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葬儀のあと

7回忌法要の香典返しの選び方は?おすすめの品物を紹介

7回忌法要の香典返しの選び方は?おすすめの品物を紹介

7回忌法要を執り行う場合、参列者に香典返しを渡す必要があります。本記事では、7回忌法要で渡す香典返しの選び方について詳しく紹介していきます。おすすめの品物や香典返しに不適切なものもまとめているので、参考にしてみてください。

7回忌でも香典返しは必要?

7回忌法要の香典返し

7回忌は限られた身内のみ参列する小規模な法要であるため、香典返しが必要なのか迷う方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、7回忌でも香典返しを準備する必要があります。香典返しには、参列していただいたことに対するお礼のほか、法要が無事に終えたことの報告という意味もあります。参列者から辞退する旨の連絡がない限り、必ず準備しておきましょう。

7回忌の香典返しの選び方

7回忌 香典返し 選び方

7回忌の香典返しは、どのような点に注意しながら選べばよいのでしょうか。ここからは、7回忌の香典返しの選び方を四つのポイントに分けて解説していきます。それぞれのポイントを押さえながら、7回忌の香典返しに適した商品を探してみてください。

2千円〜3千円ほどで選ぶ

7回忌の香典返しは、2千円〜3千円ほどの予算で選ぶとよいでしょう。7回忌の香典返しは、法要当日に参列者に渡す「当日返し」となることが多いです。参列者が持参する香典の相場は5千円〜1万円であるため、その半返しとなる2千円〜3千円が適当とされているのです。当日返しの場合は、参列者全員に一律で同じ品物を渡すのが基本です。

1万円以上の高額の香典をいただいた場合、2千円〜3千円の香典返しでは半返しに満たなくなります。この場合は、後日改めて香典返しの品物を送るようにしましょう。いただいた香典の半返しとなる金額から、当日お渡しした香典返しの値段を差し引き、不足している金額分の品物を贈ってください。

消え物を選ぶ

7回忌の香典返しには、「消え物」と呼ばれる品物を選ぶようにしましょう。消え物とは、消費することでなくなる品物のことです。形の残らない消え物を香典返しにするのには、「先々まで不祝儀を残さないようにするため」という理由があります。お菓子や飲料、洗剤類などのほか、カタログギフトも消え物にあたると考えられています。

食品は日持ちしやすいものを選ぶ

7回忌の香典返しとして食品を選ぶのであれば、日持ちしやすいものを選ぶようにしましょう。法要後、相手が香典返しをすぐに開封しない場合があります。また、ひとり暮らしの方や年配の方の場合、食品を食べきるのに時間がかかることもあるでしょう。生菓子や果物といった食品は日持ちしにくく、すぐに傷んでしまうため香典返しにはふさわしくありません。焼き菓子やようかん、おせんべいといった長持ちする食品がおすすめです。また、個包装されたものであれば一度に全てを食べきる必要がないため、相手のご負担も少ないでしょう。

かさばらないものを選ぶ

なるべくかさばらないものを選ぶというのもポイントです。7回忌の香典返しは、法要当日に渡す「当日返し」であることが多いですが、遠方から参列している方もいるため、大きいものや重たいものなどの持ち歩きにくいものは避けるべきでしょう。なるべく小さくて軽いものを選ぶことで、参列者のご負担を軽減できます。

実用的なものを選ぶ

7回忌の香典返しを選ぶ際は、実用的かどうかも確認するのがおすすめです。日常の中であまり使用されないものは、品物を受け取った相手の迷惑になってしまう恐れがあります。毎日の暮らしの中で頻繁に使用する物であれば、受け取った相手のご負担になりにくいでしょう。例えばタオルや食器用洗剤などがおすすめです。

7回忌の香典返しにおすすめの品物

7回忌 香典返し 品物

ここからは、7回忌の香典返しにおすすめの品物を紹介します。上記で紹介した選び方と合わせて参考にして、7回忌の香典返しを何にするか検討してみてください。

コーヒー・お茶

7回忌の香典返しに何を選ぶか悩んでいる方は、コーヒーやお茶を検討してみてはいかがでしょうか。コーヒーは好きな方も多く、日常的に飲まれるものであることから喜ばれやすい品物です。お茶も好き嫌いがわかれにくいため、失敗しにくい香典返しといえるでしょう。また、コーヒーやお茶はかさばりにくく軽量であるため、持ち運びやすいのも選ばれる理由です。

お菓子

7回忌の香典返しにおすすめなのが、お菓子です。お菓子は軽量で持ち運びやすいため、当日返しとなる香典返しに最適でしょう。ただし、ケーキや生チョコレートといった生菓子は日持ちしないため避けるようにしてください。和菓子ならおまんじゅうやせんべい、ようかん、洋菓子であればフィナンシェやクッキーなどがおすすめです。一度開封しても食べられるよう、一つずつ個包装されているものであればさらに親切です。

タオル

7回忌の香典返しに適した品物として、タオルも挙げられます。タオルには「悲しい気持ちをぬぐう」「不祝儀をふき取る」という意味合いがあり、よく選ばれています。タオルはもちろん、ハンカチを贈るのもよいでしょう。

カタログギフト

カタログギフトも、7回忌の香典返しとして人気の品物です。カタログギフトは慶事のイメージが強いものですが、消え物の一種と考えられているため弔事にも適しています。相手に好きな品物を選んでもらえるため、失敗がないというのも使いやすいポイントです。近年はカードタイプのカタログギフトもあり、持ち運びの手間にもなりません。

石鹸

7回忌の香典返しには、石鹸もおすすめです。石鹸は使うことでなくなる消え物であるため、7回忌をはじめとする法要の香典返しにふさわしいとされています。軽量で持ち運びやすいことも、石鹸が香典返しに選ばれている理由の一つです。

7回忌の香典返しに不適切なもの

7回忌 香典返し 不適切

ここからは、7回忌の香典返しに不適切な品物を紹介します。不適切な品物を渡すことは、参列してくれた方に対して失礼になります。香典返しを選ぶ上でどういった品物に注意するべきなのか、前もって確認しておきましょう。

慶事で贈られるもの

7回忌の香典返しに不適切な品物として、慶事で贈られるものが挙げられます。7回忌は弔事であるため、お祝い事で使用されるものは避けるべきでしょう。具体的には、鰹節や海老、昆布などが当てはまります。7回忌の香典返しを検討する際は、贈ろうと考えている品物が慶事に関係するものでないか確認しておきましょう。

殺生を連想させるもの

殺生を連想させる品物も、7回忌の香典返しにはふさわしくないとされています。これは、仏教において殺生が禁じられていることに由来します。命を絶つことを連想させる魚介類や肉類、動物性の食品などは、香典返しには選ばないようにしましょう。宗教的な理由だけでなく、肉や魚といった生ものはすぐに傷んでしまうことからも、香典返しには不向きとされています。また、ビールや日本酒、ワインといったアルコール類もふさわしくありません。

7回忌の香典返しに関するマナー

7回忌 香典返し マナー

ここからは、7回忌の香典返しを渡す上で注意したいマナーを紹介します。水引の色や表書きの書き方といった作法をしっかりと押さえて、参列者に失礼のないようにしましょう。

法要当日に渡す

7回忌の香典返しは、法要当日に渡すのが一般的です。法要が終わって参列者を見送る際に、遺族が参列者に手渡しします。参列者の人数を前もって確認しておき、予定人数よりも少し多めに品物を注文しておくと安心です。

お礼状や挨拶状を添える

七回忌の香典返しの品物には、お礼状や挨拶状を添えましょう。お礼状や挨拶状には、参列していただいたことへの感謝や直接お礼ができない略儀であること、故人の氏名、施主の名前などを記載します。

品物には掛け紙をかける

7回忌の香典返しの品物には、掛け紙をかけるのがマナーです。掛け紙には、故人への敬意や参列していただいた方への感謝という意味合いが込められています。掛け紙のかけ方には「外掛け」と「内掛け」の2種類があり、香典返しには「内掛け」が採用される傾向にあります。

表書きを記載する

7回忌の香典返しにかける掛け紙には、商品の用途を意味する表書きを書くのが一般的です。表書きには一般的に「志」が使用されますが、地域によっては「粗供養」や「茶の子」などを記載することもあります。どの表書きを使用するか、前もって確認しておきましょう。また、表書きの下部には濃い墨を使って施主の名前を記載します。

水引は白黒のものを選ぶ

7回忌の香典返しにかける水引には、白黒のものが使用されます。地域によっては黄白を使うこともあるため、確認しておきましょう。また、結び方は「結び切り」のものを使うのがマナーです。結び切りは「一度結んだらほどけない」ことから「もう二度と起こらないでほしい」「繰り返したくない」といった意味になります。

参列者への感謝を込めて7回忌の香典返しを準備しましょう

7回忌 香典返し

この記事のまとめ

  • 7回忌でも香典返しを準備するのがマナー
  • 7回忌の香典返しは、消え物や日持ちしやすい食品、かさばらないもの、実用的なものを2千円~3千円の予算で選ぶ
  • コーヒーやお茶、お菓子、タオル、カタログギフト、石鹸などがおすすめ
  • 慶事で贈られる品物や殺生を連想させるものは、7回忌の香典返しには不適切
  • 7回忌の香典返しは、お礼状や添え状をつけて法要当日に渡す
  • 品物には白黒の水引と掛け紙をかけ、表書きを記載する

7回忌は、故人が亡くなって6年目に行われる法要です。限られた身内のみを招いて小規模で行われることが多いため、香典返しが必要なのか悩む方もいますが、基本的には準備するのがマナーです。7回忌の香典返しには、消え物や日持ちしやすい食品、かさばらないもの、実用的なものを選びましょう。

品物の選び方だけでなく、品物の渡し方にもマナーがあります。本記事で紹介した7回忌の香典返しに関するマナーや選び方などを参考にして、参列者への感謝を込めて品物を準備しましょう。

監修者 SUPERVISOR
1級葬祭ディレクター 志岐 崇

2006年に葬儀の仕事をスタート。「安定している業界だから」と飛び込んだが、働くうちに、お客さまの大切なセレモニーをサポートする仕事へのやりがいを強く感じるように。以来、年間100件以上の葬儀に携わる。長年の経験を活かし、「東京博善のお葬式」葬祭プランナーに着任。2023年2月代表取締役へ就任。

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