勉強熱心で、周囲からの信頼が厚い「仕事人」でした
医院を開業し、80歳まで現役だった父は、歯科医師として長くこの地で貢献した人でした。優しく温厚で勉強熱心、治療にはとことんこだわり、しっかりと結果を出してくる、そんな父に厚い信頼を寄せてくれる患者さんたちとのつきあいは長く、「幼い頃から、君のことを知っているよ」という方もいるほどです。開業当時から、患者さんに紹介された方だけを新たに診るというスタイルを通していますが、同僚や友人、そして家族を紹介してくれる方が絶えません。 そんな父の影響で、同じ道を志しました。時代が変わり、最新の技術や材料について学ぶうちに「父のやり方は古くさい」と反発することもありました。しかし共に治療にあたるうち、新しい設備をアピールするよりも、技術と信頼と時間をかけて行うことが重要なのだと気づき、医師としての父の凄みが理解できるようになりました。
大勢が参列できる「一般葬」と迷いつつも、母の思いを受けて「家族葬」に
歯科医師会の会長を務めたこともある父は、顔が広く、参列を望む患者さんも多かったことから、「誰でもお参りできる、一般葬にした方がよいだろうか」と迷いました。しかし母は、「小さくやりたい」と強く希望。母がやりたい形をとると決めていたため、家族葬で行うことになりました。 「参列できなかった方が自宅にお参りにきてくださると、対応が難しいのでは」という心配も、家族葬をためらった理由の一つでした。しかし、医院の奥にお参りできる場を設け、多くの患者さんに手を合わせていただけたので、結果的にはよかったと思っています。 当日見送ったのは、「どうしても参列したい」という方を加えた10名ほど。みんなで父の顔に触れ、花を添え、白衣をのせたりしながら、和気あいあいと過ごす時間となりました。形式にこだわらず、あまりしんみりしすぎずに自分たちのペースで弔えるのが、家族葬のよいところではないかと感じています。
嬉しかったのは、しっかりと話を聞き、プロとして親身に対応してくれる姿勢
桐ヶ谷斎場を選んだ決め手は、立地です。紆余曲折がありつつも、ちょうど空きが出て、希望どおりの形で行うことができました。初めてなのでわからないことばかりでしたが、営業担当の方が何度も訪ねてくれて、相談に乗りながら上手にまとめてくれました。葬儀の当日、すべてを任せていた彼の姿がないのは当然のことながら、物足りなくすら感じたほどです。 また、父に化粧を施してくれたスタッフは「こういうものです」と決めつけず、希望を聞きながら「こうすると喜んでくださると思いますよ」と勧めてくれました。並行して多くの葬儀が進んでおり、そのなかのひとつだとはわかりつつも、自分たちにとっては唯一無二の大切な弔いです。だからこそ、気持ちを込めてくれていることが何よりも嬉しく、印象に残っています。
「ほかの誰でもないこの人」だから、葬儀後のこともすべて託せる
「残された家族の気持ちが、何より大切」。 これが、「一般葬」と「家族葬」の間で悩んだ父の葬儀を通して、強く感じたこと。送る人が納得できるスタイルにすることが一番です。そして医療人として、「父のように患者さんに感謝されて送ってもらえるようになりたい」と改めて思っています。 また、大きな心配事のひとつは、葬儀後にやるべきことの多さでした。当初はネットで調べながら、どうしようかとあれこれ考えました。しかし最終的には、「一手に引き受けますよ」と言ってくれる担当の方にすべてお任せすると決めました。 探せば、もっと安くできる方法はあるのかもしれません。しかしこれは、お金の問題ではありません。もっとも重要なのは、医師と患者さんの関係と同じように、「他の誰でもないこの人だから」という信頼感があることだと思っています。担当者の対応は、誠意や気持ちがよく伝わってきました。だからこそ、最後までお願いしたいという気持ちになったのだと思います。担当の方は、葬儀後もよく様子伺いに来てくださいます。彼のおかげで、葬儀後の対応もとても助かっています。
※ 東京博善の火葬場並びに式場施設は、東京都の許認可のもと他葬儀社との使用の公益性を担保した施設となります。「東京博善のお葬式」の施行を優先して予約する、特別割引で使用するなど、公益性を欠いた使用は行えませんので何卒ご了承ください。また、東京博善所有の式場以外での葬儀も承っております。