【葬儀DX特集02】葬儀車両管理で業務効率化と顧客満足向上を実現する

少子高齢化による労働力不足の対策として、あらゆる業界でDXが推進されている。葬祭業においても、DX化の波が押し寄せていることはいうまでもない。 今回、クラウド型の車両管理システム「SmartDrive Fleet」を提供する株式会社スマートドライブの南條匡紀氏に葬儀社での活用事例についてお話を伺った。
クラウド型の車両管理システム「SmartDrive Fleet」
葬儀社様に「SmartDrive Fleet」をご利用いただくことで、主に3つの効果が期待できます。
1つは「法令遵守」です。2022年に道路交通法が改正され、安全運転管理者設置事業所に対して、アルコールチェックが義務化、且つ罰則が強化されました。SmartDrive Fleetを導入することで、安全運転管理者制度における安全運転管理者の業務を効率化・軽減することが可能です。もし事故を起こしてしまった際に、運転日報やアルコールチェックの記録簿の提出を求められるケースが増えてきており、車両を使用している企業において記録簿の入力徹底率の向上が課題になっています。運転前後のアルコールチェックも記録し、走行データと一元管理できるため、走行時のアルコールチェックの漏れの確認などができ、法令遵守やガバナンス強化に寄与することが可能となります。
2つ目に、葬儀車両活用の効率化です。車両の稼働状況を把握することで、車両台数の最適化が可能になります。弊社サービスを導入後に、同大手葬儀社様では、リース料や車両維持費などを含めてコストの40%削減に成功した企業もあります。
また、寝台車においては、病院・施設からの要請に対して、都度電話で車両位置を確認することなく、近くにいる車両をリアルタイムで確認ができ、業務効率の向上に役立ちます。
3つ目に顧客満足の向上です。葬送においては故人やご遺族への最大限の配慮が求められます。霊柩車や送迎車両においては特に重要視されていますが、GPSや車載器から取得するデータを基に運転傾向を可視化する安全運転診断機能などを活用いただいています。
SmartDrive Fleetは、規模の大きい葬儀社様では、100台/社を超える車両に導入いただいています。営業車等に搭載いただき、安全管理や業務効率化を実現できているという声をいただいています。小規模な葬儀社様では、寝台車に搭載することで位置情報を把握し、受付担当の迅速な配車手配にお役立ていただいています。
大切なご遺体、悲しみの中にあるご遺族をお運びする車両の安全管理管理が、葬儀社の信頼向上の一手となるのではないだろうか。
株式会社スマートドライブ
「移動の進化を後押しする」というビジョンを掲げ、モビリティデータを収集・解析し、交通事故や渋滞のない社会、未来のスマートシティの基盤となるテクノロジーの開発・提供を行う。2016年より、法人向けクラウド車両管理サービス「SmartDrive Fleet」をリリース。