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葬儀を知る

3000円の香典の入れ方は?金額の書き方や中袋なしの場合のマナーも紹介

3000円の香典の入れ方は?金額の書き方や中袋なしの場合のマナーも紹介

香典の金額は故人との関係や年齢によって異なりますが、場合によっては3000円の香典を包む場合があります。3000円の香典を包む場合、お金の入れ方などのマナーはどのようにすればよいのでしょうか。本記事では、香典が3000円になる場合やお金の入れ方、金額の書き方、渡し方などを紹介します。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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香典が3000円になることはある?

香典の相場は、自身の年齢や故人との関係によって異なります。故人と生前あまり関わりのなかった場合は、香典の金額が3000円と少額となるのが一般的です。故人との関係が深い場合は、3000円以上の香典を包みましょう。

香典が3000円になる相手の例

  • 生前に関係が浅かった友人
  • 友人の親
  • 会社の部下
  • 会社の同期

3000円の香典の入れ方

3000円の香典を包む場合、どのように香典袋に入れたらよいのか迷う方も多いでしょう。ここからは、3000円の香典の入れ方について解説していきます。

お札を揃えて入れる

3000円の香典の入れ方として、お札の向きを揃えることが挙げられます。お札がバラバラの向きで入っていると、お通夜や葬儀の後にご遺族が香典を計算する時の手間になってしまうため、お札は全て向きを揃えて香典袋に入れましょう。

肖像画が裏・下向きになるように入れる

3000円の香典を包む際は、お札の肖像画の向きにも注意が必要です。お通夜や葬儀、法要などの弔事では、故人を失った悲しみを表現するために肖像画を裏にし下向きに入れるのがマナーです。肖像画を表向きで入れるのは、結婚式やお祝い事などの慶事の入れ方であるため注意しましょう。

硬貨は包まない

3000円の香典の入れ方として、硬貨は使用しないということが挙げられます。香典には100円玉や500円玉などの硬貨は入れず、お札のみを包むのがマナーです。硬貨を包むと、香典の計算がしにくくなったり金額の数え間違いが発生したりする原因になりかねません。3000円の香典を包む際は、必ず千円札3枚を準備しましょう。

古札を使用する

3000円の香典の入れ方として、古札を使用することが挙げられます。

古札とは、すでに使用されており折り目がついたお札のことです。古札を使用することには「急な訃報に接して慌てて香典を準備した」という意味が込められています。香典として新札を包むと「故人が亡くなることを予測して香典を準備していた」「故人の死を待っていた」という印象を与えてしまう恐れがあります。

ただし、汚れが酷かったり折り目やシワの多いお札を包むのは、かえって失礼になるため注意してください。汚れやシワなどが目立たない比較的きれいな古札を選ぶようにしましょう。

3000円の香典袋の書き方

3000円を包んだ香典袋には、表書きや名前、住所などを記載する必要があります。こちらでは3000円の香典袋の書き方について紹介します。故人やご遺族に対して失礼にならないためにも、書き方のマナーをしっかりと押さえておきましょう。

外袋の書き方

3000円の香典を包む際、外袋には表書きと香典を包んだ人の名前を書きます。まず、香典袋の中央上部に金額の用途を示す表書きを記載しましょう。表書きは、大きめの字で丁寧に書くのがポイントです。故人の宗派によって使える表書きが異なるので、前もって確認しておくことをおすすめします。

宗派別の表書き
浄土真宗以外の仏教 御香典 御霊前 御香料 ※四十九日以降は、御仏前
浄土真宗 御香典 御仏前 御供
神道 御榊料 御神前 御玉串料 御神饌料
キリスト教カトリック派 御霊前 御花料 御ミサ料
キリスト教プロテスタント派 御花料 弔慰料
無宗教・宗派が不明 御香料

表書きの下には、香典を包んだ人の名前を書きます。表書きよりも少し小さめの字で、自身のフルネームを記載しましょう。家族を代表して香典を渡す場合は、「〇〇(苗字)家」と記載しても問題ありません。

中袋の書き方

中袋とは、香典袋の中に入っている紙幣を包むための封筒のことです。中袋があるタイプの香典袋を使用する場合、何点か書くべき項目があります。

中袋がある場合

中袋がある場合、まず表面に包んだ金額を書きます。封筒の表面の中央部分に、大きめの字で金額を記載しましょう。

中袋の裏側には、3000円の香典を包んだ人の氏名と郵便番号・住所を書きます。封筒の左側に、郵便番号・住所と氏名の順に右から記載していきましょう。

中袋がない場合

地域によっては、中袋がついていない香典袋を使うこともあります。香典袋に中袋がない場合は、外袋の裏面に住所と金額を記入しましょう。裏面の左側に住所と金額を記載します。

大字の新字体で金額を書く

数字が改ざんされる恐れがあるため、金額は大字の新字体を使用します。3000円を包む場合は、「金参阡圓也」と記載しましょう。

大字の新字体の例

壱(一)弐(二)、参(三)、伍(五)、拾(十)、阡(千)、萬(万)

金額を記載する欄がすでに印刷されている場合は、そちらの欄に従って書きます。金額を書き込む欄が横書きの場合は、算用数字を使って「3000円」と書いても問題ありません。

薄墨を使用する

お通夜や葬儀の香典袋に書く名前や表書きなどは、薄墨の筆や筆ペンを使って書くのが一般的です。

薄い墨には「故人を亡くした悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」「急な訃報で墨をする時間がなかった」という意味があり、弔事にふさわしいと考えられています。

ただし、中袋については字が潰れてしまったり読みにくくなったりする恐れがあるため、ボールペンを使っても問題ありません。特に住所や氏名はご遺族が香典返しを準備する際に必要であるため、読みやすさを第一に考えましょう。

薄墨の筆ペン|Amazon.co.jp

3000円の香典を包む際の注意点

ここからは、3000円の香典を包む際の注意点を解説します。注意点を踏まえ、香典を準備しましょう。

包む金額に合った香典袋を選ぶ

3000円の香典を包む際の注意点として、金額に合った香典袋を選ぶことが挙げられます。香典袋には、水引がついているものや大判タイプのもの、豪華な装飾が施されているものなど、様々な種類があります。3000円の香典を包む場合は、水引が印刷されている黒白のシンプルなデザインの香典袋を選ぶのがマナーです。

豪華な装飾が施されているものや大判タイプのもの、水引がついている種類の袋は、高額の香典を包む際に使用します。高額の香典を包む袋に3000円の香典を入れるのは、ご遺族に対して失礼にあたるため、避けてください。

水引が印刷されている香典袋|Amazon.co.jp

関係が深い相手には3000円の香典は失礼になる

関係が深い方が亡くなった際に3000円の香典を出すのは、故人にもご遺族に対しても失礼になるため注意してください。3000円の香典は、さほど面識がない方や生前親しくなかった相手に対して出す金額です。両親や兄弟、祖父母といった関係が深い相手に3000円の香典を出すのは非常識となります。

▶代理で香典を渡す際の包み方はこちら

3000円の香典の渡し方

香典には、お金の入れ方や書き方だけでなく、渡し方にもいくつかマナーがあります。ここからは、3000円の香典を包んだ場合の渡し方について解説します。

袱紗に入れて持参する

葬儀や法要に参列する場合、3000円の香典は袱紗に入れて持参しましょう。香典袋を裸のままバッグやポケットに入れると、香典袋が汚れたり破れたりする恐れがあります。破損した香典袋を渡すのは、相手に対して失礼です。香典袋が汚れないよう、必ず袱紗に包んで持ち運んでください。

また、使用できる袱紗の色にも決まりがあります。葬儀や法要といった弔事では、青や緑、グレーなどの寒色系の袱紗が使われます。明るい色味のものは慶事用であるため、葬儀や法要には不向きです。

▶詳しい香典袋の選び方はこちら

一言添えながら渡す

香典を渡すときの注意点として、一言添えながら渡すことが挙げられます。香典は、葬儀や法要が始まる前の受付で渡すことになります。氏名を記帳する際、受付係に「この度はご愁傷様でした」のように一言声をかけるようにしましょう。ご遺族に直接香典を渡す場合も同様です。何も言わずに香典を差し出すのは、相手に対して失礼にあたるので避けてください。

表書きの文字を相手が読める向きで渡す

3000円の香典を渡す際には、香典袋の向きにも注意が必要です。香典袋を袱紗から取り出したら、袋に書いている表書きの文字が相手側から読める向きにして渡します。香典袋を差し出す際は、袱紗の上に乗せて渡してください。片手で香典袋を差し出すのは相手に「失礼な人だ」という印象を持たれる恐れがあるため、必ず両手を添えて渡すようにしましょう。

3000円の香典を包む際は、袋への入れ方や書き方などに配慮しましょう

この記事のまとめ

  • 故人との関係が薄い場合は、香典の相場が3000円になることがある
  • 3000円の香典を入れる際は、肖像画が裏・下向きになるようお札を揃えて入れる
  • 香典には古札を使用し、硬貨は包まない
  • 香典袋の外袋には、表書きと名前を書く
  • 中袋がある場合は、表面に包んだ金額、裏面に名前と住所を書く
  • 3000円の香典を包む場合は、豪華な装飾や水引がついたものや大判タイプは避け、シンプルなデザインの香典袋を選ぶ
  • 香典は袱紗に入れて持参し、受付で一言添えながら渡す

香典の相場が3000円になるのは、故人との関係が薄い場合です。生前、故人と深い関わりがあった場合は、3000円の香典を包むのは失礼になるため注意しましょう。また、3000円の香典を包む際はお札の入れ方や香典袋の書き方、渡し方などのマナーを意識する必要があります。

本記事で紹介したマナーに配慮しながら、相手に失礼のないよう3000円の香典を準備しましょう。

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