【動画解説】四十九日法要の香典の渡し方マナー【金額相場早見表・書き方図解】
四十九日法要に参列する際、香典や服装などの準備に悩む人も少なくありません。四十九日法要は仏教の追善供養の一つであり、一般的に命日から数えて49日目に行う儀式のことを指します。本記事では、四十九日法要では、香典をいくら包むか、お札の入れ方や渡し方など迷いがちな法要に関するマナーを動画や金額相場の早見表、図解で分かりやすく紹介します。
四十九日法要に参列する際、「香典はいくら包めばいいのか」「香典袋はどれを選べばいいのか」と迷う方は少なくありません。香典の相場や香典袋の選び方・書き方といった基本的なマナーを、動画でわかりやすく解説します。
四十九日法要とは?
四十九日法要は、故人の冥福を祈るためにご遺族が営む追善供養の一つで、亡くなった日から数えて49日目に行われる儀式です。仏教では、この四十九日は数ある法要の中でも特に重要とされており、故人の行き先が定まる大切な節目の日と考えられています。
一方、浄土真宗では他の宗派とは異なり、亡くなると同時に極楽浄土に往生し仏となるという教えです。そのため、四十九日法要は冥福を祈るための儀式というより、故人への感謝を表し、故人とのご縁に思いを馳せる日として執り行われます。また、地域によって日数の数え方も異なり、関西の一部地域では、四十九日法要の前夜に「お逮夜(たいや)」と呼ばれる法要を営む習慣が残っています。
このように、宗派や地域の違いによって法要の意味や目的、執り行う日にはそれぞれ異なる考え方が存在します。そのため、四十九日法要に参列する際は、案内状や菩提寺のご指示を尊重し、心静かに故人を偲ぶことが大切です。
香典はいくら?四十九日法要での相場と目安【早見表】
香典とは、故人の霊前にお供えする花や線香の代わりに送る金品のことであり、同時にお通夜や葬儀を執り行うご遺族を経済的に支える意味も込められています。四十九日法要における香典をいくら包むかは、故人との関係により異なります。下記に、関係別に見る四十九日法要での香典相場を記載しているため、参考にしてみてください。
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祖父母 |
両親 |
兄弟姉妹 |
親戚 |
友人・知人 |
会社関係(上司) |
会社関係者(同僚・部下) |
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香典の相場 |
1万円~3万円 |
1万円~5万円 |
1万円~5万円 |
5千円~3万円 |
3千円~1万円 |
5千円~1万円 |
3千円~5千円 |
故人が祖父母の場合の香典相場
故人が祖父母にあたる場合、四十九日法要における香典の相場は、1万円~3万円とされています。なお、祖父や祖母の年代や立場によって金額の幅は変わることがあります。特に20代でもまだ学生の方などは、経済的な事情を考慮し、両親と連名で香典を包むことも一般的です。事前にご家族と金額の相談をしておくと安心です。
故人が親(両親)の場合の香典相場
両親の四十九日法要で香典を用意する場合、一般的に1万円~10万円程度が相場とされています。ただし、香典の金額は故人との関係性や地域の慣習によって異なる場合があります。また、自身が法事法要の施主として供養を執り行う立場にある場合、故人と同じ家に住んでいてすでに葬儀費用を負担している場合は、香典を包む必要がないとされています。そのため、ご自身の立場や役割、地域の習わしなどを確認した上で準備を進めるようにしましょう。
兄弟姉妹の場合の香典相場
兄弟姉妹の四十九日法要における香典の金額は、1万円~5万円が目安とされています。なかでも、故人がご遺族の生活を支えていた場合や、未成年のお子さまが残されている場合には、相場よりも多めに包むこともあります。包む金額に悩むときには、他のご家族と事前に相談し、参列者全体との兼ね合いを大切にしてください。
親戚の場合の香典相場
故人が叔父や叔母、いとこ、孫などの親族である場合、四十九日法要における香典の金額は、5千円~3万円が相場とされています。ただし、年齢や立場によって包む金額の目安はかなり変わるため、判断に迷うこともあります。その際は、自身よりも目上の親族より高額にならないよう配慮しましょう。
友人・知人の場合の香典相場
友人や知人の四十九日法要における香典の相場は、3千円~1万円が一般的です。金額は自身の年齢や社会的立場によっても変わりますが、故人とのつながりの深さによっても変わってきます。特に親しい間柄であった場合には、1万円以上を包む人も多くなっています。
会社関係者(上司・同僚・部下)の場合の香典相場
会社関係者への香典は上司の場合、5千円~1万円が相場になります。職場によっては、全員でまとめて香典を包むこともあるため、人数や全体の金額を考慮しながら決めるとよいでしょう。また、30代、40代、50代などの年齢も考慮した額で決める場合もあります。同僚や部下の場合には、3千円~5千円を目安とするのが一般的です。
香典の金額を決める際に考慮すべきポイント
香典はいくら包むか、金額を決める際は、法要が終わった後の会食(お斎)の有無も考慮します。会食ありの場合は、食事代や引き出物代として1人あたり5千円から1万円程度を相場に上乗せした額を包むのが一般的です。会食なしの場合は相場通りの額で問題ありません。また、法要に夫婦連名で参列する場合は、2人分の金額を合算して包みます。
金額を決める際は「死」や「苦」を連想させる「4」や「9」といった忌み数を避け、さらに2万円など、割り切れる偶数も縁起が悪いとされるため、できるだけ奇数の金額にするのが一般的です。
香典袋のマナー|選び方・書き方・包み方を解説
香典を用意する際には、金額だけでなくその袋の選び方やお札の向き、書き方にも注意が必要です。宗教や地域によって適した形式が異なるため、正しい作法を理解しておくことが大切になります。ここでは、香典袋の選び方から、表書きや中袋の書き方、そして包み方の手順までを詳しく解説します。
香典袋(封筒・水引)の選び方
香典袋は、宗教や宗派に応じた種類があり、故人やご遺族の宗教・宗派にあわせて用意する必要があります。
宗教・宗派による香典袋の選び方
- 仏教(仏式):白無地、または蓮が印刷された香典袋を用います。白黒の水引(関西では黄白の水引を使用する場合もある)
- 神道(神式):白無地の香典袋を用います。白黒、あるいは双銀の水引
- キリスト教:白無地に十字架あるいはユリが印刷された封筒を用います。水引なし
- 無宗教・不明の場合:白無地の香典袋を用います。白黒の水引
また、仏教や神道の香典袋に使われる「結び切り」や「あわじ結び」には、「不幸を繰り返さないように」という祈りが込められています。故人を偲ぶ気持ちとともに、相手に失礼のない形で用意することが大切です。
香典袋の書き方(御霊前と御仏前)
四十九日法要では、香典袋の選び方だけでなく、記入方法にも心を配るようにしましょう。表書きの書き方には宗教ごとの違いがあるため、書き方を誤ると失礼にあたることもあります。
表書きの書き方
仏教の場合、四十九日は忌明けにあたり、故人が成仏した日と考えられています。そのため、表書きには「御仏前」と記入します。このとき、四十九日以前に用いる「御霊前」と混同しないよう注意が必要です。神道では「御玉串料」あるいは「御榊料」、キリスト教では「御花料」と書きます。宗教・宗派が分からないときは、白無地の香典袋に「御霊前」または「御香典」と記しておけば問題ありません。
名前の書き方
表書きの下に記す名前は、個人であればフルネームを書き入れます。夫婦で連名にする場合は、中央に夫のフルネーム、その左側に妻の名前のみを添えます。また、4人以上の複数名で包むときは、代表者名や団体名に「他◯名」、あるいは「◯◯一同」の形が一般的です。表書きとは別に、全員の氏名を記入した紙を入れておきましょう。
中袋の書き方(表・裏)
中袋の表面には、包んだ金額を記します。金額の前に「金」、後に「圓也」を添えるのが一般的な書き方です。例えば、3千円の場合には「金参阡圓也」となります。また、袋裏面には住所と氏名を明記し、後日ご遺族が整理しやすいよう配慮しましょう。
| 算用数字と香典で記載する漢数字の対応表 | |||
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算用数字(アラビア数字) |
香典で記載する漢数字 |
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1 |
壱(一) |
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2 |
弐(二) |
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3 |
参(三) |
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5 |
伍(五) |
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10 |
拾(十) |
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1000 |
阡(千) |
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10000 |
萬(万) |
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四十九日法要では濃墨の筆ペンを使用
香典袋の表書きや中袋を記入する際、お通夜や葬儀では「悲しみで墨の色が薄まった」という意味合いから薄墨を使用します。しかし、四十九日法要はあらかじめ日程が決まっており、事前に準備ができるため、黒くはっきりと書ける濃墨の筆ペンを使用するのが一般的です。サインペンやボールペンで書くのは略式とされ、ご遺族に対して失礼にあたる場合があるため避けましょう。
香典袋の包み方
香典袋には、金銭を包むための中袋が付いているものが一般的です。まず中袋にお金を入れ、外袋で包み、その上から水引をかけます。以下に、包み方の手順を詳しく紹介します。
香典袋の包み方の手順
- 中袋に香典(お金)を入れる:袋の裏側から開けた状態で、お札の肖像画が描かれた面を下にして中袋へ納めます
- 外袋で包む:お金を入れた中袋を外袋の中央に置き、左右の順に折りたたみます。最後に、外袋の上側の折り返しが上になるように重ねます
- 水引をかける:外袋の表面に水引の結び目が正面にくるようにかけます
また、四十九日法要に出席する際は、香典袋をそのまま持参するのではなく、必ず袱紗に包んで持ち歩くようにしましょう。
香典に包むお札に関するマナー(お金の入れ方・向き)
香典に包むお札は、新札(ピン札)をそのまま使用するのは避けましょう。新札は「前もって死を予期して準備していた」という意味合いに受け取られることがあるためです。どうしても新札しか用意できない場合は、一度真ん中で折り目をつけてから包みます。
また、お札を中袋に入れる際は、取り出したときに肖像画が見えないよう、肖像画が描かれた面を下(裏向き)にして入れるのが一般的な作法です。細かい部分ですが、ご遺族に対する気遣いとして配慮しましょう。
四十九日法要でのマナー|服装・供物・持ち物・挨拶例・渡し方を解説
四十九日法要では、香典以外にも服装や供物、挨拶などが重要です。一つひとつの行動にご遺族への配慮が表れるため、細やかな心遣いが求められます。ここでは、性別や年代別の服装の選び方や供物の選び方、受付や挨拶の言葉など、実践的なマナーを解説します。
四十九日法要の参列者の服装
四十九日法要での性別、年齢別での服装を詳しく紹介します。季節に応じた工夫や配慮もあわせて解説しているため、ぜひ参考にしてください。
男性の服装
四十九日法要に参列する際の男性の服装は、自身が遺族であるか、一般の参列者であるかによって異なります。遺族として出席する場合は、参列者よりも軽装にならないように、正喪服であるモーニングスーツ、または準喪服のブラックスーツを着用します。
一方、参列者の場合には、遺族よりも格式の高い服装にならないよう略喪服であるダークスーツが一般的です。その際、ワイシャツは白を選び、靴下と靴は黒で統一してください。また、夏場に法要が行われる場合は、暑さ対策を考えつつも礼節を欠かさないことが大切です。
上着を脱いだり、腕まくりをしたりする行為は控えましょう。通気性のよい素材のスーツやジャケットを選ぶなどの工夫を心がけてください。冬の法要では防寒対策が必要ですが、コートやマフラー、手袋などの素材には注意が求められます。毛皮や皮革製のアイテムは、殺生や死を連想させるため避けるのが望ましく、シンプルで落ち着いた素材を選ぶことが適切です。
女性の服装
女性が四十九日法要に出席する際は、上品で落ち着いた装いが一般的です。ワンピースやアンサンブルなどのブラックフォーマルは、正喪服・準喪服のいずれとしても着用できるため、一式揃えておくと安心です。
ただし、和装は正喪服にあたるため、参列者として出席する場合は避け、ブラックフォーマルや落ち着いた色味のワンピース、アンサンブルなどの略喪服を選ぶのが望ましいでしょう。季節に合わせた服装選びも大切です。
男性の場合と同じように、夏場は通気性のよい素材を選び、冬はコートやストールなどの小物の素材にも気をつけてください。
法事法要の場では、アクセサリーにも注意が必要です。結婚指輪以外の装飾品は外し、身につける場合は一連の真珠のイヤリングやネックレスのみに留めます。二連・三連のネックレスは「不幸が重なる」と連想されるため、避けるようにしましょう。
子供の服装
子供が四十九日法要に参列するときは、学校の制服があればそれを着用するのが適しています。制服がない場合には、黒や紺といった落ち着いた色合いの服を選び、控えめな印象に整えましょう。その際は、大人と同様に上着や靴下、靴なども黒系などのダークカラーで統一すると、法要に合った品のある装いになります。
四十九日法要に参列する際の持ち物
四十九日法要に参列する際の基本的な持ち物として、香典(袱紗に包んだもの)と数珠が挙げられます。仏式の法要において数珠は必須となるため、忘れずに持参しましょう。宗派を問わず使える略式数珠であれば、どの法要でも使用できます。
また、黒や紺などの落ち着いた色合いのハンカチや、必要に応じて小ぶりな黒のフォーマルバッグも用意しておくと安心です。殺生を連想させる革製のバッグや、華美な装飾がついたものは避けるのが基本です。
予備のストッキングなども携帯しておくと、急なトラブルにも対応できるためお勧めします。
四十九日法要の供物(お供え物)
四十九日法要では、香典とお供えを用意する人も少なくありません。香典と同様に、供物にもいくつかの配慮が求められます。お線香やロウソク、花、お菓子や果物など、形として残らない「消えもの」と呼ばれる品を選ぶのが一般的です。また、供物を送る際は、仏事用ののし紙を掛け、表書きに「御仏前」または「御供」と記し、その下に氏名を添えてください。
法要当日に参列できない場合や故人と深い縁があった場合には、供物を郵送することもあります。その際は品物の内容だけでなく、届ける時期にも心を配りましょう。一般的には、四十九日法要当日にご自宅へ届くよう手配するのが望ましいとされています。
四十九日法要の挨拶
四十九日法要当日の挨拶を紹介します。状況に応じた挨拶の例文もあるため、ぜひ参考にしてください。
受付時の挨拶
四十九日法要の当日は、まず受付でご遺族に一言挨拶をします。式の前は長い会話を控え、心を込めた短い言葉で気持ちを伝えるとよいでしょう。たとえば、「本日はお招きいただきありがとうございます。ご遺族の皆様と一緒に、心を込めてお祈りいたします。」といったように、簡潔な挨拶で問題ありません。
ご遺族への挨拶
法要の後や会食の場でご遺族へ挨拶をする際には、改めてお悔やみの気持ちを伝えるようにします。
たとえば、「本日はお招きいただき、誠にありがとうございます。生前は(故人の方)に大変お世話になりました。ご冥福をお祈り申し上げます」や、「本日はご法要にお招きいただき、ありがとうございます。皆様のお元気そうなお姿を拝見し、安心いたしました。」など、故人への想いとご遺族への配慮を込めた言葉で十分です。
その際、「重ね重ね」や「度々」といった不幸が重なることを連想させる「重ね言葉」、「終わり」や「離れる」といった、別れを想起させる「忌み言葉」の使用は避けるよう注意が必要です。
法要を欠席した場合の挨拶
さまざまな事情で四十九日法要に参列できない場合には、香典に加えてお詫びの手紙を添えて郵送することで、ご遺族への誠意がより伝わります。以下は、その際に使用できる文例です。
手紙で送る場合の文例
拝啓
このたびは東博太郎様の四十九日法要のご案内をいただき、誠にありがとうございました。
本来であればお伺いし、東博太郎様を偲ぶ場にご一緒させていただくべきところ、あいにく所用により参列がかないませんことを、心よりお詫び申し上げます。
ささやかではございますが、御香典を同封いたしました。
御仏前にお供えいただければ幸いに存じます。
東博太郎様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様のご自愛をお祈りいたします。
略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます。
敬具
弔電やメッセージでの挨拶
法要に参列できない場合には、お詫びの手紙を添えるほか、弔電を送る方法もあります。弔電を送る際は、お通夜の前まで、遅くとも葬儀・告別式の前までに届くよう手配することが推奨されています。以下に、弔電用の例文を紹介しているため、参考にしてみてください。
弔電の文例
東博花子様の四十九日法要に参列できず、誠に申し訳ございません。
心よりお詫び申し上げるとともに、静かに手を合わせてご冥福をお祈りいたします。
ご遺族の皆様におかれましては、どうぞご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
施主や受付に香典を渡すタイミングと渡し方
四十九日法要での香典の渡し方は、法要に参列する場合と参列できない場合とで異なります。それぞれのポイントや香典を渡すタイミングを押さえ、失礼のないように気を付けましょう。
法要当日に香典を渡す場合
四十九日法要の当日に香典を受付へ渡す際には、あらかじめ正しい手順を知っておくことで、当日も慌てることなく落ち着いて対応することができます。まず、袱紗から香典袋を取り出します。このとき、袱紗はきちんと折りたたみ、香典袋の下に重ねてください。
そして、受付の方に渡す際には、相手から見て香典袋の表書きが正面になるよう向きを整え、挨拶の言葉を添えて渡すようにしましょう。受付が設けられていない場合は、施主またはご遺族に直接手渡しします。このときも、受付がある場合と同じように丁寧な渡し方を心がけ、必ず挨拶の言葉を添えて渡してください。
郵送で香典を渡す場合
やむを得ない事情で法要に参列できない場合には、香典を喪主宛に郵送しても差し支えありません。ただし、郵送方法のルールや郵送時の作法もあるため注意が必要です。
香典には現金を入れるため、必ず現金書留で送付します。郵便局で現金書留用の封筒を購入し、香典袋とともに、法要に出席できないことへのお詫びの手紙を添えて、施主のご自宅に送りましょう。なお、郵送する場合も香典袋の表書きや氏名、中袋への記入方法は持参時と同様です。
香典を持参する場合と郵送する場合では、「封」の考え方が異なる点にも注意が必要です。法要当日に受付で香典を手渡しする場合は、中袋・外袋とも封をせず、開けた状態で持参するのが正式なマナーとされています。
これは、ご遺族が開封する手間をかけないという意味に加えて、「悲しみが滞らないように」という意味も込められています。一方、郵送で香典を送る場合は、前述した通り必ず現金書留封筒を使用し、封をした上で送付します。ただし、香典袋自体は封をせず、そのまま現金書留封筒に入れるのが一般的です。持参時と郵送時で扱いが異なるため、状況に応じた正しい作法を心がけましょう。
香典辞退・代理参列での対応を解説
近年では、ご遺族の意向で香典を辞退されることや、代理人が参列する場合も増えています。こうした場合も慌てず、相手の意向を尊重した対応を心掛けましょう。ここでは、香典を辞退された時や代理参列の際に注意すべきマナーを紹介します。
香典を辞退された場合
四十九日法要の案内や事前の連絡で、香典を辞退するとのお知らせがあった場合は、ご遺族の意向を尊重しましょう。香典だけでなく、供花や供物も辞退していることがあります。そのようなときは、無理に渡さず、ご遺族の気持ちに寄り添うことが大切です。
代理参列する場合の香典
やむを得ない事情により四十九日法要へ参列できない場合には、代理人に出席を依頼しても差し支えありません。代理参列をお願いする際は、香典の準備を忘れずに行いましょう。金額や包み方は、自身が出席する場合と同様です。代理参列の場合、香典は本来参列予定だった本人の名義で用意し、受付でご遺族へ続柄をお伝えします。(地域の慣習に違いがある場合があります)
四十九日法要の香典に関するよくある質問(FAQ)
四十九日法要に参列する際に多く聞かれる質問を下記に紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
Q. 辞退の案内がある場合、香典はいらない?
A.香典はいらないと事前に案内があった場合、香典は持参しません。供花等の可否は事前にご喪家(喪主)へ確認します。詳細は、香典を辞退された場合の心得や注意点を紹介している「香典辞退・代理参列などでの対応を解説」をご参照ください。
Q. 欠席時に香典は送れますか?
A. 送付可能です。ただし、普通郵便ではなく必ず現金書留で送付します。香典の郵送は、葬儀後2~3日から1週間以内を目安とし、遅くとも四十九日までには到着するよう手配するのが一般的です。詳細は、法要当日や郵送での香典の渡し方を紹介している「法要を欠席した場合の挨拶」と「郵送で香典を渡す場合」をご参照ください。
Q. 連名が4人以上の書き方は?
A.「代表者名+他◯名」とし、別紙に全員氏名を添えます。詳細は、香典袋の表書きや名前、中袋の書き方を紹介している「香典袋の書き方」や「名前の書き方」をご参照ください。
Q. 代理参列で香典はどう書きますか?
A.代理参列の場合は本人名義で用意し、受付でご遺族へ続柄をお伝えします。(地域の慣習に違いがある場合があります。)詳細は、代理参列時の注意点を紹介している「代理参列する場合の香典」をご参照ください。
Q. 宗派が不明なときの香典袋の表書きは?
A.故人の宗教・宗派が分からないときの表書きは、「御香典」で差し支えありません。仏教の場合、四十九日を過ぎたら「御仏前」となります。詳細は、各宗派の表書きの書き方を紹介している「表書きの書き方」をご参照ください。
Q.香典が必要ない?親族・身内だけの場合は?
A.四十九日法要を親族や身内のみで執り行う場合でも、基本的には香典を用意するのが一般的です。身内だけの少人数であっても、法要には会場費や読経料、会食費などの費用が発生するため、施主の経済的な負担を分かち合う相互扶助の意味合いで包みます。ただし、身内間の決め事として「お互いに香典はなしにしよう」と事前に合意がある場合は、無理に用意する必要はありません。
また、自身が施主を務める場合や、施主と生計を共にしている家族であれば香典は不要です。親族間での独自の慣習やルールがあることも多いため、地域のことに詳しい年長者や親族にあらかじめ確認しておくと、当日の振る舞いがスムーズになります。
Q.香典には新札の用意は必要?
A.四十九日法要で包む香典は新札の使用を避けるのが一般的です。新札は不幸があることを予測して事前に準備していたという印象を与え、失礼にあたると考えられているためです。手元に新札しかない場合は、お札の真ん中に一度折り目をつけてから包むように配慮しましょう。
一方で、あまりに汚れがひどいものや破れているお札も、お供え物としてふさわしくありません。適度に使用感のあるお札を選び、中袋に入れる際は肖像画が裏側かつ下向きになるように揃えて入れます。こうした細やかな心遣いの一つひとつが、故人への哀悼とご遺族への敬意を表すことにつながります。
Q香典の代わりに供花を送るのはいい?
A.香典の代わりに供花を送ることは、マナー違反ではありません。もともと香典は、急な不幸に見舞われたご遺族に対し、お供えする花や線香の代わりとして送る金品という側面があるためです。供花は故人への哀悼の意を表すとともに、祭壇を華やかに飾る役割も果たします。ただし、供花のみとする場合は注意が必要です。
四十九日法要では会食や引き出物が用意されることが多いため、それらの費用を考慮し、香典と供花の両方を準備するのが一般的です。もし香典を辞退する旨の案内があり、供花のみを送りたい場合には、事前の確認をお勧めします。ご遺族の意向や会場の都合で受け取りを辞退されることもあるため、事前の配慮が欠かせません。
四十九日法要の意味や香典のマナーを理解し、しっかりと準備しましょう
この記事のまとめ
- 四十九日法要とは、故人の冥福を願ってご遺族が行う仏教の追善供養のひとつであり、命日から49日目に営まれる重要な儀式のことを指す
- 四十九日法要は、宗派や地域によって法要の意味や目的、執り行う日が異なる
- 四十九日法要においても香典の用意は必要であり、自身の年齢や故人との関係によって包む金額に違いが生じる
- 故人やご遺族が信仰する宗教や宗派によって、用意する香典袋や表書きが変わる
- 四十九日法要に出席する際、服装だけでなく、挨拶や供え物にも配慮が必要になる
- 香典や供物を辞退された場合には、ご遺族の意向に従う
四十九日法要は、故人との別れに一区切りをつける大切な節目であり、ご遺族にとって心を整える大切な儀式です。香典の金額や服装、挨拶などには、それぞれに意味と礼節が込められています。地域や宗派によって習わしが異なる場合もあるため、故人やご遺族の意向を尊重することが重要です。あらかじめ香典に関するマナーを確認してから当日を迎えましょう。
2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。