を取り入れた食事で、日常生活を快適にしましょう

この記事のまとめ
- 頻尿とは、1日の排尿回数が8回以上で、頻繁にトイレに行くため日常生活に支障をきたす場合もある
- 頻尿の原因はさまざまで、生活習慣が影響している場合や、病気が潜んでいる場合もあるため、症状がひどい場合は医療機関の受診も考慮する
- カフェインを含む飲み物、アルコール、塩分、カリウムを多く含む食べ物は頻尿を助長するため摂り過ぎに注意する
- 頻尿の改善には、体を温める食べ物やアルギニンを多く含む食べ物、食物繊維や抗酸化物質を含む食べ物も効果的
- 頻尿は生活習慣、特に食生活の影響を受けやすいため、バランスの取れた食事や規則正しい生活を心がける
頻尿は、食べ物や生活習慣に配慮することで改善できる場合があります。頻尿が気になる方は、本記事で紹介した頻尿に効く食べ物やレシピを参考に、頻尿の改善に役立ててみてください。
武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科卒業。
管理栄養士として病院に勤務し、患者様の栄養管理及び栄養指導に従事。
糖尿病患者や腎臓病患者を中心に、病状の進行を防ぐための食事指導を行う。食事と健康、美容に関する記事を中心に管理栄養士ライターとして活動中。