適切な施工で、お墓参りという伝統文化を未来へつなぐ
一般社団法人 全国石材施工協会は、石材施工に関わる技術向上と施工基準の整備、情報共有を通じて、業界の健全な発展を目指す全国組織です。
当協会は、「お墓参りという日本の伝統文化を守る」「石材施工技術の向上、技術の標準化、石材業界の充実と発展に資する」「社会貢献」を目的に発足しました。現在、全国130を超える事業所が加盟しており、会員と共に墓石工事・納骨・改葬・メンテナンス等を行うほか、災害が発生した際も積極的に支援をしています。協会策定の基準を設け、施工方法・廃棄処理等を法令遵守に沿って適切に行い、職人の労働環境の改善、健全な業界を実現するべく、問題解決に取り組んでいます。
ごあいさつ
「適切な施工」と「適切な労働環境」が、健全な業界をつくる。
埋葬の多様化や建墓数の減少が加速する背景には、施工業者による不適切な施工や廃棄物の不法投棄といった、モラルを欠く行為があると私たちは考えています。「廃材の処分費を払ったのだから良い」「支給されたボンドを使ったから良い」という低い意識ではなく、すべての工程で「適切」を徹底しなければなりません。墓石施工に法的な基準が定められていない今こそ、施工業者自身が事実を真摯に受け止め、法令遵守のもとで改善を進めていく必要があります。それが「お墓参りという日本の伝統文化を守る」うえで最も重要な意識であり、建墓に携わる者としての責任です。
あわせて、業界を支える人材の確保も大きな課題です。社会保障や福利厚生の体制が整っていないことにより、「職人」と呼ばれる技術者は年々減少しています。国土交通省の通達により、社会保険への加入や適切な福利厚生の確保も求められています。これは単なる支出の増加ではなく、業界としての資質が問われる課題です。
適切な労働環境、適切な施工、適切な業務。その積み重ねの先に「健全な業界」の実現があります。当協会は「聖域で働く者」の手本となるよう活動し、率先して問題解決に取り組むことをお約束いたします。皆様のご賛同とご協力、そして入会のご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
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伝統ある墓石施工の技術を次の世代へ
建設業への脱皮と、技能の適正評価を。
墓石業界はいま、深刻な若手不足と高齢化に直面しており、このままでは10年後に墓石を建てる職人がいなくなりかねない危機的な状況にあります。その背景には、墓石業界が「建設業」であるという自覚を欠き、法令遵守や労働環境の整備において他業種より30年遅れているという実態があります。業界が存続するためには、不透明な慣習を打破して建設業としてのルールを徹底するとともに、技能者の地位と年収を適正に向上させることが不可欠です。
1. 建設業としてのコンプライアンス徹底
墓石工事は法律上「建設業(石工事業)」に該当します。しかし業界内では、無許可での高額工事や、契約書を交わさない口約束での発注がいまだに横行しています。材料費を含め500万円を超える工事には、元請・下請を問わず建設業許可が必要であり、これを無視した営業や工事は法令違反として厳しい罰則の対象となります。また、「明日から現場に来てくれ」といった不透明な常用雇用(偽装請負)は違法です。仕事の完成を目的とした「請負契約」を締結し、注文書と請書を適切に取り交わすことが求められます。
2. 労働環境の是正と安全管理の強化
若者が入職を希望する業界にするためには、社会保険への加入をはじめとする労働環境の整備と、現場の安全管理体制の強化が欠かせません。
3. 技能者の地位と年収の適正な向上
確かな技能が正当に評価され、収入に反映される仕組みを整えることが、担い手の確保と業界の存続につながります。
