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「老後の海外移住」の実現ガイド|必要な資金や準備事項、注意点を解説

「老後の海外移住」の実現ガイド|必要な資金や準備事項、注意点を解説

定年退職をきっかけに、海外へ移住しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。海外移住では大きく生活を変えることになるため、さまざまな準備が必要です。本記事では、老後の海外移住を実現するために必要な資金や、準備事項について解説します。

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老後の海外移住を実現するために

「仕事を退職して時間と生活に余裕ができたら、海外移住をして老後の生活を送りたい」と考えている方が増えてきています。海外移住が実現したら、これまでとは異なる生活を楽しむこともでき、新しい人生を始められるでしょう。

しかし、住み慣れた環境を離れて海外へ移住するためには、移住資金の用意やビザの取得など、さまざまな準備を行う必要があります。以下の点を満たすことで、海外移住がより現実的になるでしょう。本記事では、下記のそれぞれの点を詳しく解説していきます。

海外移住を実現するためにやるべきこと

  • 海外移住におけるメリット・デメリットを理解する
  • 海外移住のための資金を用意する
  • 必要な準備事項を完了する
  • 気候・治安・物価・暮らしやすさなどを確認して移住先を選ぶ

老後に海外移住をするメリット

まずは、老後の海外移住を考える際に、老後に海外移住するメリットについて確認しておきましょう。

住みやすい地域に移住できる

老後の海外移住には、自分が住みやすい地域に移住できるというメリットがあります。老後の移住先として選ばれている国は、比較的暖かく寒暖差が少ない地域が多いです。また、気候が安定している地域で暮らせば、体調を崩すことも減るでしょう。

生活に余裕ができる

老後に海外移住をすると、生活に余裕ができるというメリットもあります。シニア世代が抱える老後の不安の一つに、老後資金のやりくりが挙げられます。日本よりも物価の低い国に移住することで、生活費が少なくなり、老後に必要な資金を抑えられるでしょう。また、年金収入のみでゆとりのある生活が送れるようになったり、貯金ができたりするでしょう。

介護の不安が軽減される

老後に海外へ移住すると、介護の不安が軽減されるのもメリットです。日本では介護士が不足していたり、希望通りの介護が受けにくかったりと、介護に関するさまざまな問題があります。また、将来的に介護が必要になった場合、高額な介護費用がかかる、家族に負担をかけてしまうなどの心配事も少なくありません。

しかし、若い労働者が多い海外の地域へ移住することで、介護が受けられないといった問題は解決します。このような地域では、介護スタッフを雇う費用も日本に比べると少なくすむため、より安い価格で介護サービスを受けられるでしょう。

新鮮な気持ちで新しい生活を始められる

老後に海外移住をすると、これまでとは異なる新鮮な気持ちで新たな生活を始められます。海外は日本とは全く異なる環境のため、生活の全てが新鮮で目新しく感じられるものです。そのため、老後移住をきっかけに暮らしを大きく変えたり、新しいことにチャレンジしたりできるでしょう。新しい気持ちで第二の人生を始めたい方にとって、海外移住は魅力的に感じられるはずです。

老後に海外移住をするデメリット

海外移住には上述したメリットだけではなく、さまざまな問題点やデメリットもあります。そこで、ここからは老後に海外移住をするデメリットを紹介します。これらを理解した上で、海外移住を検討してください。

生活の利便性が低下する可能性がある

老後に海外移住をすると、生活の利便性が下がる可能性があるため注意が必要です。日本は公共交通機関が整備されているため、外出が比較的容易で欲しいものもすぐ手に入ります。24時間営業のスーパーマーケットやコンビニも多く、売られている商品は一定の品質が保証されています。

一方、移住先の地域によっては、公共交通機関が整備されておらず移動がままならなかったり、質の低い商品が販売されていたりすることもあります。そのため、生活を送る上で不便に感じることも増えるでしょう。

移住後に物価が上昇することがある

老後の生活費を抑えるために物価が安い国を選んでも、今後物価が上昇する可能性があります。例えば、東南アジアは物価が安い地域として知られていますが、経済発展を経て物価が大きく上がることも考えられます。もし、物価が上がってしまった場合、年金収入だけでは余裕のある生活が送れなくなる恐れもあるため、注意が必要です。

医療水準が下がることがある

海外移住を検討している場合、受けられる医療の水準が下がる恐れがあることも覚えておきましょう。日本で受けられる医療は、世界的に見ても非常に高い水準にあります。移住する地域にもよりますが、日本と同程度の医療サービスが受けられない国も多いです。

また、医療保険制度が整っていない地域に移住した場合、医療費がかなり高額になります。体調を崩したり、怪我をしたりして病院を受診することになった場合、高額な医療費で暮らしが圧迫されてしまうリスクについても、あらかじめ知っておきましょう。

老後の海外移住に必要な資金

老後に海外移住する場合のメリット・デメリットが分かったところで、移住に必要な資金について見ていきましょう。ビザ取得のためにも資金を用意しておく必要があると先述しましたが、その他にも交通費や住居費などのお金も必要です。具体的にどのくらいの金額が必要なのか、先進国と物価が安い国に分けて解説していきます。

先進国の場合

先進国への移住にかかる準備費用は、ひとりで100万円ほど、夫婦ふたりだと150万円ほどだと言われています。移住後の1ヶ月の生活費はひとり当たり20〜30万円ほどで、日本で生活する場合と大きな差はありません。物価が高い地域や都市部へ移住する場合は、これよりもさらに生活費が高額になります。

物価が安い国の場合

東南アジアなどの物価が比較的安い国に移住する場合の準備費用は、ひとり30〜50万円ほど、夫婦ふたりだと50〜80万円ほどとされています。先進国に移住する場合と比べて費用を抑えられますが、条件を満たす預金や年金収入がないとビザが取得できない恐れがあるため、注意が必要です。また、物価が安い国での1ヶ月の生活費は、ひとり当たり15万円ほどとされています。

老後に海外移住をするための準備事項

老後の海外移住を実現するには、資金以外にもさまざまな用意が必要です。ここからは、老後に海外移住をするための準備事項を紹介していきます。

下見に行く

海外移住したい国がある程度決まったら、事前に下見に行くことをおすすめします。これは、下見なしで海外移住を決めてしまうと、「予想と違う」「暮らしにくい」といったギャップが生じる恐れがあるためです。そのため、できれば長期間滞在して実際の風土や気候、暮らしやすさなどを体感してみましょう。夫婦ふたりで海外移住をする予定であれば、一緒にロングステイをして、ふたりとも納得できる地域を探してください。

ビザの取得

下見を経て移住したい地域が決まったら、ビザを取得します。老後の海外移住では、年金受給者や退職者が対象の「リタイアメントビザ」の取得がおすすめです。ただし、資力を証明する書類経済証明が必要なケースが大半となっているため、きちんと老後の資金を用意しておかないとビザが取得できず、海外移住が叶わないことがある点に注意してください。

また、もし移住した先で仕事を探す予定であれば、就労ビザが必要になるケースもあります。これらのビザの取得条件や滞在期間は国によって異なるため、前もって条件を確認しておきましょう。

健康診断

ビザの取得と並行して、海外移住の前に健康診断もすませておきましょう。海外で病気を治療する場合、医療費が高額になる恐れがあります。そのため、なるべく移住前に日本で治療をすませておいた方がお得です。移住する地域によっては、特定の予防接種と接種証明書の提出を求められることもあるため、事前に確認しておきましょう。また、健康診断の結果は英語で作ってもらうことをおすすめします。

各種手続きを行う

海外移住をする日程が近づいてきたら、各種手続きを行いましょう。運転免許証の更新や住所変更、年金の手続きなどをすませておきます。各種税金の支払いも合わせて行っておくと安心です。

自宅の管理について決めておく

海外移住を機に自宅を空けることになる場合は、家の管理についても決めておきましょう。帰国したときのために自宅を残しておく場合、管理会社や子供にメンテナンスを頼むのがおすすめです。日本に戻ってくる予定がない場合は、賃貸に出したり売却したりして、海外移住の費用を賄うのもよいでしょう。

英語や公用語の勉強

実際に海外移住をする前に、英語やその地域の公用語を勉強しておきましょう。どの国に移住する場合でも、英語が話せるかどうかで暮らしやすさが大きく変わるとされています。また、国の公用語が話せるようになると、現地での交友関係を広げることができるでしょう。

老後に海外移住をする際の注意点

老後の海外移住を成功させるには、移住の際に気をつけるべき注意点をしっかりと押さえておく必要があります。ここからは、老後に海外移住をする際の注意点を紹介していきます。

日本の健康保険は使えない

外国では日本の健康保険は使用できません。保険がないと診療や治療が高額になってしまうため、移住が決まったらその国の医療保険に加入しましょう。

年金を受け取るには手続きが必要

海外移住先で年金を受け取るためには、年金の受給手続きが必須です。手続きを忘れてしまうと移住先での収入がなくなり、帰国せざるを得ないという状況になりかねません。年金の受給年齢に達していない方は、海外移住をする前に「海外転出届」を出すことで年金受給資格が維持されます。すでに年金を受け取っている方は、現在の市町村に海外転出届を提出することで、これまでと同様に年金を受け取ることができます。

移住先の国の慣習や宗教を把握しておく

移住先の国の慣習や、宗教などを把握しておくことも大切です。現地の文化や宗教を理解しておかないと、移住先の生活に溶け込めなかったり、思わぬトラブルに巻き込まれる恐れがあります。宗教によっては、食べ物や衣類に関するタブーが決められていることもあるため、事前にチェックしておきましょう。

老後の海外移住先を選ぶときのポイント

老後の海外移住が成功するかどうかは、どの国や地域に移住するかによっても左右されます。海外移住をしたいと考えてはいるものの、なかなか候補地が見つからずに悩んでいる場合、これから紹介する老後の海外移住先を選ぶときのポイントを参考にしてみてください。

気候をチェックする

老後の海外移住先を決めるときは、まずは気候をチェックしましょう。日本よりも極端に暑い、もしくは寒いなど、気候が大きく異なる地域であると、体が気候に馴染めず体調不良となる恐れがあります。そのため、なるべく温暖で一年を通して気候が安定している地域を選ぶようにするとよいです。また、雨が多かったり台風の被害を受けやすかったりと、災害が心配される地域も避けた方が無難です。

治安がよい国を選ぶ

できるだけ治安がよい国を選ぶことも、老後の海外移住を成功させるポイントとなります。治安が悪い国だと安心して生活ができず、理想の暮らしを送れなくなるリスクがあります。外務省の「海外安全ホームページ」を確認すると、治安がよくて住みやすい国が分かるため、移住前に確認しておくことをおすすめします。

海外安全ホームページ

物価や住居費を確かめる

老後の移住先を決める前に、物価や住居費を確認しておくとよいでしょう。年金と貯蓄だけでゆとりのある暮らしを送りたい場合は、物価が安い国がおすすめです。物価が安い国でも都市部や日本人に人気なエリアなどは、住居費が高いこともあります。そのため、物価だけではなく住居費の相場もしっかりとチェックしましょう。

暮らしやすさで選ぶ

老後の海外移住先を選ぶ際は、暮らしやすさにも注目しましょう。暮らしやすさとは、使用されている言語や生活の利便性、医療の状況など、暮らしに関わるさまざまな側面に関係してきます。

特に、医療は老後の生活に大きく関係するため、移住先の医療に関する現状をあらかじめ確認しておくと安心です。各国の医療については、外務省の「世界の医療事情」で調べることができます。各国の気候や地域ごとの特徴も詳しくまとめられているため、気になる国がある場合はチェックしておきましょう。

外務省「世界の医療事情」

老後の海外移住は資金の準備や事前手続きが大切

この記事のまとめ

  • 老後の海外移住には、生活に余裕ができたり介護の不安が軽減されたりといったメリットがある
  • 一方、生活の利便性が低下したり医療水準が下がったりなどのデメリットもある
  • 海外移住で必要な準備資金は、先進国でひとり100万円ほど、物価が安い国はひとり30〜50万円ほど
  • 海外移住をする前には、下見に行ったりビザを取得したりといった準備が必要
  • 海外では日本の健康保険証が使えず、年金に関する手続きも必要
  • 移住先を選ぶときは、その国の気候や治安、物価などをチェックしておくとよい

老後の海外移住を実現するためには、資金の用意やビザの取得、各種手続きなどが必要です。また、一度移住先へ下見に行ったり、事前に物価や住居費などを調べたりすることも大切です。今回紹介した老後の海外移住のメリット・デメリット、準備事項、注意点などを参考にして移住を成功させましょう。

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